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第2章『黙した傷の在処、語らぬ想い』
45.春の波長-1
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数日後。
今日も収録のために放送局へ向かったラザラスは、目の前のアンジェリアと視線を交わしながら、自然な口調で司会をこなしていた。
コメント欄を見たアンジェリアはラザラスの顔を一瞥し、軽く笑って言う。
「リアンの顔、今はかなり良くなってますよ。右目はまだ眼帯してますし、頬に湿布一枚残ってますけど」
実際のラザラスに、眼帯はない。
外での身バレを防ぐため、アンジェリアがあえてフェイクを挟んだのだ。
彼女の言葉どおり、番組コメントには【大丈夫?】、【傷は残ってない?】といった心配の声が並ぶ。
ラザラスは穏やかに微笑み、柔らかく答えた。
「傷ですか? 残っていません。ご心配、ありがとうございます」
ヒビの入っていた右頬も今は腫れが引き、彼の顔はもう以前の痛々しさを残していない。
いくつか【良かったね】のコメントが流れる中、突然話題が逸れた。
【カイヤナイト公国、大嵐だって!】
【スポーツの祭典なのに、大変だよね】
【サッカー中止になった……】
【100m走とハードル走を見に現地にきました。中止になりました。最悪!】
……カイヤナイト公国の嵐の話題が、続いている。
それを見て、ラザラスはどこかぼんやりとした様子で口を開いた。
「らしいですね……季節外れの台風だとか。災害が起きなければ良いのですが」
コメント欄は一気に炎上——いや、祭りと化した。
【やっぱ推しの活躍はチェックしてますね~!】
【あなたの推しが行くとこ行くとこ嵐になるのなんでなんですか???】
【リアン君が一緒に行ってたら晴れてた説】
【顔面腫れてたんだから無理だろ!!】
今度は怒涛のオスカーラッシュだ。アンジェリアが笑っている。
本気で分かっていなかったのか、当のラザラスは目を丸くしていた。
「えっ、あっ、そこ!? そこですか!!」
【そこ以外ないでしょう!?】
【うーん、これは再サプライズワンチャン】
「今度こそ派手に顔バレしそうなんで勘弁していただきたいです……」
最近では、油断すると視聴者から“オスカーネタ”で弄られるのが定番だ。
とはいえ、トゲのあるコメントを警戒せずに済む分、ラザラスは随分話しやすそうだった。
(オスカーさんの話なら、どこまでも着いて行けそうだしね……)
楽しそうに笑う彼を見て、ロゼッタの胸もほっと和らいだ——とはいえ、顔バレの件はやはり気掛かりだ。
(ラズさん、普通にしてても目立つもんなぁ……)
金髪碧眼で高身長。
もはや「見つけてください」と言わんばかりの容姿。
特にドラグゼンが暗躍していることもあり、竜人族の特徴でもある彼の青い瞳はあまりにも珍し過ぎる。金髪だけならまだしも、あの瞳は本当に厄介だ。
(わたしが『幻貌』が使えて良かったよ……あれ無しで歩いたら、確実にパパラッチに囲まれる。今までよく無事でいられたよね……)
今までは屋根の上を走ったり、フードをかなり深く被って隠したりしていたそうだ。
その名残で、ラザラスはロゼッタが油断すると壁ジャンプからの屋根上ダッシュを開始しようとする。危ないから本当にやめて欲しい。
(……とりあえず、次からは『転移』で連れてこよっと)
収録前にアンジェリアに転移は使えないのかと聞かれ、その案に今まで思い至らなかったことを、ロゼッタは地味に後悔している。
幸い、放送局には転移専用エリアが設けられている。
次回からは、強制的にそこへ直行だ。
(放送、そろそろ終わるかな。終わったら拠点に寄って、診察だっけ)
顔の傷もほぼほぼ癒え、明後日からラザラスは正式にステフィリオンとしての活動に復帰する予定だ。
完治まで3ヶ月近くかかったが、訓練場に顔を出しては怒られ、早朝ランニングで見つかっては怒られ……と、本人に休む気がなかったせいで、身体は意外と鈍っていない。
とはいえ、復帰前に「流石に一度見せにこい」とエスメライに怒られ、今日は渋々拠点に寄ることになっていた。
(まあ、これだけ治ってたら薬の匂いも最小限で済むだろうし……)
ロゼッタは胸を撫で下ろす。
無事に治ったことが、何より嬉しかった。
(たぶん、わたしは裏でクロウに『体魄強化』かければいいのかな? ラズさんの診察中なら、大丈夫だろうし)
ふぅと息を吐き、彼女は収録が終わるのを静かに待っていた。
◯
拠点に着いてすぐにラザラスはエスメライの診察室へと連行され、ロゼッタは案の定クロウの部屋に放り込まれた。
一連の動作を経て、何故かクロウは心底嫌そうな顔をしてベッドに座っている。
「……どうしたの?」
「お前には流石に感謝してんだけどよ。それはそれとして、そろそろラザラスに変な勘違いされそうで嫌なんだよな、めんどくせぇ……」
変な勘違いってなんだろう。
一瞬首を傾げながらも、ロゼッタは手をかざして魔術を発動させた。
「【体魄強化】」
あまり派手にやるとラザラスにバレそうな上、クロウも特に弱っている様子はない。
慌てず、緩やかに魔力を送り込んでいきながら、口を開く。
「ねぇ、今回のこれって“おっさん案件”なんだっけ? どしたの?」
「……。成功してりゃ、次に会う時には分かるだろうな。成功してりゃ、の話だが……」
「失敗するかも、なの?」
「知っての通り、オレの体質が色々終わってるからなぁ。執刀するエスメライさんがやらかすとは思っちゃいねぇが、純粋にオレが詰む可能性はある」
発言内容からして、手術をするのだろうか?
