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第2章『黙した傷の在処、語らぬ想い』
33.推しの推し-2
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一体、どうしたのだろうか。
ロゼッタが影の中で首を傾げていると、アンジェリアはどこか楽しげな表情を変えずに話し始める。
「ところで、リアン。今日の放送、サプライズゲストが来てるの。今日はパーシヴァルさんのCDの告知はしないからね。
安心しなさい、パーシヴァルさんの許可は取ってるし、笑顔でGOサイン出たって聞いてるから……とにかく、打ち合わせ通りには一切進まないわよ」
「……は?」
(えっ、待って。ここでサプライズゲスト?)
話の変え方がとんでもなく急だったが、アンジェリアは“わざと”こうしたのだ。
狙い通り、視聴者の間で“ある男”の名前が連呼されている。
(あの人、間違いなく大御所って奴だよね……!? でもここで出てくるのはあの人しかいないよね!? こんな夜中におじさん引っ張り出しちゃうの!?)
ロゼッタも勘づいた——そう、この流れで出られるゲストは、ひとりしかいない!
アンジェリアは右手を上げ、外で待機していたスタッフに指示を出した。
「それでは登場して頂きましょう! 俳優、オスカー・ドレイクさんです!」
「えっ!?」
ガチャリと無機質な音を立て、ドアがゆっくりと開く。
「ヘイ、大将! 賑わってるかい?」
昨日見た美丈夫は居酒屋に立ち寄るような気楽さで収録部屋に入り、ラザラスの向かい側に置いてあった椅子に腰掛けた。
声で“推し”を判断したのだろう。
ラザラスが思わずといった様子で立ち上がってしまった。椅子が、派手な音を立てて床に転がった。
アンジェリアは、それをしれっと直してラザラスを座らせる。
なお、この間もちゃんとテディベアが動いていた。技術力すごい。
視聴者コメントは大いに盛り上がっていた。
「ッ!? えっ、なっ、ん……!?」
「やあ、リアンくん」
「うええぇえい???」
(ラズさん頑張って!!)
破天荒おじさん、登場である——放送画面にも黒いオスカー用のテディベアが増えた。
彼用のプログラムがしっかり用意されていたようだ。番組スタッフの仕事が速すぎる。
そしてテディベアが出てきた時点で、これは仕組まれるべくして起きたイベントだ。
アンジェリアを含む番組スタッフが一丸となってリアンに渾身のドッキリを仕掛けたのだ。
「こ、こんばんは……?」
「こんばんは。私の名はテオバルド……クラウディア王国の姫君、ロゼッタ様に仕える者です。
以後、よろしくお願いいたします」
オスカーがさらっと何か演じてみせた。
ロゼッタはついでに自分の名前の由来を知った。
「うわああぁかっこいい……!! じゃなかった、ア……じゃなくて、ユリア!
君! オスカーさん来るの知ってただろ!? おいこら笑うな!! スタッフさーん!?
俺だけ知らなかった奴ですよね、これ! おーい、スタッフさーん!!」
(あーあ、ラズさん崩壊しちゃった)
大パニックだ。うっかり国民的歌姫の本名を口走りかけたレベルの大パニックだ。
怒っているというよりは、混乱し過ぎてどこに話を振れば良いのか分からなくなっている様子だった。
よくよく考えれば、昨日は若干とはいえオスカーと会話する覚悟を決める時間があった。
しかし、ドッキリを仕掛けられたせいで今回はその時間が無かった。
……つまり、こっちの反応が素だ。本人以外はとんでもなく楽しそうだ。
(よっぽど好きなんだろうなぁ、その映画。今度見せてって言ってみようかな……や、やめとこう。
全力で布教されるかもしれないし。わたしが好きになれるとは限らないし)
万が一、オスカーにハマれなかった場合。
その場合に起こりうる悲劇が多数想定される。怖い。
軽率にオスカーに手を出してはいけない。
(見るにしても、こっそり見ようと……)
影の中で、ロゼッタはゆるゆると首を横に振った。
「あっ、えっと、えっと」
ラザラスが前代未聞レベルの挙動不審を起こしている。
……可哀想に。
「えー、この番組は、リアンくんが盛大にキャラ崩壊しながらお送りしておりま~す」
「オスカーさんやめてください……!! 後生ですから……!!!」
「いやいや、やっぱそっちのが良いよ、君。アリスくんとキャラ被ってるとかいう事故も発生してないしね。ねえ、そう思うよね? 視聴者さーん?」
破天荒おじさんがとんでもない勢いで番組を乗っ取ってしまった。
なお、彼が入ってきた瞬間からアンジェリアは沈黙を貫いている。
彼女は声を出さないまま、沈黙したまま、ずっと爆笑していた。
これこそ放送事故なのではないかとロゼッタは思ったが、視聴者コメントは【www】で埋め尽くされている。
