悪役令嬢が転生してきました

冷暖房完備

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幼児期

遥(仮)脱出する。No.4

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「……なぁ、お前ホントなにもんなの?」
「……ただの3歳児ですわ」
「……ただの3歳児に あんな物騒なヤツらがウロウロしないだろ……」
目的地と思われる小さな建物の周りに黒い格好の男たちが数名いた。
「あんだけ怪しいのに職質すらしないって、日本の警察なにしてんの?」
「どういたしましょう?」
「……置いて逃げる」
「ええ!?」
「しっ!!嘘だよ。あ~あ、厄介なの拾っちゃったな」
大きなため息を一つ付くとフライツ様はワタクシの手を引きました。
「とりあえず、ぼくの知り合いの所へ行く」
「あ、はい。わかりましたわ」
柔らかな手の感触にワタクシの胸も高鳴ります。
 
こんな風に手を繋ぐのは いつぶりかしら。
 
二年早く学園へと入学される前までは確かに こんな風に仲睦まじく寄り添っていたのに後を追って入学したワタクシの前には もう あの頃のフライツさまは いらっしゃいませんでした。
「もしもし、ぼくだけど。今からタクシーで行くから お金 払ってね」
手をあげて、車に乗り込むと すまほで どなたかに電話しています。
「だって ぼく、お金もってないからね。じゃあ家で待っててね」
おいでと手招きされたので乗り込みます。
「あと色々お願いすると思うけど、よろしくね」
言い終わるとポケットに すまほを しまう。
「さて、ブスッ子。知ってること全部 話して」
「え?」
「親の名前も まともに言えない子の家を探すんだよ?情報は いっぱい欲しいでしょ」
「は、はい」
「じゃあ話して」
 
ど、どこから話せば良いのでしょう……。
 
「ほら!!ちゃっちゃと話す!!」
「は、はい!!」
脳内で状況を纏めることをやめ、ぽつり ぽつりと話し出す。
「ワタクシはミレイユ・デ・ワトソン。ワトソン王国の第一王女であります……」
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