61 / 86
第7章『本土決戦』
第13話 真実
しおりを挟む
…俺が最近良く見る『悪夢』は、この、記憶にない『時点』 …初めて衛鬼兵団の軍議に参加した時の、消された筈の記憶が、『深層心理』と『司令徽章』の相乗効果で『夢』として蘇っていた為…らしい。
『突如、轟音と共に大地が割れ、背中に激痛が走り押し潰されてしまう。いくら藻搔いても微動だに出来ない。』
…の真実は
**********
轟音と振動が発生し、衛鬼兵団の議事堂が出現した。
しばらくして…
「おい」
ユイが『玉座』から何者かに声を掛けた。
身に纏っている軍服の仰々しさとは不均衡な、白く華奢な、軽く組んだ脚を小刻みに揺らしている。
苛立っているのは明らかだ。
「お! い!」
先程より大きな声で、ぼーっと突っ立っている、巨大なヒキガエルのような兵士に声をかけ、何かを顎で指示した。
ヒキガエルは、「へぇ~い、へい」…と、何とも間延びした声で返事をした。
…この時俺は、突然、議事堂と参謀達が出現したショックで気絶していたのだ。
ユイは、俺を起こす役割をヒキガエルに与えたのだ。
ヒキガエルは俺に顔を近づけ、指を立てた。 『指』と言っても、その指はダンプカー程もある!
それを無遠慮に俺の背中に当てて、「お~い、起きろや」と言って揺さぶったもんだから堪らない!
俺は、地震で押し潰される夢を見ていた。
**********
『追い打ちをかけるように、肌を焦がす熱風が俺の身体に容赦なく吹きつける。 激痛と、猛烈な熱に耐えながら、俺は『火災旋風』を思い出した。』…は…
**********
俺が起きないので、顔を近づけたそいつの口からは、絶えず溶鉱炉のような、灼熱の息が排出され、その上、物凄く臭い。
…ヒキガエルは振り返って少女ユイに
「だ~めだ、起きねぇや」
と報告した。
ユイは厳しい顔をヒキガエルに向け、舌打ちしながら、
「下れ。 貴様は『腹減ったあ~』しか言わない、本当に役に立たずだな…」
ヒキガエルは、不機嫌に、畏れ多くもこう言った。
「閣下ぁ~、あんまり『腹減った』って言わねぇでけろや… 余計に『腹が減る』けぇ…。」
その言葉を聴いて、ユイはつい、吹き出してしまった。
何とも憎めない奴だ。
**********
だったらしい。
この食いしん坊のヒキガエルみたいな兵士は、俺が気を失っていた時、側にいただけなので、会った事は無い。
…今度、一度会ってみたくなった。
…多分…笑っちゃうだろうな!
『突如、轟音と共に大地が割れ、背中に激痛が走り押し潰されてしまう。いくら藻搔いても微動だに出来ない。』
…の真実は
**********
轟音と振動が発生し、衛鬼兵団の議事堂が出現した。
しばらくして…
「おい」
ユイが『玉座』から何者かに声を掛けた。
身に纏っている軍服の仰々しさとは不均衡な、白く華奢な、軽く組んだ脚を小刻みに揺らしている。
苛立っているのは明らかだ。
「お! い!」
先程より大きな声で、ぼーっと突っ立っている、巨大なヒキガエルのような兵士に声をかけ、何かを顎で指示した。
ヒキガエルは、「へぇ~い、へい」…と、何とも間延びした声で返事をした。
…この時俺は、突然、議事堂と参謀達が出現したショックで気絶していたのだ。
ユイは、俺を起こす役割をヒキガエルに与えたのだ。
ヒキガエルは俺に顔を近づけ、指を立てた。 『指』と言っても、その指はダンプカー程もある!
それを無遠慮に俺の背中に当てて、「お~い、起きろや」と言って揺さぶったもんだから堪らない!
俺は、地震で押し潰される夢を見ていた。
**********
『追い打ちをかけるように、肌を焦がす熱風が俺の身体に容赦なく吹きつける。 激痛と、猛烈な熱に耐えながら、俺は『火災旋風』を思い出した。』…は…
**********
俺が起きないので、顔を近づけたそいつの口からは、絶えず溶鉱炉のような、灼熱の息が排出され、その上、物凄く臭い。
…ヒキガエルは振り返って少女ユイに
「だ~めだ、起きねぇや」
と報告した。
ユイは厳しい顔をヒキガエルに向け、舌打ちしながら、
「下れ。 貴様は『腹減ったあ~』しか言わない、本当に役に立たずだな…」
ヒキガエルは、不機嫌に、畏れ多くもこう言った。
「閣下ぁ~、あんまり『腹減った』って言わねぇでけろや… 余計に『腹が減る』けぇ…。」
その言葉を聴いて、ユイはつい、吹き出してしまった。
何とも憎めない奴だ。
**********
だったらしい。
この食いしん坊のヒキガエルみたいな兵士は、俺が気を失っていた時、側にいただけなので、会った事は無い。
…今度、一度会ってみたくなった。
…多分…笑っちゃうだろうな!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】悪の尋問令嬢、″捨てられ王子″の妻になる。
Y(ワイ)
ファンタジー
尋問を生業にする侯爵家に婿入りしたのは、恋愛戦略に敗れた腹黒王子。
白い結婚から始まる、腹黒VS腹黒の執着恋愛コメディ(シリアス有り)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる