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1巻
1-1
しおりを挟むプロローグ
俺の人生を一言で表すなら、不幸だ。
早くに両親を亡くし、叔父の家で育てられた俺は、高校卒業後、とある企業に就職した。
ところが、その会社というのが……絵に描いたような超絶ブラック会社だった。
月の残業百時間超えは当たり前で、休みは月に一度あればいい方。それでいてボーナスも残業手当もつかないというひどい有様。
それでも気持ちだけは負けないようにと頑張り、二年間辞めずに働いたが、二十歳の誕生日を迎えた今日、俺は晴れて無職になった。
うん、自分の意思で退職したわけじゃないよ?
朝出社すると、オフィスがもぬけの殻だったのだ。
どうやら社長が夜逃げしたらしい。日頃から経営が危ないんじゃないかと思っていたけど、まさかこんなことになるとは思わなかった。
で、上司から電話で自宅待機を命じられたというわけだ。無期限のね。
当然、今月分の給料だって振り込まれるはずがないので、家賃の支払いもままならない。
二年も逃げずに頑張ってきたのにこんな結果か……俺って一体なんのために生きてるんだろう……
俺は目の前の不安と将来への絶望にめまいを覚え、ふらふらとした足取りで帰路についた。
そんな陰鬱な帰路の途中にそれは起こった。
俺の視界に飛び込んできたのは、蛇行運転するトラック。運転手が居眠りをしているのか、赤信号でもスピードを緩める気配がない。
その進行方向には、信号待ちの女子高生が二人いたが、イヤホンをしていてトラックに全く気がついていない様子だ。
このままでは、あの二人はトラックに轢かれて死んでしまうだろう。
俺は、目の前の光景を冷静に分析していた。
――でも、体は冷静ではなかった。
気づけば走り出していた。
ああ、どうして俺は女子高生を助けようとしているんだ?
今から走ったところで、間に合うかどうかギリギリのタイミングなのに。
下手をすれば自分も巻き添えを食らいかねない。
まして、見ず知らずの他人だ。
自分の命を張る必要なんてどこにもない。
見て見ぬふりをすればいいのに。
現に、この場にいる周りの人達は、足を動かそうとはしていない。事態に気づいていても、ただ呆然と見ているだけだ。
おいおい、いい大人が揃いも揃って女子高生を見殺しかよ。
まあ、それが普通なのかもな。
ああ、ほんと、なんで俺はそっち側にいないんだ。
どうせ、俺が死んで悲しむ家族も友達もいないんだし、根本的に彼らとは生きている世界が違うんだろうな。
――そんな人生もここで終わりそうだけど。
達観した思いで人生を振り返りながらも、俺は女子高生二人をトラックの進路から押し出そうと、決死の覚悟で駆け寄る。
さすがに二人もトラックの存在に気づいていたみたいだが、驚いて足が竦んでしまったのか、その場で棒立ちになっていた。
突き飛ばす瞬間、二人の顔が見えた。
二人とも、めちゃくちゃ可愛い……
なんとも場違いな考えだけど、それでも、人間いざという時にはくだらないことが頭に浮かんでくるものらしい。
だって、仕方ないだろ?
可愛いは正義なんだから。
……ああ、俺が生まれてきたのは、今日この二人の命を助けるためだったのかもな。
ははっ。
女子高生の命の恩人として死ねるなら、悪くない。
見知らぬ女子高生よ、俺の分まで生きてくれ。
せめて……幸せにな……
そこで、俺の意識は完全に消失した。
こうして、俺の二十年の人生は呆気なく終わりを迎えた。
◆
目が覚めると、真っ白くて何もない空間にいた。
あれ? 俺、さっきトラックに轢かれて死んだはずじゃなかったか?
もしかして、さっきのは夢だったのか? てことは、社長が夜逃げしたのも夢か?
……いや、そんなわけないよな。目覚めた場所が自室ではない時点で察した。
ここは多分、死後の世界ってやつだろう。でなければ、こんな現実離れした光景、説明がつかないからな。
さて、現状把握も済んだことだし、寝るか。
「おうい! なんで寝るんじゃ!」
今さらどうしようもないと寝ようとしたところで、急にとてつもない声量で知らないお爺さんがツッコんできた。
びっくりして振り向くと、白髪と長い白髭が特徴的なしわしわのお爺さんが杖を片手に立っている。
そこで、俺はやっと気がついた。
そうか、ここはのど自慢大会の会場だったのか、と。
「いや、違うわい! なんでのど自慢大会の会場だと思ったんじゃ!? 意味がわからんわい!」
え? 何? ここ、のど自慢大会の会場じゃないの?
