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ラブラブちゅ
No.4 居酒屋にて
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辰吉さん行きつけの居酒屋で夕飯を取ることになった。
おとうしの ひじきに舌鼓を打ちつつメニューと にらめっこ。
「辰吉さん、ここからは運転していくので飲んでもらってイイですよ」
新垣さんの提案に辰吉さんが笑う。
「そんな気を使うな。恨まないから飲んでいいぞ」
「そういう意味じゃなくて…」
「それに酔っ払って夏樹を送っていけんから気にせず飲めよ」
今 二人のことを許してもらう微妙な時期だもんね。
「新垣さん、店員さんも困ってますし、お言葉に甘えてチャッチャと頼んでしまいましょう!!」
ガッとメニューを差し出すと諦めたように笑って生を頼んだ。
「こうやって二人でいるとこを見るとホントに付き合い出したんだなぁって思うな」
辰吉さんがニコニコ笑う。
それって私の虚言癖を疑ってました?
ちょっと泣きそうになってたら新垣さんが背中を撫でた。
「でも神楽ちゃんはホントいい子だから、征二よろしく頼むぞ」
「はい」
お父さんみたいな発言の辰吉さんと、それを当たり前のように受けとる新垣さん。
な、なんか涙が出そうなのは なぜだろう。
ふと見ると夏樹も うるうるしてた。
「あ、そうだ!!これ私たちから二人に!!」
ごそごそとカバンから箱を取り出す。
車の後部座席に こっそり置いておいたプレゼント。
「結婚祝いには、まだ少し早いとは思ったんですが、こうやって揃うのは なかなかないと思いまして……」
「えーー!?そんなの もらえないよ~」
夏樹がビックして辰吉さんを見る。
「夏樹が欲しいって言ってたケトルだよ~」
辰吉さんの家には お湯を沸かすのがヤカンしかないから卓上ケトルが欲しいって前に呟いてた。
「まじか!!」
キラキラと目が輝いたのを見て、辰吉さんが笑う。
「俺の嫁が喜んでるから、ありがたく いただくよ」
「はい!!」
嫁って言ったよ~。
夏樹も気づいてか真っ赤になってる。
「この おかえしは お前らのときに させてもらうよ」
「だいたいのものは揃ってるので お気遣いなく」
「まぁそう言うな。そん時には必要なもんも出てくるだろ」
がははと辰吉さんが笑う。
未来があるような話ぶりに知らず私も赤くなる。
信じてついていこう。
そっと新垣さんの裾を掴んだ。
「新垣さん?それ何本目れすかぁ?」
「……5本目だが?」
いぶかしそうに私を横目で見る。
「ビールってそんなに美味しいんれすか?」
「……人による」
「私も飲みたいれす!!」
「アホか」
奪おうとしたグラスを奪い返された。
ぶぅぅ!!
ふくれる私のコップを夏樹がさりげなく嗅ぐ。
「アルコールは……入ってないね」
「いやでも前のが間違ってたかもしれん」
辰吉さんが店員さんを呼ぶ。
「なにがれすか?」
「お前、酔ってるだろ」
新垣さんが言う。
「酔ってないれすよ~。お酒 飲んでるの新垣さんだけじゃないれすか!!」
クンクンと新垣さんの匂いを嗅ぐ。
「ほぅらぁ!!新垣さん酒くさいれすよ~」
へっへっへっと笑っていると店員さんに確認した辰吉さんが、
「今日はカルピス飲んでるの神楽ちゃんだけでカルピスハイも出てないらしい」
「なら間違って出したってことはないね……」
「ならなんで こいつは酔ってるんだ?」
「だ~か~ら~!!酔っぱらいは新垣さんだけれすよ~」
しばしの沈黙。
「まさかと思うが俺の酒の匂いで酔っぱらったの、か?」
「まさか……」
三人が理解しがたいものを見るような目で見つめてくる。
「そぉんな人いるわけないじゃないれすかぁ」
「お前なら ありえる……」
新垣さんが呟いた。
おとうしの ひじきに舌鼓を打ちつつメニューと にらめっこ。
「辰吉さん、ここからは運転していくので飲んでもらってイイですよ」
新垣さんの提案に辰吉さんが笑う。
「そんな気を使うな。恨まないから飲んでいいぞ」
「そういう意味じゃなくて…」
「それに酔っ払って夏樹を送っていけんから気にせず飲めよ」
今 二人のことを許してもらう微妙な時期だもんね。
「新垣さん、店員さんも困ってますし、お言葉に甘えてチャッチャと頼んでしまいましょう!!」
ガッとメニューを差し出すと諦めたように笑って生を頼んだ。
「こうやって二人でいるとこを見るとホントに付き合い出したんだなぁって思うな」
辰吉さんがニコニコ笑う。
それって私の虚言癖を疑ってました?
