Marriage Interview~異種お見合い婚~

土筆祐依

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三次審査編

三次審査㉒

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 彼らの任務は姫君達の護衛であり、お見合いのアドバイスなどしない。
 黄玉の表情は優しくて声も穏やかだ。きっと葵を思っての行動だろう。折角切っ掛けをくれたのだから、自分が率先して動かなければ。

「葵さんの趣味が知りたいです」

「そ、そこまで言うなら教えてあげるわ!趣味はトレーディングカードよ!」

「トレカ、ですか?」

「な、何よ!悪い!?仕方ないでしょ!私は末っ子長女なんだから!」

「いえ。俺の友人もトレーディングカードが好きで大会にも出ているんです。ルールも沢山あるのに全部覚えていて、凄いと思います。因みに、カードは『アナログモンスター』ですか?」

「え?何それ?私は『ワンダフルワールド』だけど・・・」

「ワンダフルワールド・・・聞いたことがないですね」

「私もアナログモンスターなんて知らないけど!?」

「葵様・・・空様、天界と地上界では取り扱っているカードが違うかと」

「「あ」」

 それはそうだと葵と空は納得した。天界は地上とは別の空間に存在する。
 天界側は自由に地上界へ行き来出来るが、地上界側は天界に干渉する術はない。それぞれ独自の文化は存在するが、派遣された文官達によって流行のお菓子やゲームが天界に持ち運ばれることもあった。

 トレーディングカードもその一つだ。あっという間に黒狐族の子ども達に受け入れられ、天界側でも相当な数のトレーディングカードが発売されていた。
 葵はショックだったようで、ガクッと項垂れた。

「嘘でしょう・・・。ワンダフルワールドが無いなんて・・・」

「話題を変えるようで申し訳ないんですが、末っ子長女ということはお兄様がいるんですか?」

「六人いるわ」

 つまり、葵は七人きょうだいの末っ子長女。末娘となるとそれはそれは溺愛されて育ったのだろう。表裏の無い彼女の性格と身形を見れば、愛されて育ったのが分かる。

「お兄様達は優しいですか?」

「当たり前でしょ!トレーディングカードも一番上の兄が教えてくれたの」

 七人もきょうだいがいるのでトーナメント戦もやっている。
 トレーディングカードだけではなく、将棋に花札やオセロ、チェスも教えて貰ったが葵はトレーディングカードが一番性に合った。好きだから頑張れる。結果、葵の実力は相当な物になっていた。

「し、知らないなら教えてあげても良いけど!?ただしワンダフルワールド限定ね!」

「本当ですか?是非お願いします」

 空の言葉に気を良くしたのか、葵はやっと扇を首から下に下げた。
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