なのにあんな大声出してんの?
だとしたらお爺さん、近所迷惑だから叫ぶのはやめた方がいいですよ。
それに、叫びすぎると喉壊しますよ?
いい歳なんですから、もっと体を労わらないと……
「いや、なんでお主はそんなところに疑問を持っているんじゃ! それに儂の体の心配をする前に、もっと気になること、あるじゃろう!?」
そんな風に促してくるお爺さん。ああ、なるほど、このお爺さんは、かまってちゃんならぬ、かまってお爺ちゃんか。
「あー、もういいわい。いつまでも付き合っていたらきりがない。勝手に説明を始めるから、しっかりと聞いておくんじゃぞ? まず、ここはお主の部屋ではない。お主達の言うところの天界。『神の部屋』という場所じゃ。ちなみに儂は不審者ではなく、ここの住人、神じゃ」
神……だと?
「ああ、そうじゃ、儂が神じゃ」
本当に……神なのか?
「本当も本当、その名の通り、神じゃ」
……いやいや、ないない。さすがになんの取り柄もない俺が、神に会えるわけがない。そんなの他でもない自分が一番わかっている。
これはきっと、新手の詐欺か何かだろう。名付けるなら、神神詐欺というのがベストだな。
「……」
なんだ? 急に黙っちまったな、この〝自称神(笑)〟のお爺さん。
それにしても、今どき自分で神を名乗るとか、このお爺さんヤバイやつなんじゃないのか? この場に携帯電話があれば、即通報したんだけどな。
ん? ま、待てよ? よく考えてみたら、俺はこのお爺さんに出会ってから何も喋っていない。
なんで声も出していないのに、このお爺さんは、俺の声が聞こえているかのように振る舞えているんだ? もしかして心を読んでるとか?
いや……まあ、どうでもいいか。
「えぇっ!? なんで答えにたどり着いた瞬間に! 一番重要なことが理解できたはずなのに! それをどうでもいいとポイ捨てするんじゃ!? おかしすぎるじゃろ、お主!」
はあー……。あー、うん。その、もう面倒なんで、おふざけはこのくらいにしておきませんか? お爺さん?
「……」
えっ? 無視ですか?
「……」
おーい! 神様ー?
「ぜんぶ……」
ぜんぶ?
「全部お主のせいじゃろうが!」
うぉ!? びっくりした!
いきなり大声出すのはやめてくださいよ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……。まさか、ここまで疲れるとは思いもしなかったわい……」
あー、はい。疲れてるところ申し訳ないんですけど、神様は一体全体なんの御用があって、私めのような一般人をこの……神の部屋? に連行したんでしょうか?
ご説明して頂けると非常に嬉しいんですが?
「なんでいきなり、そんなへりくだった言葉遣いになったんじゃ? いや、それよりも、なんじゃお主。えらく冷静に物事を考える割に、自分の状況を理解しておらんのか? ほれ、ちょっと、先程までのことを思い返してみい」
なんか馬鹿にされているような感じがして、少し癪に障ったが、トラックに轢かれて死んだって話なら、ちゃんと理解してる。
「ほう? 普通は死んだとわかったら取り乱すものじゃが、お主は冷静じゃな?」
あー、うん。
まあ、家族はいないし、今まで生きてきて楽しいことなんてあんまりなかったから、未練もない。
どうせ、人なんていつかは死ぬ。
どんな理由であれ、人が死ぬ時はその人の運命的な寿命だと考えるようにしている。
俺の寿命はさっきまでで、必ずあそこで死ぬ運命だったんだと思えば特にショックではない。
それに、最後にいいことがあったからな。
まあ、そうは言っても、別に死にたかったわけでもないけどな。まだ連載中の漫画の続きとか見たかったし。
「いや、漫画って。死にたくない理由が小さすぎるじゃろ……。まあよい。それにしても、お主は珍しい考え方をするのう。死ぬ時は運命で決まっている……か。確かに、その通りなのじゃがな。お主の場合は、ちと事情が違うのじゃ」
へー。死の運命って考え方は間違ってなかったんだな。まあ、合っていたからどうというわけではないんだけど。
それよりも、俺の場合は違うって、どゆこと?
「ああ、実はな、本来ならお主はあの場では死なずに生き残る運命じゃったんじゃ。あれからさらに三十年以上は生きるはずじゃったが……何かの手違いで、お主の運命が捻じ曲がってしまったようなのじゃよ」
なるほどなるほど。
つまり、俺は本来ならまだ死ぬ運命ではなかったのか。
〝手違い〟ということは、恐らく神様かそれに準ずる存在が仕事をミスって、そのせいで俺の運命が変わってしまったといったところだろう。
で、謝罪するために俺をここに呼び出したと?