(これとか【草】とかは面白い時とか楽しい時に使うっぽいんだよね、うん)
たぶん大丈夫だな。
ロゼッタは適当にそう判断した。
「さてさて、俺は事前に話を聞いてるわけなんだけどさぁ」
「私は何も聞いていないのですが」
「リアンくんの素性探れるとこまで探って良いよってか、探ってこいって言われたので、探りま~す!」
「その……じ、事務所的に駄目なラインってのが、あって、ですね……?」
「にーちゃんってか、カミーユ社長から直々に暴れて良いよって言われてるから安心してねぇ。
てか、昨日の放送も大爆笑しながら見てたんだって。大丈夫! やったね!」
「社長ーっ!!!」
ラザラスが色んなところから見捨てられている。
本日も彼はおもちゃ確定だ。
どうやら、オスカーとALIAの所属事務所の社長は兄弟関係か何からしい。
そりゃオスカーが暴走しても誰も止めないはずだとロゼッタは肩を竦めた。
何ならラザラス、社長からも遊ばれている疑惑すらある。誰も彼を守ってくれない。
「そもそもALIAを君らのとこの社長に紹介したのが俺だったから、ある意味ALIAって俺のものみたいな感じだし。
じゃあリアンくん弄る権限も俺にあるかなーみたいな。別に良いよねぇ?」
(謎理論! ラズさんツッコミ入れて!)
「……ッ」
(駄目だ、ラズさん何か若干嬉しそう!!)
弄られすぎてキャパオーバーしてしまったのか、ラザラスが何かに目覚めかけている――このまま放置しておくと、開花しなくて良いものが開花しそうだ!
なんか、それは嫌だ! 本人がそれを求められたくないのは分かっているが、嫌なのは分かっているが、そうだとしても彼にはある程度、テンプレ的な“王子様”をキープしていて欲しい気がする!
『ラズさーん!! わたし、ALIAとオスカーさんの話掘り下げて欲しいなー!!
多分視聴者もそれを望んでるからー!!』
ロゼッタは精神感応を飛ばし軌道修正(※ラザラスの性癖的な意味で)を図った。
元々、何かしらあれば思念を飛ばしていいという話だった。何も問題はないはずだ!
「!!」
そして、ラザラスは正気に戻った——何かの開花は、未然に防ぐことができたのである。
ロゼッタが影の中で首を傾げていると、アンジェリアはどこか楽しげな表情を変えずに話し始める。
「ところで、リアン。今日の放送、サプライズゲストが来てるの。今日はパーシヴァルさんのCDの告知はしないからね。
安心しなさい、パーシヴァルさんの許可は取ってるし、笑顔でGOサイン出たって聞いてるから……とにかく、打ち合わせ通りには一切進まないわよ」
「……は?」
(えっ、待って。ここでサプライズゲスト?)
話の変え方がとんでもなく急だったが、アンジェリアは“わざと”こうしたのだ。
狙い通り、視聴者の間で“ある男”の名前が連呼されている。
(あの人、間違いなく大御所って奴だよね……!? でもここで出てくるのはあの人しかいないよね!? こんな夜中におじさん引っ張り出しちゃうの!?)
ロゼッタも勘づいた——そう、この流れで出られるゲストは、ひとりしかいない!
アンジェリアは右手を上げ、外で待機していたスタッフに指示を出した。
「それでは登場して頂きましょう! 俳優、オスカー・ドレイクさんです!」
「えっ!?」
ガチャリと無機質な音を立て、ドアがゆっくりと開く。
「ヘイ、大将! 賑わってるかい?」
昨日見た美丈夫は居酒屋に立ち寄るような気楽さで収録部屋に入り、ラザラスの向かい側に置いてあった椅子に腰掛けた。
声で“推し”を判断したのだろう。
ラザラスが思わずといった様子で立ち上がってしまった。椅子が、派手な音を立てて床に転がった。
アンジェリアは、それをしれっと直してラザラスを座らせる。
なお、この間もちゃんとテディベアが動いていた。技術力すごい。
視聴者コメントは大いに盛り上がっていた。
「ッ!? えっ、なっ、ん……!?」
「やあ、リアンくん」
「うええぇえい???」
(ラズさん頑張って!!)
破天荒おじさん、登場である——放送画面にも黒いオスカー用のテディベアが増えた。
彼用のプログラムがしっかり用意されていたようだ。番組スタッフの仕事が速すぎる。
そしてテディベアが出てきた時点で、これは仕組まれるべくして起きたイベントだ。
アンジェリアを含む番組スタッフが一丸となってリアンに渾身のドッキリを仕掛けたのだ。
「こ、こんばんは……?」
「こんばんは。私の名はテオバルド……クラウディア王国の姫君、ロゼッタ様に仕える者です。
以後、よろしくお願いいたします」
オスカーがさらっと何か演じてみせた。
ロゼッタはついでに自分の名前の由来を知った。
「うわああぁかっこいい……!! じゃなかった、ア……じゃなくて、ユリア!
