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18 ウルレインの街の危機①
しおりを挟むみなさんこんにちは。ヒナタです。
私は今、オーク討伐を終え、ウルレインへと戻っている最中です。
それにしても、発情スキルとは……。
いらないスキルを手に入れたもんだ。
サーシャの前で発情したら私どうなるんだろう。
襲っちゃうかもしれないよね。
いや、待てよ、そもそもスキルは自分から発動させるものだ。
今までの威圧だって、気配察知とかも自分で発動させていた。
ってことは発情も自制が効くということだ。
このスキルは年齢によって役に立たなくなったおじいちゃん用のスキルではなかろうか。
さて、街に帰っているが、どうも上が気になる。
上と言っても空だ。空に何匹かの魔物が飛んでいる。
あれは……、ワイバーンか? 5体は見えるな。
ワイバーンといえば、竜の一種で下級竜とも呼ばれ主に空からの攻撃で相手を翻弄する。
人間は空を飛べないので、ワイバーンの討伐は困難とされている。
私を除いてはだが。
とりあえず、討伐しようかな。
飛行魔法を使いながら戦ってみたいし。
よし、やってみよう。
「フライ!」
私は風魔法でワイバーンのいる上空へと行く。
ワイバーンも私に気がついたようで、こちらに向かってきた。
とりあえず試してみたいことがある。
前回の予想で、この風魔法で作った魔法障壁は防御結界も伴っているはずだ。
ワイバーンに突撃されても私に攻撃が届かないか検証してみよう。
ワイバーンが私に向かって、体当たりをしてくる。
「うおっ!」
結構、体当たりが強くて飛ばされたが、予想通り防御できてる。
これは素晴らしい固有魔法だ。
さて、検証もできたところでワイバーンの討伐に移ろう。
「ロックショット!」
1体のワイバーンに向かって岩石弾を放つ。
胴体に直撃したワイバーンは絶命し、そのまま落下していった。あと、4体。
その後も、岩石弾を使っていたが、さっきので学習したのか右往左往に素早く動き、私も空を飛びながらの戦闘のため、うまく照準が合わない。
仕方ない、空を飛ぶのにも常に魔力を消費し続けているから、大きな魔法は使いたくなかったけど、このままだとジリ貧だ。
魔力枯渇を覚悟して、相手を蜂の巣にしてやる。
「ロックショット!」
100発以上岩石弾を同時に展開し、ワイバーンに向かって放つ。
さすがに広範囲に展開させたため、逃げきれず、4匹に命中して落下していった。
私も、頭がクラクラしてきて、すぐに地上に降りた。
さすがにやばいな、ごっそり魔力が持っていかれた感じがした。
ワイバーンに強奪スキルを使いステータスを確認した。
名前:ヒナタ
種族:人族
年齢:15歳
職業:魔法使い
HP :126/145(+9)
MP :11/289(+7)
スキル:水魔法LV5
風魔法LV6
火魔法LV5
土魔法LV6(+1)
無限収納
威圧LV4
毒霧LV1
毒耐性LV3
麻痺耐性LV2
気配察知LV5
気配遮断LV2
隠密LV4
発情LV2
遠視LV3
ユニークスキル:強奪
ステータスを確認すると、魔力はギリギリだったみたいだ。
オーク討伐からの飛行魔法で岩石弾を過剰行使させたから当然か。
そして新しいスキルの遠視を手に入れた。
名前からして、遠くが見えるようになるんだろう。試してみよう。
「おおお!」
これはすごい、望遠鏡を通して見ているみたいだ。
300mくらい先ははっきり見える。
これからの索敵にも使えそうなスキルだ。
さて、ちょっと疲れちゃったから少し休憩しよう。
休憩している間にも上空に2体のワイバーンが見えた。ワイバーン多くないか。
何かあったのかな。街にすぐに戻った方がいいかもな。
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