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高校生編(通信制高校編その一)
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そして進学校を辞めた。と同時に通信制高校に転校した。その高校には同時期に、高校の部活動でいざこざがあった大河(スポ少~中学までサッカーで一緒で、ママ同士がとても仲がいい)が転校していた。
かなりのお金がかかったに違いない。僕にはそれが分からない。ことの重要性を未だに認識していない。できない。だから大人になってそれが分かった時、それは絶対に伝えなければならない。だが分かることだってたくさんある。
高校は通信制だが、学校に通うことができた。基本的には午前中の3時間ほどしか授業がないしそれが全て自分が受ける授業ではなく、他の学年の授業もあるので登校する日は週2、3だった。
高2が終わるまでは、何一つ変わらない生活だった。週2、3ペースで学校に通い、休みの日はゲームとアニメ鑑賞に明け暮れていた。楽しくないことはない。20作ぐらいアニメを見れたし、ゲームもやりすぎて全国1位を取ったこともあった(累計勝利数で競う大会)。
だが充実していたとはいえないだろう。確かにご飯を炊くのと皿洗いと散歩は日課としてこなしてはいたが、1ミリたりとも勉強はしていなかった。課題等は全然ないし、正直言って楽だった。まだ気持ちが変わっていなかった。
入ってすぐのスクーリング(単位取得に必要な合宿のようなもの)はその友達を裏切ってサボった。母にかなり迷惑をかけてしまったのも覚えている。
しかしどちらにせよその後の3月にスクーリングに行く羽目になったのだが。
気づけば学校では充実した生活を送れていた。特に仲が良かったのはよく一緒にいたグループのメンバーだ。
・大河
・淳(金髪にピアスという身なりの時期もあったし喫煙もしていたが中身はいいやつ)
・悟(受験仲間で気が合うが少々面倒くさいやつ)
・新井(一人キャンプなど自由奔放なバイト勢)、
・謎が多いが朗らかなやつ
・接点はそこまでなかったが色々とヤバイやつ
そして僕の7人だ。
大河や淳、さらには悟や新井となんかはフットサルサークルでも一緒だった。僕らが2年生の時の大会では全国大会にも出場した。ほとんどが2人の先輩のおかげだったにすぎないが。
学校生活にも慣れてきて楽しめていたが、勉強は未だ一切せず前の高校の人たちにもできるだけ会いたくなくてビクビクしていた時代だった。そんなアニメとゲーム三昧の日々は1年以上続いた。
そんな日々は気がつけば終わりを告げていた。いとこの女子のバイトのピンチヒッターとしてとあるお祭りに参加したのがきっかけだった。
少し長くなるがそのときの話をしたい。どこに行ってもすべらない話である。
そのお祭りは室内で開催され、いろいろなブースがあったりステージでいろいろ開催されたりという感じだった。事前に着ぐるみをやりたくないと要望を告げていた僕は、当日会場に行ってスタッフの話を聞き耳を疑った。「今日は着ぐるみをやってもらいます。」
突然だが着ぐるみというとどんなものを想像するだろうか。eスポーツのブースの担当だったので、eスポーツのマスコットキャラを想像していた。
本番30分前に着ぐるみを見せられた僕はその日2度目の衝撃を受けた。眼帯をした強面のおっさんのマスクが顔を出している。ストリートファイターのサガットだった。
サガットと聞いて僕は、は?となった。僕はそのキャラについて何も知らなかった。あろうことか、ポーズや台詞の指定さえされなかった。僕はその30分で全力でサガットがどんなキャラかを調べた。そして本番に挑んだ。
ここでもう一つ異常事態が発生する。僕は汗かきなのだが、自分でも知っている通りそこまで匂いはしないのだ。しかし、着ぐるみを着て少しするとものすごい異臭が鼻をついた。おそらく、前着た人の汗の臭いが僕の汗によって復活してしまったのだろう。まさに地獄だった。