確かにクロウの体質で何らかの手術をするとなると、非常に怖い。
そんなことを考えているうちに、魔術を掛け終わった。
「これでいいかな? もっと強めにいっとく?」
「いや、大丈夫だろ。今回はオレも自分で発動させとくしな。お前の奴は、要するに“保険”だよ……迷惑かけて、悪ぃな」
「……。やっぱり、もうちょっと強めに掛けとく」
なんとなくクロウの発言に嫌悪感を抱いたため、さらに追加で体魄強化を発動させる。
何に対して“嫌”なのかは相変わらず分からないが、別に悪いことはしていないのだから、構わないだろう。
クロウが若干困惑していたため、別の話題を振ることにした。
「そういえばさ、わたしの魔力の波長ってどんな感じなの?」
「んー……お前の喧しさには合わねぇ感じだよ」
「何それ!?」
「はっ、お返しだよ。テメェ、オレの魔力の波長を散々バカにしてきたろ」
「だって合ってないんだもん!」
魔力で豪雪を再現しそうな人間が、むしろ雪を溶かしそうな暖かい魔力の波長を持っているのは絶対におかしい。
指摘されるような質をしている方が、そっちが悪い!
「はぁ……もう良いや。術もこれくらいかけといたら、大丈夫だろうし」
ちょうど、ラザラスの診察が終わる頃だろうか。
部屋を出ようと踵を返すと、背後から声が飛んできた。
「柔らかくて、穏やかな感じ。清々しい春の木漏れ日とか、何なら、毛布に包まれるような感覚にも近いかもな。要するに、誰でも落ち着けそうな……そんな波長だよ」
「え?」
パッと振り返る。
クロウは、決まりが悪そうに顔を背けていた。
「……。本当に、お前には合ってねぇよ」
その表情を見て、ロゼッタはふと思う。
(なんとなく、“逆”のこと言ってる気がする)
これは恥ずかしくて、適当に誤魔化しているだけな気がする。
ロゼッタが指摘してみようかと思い始めた、その瞬間——ドアが、勢いよく開いた。
今日も収録のために放送局へ向かったラザラスは、目の前のアンジェリアと視線を交わしながら、自然な口調で司会をこなしていた。
コメント欄を見たアンジェリアはラザラスの顔を一瞥し、軽く笑って言う。
「リアンの顔、今はかなり良くなってますよ。右目はまだ眼帯してますし、頬に湿布一枚残ってますけど」
実際のラザラスに、眼帯はない。
外での身バレを防ぐため、アンジェリアがあえてフェイクを挟んだのだ。
彼女の言葉どおり、番組コメントには【大丈夫?】、【傷は残ってない?】といった心配の声が並ぶ。
ラザラスは穏やかに微笑み、柔らかく答えた。
「傷ですか? 残っていません。ご心配、ありがとうございます」
ヒビの入っていた右頬も今は腫れが引き、彼の顔はもう以前の痛々しさを残していない。
いくつか【良かったね】のコメントが流れる中、突然話題が逸れた。
【カイヤナイト公国、大嵐だって!】
【スポーツの祭典なのに、大変だよね】
【サッカー中止になった……】
【100m走とハードル走を見に現地にきました。中止になりました。最悪!】
……カイヤナイト公国の嵐の話題が、続いている。
それを見て、ラザラスはどこかぼんやりとした様子で口を開いた。
「らしいですね……季節外れの台風だとか。災害が起きなければ良いのですが」
コメント欄は一気に炎上——いや、祭りと化した。
【やっぱ推しの活躍はチェックしてますね~!】
【あなたの推しが行くとこ行くとこ嵐になるのなんでなんですか???】
【リアン君が一緒に行ってたら晴れてた説】
【顔面腫れてたんだから無理だろ!!】
今度は怒涛のオスカーラッシュだ。アンジェリアが笑っている。
本気で分かっていなかったのか、当のラザラスは目を丸くしていた。
「えっ、あっ、そこ!? そこですか!!」
【そこ以外ないでしょう!?】
【うーん、これは再サプライズワンチャン】
「今度こそ派手に顔バレしそうなんで勘弁していただきたいです……」
最近では、油断すると視聴者から“オスカーネタ”で弄られるのが定番だ。
とはいえ、トゲのあるコメントを警戒せずに済む分、ラザラスは随分話しやすそうだった。
(オスカーさんの話なら、どこまでも着いて行けそうだしね……)
楽しそうに笑う彼を見て、ロゼッタの胸もほっと和らいだ——とはいえ、顔バレの件はやはり気掛かりだ。
(ラズさん、普通にしてても目立つもんなぁ……)
金髪碧眼で高身長。
もはや「見つけてください」と言わんばかりの容姿。
特にドラグゼンが暗躍していることもあり、竜人族の特徴でもある彼の青い瞳はあまりにも珍し過ぎる。金髪だけならまだしも、あの瞳は本当に厄介だ。
