成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮

文字の大きさ
表紙へ
20 / 59
2巻

2-1

しおりを挟む



 プロローグ


 トラックにかれそうになった女子高生をかばって、異世界の貴族ルカルドに転生した俺は、リーデンス家の次男として、何不自由なく幸せな日々を送っていた。
 父のカイム・リーデンスはやり手の子爵ししゃくで領地持ち。母さんのエレナ・リーデンスも元は男爵だんしゃく家のお嬢様じょうさまという、絵に描いたような貴族家だけど、アルト兄さん、リーナ姉さんを含め、家族仲はとても良い。お金とか身分とか、そういうものよりも、前世で味わえなかった家庭の温かさに、俺の心は大いに満たされている。
 そんな中俺は、この世界で三歳を迎えた者が必ず受ける儀式ぎしき――『神の祝福』を受けたんだけど、そこでこの世界に転生させてくれた神様と再会し、流れで現人神あらひとがみという存在にされてしまった。
 とはいえ、神様がくれた『願望』と『成長促進』というチート能力が、ぶっ壊れ性能だったせいで、俺の能力は元々おかしなことになっていたんだけど。三歳の時点で世界――いや、歴史上最高の能力を身につけてしまっていたからね。


 神の祝福の儀式から一年が過ぎ、俺は四歳になった。
 この一年間で、俺の日常生活は今までとは大きく違うものとなっている。
 その理由は、神の祝福が終わった際に、自分のステータスを家族に披露ひろうしたからだ。
 隠蔽いんぺいスキルでかなりひかえめに偽装ぎそうしていたものの、それでも常識から逸脱いつだつした圧倒的な数値とスキル数だったので、みんな驚いていた。
 結局〝さすがルカだ!〟といういつもの流れで納得してもらえたけどね。
 そんな出来事の後、早速俺の日常生活に新しい風が吹いた。
 まず、知力がかなり高い数値だったため、アルト兄さんやリーナ姉さんよりも早く算術や礼節の授業を始めることになったのだ。
 ただ、算術とはいっても、習う内容は四則演算と軽い応用程度だったので、一週間もかからず五年間で学ぶ予定だった授業の全てを終えてしまった。
 家庭教師として雇われていた女性が驚愕きょうがくする顔はとても面白かった。家族や使用人達は、いつも俺の規格外な姿を見て慣れていたせいで、あまり驚かなかったから、なおさら彼女のリアクションが印象的だったのかもしれない。
 そのおかげで、またみんなから神童ともてはやされたけどね。
 同じ時期に始まった礼節の授業も、持ち前の成長促進と願望チートさんが余すことなく力を発揮してくれたので、習う予定だったものを一週間で全てマスターした。
 その際、ただの『気品きひん』スキルではなく、『王族の気品』というスキルを会得えとくしてしまったわけだが……
 俺、王族じゃなくて、ただの貴族だけど……これ如何いかに?
 その後も、一般教養やダンスレッスン、貴族としての常識等、多くのことを学んだ。
 そのどれもがチートスキルのおかげもあってすぐに身についたので、結局五年かけて学ぶはずだった授業は、一ヵ月ほどで全てマスターした。
 これで四年と数ヵ月は勉強せずに、自由に使える時間を手に入れられたと考えれば、喜ばしい。
 その後も俺は、あまり調子に乗りすぎないように最低限気をつけながらも、色々なことに挑戦していった。
 最初に行なったのは、『錬金術』のレパートリー拡充かくじゅうだ。
 今まではただのポーションだけしか作っていなかったが、ハイポーションや魔力ポーションにも手を出してみた。
 必要な材料は父さんの親友で、俺がポーションの専売契約を結んでいる商人のワルツさんがすぐに集めてくれたから、数日後には全部そろった。
 すでに、俺の錬金術は神級のレベルMAX状態だったので、ポーション作りは難なく成功。ちなみに、どちらも品質は最高級だった。
 出来上がったハイポーションが一本五万ベル、魔力ポーションが一本二万ベルで、それぞれワルツさんに売る契約をした。
 どちらも普通のポーション同様、月に五百本ずつ納品する契約だ。
 普通のポーションが一本一万ベルだから……ざっと計算すると、俺の年収は四億八千万ベルになる。すごい金額だ。
 すでに、領地持ちの父さんよりも稼いでしまっているが、気にしない。
 というか、俺の作ったアイテムが売れることを、俺以上に父さんが喜んでくれるんだから、気にしたって仕方ない。
 こうしてポーションの納品数が三倍になり、錬金術の作業時間が多少増えたりもしたが、それでも一日のうちの自由な時間は十分に残った。
 当然、みすみす時間を浪費する俺ではない。ポーション作りの合間をって、料理のレパートリーを増やす日々だ。
 ピザがまを作ってピザを焼いたり、パスタを発展させてマカロニグラタンにしたり。他にもアイスクリームやフレンチトーストといったデザート系メニューも充実させたね。
 どの料理もみんなに大好評で、兄さんなんか興奮しちゃって、〝この料理を世界中に広めるべきだ!〟とか、意味のわからない発言をしていた。
 俺はあくまで大好きなみんなを喜ばせるために作っているのであって、世界に料理を広めたいとは思っていないんだけどね……
 でも、数年後には王都の学園に入学するであろう兄さんからしてみれば、王都の方で俺の考えた料理を食べられないのは、かなりのストレスになるのか?
 うーん、一応、兄さんのためにもレシピを広めることを検討しておこう。
 錬金術や料理以外の時間は、家族と触れ合う時間にしている。なんだかんだいって、この時間が一番充実感を与えてくれる。
 父さん、母さん、姉さん、兄さん、使用人のみんなと他愛たあいもない会話をしたり、ハグをしたりする時間が、今世の俺はたまらなく好きなのだ。
 そして、それと同じくらい俺に幸せを感じさせてくれる人物……いや、神様がいる。
 それは、『大賢者』スキルが実体化した存在、アテナだ。
 みんなには彼女の存在を明かしていないので、家族や使用人達がいる前では常に俺の中にいる。
 だが、二人きりになれる時は実体化して、いつも俺にベッタリだ。片時も離れないといってもいい。
 母さんや姉さんと一緒に寝ない日は必ず添い寝してるし、たまに二人で散歩なんかもして、俺が昼寝する時はいつも膝枕ひざまくらをしてくれる。
 俺といる時のアテナはいつも笑っていて……俺はそんなアテナの笑顔が本当に好きだ。
 新しい人生は幸せでいっぱいだ。
 今の時点でこれだけ幸せだと、後になってドン底に落ちてしまわないかと心配だけど、そんなの考えるだけ無駄むだだよね。
 もしものことを考えて落ち込むくらいなら、今を楽しく生きる方が何倍も有意義ゆういぎでしょ?
 アテナや家族のみんなが笑顔で幸福に過ごせる――そんな日々が続くように強く願いながら、今日も俺は精一杯楽しく生きる。
 さて、今日は何を始めようかな?



 第一章 良くない前兆?


 四歳になってから数週間が経過した。
 その日の朝も、俺はいつも通りの時間に起床し、ランニングを開始。千回の正拳突せいけんづきを黙々もくもくとこなした。
 一連のトレーニングメニューを終え、専属メイドのアリーから受け取ったタオルで汗をいていると、ある人物が声をかけてきた。

「いやー、いつ見てもルカルド様の体術は美しいですね」

 冒険者と兼業しながら、兄さんと姉さんに剣術を教えている、パリスさんだ。
 冒険者としては上から二番目に位置しているAランクで、上級冒険者にあたる。彼は普段、ソロの剣士として活動しているらしい。
 そんな彼が何故なぜこんな田舎いなかの子爵領で、剣術を教えているのかは謎なのだが、そんなことは今はどうでもいい。
 パリスさんは俺の正拳突きメニューを初めて見た時から、こうして頻繁ひんぱんに声をかけてくるようになったのだが、今日はいつもと雰囲気ふんいきが違う気がする。
 なんだか、落ち着きがなくて、そわそわしているというか……何か言いたいことがあるけど、なかなか言い出せない、といった感じだろうか?

「ありがとうございます。パリスさんの剣術もとても美しいと思いますよ」

 俺は無難に社交辞令めいた返事をした。とはいえ、これは本心で思っていることだ。
 パリスさんは、Aランク冒険者の中でも上位とされていて、剣術においては、最上位のSランク冒険者にも引けを取らないほどだと言われているらしい。
 現に、パリスさんの剣術スキルは特級のレベル8と、かなり高い。
 スキルのランクは全部で十段階あって、下から順に、下・中・上・特・聖・王・帝王・覇王はおう・精霊・神だ。各ランクレベル10が最大で、それを超えると次のランクに上がる。
 特級は下から数えた方が早いとあなどるなかれ、王級以上のスキルを持っているのは、英雄と呼ばれる者くらいなのだ。
 兄さんが五年間稽古けいこして、やっと中級に上がったことを考えると、相当なポテンシャルを持っていると言っていい。
 年齢もまだ二十歳で若いし、これからもっと強くなる逸材いつざいだ。
 うん、本当になんでこんな所にいるんだろう。
 そんなことを考えながらも、当たりさわりのない会話をパリスさんと続けていると、いつもなら話を切り上げて兄さん達の稽古に戻るタイミングで、彼がこう切り出してきた。