そんなこんなで初バイトが終わった。いい経験になったの一言だった。2日間だけだったので、他の人がどう思っていたかはわからないが僕は名残惜しかった。1週間は引きずった。
でも、そのたった2日間で第一次ゲームショック(フォートナイトショック)が起きた。たった2日間のブランクで僕はそのゲームに飽きた。何か心の変化があったわけではない。ただそのゲームを続けるのにさえ倦怠感を感じ出したのだ。
それだけだ。それだけだった。気づけば時間が経って自分の心の穴も埋まり始めていたのかもしれない。
僕の長い長い闇期はそんな簡単に幕を閉じた。したいことを好きなだけして、やるべきことを疎かにし、他の人にもたくさんの迷惑をかけたあの時期が。
人間は単純だ。そんなちっぽけなきっかけで欲を捨てるのだ。その程度だったのだ。刹那主義の自分は知らぬ間に薄れていた。
そして、いつしか目標は漢検にセットされていた。この出来事で僕は大きく変われた。他の人にとっては本当に小さな成長だが、僕にとっては「自主的に勉強できた」だけで歴史的進歩だった。だがこの成長が世間から見てどれだけ無価値だったか思い知る日が来る。
やりたいわけではなかったが母に勧められてしぶしぶバイトをすることになった。といってもゴールデンウィークの短期バイトである。がこの年のゴールデンウィークは10連休という長い期間だった。
とある施設のリフトの補助をするというバイトだった。シフトがあり、また天候が悪い日もあったため実際には4、5日くらいしかできなかった。だが当然緊張で押しつぶされそうになり、終始「はやく終わってくれないかなぁ?」と思っていた。圧倒的に緊張のほうが勝っていたが楽しいと思える瞬間もあったし達成感もあった。とある日の帰りにとある親切な方に最寄り駅まで送ってもらった時もあった。
またやりたいか?と聞かれたら間違いなくNOと答えるが、マイナスなことばかりではなかった。確実にいい経験になったといえる。
正直言ってゴールデンウィーク後からお盆前まではよく記憶がない。漢検2級も無事受かり、レポートを誰よりもはやく終わらせたことぐらいしか印象にない。少しずつでも勉強しながら、ゲームをしたりアニメを見たりもしていた。大きなできごとがそれほど無かったと言ったほうが正しいかもしれない。
かなりのお金がかかったに違いない。僕にはそれが分からない。ことの重要性を未だに認識していない。できない。だから大人になってそれが分かった時、それは絶対に伝えなければならない。だが分かることだってたくさんある。
高校は通信制だが、学校に通うことができた。基本的には午前中の3時間ほどしか授業がないしそれが全て自分が受ける授業ではなく、他の学年の授業もあるので登校する日は週2、3だった。
高2が終わるまでは、何一つ変わらない生活だった。週2、3ペースで学校に通い、休みの日はゲームとアニメ鑑賞に明け暮れていた。楽しくないことはない。20作ぐらいアニメを見れたし、ゲームもやりすぎて全国1位を取ったこともあった(累計勝利数で競う大会)。
だが充実していたとはいえないだろう。確かにご飯を炊くのと皿洗いと散歩は日課としてこなしてはいたが、1ミリたりとも勉強はしていなかった。課題等は全然ないし、正直言って楽だった。まだ気持ちが変わっていなかった。
入ってすぐのスクーリング(単位取得に必要な合宿のようなもの)はその友達を裏切ってサボった。母にかなり迷惑をかけてしまったのも覚えている。
しかしどちらにせよその後の3月にスクーリングに行く羽目になったのだが。
気づけば学校では充実した生活を送れていた。特に仲が良かったのはよく一緒にいたグループのメンバーだ。
・大河
・淳(金髪にピアスという身なりの時期もあったし喫煙もしていたが中身はいいやつ)
・悟(受験仲間で気が合うが少々面倒くさいやつ)
・新井(一人キャンプなど自由奔放なバイト勢)、
・謎が多いが朗らかなやつ
・接点はそこまでなかったが色々とヤバイやつ
そして僕の7人だ。
大河や淳、さらには悟や新井となんかはフットサルサークルでも一緒だった。僕らが2年生の時の大会では全国大会にも出場した。ほとんどが2人の先輩のおかげだったにすぎないが。
