SNOW LAGOON ―.。*°+.*雪六花の環礁*+。*°+.― 〔妄想科学漫遊道行〕

ゆじじ

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出戻り(違

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海上布設型研究都市『スノゥ・ラグーン』の眼は、惑星の静止軌道上にまで達しようとしていた。本来なら此処で、研究用の高エネルギー加速器を構築して征くのだが・・・現在、中を周っているのは重い原子、射出待機時には荷電重粒子線と成る。目標を減速位置として設定、全ての射出点から放たれたソレは低軌道のスライム達に最終目標補正され、あらゆるモノを透過して進む、減速し目標を構成するモノを薙ぎ倒しつつ収束、停止―――その時、籠められたエネルギーが解き放たれ―――憐れな敵性体は何処に隠れていようがどうしようも無い、ただ剏けた。

其の男は優越感の塊だった。偶々、陸軍の機関員に南で海賊の殲滅事件が遇った事を聞いた。たった一人でソレを為したモノは、極秘事項となった或る場所に戻って行ったらしい。決めた、優秀な俺の部下にしてやろう。寧ろ向こうから喜んで頼み込んで来る筈、何せ『作戦の神様』なのだから!
文字通り飛んで父島要塞に向かった男は、現地の陸軍兵を掻き集め兵員輸送船で極秘の都市へ向かう。都市を視界に入れると兵たちを前甲板に立たせ・・・男は度重なる都市からの再三の警告に耳を貸さず、気前の良さそうな必ず成功してウハウハ作戦なるモノを演説していた。やがて最終警告と共に踏ん反り返る男の頭皮が蒸発する。

神様男「はへ?」

間の抜けた顔で手を伸ばして確認しようとした瞬間、眩し過ぎるフラッシュの様な光と共に男は爆散する・・・が、短い時間で手懐けられた部下達は命令を守り、そのまま都市に突っ込んで逝ったのだから、そう云う才能は有ったのかも知れない。
この時、荷電重粒子線は使われていない。極周回低軌道を周る『スライム操光特化』が太陽光を歪み無く平面で屈折させただけである。ヴェルに因って数百が制御され集中照準、1m四方に試し撃ち、のち本斉射、引き返さないので光が船上を舐め回した。

******************

ヴェル(・・・私、悪くないもーん)

可愛いらしく言った『てへペロッ』で誤魔化し切れると思えるんだろうか?此の一柱の神脳樹様は。周りの冷え切った視線に流石に耐え切れず、少年の懐に逃げ込むとそう宣いやがりました。おおぅ皆さん、こっち見んな。

しらたま「で、誰を殺った?」
ヴェル(自分で自分のコト『作戦の神様』だとかほざいて痛杉な奴)
五十六「まさか辻か?何時の間に本土に戻・・・と云うか、お前等の都市に?」
ヴェル(知らない、ゴミが付着するのヤダから煩いの一匹潰したら戻るカナ?って)
しらたま「戻らねぇから纏めてか?」
ヴェル(うん、プチュンッ☆!)
五十六「大隊規模だぞ、お前等・・・どうすんだよ、この状況」

此方に化け物を見た様な眼差しを向け恐怖する者、陸軍が意固地に成り了承が得られなく為ると絶望する者、動じずに現状を冷静に見極めようとする者、好々爺とした雰囲気の中に機を見る・・・老人が二人伴い此方に近付いて来た。

五十六「これは永野修身連合艦隊司令長官殿、お久しぶりです。米内海相、井上局長も」
永野「良い良い、其れより山本次官、この件儂に任せてみんか?杉山の奴に話を通してみたいんじゃ」

その言葉にヴェルが懐から飛び出し白紙の上に降り立つ、転がり始めると文字が印字されデータ文書に成ってゆく。出来上がるとハムスターを呼び集め、穏やかな光と共に少女の姿と成る。

ヴェル「永野のお爺様、初めまして。私は海上都市代表の一人『ヴェルザンディー』と申します」
しらたま「・・・誰?アンタぐぇ」

毒気を吐かないヴェルが気味の悪い別人の様に視えた少年は蹴られ、後ろの五十六を巻き込んで沈黙する。永野はソレを見てる筈だが素知らぬフリで応じる。裏の顔は中々、侮れん御老人の様だ。

永野「此れはご丁寧に、有り難うお嬢さん。」
ヴェル「ヴェルで構いませんわ」
永野「其れではヴェル嬢、ご用件は何かの?」
ヴェル「お力に為ると思いますので、この書類を受け取って頂けますか?」

