21 / 139
21 ワイバーンを蹂躙せよ②
しおりを挟む
「え、ちょっと!」
ワイバーンが、飛んできた私に気が付き、火吹を吐いてきた。
「おおっと!」
初めて火吹で攻撃してきたよ。びっくりしたな。
とりあえず全てのワイバーンが私に向かって来ている。
よし、いける!
「ロックストーム!」
かなりの魔力を込めた岩石嵐を放ったことで、とても大きな岩石嵐ができた。全てのワイバーンが竜巻にどんどん飲み込まれていき、無惨な姿で落下していくのが見える。
全部倒したかな……、と思っていると、3体ほど傷を追いながらも岩石嵐の中から出てきて私に迫ってきた。
やばい、もう意識が朦朧としているのに……。
魔力も少ないから、魔法も使えない。
ここにきて短剣の出番か。
私はフラつきながらも短剣を握りしめワイバーンに向かって構える。
すると下から、光の矢が飛んできて、ワイバーンに命中した。
下をみると、シャーロットが弓を構えていた。
そうか、シャーロットが助けてくれたのか。
私は残りの魔力で意識が朦朧としながらも下降していき、地面に無事についたところで意識を失った。
目が覚めると、目の前にカレンがいた。
そしてすっかり周囲は夜になっていた。
「あれ……。ワイバーンは……?」
「ヒナタが全部倒したでしょ。ありがとうね」
「ヒナタさんの最後の魔法すごかったです!」
よかった、全部倒したか。
しかし、この体勢はなんだ。
カレンが膝枕してくれている。
いや、嬉しいよ、こんな綺麗な女性に膝枕されたことなんか前世含めてないからね。
ってかそもそも膝枕されたことねーや。
「あ、すいません。どのくらい寝ていました?」
「んー、4時間くらいかな」
「結構寝てたんですね、ご迷惑をおかけしました」
「いや、ヒナタは頑張ったんだから気にするなよ」
「シャーロットさんも最後に弓で助けてくれてありがとうございました。私1人だったら死んでいました」
「気にしないでください! 大したことしていませんから……」
シャーロットが頬を紅潮させながら答えてきた。
え、なんで照れているんだ。
惚れられたか。モテる女はツラいね。
「とりあえず、もう遅いのでこのままここで野宿でもしますか」
「うん、そうしようと思っているよ」
私は何気なく、無限収納からマイホームを取り出した。
ドン!!!
「なんだこれー!」
あ、やってしまった。
まだ頭が回っていないようだ。
ついついマイホームを召喚しちゃった。
まぁいっか、疲れているからゆっくり休みたいし。
「私の家です。ここならゆっくり休めますよ」
2人が口を開けて唖然としていた。なんだろう、見たことある光景だ。
戸惑っている2人を家の中に招き入れ、リビングの椅子に座らせる。
私は食事を用意するため、キッチンに向かう。せっかくだからお肉食べたいね。
森生活で倒したニワトリの魔物を一口大に解体して、溶いた卵を鶏肉にかけて、パン粉をつけた後、油で揚げた。
即席だけど、唐揚げにはなるよね。リビングの机に座らせた2人に唐揚げを差し出す。
「何これ! うま!」
「お、おいしい!」
そうでしょう、そうでしょう。
疲れた後は、お肉を食べると元気が出るよね。
さらにレモンとビールがあればもっと最高だけど……。
私特製の唐揚げはあっという間になくなった。
見よ。2人のほくほく顔。作ってよかった。
「さて、次はお風呂にでも入りましょうか」
「「お風呂!?」」
2人して同じ反応しなくても。
せっかくこんな綺麗な女性と金髪美少女がいるんだから一緒にお風呂は入りたいよね。
身体の隅々まで拭いてあげたいし……。
早速、前回覚えた混合魔法でお湯を作り、浴槽に入れた。
「お二人共、お風呂ができましたよ」
リビングでわくわくしながら待っていた2人を呼びかけ、お風呂に入るよう促す。
さぁ、ショータイムだ。
脱衣所で服を脱ぐ2人をみてから、私も脱ぎ出す。