学校生活にも慣れてきて楽しめていたが、勉強は未だ一切せず前の高校の人たちにもできるだけ会いたくなくてビクビクしていた時代だった。そんなアニメとゲーム三昧の日々は1年以上続いた。
そんな日々は気がつけば終わりを告げていた。いとこの女子のバイトのピンチヒッターとしてとあるお祭りに参加したのがきっかけだった。
少し長くなるがそのときの話をしたい。どこに行ってもすべらない話である。
そのお祭りは室内で開催され、いろいろなブースがあったりステージでいろいろ開催されたりという感じだった。事前に着ぐるみをやりたくないと要望を告げていた僕は、当日会場に行ってスタッフの話を聞き耳を疑った。「今日は着ぐるみをやってもらいます。」
突然だが着ぐるみというとどんなものを想像するだろうか。eスポーツのブースの担当だったので、eスポーツのマスコットキャラを想像していた。
本番30分前に着ぐるみを見せられた僕はその日2度目の衝撃を受けた。眼帯をした強面のおっさんのマスクが顔を出している。ストリートファイターのサガットだった。
サガットと聞いて僕は、は?となった。僕はそのキャラについて何も知らなかった。あろうことか、ポーズや台詞の指定さえされなかった。僕はその30分で全力でサガットがどんなキャラかを調べた。そして本番に挑んだ。
ここでもう一つ異常事態が発生する。僕は汗かきなのだが、自分でも知っている通りそこまで匂いはしないのだ。しかし、着ぐるみを着て少しするとものすごい異臭が鼻をついた。おそらく、前着た人の汗の臭いが僕の汗によって復活してしまったのだろう。まさに地獄だった。
そんなこんなで初バイトが終わった。いい経験になったの一言だった。2日間だけだったので、他の人がどう思っていたかはわからないが僕は名残惜しかった。1週間は引きずった。
でも、そのたった2日間で第一次ゲームショック(フォートナイトショック)が起きた。たった2日間のブランクで僕はそのゲームに飽きた。何か心の変化があったわけではない。ただそのゲームを続けるのにさえ倦怠感を感じ出したのだ。
それだけだ。それだけだった。気づけば時間が経って自分の心の穴も埋まり始めていたのかもしれない。
僕の長い長い闇期はそんな簡単に幕を閉じた。したいことを好きなだけして、やるべきことを疎かにし、他の人にもたくさんの迷惑をかけたあの時期が。
人間は単純だ。そんなちっぽけなきっかけで欲を捨てるのだ。その程度だったのだ。刹那主義の自分は知らぬ間に薄れていた。
そして、いつしか目標は漢検にセットされていた。この出来事で僕は大きく変われた。他の人にとっては本当に小さな成長だが、僕にとっては「自主的に勉強できた」だけで歴史的進歩だった。だがこの成長が世間から見てどれだけ無価値だったか思い知る日が来る。
やりたいわけではなかったが母に勧められてしぶしぶバイトをすることになった。といってもゴールデンウィークの短期バイトである。がこの年のゴールデンウィークは10連休という長い期間だった。
とある施設のリフトの補助をするというバイトだった。シフトがあり、また天候が悪い日もあったため実際には4、5日くらいしかできなかった。だが当然緊張で押しつぶされそうになり、終始「はやく終わってくれないかなぁ?」と思っていた。圧倒的に緊張のほうが勝っていたが楽しいと思える瞬間もあったし達成感もあった。とある日の帰りにとある親切な方に最寄り駅まで送ってもらった時もあった。
またやりたいか?と聞かれたら間違いなくNOと答えるが、マイナスなことばかりではなかった。確実にいい経験になったといえる。
正直言ってゴールデンウィーク後からお盆前まではよく記憶がない。漢検2級も無事受かり、レポートを誰よりもはやく終わらせたことぐらいしか印象にない。少しずつでも勉強しながら、ゲームをしたりアニメを見たりもしていた。大きなできごとがそれほど無かったと言ったほうが正しいかもしれない。
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