あるクズ人間の奇譚

ひいらぎ

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中学2年生編(前編)

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 そして2年生になった。クラス替えの表を見て知り合いを見つけて喜んでいるとそこに目を疑うような名前があった。紛れもなく彼女の名前だった。驚いたが心ではガッツポーズをしていた。それと同時に逆に嫌われてしまうかもしれないという不安もあった。

 同じクラスにはスポ少で同じで仲が良かった2人がいた。新しい年度が始まった最初の頃はずっとそのうちの1人と一緒にいた。5組だったのだが、5組には一番の問題児とされているやばい奴がいた。だが少しずつ慣れてきてクラスの男子のほとんどと仲良くなった。優しい人や面白い人がたくさんいたのだ。今でもよく一緒に遊ぶ2人や、スポ少で同じだった2人、委員会で同じのやつなどだった。さらには一番の問題児とも仲良くなった。そいつは確かにヤバイ奴だが根は優しくて面白い人だった。

 正直言って2年生が一番楽しかった。1年からやってる椅子カバーサッカーをやったり、○✖️ゲームをしたり、王様ゲームをしたりした。休み時間はいつもみんなで遊んでいた。人狼ゲームを知ったのもこの時で提案した友達にはとても感謝している。授業中に一番の問題児と一緒になってふざけて怒られたこともあったが、とても楽しい一年だった。しかしその反面、部活動では地獄のような体験を味わうこととなった。恐れていたことが現実になったのだった。

 それは中体連での出来事だった。サッカー部に1年生が10人ほど入った。そこそこ上手な人はいたがそこまで上手い人はいなかったので、中体連のメンバーは2、3年生の中から選ばれることになった。つまり、1人だけメンバーを外れるということだ。

 正直言うと僕が客観的に見てどんなプレーをしていて他の人と比べてどうだったかなどは分からない。しかし、スポ少とは違う独特の重い雰囲気に溶け込めずにいたのは紛れもない事実だった。実際スポ少の時に特に仲の良かった人は他の部活に入っていたし、そこそこ仲の良い人はいたが自分がサッカーが上手くないことも自覚していたので本当に消極的で、側から見ればやる気がないようにしか見えなかったのかもしれない。

 そんな独特な雰囲気に飲まれ、小学校の時には何の障害もなかった仲間との付き合いや友達関係など、そういうものにかなり慎重になってしまった。言い訳にしか聞こえないかもしれないが、あの独特の雰囲気は今の僕を作り出した一つの要因だと思う。サッカーはもちろん好きだったが、クラスで過ごしている時や家族で過ごしている時のように上手く部活動に馴染めておらず、部活動に対して嫌悪感を抱いていたのも事実かもしれない。

 そういう点などから客観的に見ると、僕は部活動に対して消極的で夏休みの宿題も出せず部活動にこれないこともあり、さらには試合の承諾書なども遅れて出すことが多かったので、サッカーのプレーについて客観的意見は出せないがそれ以外の場面でのステータスは完全にライバルに負けていたと思う。

 結果的に言うと僕は一人だけメンバーを外れた。今はこんな風にかなり冷静な判断ができるし、先生が僕をメンバーから外したのはおかしいことではないと理解ができる。しかし当時は、自分のせいにせず全てを上から目線で見ていたところもあったかもしれない。この経験が僕を良くしたか悪くしたかは未だに分からない。しかし何らかの影響が与えられたのは間違いない。
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