うん、2人ともスタイル抜群でいい身体でしたよ。
その後は3人で身体を拭き合った。
この状況で発情スキル使ったらどうなるんだろう。
大変なことになるよね。
「それにしてもヒナタはすごいな。いきなり空は飛ぶわ、魔法でワイバーンの群れを殲滅するわ、こんな立派な家を持ち運んでいるわ、料理も上手だわ」
「ははは……。全て秘密でお願いしますね。お二人を信用しているからこそ、私の全てを見せていますので」
そう、裸までね。
「そっか、ありがとうね。このことは誰にも話さないよ。シャルも約束は守れよ」
「もちろんです。恩を仇で返すような真似はしませんよ!」
身体を拭き終えると、3人でお風呂に入る。
ちょうど3人入れる設計で作ったから丁度よかった。
私だけでなく、2人もすごい気持ちようさそうな顔をしている。3人共、無言で入浴中だ。
しばらく浸かっているとのぼせそうになったのでお風呂から上がる。
その後は寝るだけだが、残念ながらベッドは1つしかない。本当に残念だ。
「あの、ベッドは1つしかないので一緒に寝ませんか」
「いやいや! あたしたちは床でも十分だからさ!」
「そ、そうですよ!」
それはダメだ!
みんなで一緒に寝たいんだ!
「ダメです! ベッドで寝ないと疲れが取れませんよ。明日帰る途中で倒れられても困るのでベッドで寝てください。これは家主からの命令です!」
少し……。いや、かなり強引に誘った。
だって、誰かと一緒に寝たいんだもん。
人肌に触れると疲れもストレスもかなり軽減するらしいよ。
「わ、わかったよ……」
「は、はい……」
その後は、3人で眠るには少々狭いベッドでぐっすり眠った。
あぁ~、満足だ。
ワイバーンが、飛んできた私に気が付き、火吹を吐いてきた。
「おおっと!」
初めて火吹で攻撃してきたよ。びっくりしたな。
とりあえず全てのワイバーンが私に向かって来ている。
よし、いける!
「ロックストーム!」
かなりの魔力を込めた岩石嵐を放ったことで、とても大きな岩石嵐ができた。全てのワイバーンが竜巻にどんどん飲み込まれていき、無惨な姿で落下していくのが見える。
全部倒したかな……、と思っていると、3体ほど傷を追いながらも岩石嵐の中から出てきて私に迫ってきた。
やばい、もう意識が朦朧としているのに……。
魔力も少ないから、魔法も使えない。
ここにきて短剣の出番か。
私はフラつきながらも短剣を握りしめワイバーンに向かって構える。
すると下から、光の矢が飛んできて、ワイバーンに命中した。
下をみると、シャーロットが弓を構えていた。
そうか、シャーロットが助けてくれたのか。
私は残りの魔力で意識が朦朧としながらも下降していき、地面に無事についたところで意識を失った。
目が覚めると、目の前にカレンがいた。
そしてすっかり周囲は夜になっていた。
「あれ……。ワイバーンは……?」
「ヒナタが全部倒したでしょ。ありがとうね」
「ヒナタさんの最後の魔法すごかったです!」
よかった、全部倒したか。
しかし、この体勢はなんだ。
カレンが膝枕してくれている。
いや、嬉しいよ、こんな綺麗な女性に膝枕されたことなんか前世含めてないからね。
ってかそもそも膝枕されたことねーや。
「あ、すいません。どのくらい寝ていました?」
「んー、4時間くらいかな」
「結構寝てたんですね、ご迷惑をおかけしました」
「いや、ヒナタは頑張ったんだから気にするなよ」
「シャーロットさんも最後に弓で助けてくれてありがとうございました。私1人だったら死んでいました」
「気にしないでください! 大したことしていませんから……」
シャーロットが頬を紅潮させながら答えてきた。
え、なんで照れているんだ。
惚れられたか。モテる女はツラいね。
「とりあえず、もう遅いのでこのままここで野宿でもしますか」
「うん、そうしようと思っているよ」
私は何気なく、無限収納からマイホームを取り出した。
ドン!!!
