この恋に殉ずる

冷暖房完備

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お付き合いちゅ

No.7 二夜目も過ち?

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もう やめたい…。
いや やめたくない。
いっそ嫌いになれたら、どんなに楽だろうか。


「神楽ちゃん、男できたか?」
「えっ!?」
毎度 顔馴染みのオッチャンがニヤニヤしながら私の顔を覗きこむ。
チラリとフロアにいる新垣さんを見たが、彼は そんなんじゃない。
「できてないよ」
「嘘つけ(笑)男がいる顔してるぞ?」

なんだそれ。

顔で男ができるなら整形だってなんだってする。
「ちょっと~神楽ちゃんは微妙なお年頃なんだからね!!変なこと言わないの!!」
オバチャンズの佐々木さんが助け船を出してくれた。
「へいへい」
オッチャンはニヤニヤしながらラーメンを持って席に戻った。
「今度言われたらバーンと返してやりなさい」
頼もしく笑う顔に笑顔で頷く。
「でもホント恋してるでしょ?」

え?

「なんだろね、雰囲気?ちょっとした時に大人っぽい表情をするようになったもの」

大人っぽい表情?

初めて言われたわ。
「どちらにせよ、一度は見せに来なさいよ?あたしらが品定めするから!!」
ちからこぶを見せるオバチャンズに苦笑いする。

…もう見てますけど?
なんて言えないか(笑)
でも、そうか…私は大人っぽくなってきたのか。
何も生みださないと思っていた新垣さんとの関係だけど、私なりに得るものはあるんだな…。
それなら、楽しんでしまった方がいいんじゃない?
どうせ終わる関係、先は短い。
いっそワガママ言って 振り回してみてもイイかもしれない。
そう考え出したら、なんだか急に心が軽くなってきた気がする。
私ってホント単純だな。
小さくため息をついて、顔を上げた。
『今夜、仕事終わったら うちに来てください』
ドキドキしながら初めてのメールを送った。
でも私が帰るまで返事がくる事はなかった(泣)

くそ!!







ピンポ~ン♪
時計の針が10時を回って、諦めかけてた頃にチャイムが鳴った。

来たっ!!

走って、勢いよくドアを開けると、
「うわっ!!」
新垣さんがのけ反った。
「あぶね~な!!」
「ご、ごめんなさい」
「ちゃんと確認して開けたのか?無用心すぎるぞ!!」

わ~(泣)
いきなり怒られた!!

スッと新垣さんの腕が伸びてきて、ゲンコツくる!!ギュッと目をつむったら頭を撫でられた。

あ…

「女の一人暮らしは危険なんだから気をつけろよ?」
「はい…」

…恋人ごっこは始まってるのか。

私はハニカミながら新垣さんを招き入れる。
「なんだ?宿題やってたのか?」

やべっ!!見つかった!!

ピンクのふわふわカーペットの上に置いてある座卓に広げられた教科書とノート。
「な、夏休みもそろそろ終わるので追い込みかけてます…」
正直、勉強は得意ではないので分からないトコすっ飛ばしてたツケを今 払ってる。
なんとか話題をそらそうと考えていると、つかつかと座卓に向かってしまった。
「あらが…」
「お前、ここ間違ってるぞ?」

ギャー!!

慌てて駆け寄ってノートを奪おうとするけど、取り上げられた!!
「うわ!!ここもだぞ?なんでこんな答えが出んの?」
呆れたようにため息をつく。
「い、いいんですよ!!書いてあることに意義があるんですから!!」

ようは埋まってればイイのだ!!

「にしても…ひどすぎる」

やめて~(泣)

「お前そこ座れ」
「え、え~!?」

やな予感しかしないんですけど(泣)

「これ消して、やり直せ」

ギャー!!やっぱりか~(泣)

「あ、新垣さん。お、お腹すいてません?」
「すいてね~」

わ、わ~(泣)
もう目が数式にロックオンですね!?
うっかりしてた(泣)
隠しておけば良かった~!!
て、家庭教師もオプションなんですか!?



い、い、いらね~!!
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