(わたしが『幻貌』が使えて良かったよ……あれ無しで歩いたら、確実にパパラッチに囲まれる。今までよく無事でいられたよね……)
今までは屋根の上を走ったり、フードをかなり深く被って隠したりしていたそうだ。
その名残で、ラザラスはロゼッタが油断すると壁ジャンプからの屋根上ダッシュを開始しようとする。危ないから本当にやめて欲しい。
(……とりあえず、次からは『転移』で連れてこよっと)
収録前にアンジェリアに転移は使えないのかと聞かれ、その案に今まで思い至らなかったことを、ロゼッタは地味に後悔している。
幸い、放送局には転移専用エリアが設けられている。
次回からは、強制的にそこへ直行だ。
(放送、そろそろ終わるかな。終わったら拠点に寄って、診察だっけ)
顔の傷もほぼほぼ癒え、明後日からラザラスは正式にステフィリオンとしての活動に復帰する予定だ。
完治まで3ヶ月近くかかったが、訓練場に顔を出しては怒られ、早朝ランニングで見つかっては怒られ……と、本人に休む気がなかったせいで、身体は意外と鈍っていない。
とはいえ、復帰前に「流石に一度見せにこい」とエスメライに怒られ、今日は渋々拠点に寄ることになっていた。
(まあ、これだけ治ってたら薬の匂いも最小限で済むだろうし……)
ロゼッタは胸を撫で下ろす。
無事に治ったことが、何より嬉しかった。
(たぶん、わたしは裏でクロウに『体魄強化』かければいいのかな? ラズさんの診察中なら、大丈夫だろうし)
ふぅと息を吐き、彼女は収録が終わるのを静かに待っていた。
◯
拠点に着いてすぐにラザラスはエスメライの診察室へと連行され、ロゼッタは案の定クロウの部屋に放り込まれた。
一連の動作を経て、何故かクロウは心底嫌そうな顔をしてベッドに座っている。
「……どうしたの?」
「お前には流石に感謝してんだけどよ。それはそれとして、そろそろラザラスに変な勘違いされそうで嫌なんだよな、めんどくせぇ……」
変な勘違いってなんだろう。
一瞬首を傾げながらも、ロゼッタは手をかざして魔術を発動させた。
「【体魄強化】」
あまり派手にやるとラザラスにバレそうな上、クロウも特に弱っている様子はない。
慌てず、緩やかに魔力を送り込んでいきながら、口を開く。
「ねぇ、今回のこれって“おっさん案件”なんだっけ? どしたの?」
「……。成功してりゃ、次に会う時には分かるだろうな。成功してりゃ、の話だが……」
「失敗するかも、なの?」
「知っての通り、オレの体質が色々終わってるからなぁ。執刀するエスメライさんがやらかすとは思っちゃいねぇが、純粋にオレが詰む可能性はある」
発言内容からして、手術をするのだろうか?
確かにクロウの体質で何らかの手術をするとなると、非常に怖い。
そんなことを考えているうちに、魔術を掛け終わった。
「これでいいかな? もっと強めにいっとく?」
「いや、大丈夫だろ。今回はオレも自分で発動させとくしな。お前の奴は、要するに“保険”だよ……迷惑かけて、悪ぃな」
「……。やっぱり、もうちょっと強めに掛けとく」
なんとなくクロウの発言に嫌悪感を抱いたため、さらに追加で体魄強化を発動させる。
何に対して“嫌”なのかは相変わらず分からないが、別に悪いことはしていないのだから、構わないだろう。
クロウが若干困惑していたため、別の話題を振ることにした。
「そういえばさ、わたしの魔力の波長ってどんな感じなの?」
「んー……お前の喧しさには合わねぇ感じだよ」
「何それ!?」
「はっ、お返しだよ。テメェ、オレの魔力の波長を散々バカにしてきたろ」
「だって合ってないんだもん!」
魔力で豪雪を再現しそうな人間が、むしろ雪を溶かしそうな暖かい魔力の波長を持っているのは絶対におかしい。
指摘されるような質をしている方が、そっちが悪い!
「はぁ……もう良いや。術もこれくらいかけといたら、大丈夫だろうし」
ちょうど、ラザラスの診察が終わる頃だろうか。
部屋を出ようと踵を返すと、背後から声が飛んできた。
「柔らかくて、穏やかな感じ。清々しい春の木漏れ日とか、何なら、毛布に包まれるような感覚にも近いかもな。要するに、誰でも落ち着けそうな……そんな波長だよ」
「え?」
パッと振り返る。
クロウは、決まりが悪そうに顔を背けていた。
「……。本当に、お前には合ってねぇよ」
その表情を見て、ロゼッタはふと思う。
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