これなんてラノベ?
「ラノベ? なんじゃそりゃ? いや……まあ、とにかく、そういうことじゃ。今回は誠に申しわけなかった。それで……」
ああ、うん。この流れだともしかして、俺の魂が今まで生きてきた世界での輪廻転生の輪から外れてしまい、そのお詫びにチート能力を授けて別世界に転生させてやろう――とか、そういう展開になるんじゃないか?
いや、絶対そうだな。
「む? な、何故わかったんじゃ?」
ほらね!
そして、転生するのは今まで生きてきた世界とは違って、剣や魔法があるファンタジーな世界。
そこにはレベルやスキル、色んな能力が数値となってわかる〝ステータス〟といった、ゲームみたいな仕組みがあるんじゃないの?
ちなみに、ゲームっぽい世界になっている理由は、俺が生きていた世界に干渉した神様が、何かのゲームを元に新しい世界を構築したから。
まあ、だいたいそんな感じだろうね。
「!? 凄い洞察力じゃな。いや、まさかなんの説明もせぬまま全部先に言い当てられるとは思ってておらんかったわい。少しばかり悔しい気持ちになっておるのは……認めたくないものじゃのう」
わお! まさか本当に当たるとは!
しかし、本当に異世界転生があるとは思わなかったわ。てか、俺がその当事者になるなんて、さらに思ってもみなかった。
神様が悔しがっている件に関しては、俺は関係ない。
あっ、ちなみに転生に拒否権ってあるんだろうか?
「いや、拒否することもできるにはできるが、その場合は魂ごと跡形もなく消滅してしまうんじゃ。じゃから、こちらとしても拒否するのはやめてもらえると助かるんじゃが」
なるほど。おーけ! 理解した!
でも、断ります!
「――いや、なんでじゃ!」
あー、すみません。今のはその場のノリです。気にしないでください。
それで、異世界転生についての正式な返事は、了承ということでいいですよ。
神様のお詫びを受け取らないのも悪いんで。
ささっと異世界転生させちゃってください。ばっちこーい。
「軽っ!? 軽いぞ、お主! だいたい、まだお主にお詫びの力を授けてないんじゃから、飛ばせないわい!」
ああ、そうだったそうだった。ちなみに、能力は選べたりするんですか?
「まったく……なんで神である儂がツッコミをせにゃならんのだ。えーと、能力が選べるのかだったな。まあ、選べるといえば選べるが、選べないといえば選べないな」
んー? もしかして、何種類もある中からくじ引きのように俺が選んで、その能力を授かる。だから、選べるけど選べない……ということであってますか?
「……その推理力は一体全体どこで培ったのじゃろうか? 説明の手間が省けている割に、時間が節約できていないのは不思議じゃが……。まあ、お主の言う通りで間違いない」
ふむふむ。まあ当たっているってことでいいんですね。
じゃあ、時間もないし、早速選ばせてもらっても?
「いや、時間がないなんて誰が言ったんじゃ? はあ……もういいわい。お主にツッコミ入れるのもさすがに疲れてきたしの。さっさと済ませてしまおう。では、このカードの中から一枚好きなのを選べい」
はいはーい。
俺は心の中で適当に返事をして、神様が並べたカードの中から一枚を抜き取……ろうとして、手が滑って二枚引いてしまう。
やっべ、間違って余分に引いちゃったよ。まあいっか。とりあえず見てみよう。何が出るかな? 何が出るかな?
【成長促進】【願望】
はっ? なんだこれ? 成長促進と願望? てか、この能力の説明とか書いてねえの? どう見ても微妙そうなんだけど?
「……いや、まあ、うん。二枚引かれたのも驚いたが、そのどちらも儂がよう覚えておらん、大したことなさそうな能力っていうのも……。うん、まあ、引き直しはできないし、どっちもショボ……っと、あまり強力そうなスキルではないから、特別にお主には二つの能力を授けよう。その力で新しい人生を豊かに過ごすのじゃ。それでは、お主に幸福があらんことを……さらばじゃ!」
はっ? え? マジで能力の説明なしですか? 嘘でしょ! おーい、神様!
てか、サラッとショボいって言いかけたよな!?
ちくしょう! もう消えやがった、あの爺さん。
しかも、最後に〝さらばじゃ!〟とか、ベタすぎるだろ!
まったく、仕方のない神様だな……
はあー。それにしても、これまで自分の運の悪さは自覚してたけど、まさか死んだ後も同じだとは思わなかった。
でもまあ、仕方ないよな。
こうなったら、新しい人生は運が良くなることを願うしかない。
来世は運が良くなりますように! お願いしまっす!