「なんだこれー!」
あ、やってしまった。
まだ頭が回っていないようだ。
ついついマイホームを召喚しちゃった。
まぁいっか、疲れているからゆっくり休みたいし。
「私の家です。ここならゆっくり休めますよ」
2人が口を開けて唖然としていた。なんだろう、見たことある光景だ。
戸惑っている2人を家の中に招き入れ、リビングの椅子に座らせる。
私は食事を用意するため、キッチンに向かう。せっかくだからお肉食べたいね。
森生活で倒したニワトリの魔物を一口大に解体して、溶いた卵を鶏肉にかけて、パン粉をつけた後、油で揚げた。
即席だけど、唐揚げにはなるよね。リビングの机に座らせた2人に唐揚げを差し出す。
「何これ! うま!」
「お、おいしい!」
そうでしょう、そうでしょう。
疲れた後は、お肉を食べると元気が出るよね。
さらにレモンとビールがあればもっと最高だけど……。
私特製の唐揚げはあっという間になくなった。
見よ。2人のほくほく顔。作ってよかった。
「さて、次はお風呂にでも入りましょうか」
「「お風呂!?」」
2人して同じ反応しなくても。
せっかくこんな綺麗な女性と金髪美少女がいるんだから一緒にお風呂は入りたいよね。
身体の隅々まで拭いてあげたいし……。
早速、前回覚えた混合魔法でお湯を作り、浴槽に入れた。
「お二人共、お風呂ができましたよ」
リビングでわくわくしながら待っていた2人を呼びかけ、お風呂に入るよう促す。
さぁ、ショータイムだ。
脱衣所で服を脱ぐ2人をみてから、私も脱ぎ出す。
うん、2人ともスタイル抜群でいい身体でしたよ。
その後は3人で身体を拭き合った。
この状況で発情スキル使ったらどうなるんだろう。
大変なことになるよね。
「それにしてもヒナタはすごいな。いきなり空は飛ぶわ、魔法でワイバーンの群れを殲滅するわ、こんな立派な家を持ち運んでいるわ、料理も上手だわ」
「ははは……。全て秘密でお願いしますね。お二人を信用しているからこそ、私の全てを見せていますので」
そう、裸までね。
「そっか、ありがとうね。このことは誰にも話さないよ。シャルも約束は守れよ」
「もちろんです。恩を仇で返すような真似はしませんよ!」
身体を拭き終えると、3人でお風呂に入る。
ちょうど3人入れる設計で作ったから丁度よかった。
私だけでなく、2人もすごい気持ちようさそうな顔をしている。3人共、無言で入浴中だ。
しばらく浸かっているとのぼせそうになったのでお風呂から上がる。
その後は寝るだけだが、残念ながらベッドは1つしかない。本当に残念だ。
「あの、ベッドは1つしかないので一緒に寝ませんか」
「いやいや! あたしたちは床でも十分だからさ!」
「そ、そうですよ!」
それはダメだ!
みんなで一緒に寝たいんだ!
「ダメです! ベッドで寝ないと疲れが取れませんよ。明日帰る途中で倒れられても困るのでベッドで寝てください。これは家主からの命令です!」
少し……。いや、かなり強引に誘った。
だって、誰かと一緒に寝たいんだもん。
人肌に触れると疲れもストレスもかなり軽減するらしいよ。
「わ、わかったよ……」
「は、はい……」
その後は、3人で眠るには少々狭いベッドでぐっすり眠った。
あぁ~、満足だ。
27
あなたにおすすめの小説
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる