王宮の仕事を追放された魔導具使いは男の友情を信じて昔の仲間たちに集まってもらったらハーレムパーティに。今更戻れと言われても…やっぱ遅くね?

LENA

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秘密厳守



「笑えねぇ冗談だな。『特級冒険者』その意味と価値…わかって言ってるんだろうな?」


 眉間にしわを寄せ額には血管が今にもはちきれんばかりにぴくぴくと脈打っている。


「えぇ。もちろんです。これは冗談とかじゃありません。その価値がりゅーくんにはあるんです。」


 あの今にも暴れだしそうなウォーガンに対しまったく動じた様子もなく真正面からその獰猛な視線を受けるマリア。


「……」

「……」


 睨み向かい合う二人。


「……」

「話してみろ。」


 やがてウォーガンの視線にも動じないマリアに対し脅しても無駄だと察したのかさっきまでの獰猛な気配をとめ諦めたかのように力を抜いて椅子に座りなおす。


「これから話す事はこの場だけの秘密にしてください。」


 ゆっくりとマリアはウォーガンのほうに歩きながら語る。


「ふん…それは話の内容にも因るな。流石に犯罪の告白だったりしたら秘密になど出来ないぞ。このギルドを仕切るものとして罪人を突き出す義務があるからな。」


 もっともだ。話も聞かずに秘密にしろと言われても困るだろう。


「それでもです。犯罪とかの話ではありませんが聞いた以上は絶対に秘密にしてください。膨大なお金が動く話になるので約束出来ない場合はこのギルド以外の別のギルドマスターに話を持ちかけます。そうですね。お隣のアウリアの町のギルドマスターとかどうでしょうかね。あそこのギルドマスターはお金になると思ったらどんな怪しげな人物の話でも乗る人ですからね。」


 アウリアの町…ここイスタリカの町とは森を隔てた先にある町なのだが俺も冒険者ギルドについてはほとんど知らない事ばかりだがそんな俺でも耳にするくらいにはアウリアの町のギルドマスターとここのギルドマスターは仲が悪い。


 その理由は今日の今まで知らなかったが…まぁウォーガンの顔を見ればすぐわかってしまった。ウォーガンはどう見ても曲がった事が嫌いなタイプ。よく言えばまじめ。悪く言えば融通が利かない。そんなタイプだ。


 それに対しアウリアのギルドマスターはマリアが今言ったとおり金のためなら何でもするタイプ…そりゃ仲良くなんてできるわけがないだろうなということくらいは予測できる。


「ちっ…あんな奴のところに話しもっていくくらいなら俺が聞いてやる。わかったよ。秘密厳守だ。約束する。契約書が必要ならそれも書こう。」


 よほどとアウリアのギルドマスターが得をするのが気に入らないのかさっきまで渋っていたのにあっさり折れた。


「ありがとうございます。それで話というのはこのマジックバッグについてです。」


 再びウォーガンの顔の眉間にしわがよる。


 あれ?受け付け嬢さんへのクレームの話じゃなかったの?
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