書類には―――相手の杉山元の表から裏までの詳し過ぎる情報、他の陸軍幹部達のもギッシリと文字列が詰まっている。オマケに警告の積もりか永野本人の情報まで在った。

永野「・・・本当に有り難う、大切に保管して利用させて頂きます。お嬢さん」
ヴェル「喜んで貰えた様で嬉しいですわ、此れからもお力添えをお願いしたい処です」

老人の指が震え、頬が引き攣っている。少女は礼と共にハムスター達に還って行った。掌握特化は伊達では無い、敵に廻すと世間的、いや、社会的に死にそうな目に遭いそうである。

******************

しらたま「未緒、本当に戻らなくて良いのかい?」

小石川区、傍に神田川の流れる元料亭といった佇まいのこじんまりとした家敷。お手伝いさんが一人残っていた筈だが、飛行艇の遭難事故で生存は絶望的とでも伝わっていたのだろう。灯りの点いていない、只々、暗い佇まいの空虚さが広がっていた。

未緒「・・・うん、はじめてあった・・・とおいしんせきのおばさん・・・こわかった・・・」

服の袖を未緒がキュッと掴む。親戚とやらにどうしようも無い衝動が腹の奥を掻き乱すが・・・身売りが横行する時代だ、子供一人抱えるのに無責任じゃ居られないのだろう。
未緒の不安が伝染したのか、餡粉兄妹が足にしがみ着く。少年は行き成り大笑いし、未緒達の頭を豪快に撫で回した。

しらたま「心配すんなっ!」
未緒&餡粉兄妹「((ひゃあ?!」))

餡粉兄妹をしがみつかせた未緒をお姫様抱っこする。足裏に力場を纏い付かせ、薄闇が広がった街の空を駆け上がる。次第に遠くまで見渡せる。街中の灯りは少ないが、石川島等の工場は活動している様だ。其れよりも―――

未緒&餡粉兄妹「((うわぁ・・・」))

―――月の光に輝く雲海の上に立っている、天の川も何時もより瞬いて観える様だ。暫し堪能した後ある方向を示し、しがみついている未緒達に想う事を伝える。

しらたま「あの向こうに海上都市が在る、吾輩達・・・家族の家だ」

未緒達が指の指し示す先、月の下辺りを観る。

しらたま「みたらしやウル、ヴェル、スクルドら、色々な生体機械の連中が待って居る」

少し寂しくなったのだろうか、目線が下がる。

しらたま「皆、お前達を嫌っちゃいない。今度、五十六も仲間に成る」

戻らない、自分の言葉では力が足りないか・・・だが!

しらたま「賑やかにしてやる、仲間に成ってくれた奴は家族だ。家族は護る!」

赤坂上空だ、少年達の姿がゆっくりと速度を増しながら雲海の中に沈んで行った。

―――女将の料亭―――

女将「こんな夜中まで何処に行っていたのっ!其れにこんなにずぶ濡れじゃないっ!!・・・全くもぅ、全員でお風呂に入ってらっしゃい」

雨が降り出していたらしく、雲の中は風が巻き霧雨から直ぐに大粒の雨と生っていた。生体膜を張る暇も無く、ずぶ濡れだ。何だか楽しくなって、全員で笑いながら戻って来たのだが。

しらたま「吾輩は・・・(生体機械だから)濡れても平」
女将「見てるこっちが寒くなるの!・・・いいから入る!!」

怒り方が清々しく自分にも他人にも正直だ、未緒達にはこう云う人が必要かも知れない。そう考えていると、渋っていると思われたのか少年は未緒達の入る風呂場に蹴り込まれた。

******************

永野の交渉は続いているが、都市の実力を見せる事は決まっている。事件は五月だ、まだ一月くらいある。ヴェルの分析でも人員や物資がまだ整っていないらしい。
と云う訳で、五十六を魔法少・・・げふげふん、仲間にする為に一旦、海上都市に戻る事にした。

五十六「・・・ううむ、此れが都市製の潜水艦か」

横須賀海軍基地。海を割り飛び出して来たと思う間も無く、行き成り横付けして来た白く透ける丸い潜水艇に五十六が驚く。海軍のどの潜水艦、いや、艦艇にもこの様なスムーズな動きは出来る筈も無いからだ。其処に上部ハッチが開き、白い猫叉が一匹飛び出し此方に寄って来る。

五十六「お?こっちへ来ぉ~い、煮干しだぞぉ」
しらたま(・・・吾輩だ)
五十六「な・・・ん、だと」

何時も煮干し持ち歩いて要るのか?驚き続きの五十六を他所に、猫叉が虹色の糸と成り少年と融合する。

しらたま「良し、と、其れじゃあ乗船するぞ・・・オイ、人の耳と尻尾触んな五十六」
未緒「おにいちゃん、未緒またココのカレーたべたーい!」
餡粉兄妹(サイダーも!)(しゃわー!)
しらたま「海軍カレーか・・・厨房の人にスパイス何種類か譲って貰えたが」

五十六を尻尾でハタいた後、ぐだぐだお喋りしながらハッチの中に身体を滑り込ませる。中に入ると五十六が興奮しっ放しだ、モニターやら何やら未来的過ぎるか?カレーはその家だけの『おうちカレー』としたい。果物はドライフルーツ用と果汁に分けて・・・果汁に加圧炭酸してみるのも良いだろう。

しらたま「もうコソコソする必要も無さそうだし、帰りは滑空して往くかな?・・・進行直線上障害無し、加速しつつ翼形成開始!」

水上航行のまま気流制御噴射を同時発動、船体の前後に短い翼を形成する。やがて表面効果で揚力が発生し、潜水艇が浮かんで表面効果翼船・・・滑空艇と成った。残りの水流制御も気流制御に切り換える。速度が増し、十分な揚力で安定した。
良い点は航空機より重量物を運べてエネルギー消費が少ない事、悪い点は速度が500km/h位なのと海面から数十cm~数m位の高さを飛ぶ事だろうか?舵の効きは前後部のスラスターで誤魔化している。

五十六「最初は潜水艦と聞いて海底二万里ジュール・ヴェルヌのとか思い浮かべたんだが、それ以上だな、浮かびやがるし」
しらたま「言っとくが、武装して無いからな?此れでも一般住居用だぞ」
五十六「一般?住居?!・・・まさか民生品が今試験飛行中の十二試艦戦よりも?」
しらたま「較べる基準が違うと思うが・・・知りたいか?」
五十六「いや、・・・いい」

意気消沈しているのかと思ったが、そうでも無い様だ。

******************

まぁ、後は陛下の聖断さえ降れば皇国連邦の文明加速が始められる。未来像にワクワクするのは良いが、舵取りを確り熟さないと碌でも無い馬鹿に未来を引っ繰り返されるのが歴史の常だ。信賞必罰は法に、人に任せるのは駄目だ。日本人はなあなあで済ます、自由は義務と責任を全うしてからと云うのは頭から追い出してしまう。只々、担ぎ上げた大将に任せ、自分達は楽をしたがるのだ。まぁ、こんなんだから理想を持って上に昇った奴等が、次第に腐って行くのは仕方の無い事なのかも知れない。
外の奴等も何をして来るのか判らない。只でさえ日本人は外交下手だ、海千山千の海外勢・・・特に英国とかは脅威だろう。ソ連のコミンテルン共は何をしてくるか、米国のレインボープランからハルノート作成に関与しているだろうなぁ。ドイツには早い内に潜入して杉浦千畝に協力・・・いやドイツのみならず他の国でも、強襲して人種差別に基づく強制収容所は蒸発、収容されている人々を解放してやる。奴等の海外植民地は・・・ハムスター達を使い、子供達に協力してもらうか。

―――スノゥ・ラグーン―――

考え事をしている内に海上都市に帰って来た様だ。四時間も掛からなかったか?降り立った未緒達は何処となく安心した様な、伸びをして息を吐いた後のびのびして―――

みたらし「未ぃぃい緒っ、さっ、まぁぁあああ!!!ッギャップリァ?!」

―――あぁ、そう云えば忘れていたなコイツ、ハムスターも更に万単位で増えていないか?取り敢えず『もちつけ』と、みたらしに足を引っ掛け次いでに制御フリーズコードを流す。顔面を擦らせつつ・・・ハムスター達もコロコロ転がり、やっと停止した。

未緒「ただいまー!みたらしおねぇちゃん」
みたらし「あゔゔ~未緒様マスター~」

擦らせた顔が涙と鼻水で大変な事に為って要る、そんなおねーさんを未緒はヨシヨシと撫でて居た。コードが効いてる今の内に潜水艇を元の六角基礎に戻して置くか。五十六に貰った山葵や蕎麦の苗も清流育成プラントに持って逝かねばなるまい。他にも色々と・・・どうせなら果樹も数種類持ってきたかったが、流石に大きすぎた。桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿十八年とか待ちたく無い。