「ルカルド様、まだ四歳で少し早いですけど、剣術の稽古を始めませんか?」

 彼はそう言って、真剣な眼差まなざしで俺を見つめた。

「え?」

 予想外の言葉に、俺は思わず聞き返してしまった。
 兄さん達みたいに、俺もてっきり五歳から剣術の稽古が始まるものだと思っていたのに。
 三歳を過ぎたばかりの頃、俺の常人離れしたステータスを見て興奮した父さんが、俺に剣術の稽古を始めさせようとしたことがあった。その時パリスさんは反対していたのだが、今回はどういう風の吹き回しだろうか。

「ああ、ルカルド様が驚くのも無理はないですよね。一年前あれだけ反対していた私の方からこんな誘いをするなんて、頭がおかしいと思われても仕方ありません」

 いや、そこまでは思っていないけどね?
 でも、その理由を聞く権利くらい、俺にもあるはずだ。

「答えは簡単です。あなたは常人とは比べ物にならないレベルで、成長が早いからです。というのも、ルカルド様は、まだ四歳ながら、その発育状況はすでに六、七歳と同等といっていいでしょう。ならば、今の段階で剣術を始めても、今後の成長に支障をきたす心配はないと判断したんです」

 ああ、そういうことか。
 確かに、五歳まで剣術を始めないのは、早い段階で体に過剰な負荷をかけてしまうと、その後の成長に悪影響が出るからだ。
 でも、そんなのは俺にとっては今更な問題だ。
 俺は幼い頃から体をきたえまくっているが、成長が阻害そがいされるようなことはなかった。逆に普通よりも成長が早いくらいだ。
 それはひとえに、成長促進というチートスキルや『健康』といったスキルのおかげだ。
 せっかくパリスさんが剣術を始めないかと提案してくれたんだし、それに乗らない手はない。
 正直、俺もわりえのない鍛錬たんれんに少しきてきていたんだ。
 剣術がメニューに加わることで、そんな気持ちも吹っ飛んでくれるだろうから、俺としては大大大歓迎。

「えっと、パリスさんさえよければ、僕としてもぜひ賛成したいところなんですけど……」
「本当かい? いやー、そう言ってくれるとありがたいよ! じゃあ、これから改めてよろしくお願いしますね、ルカルド様」

 そう言って、はにかみながら右手を差し出す彼はとてもさわやかで、まさにイケメンだった。
 ……ってそんなことはどうでもいい。
 俺は差し出された手を取り、パリスさんと握手をかわし、改めて挨拶を返す。

「こちらこそ、よろしくお願いします、パリスさん」

 そんなやり取りが終わり、早速剣術の稽古に参加しようと、意気揚々いきようようと兄さん姉さんのもとに向かおうとしたが……パリスさんが待ったをかけた。

「あっ、ルカルド様。まだ、ルカルド様用の木剣ぼっけんは用意してないので、剣術が始められるのは最低でも一週間後くらいになりますよ」
「えっ? あっ、そうですよねー! ははっ、わかってましたよ! はい、わかっていましたとも。いやー、木剣が出来るのが待ち遠しいなあ!」

 俺は勘違いしたことが少し……いや、だいぶ恥ずかしくて、ちょっと早口で言い訳がましい言葉を並べ、早足で屋敷に戻ったのだった。


 ◆


 ある日の昼下がり、ポーション製作のノルマを終えた俺は、錬金小屋に一人きりになっていた。
 いつもなら必ず一人は家族の誰かが残っているのだが、今日はみんなそれぞれに予定があるらしく、こんな状態になっている。
 最近、一人になる時間なんて滅多めったになかったので、俺はここぞとばかりにアテナを顕現けんげんさせることにした。

「アテナ、おいでー!」
『かしこまりました、マスター』

 頭の中でアテナの声が響いた次の瞬間には、目の前に彼女が立っていた。
 本当に仕事の早い女である。

「何を考えているんですか。仕事とは関係ないじゃないですか」

 このように俺の頭の中は彼女に筒抜つつぬけなので、くだらないことを考えているとツッコミをされてしまう。
 毎度ながら、心を読むのは反則だと思うんだよな。
 ――っと、これすらも読まれているんだから、考えすぎるのは危険だな。