ちょっと泣きそうになってたら新垣さんが背中を撫でた。
「でも神楽ちゃんはホントいい子だから、征二よろしく頼むぞ」
「はい」
お父さんみたいな発言の辰吉さんと、それを当たり前のように受けとる新垣さん。
な、なんか涙が出そうなのは なぜだろう。
ふと見ると夏樹も うるうるしてた。
「あ、そうだ!!これ私たちから二人に!!」
ごそごそとカバンから箱を取り出す。
車の後部座席に こっそり置いておいたプレゼント。
「結婚祝いには、まだ少し早いとは思ったんですが、こうやって揃うのは なかなかないと思いまして……」
「えーー!?そんなの もらえないよ~」
夏樹がビックして辰吉さんを見る。
「夏樹が欲しいって言ってたケトルだよ~」
辰吉さんの家には お湯を沸かすのがヤカンしかないから卓上ケトルが欲しいって前に呟いてた。
「まじか!!」
キラキラと目が輝いたのを見て、辰吉さんが笑う。
「俺の嫁が喜んでるから、ありがたく いただくよ」
「はい!!」
嫁って言ったよ~。
夏樹も気づいてか真っ赤になってる。
「この おかえしは お前らのときに させてもらうよ」
「だいたいのものは揃ってるので お気遣いなく」
「まぁそう言うな。そん時には必要なもんも出てくるだろ」
がははと辰吉さんが笑う。
未来があるような話ぶりに知らず私も赤くなる。
信じてついていこう。
そっと新垣さんの裾を掴んだ。
「新垣さん?それ何本目れすかぁ?」
「……5本目だが?」
いぶかしそうに私を横目で見る。
「ビールってそんなに美味しいんれすか?」
「……人による」
「私も飲みたいれす!!」
「アホか」
奪おうとしたグラスを奪い返された。
ぶぅぅ!!
ふくれる私のコップを夏樹がさりげなく嗅ぐ。
「アルコールは……入ってないね」
「いやでも前のが間違ってたかもしれん」
辰吉さんが店員さんを呼ぶ。
「なにがれすか?」
「お前、酔ってるだろ」
新垣さんが言う。
「酔ってないれすよ~。お酒 飲んでるの新垣さんだけじゃないれすか!!」
クンクンと新垣さんの匂いを嗅ぐ。
「ほぅらぁ!!新垣さん酒くさいれすよ~」
へっへっへっと笑っていると店員さんに確認した辰吉さんが、
「今日はカルピス飲んでるの神楽ちゃんだけでカルピスハイも出てないらしい」
「なら間違って出したってことはないね……」
「ならなんで こいつは酔ってるんだ?」
「だ~か~ら~!!酔っぱらいは新垣さんだけれすよ~」
しばしの沈黙。
「まさかと思うが俺の酒の匂いで酔っぱらったの、か?」
「まさか……」
三人が理解しがたいものを見るような目で見つめてくる。
「そぉんな人いるわけないじゃないれすかぁ」
「お前なら ありえる……」
新垣さんが呟いた。
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