幸運(下)LV:1を取得しました。
え?
頭の中にそんなアナウンスが流れた直後、俺は意識を失った。
第一章 俺氏爆誕
フワッとした浮遊感とともに目が覚めると、突然物凄い光が視界いっぱいに広がった。
眩しさのあまり、俺は思わず顔をしかめる。
「ぎゃあーーー! おんぎゃあーー!(うぉ!! なんだ!?)」
びっくりして声を出したつもりだったが……どういうわけか、全てぎこちない泣き声に変換されてしまった。
いったい何故?
しかし、そんな疑問はすぐに自己解決した。
そういえば、神様に無理やり異世界に転生させられたんだっけか。
いや、無理やりではないか? まあ、とにかく無事に新しい人生がスタートしたようで何よりだ。
状況がわかって安心したのも束の間、急に睡魔が襲ってきた。
あー、やべえな。目覚めたばっかりだけど、また寝ちまいそうだ。
てか、目を開くこともできねえわ……
周りには何人か人がいるような気配が感じられるけど、生まれたてでまだ耳が機能していないのか、上手く声を聞き取れない。
いや、てか、マジで眠いな……
ダメだ……もう……
俺は睡魔に抗うことができず、新しい人生が始まってから一分としないうちに、再び眠りについた。
新しい人生が始まってから三日くらい経過した。
最初は目も開けられなければ耳もあまり聞こえない――ていうか、そもそも五感がろくに働いていない状態で、起きている間は不安が拭えなかった。
しかし、栄養補給(母乳)と睡眠を何度か繰り返すと、魂が新しい体に馴染んできたのか、なんとか五感を取り戻す(?)ことに成功した。
とはいえ、まだ自分の置かれている状況は何もわかっていない。
何せ体にまるで力が入らなくて、自分で寝返りをうつのもままならないのだ。
こんな時に身体強化みたいなスキルがあったら、自分を強化して今よりも便利な生活を送れるようになるんじゃないか。
まあ、そんなスキルが存在するのかわかんないけど。
でも、ないと決まったわけではないので、一応〝欲しいなー〟と願っておく。
すると……頭の中に聞き覚えのある声が鳴り響いた。
身体強化(下)LV:1を取得しました。
ん? なんだ?
これは確か……そうだ! あの神の部屋とかいうところで意識を失う前に聞いた声だ。
確かあの時は、〝幸運(下)LV:1を取得しました〟とか言ってたよな。
うん。でも、どゆこと?
てか、なんで何もしてないのに、身体強化なんて取得したんだ?
スキルだよね、これ?
確かに、あったら便利そうだから欲しいなーって、軽いノリで願ったけどさ。そんな簡単にゲットできちゃうの? さすがにチョロすぎると思うんだよなー。
あれこれ考えていると、俺が寝ている部屋にある唯一の扉が開いて、誰かが入ってきた。
「なぁさたるさまかあれをかたけはわ」
満面の笑みを浮かべ、優しい声で何かを言いながら近づいてきたのは、多分俺の母親だ。
何故〝多分〟なのかというと、言葉がわからないからだ。いつも彼女が母乳を飲ませてくれるから、母親だとは思うが、乳母という可能性もある。
光り輝く長い金髪も、整った顔立ちも、見惚れるほどに美しい女性で、もし本当に母親なら、きっと俺は彼女に似た美形イケメン男子になるのだろうな。
将来がとても楽しみだ。
「はさかまらさまんはたやらかたま」
その隣では、栗色の髪の毛で、ふくよかな丸顔に丸体型の男性が、これまた慈愛に満ちた目を俺に向けながら何か話している。
このワガママボディーな男性が、多分俺の父親だ。彼はいつも母親(仮)と一緒に俺を見に来ては抱きかかえてくれるから。
「はなたかあわはちかあにらかま?」
「あねまけほやかはちはた」
「あなむさたわはたかたやら?」
「かたやらさたらさまら」
異世界転生するって時点で、言語は日本と別物だろうなと覚悟はしていたが、言葉がわからないというのはどうにも不安だな。
まあ、これからゆっくり理解していけばいいか。
あの神様お爺さん、気を利かせて言葉くらいわかるようにしておけよ――と、ちょっぴり不満に思ったのは内緒だ。
まだまだこの世界についてわからないことだらけだが、不思議と嫌な感情はない。
ブラック企業に勤めていた時はあんなに生きるのが辛かったはずなんだけどな……
両親の笑顔を見ていると、何故か今世では幸せに楽しく暮らせそうな気がする。そんな思いを抱きながら、俺はまた眠りについた。
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