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第4章『駐留』
第1話 『永久《えいきゅう》』
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「おい、兄」
…俺は敢えて聞こえないフリをした。
「貴様、返答せんか!」
ここは、俺のアパート。 先日の一件で、憧れの『鷹音』さんと同じ小学校の出身になれたのだが、はてさて、そこからどう進めたら良いか見当がつかない。
いくら出身校が同じになったとは言え、それはそれ、恋愛どうこうに移行するまでには、まだまだ遠く遥かな道程が続く…。
『バッチ~ン!』
…軽快な破裂音と共に、痛みが俺の背中を襲った。
「痛てて! 何だよ!」
「さっきから呼んでおろう! 聴知したなら応答せい! 」
ユイは、作戦継続中の為、未だに俺のアパートに駐留しているが、軍人口調しか使った事が無いので、大仰で不自然極まりない言葉遣いをする。
このまま、この次元に潜伏するなら、もうそろそろ、自然に話して欲しい…と頼んだが、中々直そうとない。
「血中のグルコース濃度が低下した! 食料調達に行くぞ」
御意、行くよ…。
休日の昼間はそれなりに人通りが多い。こいつは、傍目には美少女に見えるので、せめて目立たないように、無言で歩く。
…公園の前を過ぎ、いつものコンビニに入った。
ユイは脇目も振らず、おにぎりの陳列棚に向った。 俺は弁当の棚を見る。最近のコンビニは専門店並みに美味い食品を売っている。
「平さん!」
振り向くと、会社の同僚で後輩の長瀬が、背広を着て立っていた。
「あれ? 出社?」
…クレーム処理で呼び出され、その帰りだそうだ。 手にはペットボトルの飲料を持っている。
「お疲れ~、奢るよ」長瀬からペットボトルを受け取り、近くにあった洋食弁当を手にしてカウンターに向かった。
待ち兼ねていたユイから、おにぎりを受け取って会計を済ませ、コンビニを後にする。
ユイは、見ているこっちが嬉しくなるような笑顔でおにぎりを頬張った。
その顔に見とれて、俺が差し出したペットボトルにも気付かない長瀬が「この娘は?」と聴いてくる。
「こいつは、衛鬼兵団の…」…と言いかけ…
「えいき…永久に、俺の妹だ」
「…そ、そうですよね、妹さんは、まあ、永久に妹さんですよね」と言いながら、ペットボトルを受け取った。目はユイにロックオンされたままだ。
その視線を感じたのか、ユイが長瀬を睨みながら「何奴? …所属と階級を申せ…」
やばっ…始まっちゃった!
…俺は敢えて聞こえないフリをした。
「貴様、返答せんか!」
ここは、俺のアパート。 先日の一件で、憧れの『鷹音』さんと同じ小学校の出身になれたのだが、はてさて、そこからどう進めたら良いか見当がつかない。
いくら出身校が同じになったとは言え、それはそれ、恋愛どうこうに移行するまでには、まだまだ遠く遥かな道程が続く…。
『バッチ~ン!』
…軽快な破裂音と共に、痛みが俺の背中を襲った。
「痛てて! 何だよ!」
「さっきから呼んでおろう! 聴知したなら応答せい! 」
ユイは、作戦継続中の為、未だに俺のアパートに駐留しているが、軍人口調しか使った事が無いので、大仰で不自然極まりない言葉遣いをする。
このまま、この次元に潜伏するなら、もうそろそろ、自然に話して欲しい…と頼んだが、中々直そうとない。
「血中のグルコース濃度が低下した! 食料調達に行くぞ」
御意、行くよ…。
休日の昼間はそれなりに人通りが多い。こいつは、傍目には美少女に見えるので、せめて目立たないように、無言で歩く。
…公園の前を過ぎ、いつものコンビニに入った。
ユイは脇目も振らず、おにぎりの陳列棚に向った。 俺は弁当の棚を見る。最近のコンビニは専門店並みに美味い食品を売っている。
「平さん!」
振り向くと、会社の同僚で後輩の長瀬が、背広を着て立っていた。
「あれ? 出社?」
…クレーム処理で呼び出され、その帰りだそうだ。 手にはペットボトルの飲料を持っている。
「お疲れ~、奢るよ」長瀬からペットボトルを受け取り、近くにあった洋食弁当を手にしてカウンターに向かった。
待ち兼ねていたユイから、おにぎりを受け取って会計を済ませ、コンビニを後にする。
ユイは、見ているこっちが嬉しくなるような笑顔でおにぎりを頬張った。
その顔に見とれて、俺が差し出したペットボトルにも気付かない長瀬が「この娘は?」と聴いてくる。
「こいつは、衛鬼兵団の…」…と言いかけ…
「えいき…永久に、俺の妹だ」
「…そ、そうですよね、妹さんは、まあ、永久に妹さんですよね」と言いながら、ペットボトルを受け取った。目はユイにロックオンされたままだ。
その視線を感じたのか、ユイが長瀬を睨みながら「何奴? …所属と階級を申せ…」
やばっ…始まっちゃった!
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