君! オスカーさん来るの知ってただろ!? おいこら笑うな!! スタッフさーん!?
俺だけ知らなかった奴ですよね、これ! おーい、スタッフさーん!!」
(あーあ、ラズさん崩壊しちゃった)
大パニックだ。うっかり国民的歌姫の本名を口走りかけたレベルの大パニックだ。
怒っているというよりは、混乱し過ぎてどこに話を振れば良いのか分からなくなっている様子だった。
よくよく考えれば、昨日は若干とはいえオスカーと会話する覚悟を決める時間があった。
しかし、ドッキリを仕掛けられたせいで今回はその時間が無かった。
……つまり、こっちの反応が素だ。本人以外はとんでもなく楽しそうだ。
(よっぽど好きなんだろうなぁ、その映画。今度見せてって言ってみようかな……や、やめとこう。
全力で布教されるかもしれないし。わたしが好きになれるとは限らないし)
万が一、オスカーにハマれなかった場合。
その場合に起こりうる悲劇が多数想定される。怖い。
軽率にオスカーに手を出してはいけない。
(見るにしても、こっそり見ようと……)
影の中で、ロゼッタはゆるゆると首を横に振った。
「あっ、えっと、えっと」
ラザラスが前代未聞レベルの挙動不審を起こしている。
……可哀想に。
「えー、この番組は、リアンくんが盛大にキャラ崩壊しながらお送りしておりま~す」
「オスカーさんやめてください……!! 後生ですから……!!!」
「いやいや、やっぱそっちのが良いよ、君。アリスくんとキャラ被ってるとかいう事故も発生してないしね。ねえ、そう思うよね? 視聴者さーん?」
破天荒おじさんがとんでもない勢いで番組を乗っ取ってしまった。
なお、彼が入ってきた瞬間からアンジェリアは沈黙を貫いている。
彼女は声を出さないまま、沈黙したまま、ずっと爆笑していた。
これこそ放送事故なのではないかとロゼッタは思ったが、視聴者コメントは【www】で埋め尽くされている。
(これとか【草】とかは面白い時とか楽しい時に使うっぽいんだよね、うん)
たぶん大丈夫だな。
ロゼッタは適当にそう判断した。
「さてさて、俺は事前に話を聞いてるわけなんだけどさぁ」
「私は何も聞いていないのですが」
「リアンくんの素性探れるとこまで探って良いよってか、探ってこいって言われたので、探りま~す!」
「その……じ、事務所的に駄目なラインってのが、あって、ですね……?」
「にーちゃんってか、カミーユ社長から直々に暴れて良いよって言われてるから安心してねぇ。
てか、昨日の放送も大爆笑しながら見てたんだって。大丈夫! やったね!」
「社長ーっ!!!」
ラザラスが色んなところから見捨てられている。
本日も彼はおもちゃ確定だ。
どうやら、オスカーとALIAの所属事務所の社長は兄弟関係か何からしい。
そりゃオスカーが暴走しても誰も止めないはずだとロゼッタは肩を竦めた。
何ならラザラス、社長からも遊ばれている疑惑すらある。誰も彼を守ってくれない。
「そもそもALIAを君らのとこの社長に紹介したのが俺だったから、ある意味ALIAって俺のものみたいな感じだし。
じゃあリアンくん弄る権限も俺にあるかなーみたいな。別に良いよねぇ?」
(謎理論! ラズさんツッコミ入れて!)
「……ッ」
(駄目だ、ラズさん何か若干嬉しそう!!)
弄られすぎてキャパオーバーしてしまったのか、ラザラスが何かに目覚めかけている――このまま放置しておくと、開花しなくて良いものが開花しそうだ!
なんか、それは嫌だ! 本人がそれを求められたくないのは分かっているが、嫌なのは分かっているが、そうだとしても彼にはある程度、テンプレ的な“王子様”をキープしていて欲しい気がする!
『ラズさーん!! わたし、ALIAとオスカーさんの話掘り下げて欲しいなー!!
多分視聴者もそれを望んでるからー!!』
ロゼッタは精神感応を飛ばし軌道修正(※ラザラスの性癖的な意味で)を図った。
元々、何かしらあれば思念を飛ばしていいという話だった。何も問題はないはずだ!
「!!」
そして、ラザラスは正気に戻った——何かの開花は、未然に防ぐことができたのである。
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