「何が危険なんでしょうか?」

 やっぱり、こうなった……
 俺はそんなアテナの追及を適当にはぐらかすため、ある提案をしてみる。

「アテナ、今日暑くない?」
「いくらなんでも話が変わりすぎだと思うのですが……仕方ないマスターですね。とはいえ、確かになかなか暑い日だと思います。顕現して初めて気がつきました」
「うんうん、そうだよね。こんな暑い日にぴったりな、とっておきのデザートがあるんだけど、食べたくないかい?」
「暑い日にぴったり……マスターの世界の知識から推測するに、かき氷とかですかね?」

 ……驚かせようと思って勿体もったいぶったはずが、先回りで言い当てられて、なんとも言えない気持ちになってしまう。
 そんな俺の心情を読み取ったアテナが、わざとらしすぎるすっとぼけ方でフォローを入れてくる。

「あっ、す、すみません。わ、わー、なんだろー、暑い日にとっておきのデザートってなんだろーな、食べたいですねー」

 彼女の慌てぶりを見て、俺はつい〝ぶふっ!〟と噴き出してしまった。
 ん? まさかここまでアテナの計算の内なのか? いや、さすがにそれはないよな。
 気を取り直し、俺は一つ咳払せきばらいをしてから提案を再開する。

「――っ、ごほん。アテナの言う通り、かき氷で合ってるよ。こんな暑い日に食べると、最高に美味おいしいんだよね。どう? アテナも食べてみたくない?」
「もちろん、マスターに作っていただけるのであれば、ぜひ食べてみたいです!」
素直すなおでよろしい。……せっかくだし、ククも呼ぼうよ」
「いいですね、ククも喜ぶでしょう」

 俺は以前助けた木の精霊――ククに、念話で呼びかけた。
 彼女もアテナ同様、家族が周りにいるとなかなか話をする機会がない。

『ククー、聞こえるー?』

 ククは俺の契約精霊なので、遠くにいたとしても、こうして念話で呼び出すことができる。

『ん? ルカ様? 聞こえてますよー! どうしたんですかー?』
『これからアテナと、甘くて冷たいデザートを食べるんだけど、一緒にどうかと思ってさ』
『本当ですかー!? 食べたい! 食べたいですー!』
「はははっ、錬金小屋で待ってるから、早くおいで」

 念話越しでも伝わってくるククのハイテンションな様子に、思わず笑いがもれてしまった。
 その後一分とかからずに、ククが錬金小屋にやってきた。まるで突撃してくるかのごとき勢いだったのは、言うまでもない。
 ククが到着したところで、早速かき氷を作る。
 まずは、土魔法で作製したおわんをテーブルの上に置く。その中に、キメ細かく削られた氷が積み上がっていくように深くイメージして、氷魔法を発動する。
 ……これで少し待てば、山盛りになったルカルド特性、フワフワかき氷の完成だ。

「んうぅっ! 冷たくてフワフワで美味しいですコレ!!」

 まだシロップをかけていないのに、その見た目に誘惑されたククが、フライングして一口食べてしまった。
 もちろん、味はしないのだが、その食感と冷たさに、ククは早くも大興奮だ。

「そうでしょ? これはかき氷っていう食べ物で、暑い日に食べると最高に美味しいデザートなんだよ。でも、まだ完成してないんだ」
「え? こんなに美味しいのに、未完成なんですか?」
「そうだよ、ちょっと待ってね」

 俺は事前に作っておいたイチゴシロップを取り出し、ククの持つかき氷の上から、たっぷりとかけてあげた。

「これでイチゴ味のかき氷の出来上がりだよ。さぁ、食べてごらん!」
「はーい!」

 ククは元気よく返事をすると、イチゴシロップがたくさんかかっている部分をスプーンですくい上げ、口の中に運んだ。

「んんぅ~!! 凄い! さっきは冷たいだけだったのに、今度は甘くてイチゴの味もして、凄く美味しいですー!」

 ククは満面の笑みで、かき氷を勢いよく食べ続ける。
 でも、そんなにバクバク食べていると……

「んっ!? ルカ様、なんか急に頭が痛くなってきましたっ!」

 あんじょう頭痛を起こし、ククは片手で頭を押さえながら悶絶もんぜつした。
 それでも、もう片方の手でかき氷を持ち続けている辺り、余程かき氷が気に入ったのだろう。

「でも、美味しくて止まらないですー!」

 ククは頭痛と戦いながらも、喜々ききとしてかき氷を食べ続けた。

「マスター、私のはまだですか?」

 つい微笑ほほえましいククばかりに気を取られていたら、アテナから催促さいそくされた。
 アテナもやはり女の子なだけあって、甘いものには目がないようだ。

しおりを挟む
表紙へ
感想 621

あなたにおすすめの小説

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~

チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!? 魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで! 心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく-- 美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。