五十六「布設型か・・・都市下なのに結構光が降り注いで射るのだな。漁礁と言うより珊瑚礁か?あんなデカい海老まで居るのか。あの固定されているヤツ、全て潜水艇か」
しらたま「光電操作は生体機械の十八番だ、大海老は中央の環礁から此処まで移って来たんだろう。そんなコトより山葵もある、今夜はお刺身祭りと行きますか?」

固定作業を終えた後。刺し身と聞いて俄然張り切り出した五十六が、ふんどし一丁でさっきの大海老の所へ逝こうとする。年寄りの冷水だ、生体樹の光と南海の透明度で目測でも誤ったか?留めるのに一苦労したのであった。

******************

やはり、猫叉の姿の方が吾輩には合っている様だ。落ち着くー…・・・桂剥きは愉しい、綺麗に薄く角無く出来ると尚更だ。細胞を壊さぬ様に繊維に沿って千切りにする、夢中に為って居たのか刺し身のつまが山に生っていた。薬味に葱の細切りと暖かいので年中採れる紫蘇を千切り。色とりどりの海藻を茹で、冷まし、胡麻ドレッシングを用意し、サラダに盛り付ける。旨味醤油の器と、山葵は其のまま食べる時に摺り下ろそう。鮪の奴は素速かった・・・石鯛は警戒心が強い・・・カンパチは旨そう、鰤は何処だ~、コラ貝の癖に噴射で逃げんな、大海老の鋏と尾は強烈だった・・・今は卓袱台の上で姿盛りだけどなっ!!

こしあん(アニキ!アニキ!キラキラしてて凄いです!!)
つぶあん(あに~、ぐっじょぉぅ)

猫叉が美味いモノで餌付けし過ぎたせいだろうか?餡粉兄妹は卓袱台に頭と両前足を載せ、まるで猫の様に目を光らせている。

未緒「おっさ、しみー、おっさ、しみー、おっひっさーしみ?」
みたらし「ぷっ、くふふ・・・未緒様マスターお上手過ぎま、ぷふっ!」

未緒達は通常運転・・・か?・・・吾輩はツッコまないぞ、ボケ倒せ!

ウル「ふむ、此れは中々だね猫叉君。良いモノを見させて貰ったよ」
ヴェル「何か一つくらい取り柄が有るわよね?評価が虫より上になったわ」
スクルド「うー、『やっぱり猫が好き!』・・・じゃ無かった。お嫁に来」

ハムスター達が万単位で増えたせいか、大学生、高校生、中学生くらいの姿に成った三女神もいつも通り・・・ウルに礼を言い、ヴェルにふざけんなとツッコみ、スクルドを無視したカタチに・・・泣くなっ!

五十六「中々の腕だな・・・大海老まだ動いているじゃねぇか」
しらたま(捕り立て新鮮なだけだって、中々の強敵達だったぜ)
みみくん(きゅー!チわきニクおどル!!)

魚介集めを手伝ってくれた鶚03、みみくんも呼んで五十六を紹介してから晩ご飯、いや、宴が始まった。
労働の後だ、みみくんに魚の切り身を与えるととても喜んでくれた。五十六とウルを相手に女将の伝手で購入した辛口の日本酒を酌み交わす、おさかな!・・・いや、お刺身に合う。未緒は餡粉兄妹と食べ較べをしている様だ、山葵を入れてしまって涙目になる事も。みたらしは未緒の相手をしないのか?と見ると夢中でほっぺたを膨らませていた・・・後ろからチョップを入れたく為るじゃねぇか。ヴェルはスクルドに『あんな残念なのを好きに為ると苦労するわよ』とか『実は人には言え無い隠れた性癖持って』待てコラ掌握特化。
取っ組み合いも有ったが、終いには皆んなお腹を丸くして動けなく成ったので在りました。あ、女性陣の後悔と嘆きの声が。

******************

猫叉は笑いを堪えるのに必至だった―――

崩れた箇所の修復が終わった施設の扉、其処からフリルの付いた丈の小さい巫女服姿の可愛らしい女の子が出て来る。小学生高学年くらいだろうか?長い黒髪にリボン風の鉢巻き、アクセントの付いた白いブーツ・・・手には伸縮自在の薙刀スティックを持っていた。
みたらしは堪え切れなくなった猫叉を、気味の悪いモノの様に見てに問い掛ける。

みたらし「何で魔法少女なの?趣味?そう云う性癖?」
魔法少女「・・・猫叉?」

―――すでに猫叉はダッシュで逃げ出していた。





******************

捌話了。
とうとう五十六がマヴォッ!・・・ひっひっふぅ~…作者悪くないもんっ_| ̄|◯ノシ☆バンバンッ
此処まで読んで下さり本当に有り難う御座います!でわまた。
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