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落ちていく間 (幼女目線)
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真っ逆さまに落ちていく。
顔は冷たく、無表情。
死にたいなら、仕方ない。
そう赤い瞳の青年は語っていた。
あの頃とは、まったく違う。
昔井戸に落ちそうになった時…わたしの手を掴もうとするその顔は、酷く焦っていた。
もう概に膨大な魔力があったフィーピーは、落ちる途中焦りながらも、軽々とわたしを井戸から出していたが…
あの面影はまったくない。
…
冷静な今がいいか、さっきの脳内麻薬バンバン出てる状態の方がいいか…
答えが決まってもこの際どうでもいいことが頭に浮かぶ。
私はへらっと笑い、その男の目にヤバいものとして映った。
「殺して、殺してよ…」
笑い、泣き、小さな声で戯言を言っている。
「…なんで?」
飄々と言う美青年。
意味がわからなげに。
私は涙目で、呆れたように目線だけソイツにやった。
縛って無理やり連れ出された事実を、私は忘れていなかった。
それと、思うこともある。
「たくさんの…病気の人たちを見てたの。
運ばれていく…
疫病を流行らせたでしょ。この国で」
このぐらいでやめとけばよかった。
少し前の情景が目に浮かんだ。
私の口から、ポロポロと涙のように言葉がつらなる。
「人を殺すのがなんとも思ってない人たち…」
最後の最後に侮辱した。
赤い瞳の美青年に目をやる。
冷たい表情だった。
ランプでオレンジ色がゆらゆらと揺れる。
自分の不安定な心を表してるようだった。
……
まだ死んでない事実に愕然とする。
現実が頭を通過するように、徐々に現状が掴めてきた。
治癒魔法と脳内の快楽物質は、私の身体の治りと反比例して収まっていく。
そして記憶もゆっくり戻る。
さっきまで、頭が半分以上無くなっていた。
それが再生し終わりそうだからみたいだ。
8割方、頭が戻る。
(魔法が使えるのが当たり前の国で、高いところから飛んだくらいで死ねるわけなかったのに…)
自分の考えの浅さを恥じた。
もっと、思い出していく…
無表情な軍人たちに冷たく見下された。
まるで壊れたガラクタを見るような目つき。
岩の狭間にガツン!!!と、大きな音をたて落ちたあと、魔法のようなものに引き上げられた。
ブラーンブラーンと吊るされる。
息を吹き返す魔法を掛けられ、私は痛みで絶叫した。
怒号のような声で泣き叫びながら、よくあることかのように兵士たちは冷たく見守った。
そして、なにやらあの金髪の命令を待っているようだった。
「まだこの子に聞きたいこともある。
丁重におもてなしして。
また縛ったりしたら許さないから」
ニコッとほほえみ、命令している。
神妙な顔つきで頷く兵士たち。
私は痛みで気を失った。
顔は冷たく、無表情。
死にたいなら、仕方ない。
そう赤い瞳の青年は語っていた。
あの頃とは、まったく違う。
昔井戸に落ちそうになった時…わたしの手を掴もうとするその顔は、酷く焦っていた。
もう概に膨大な魔力があったフィーピーは、落ちる途中焦りながらも、軽々とわたしを井戸から出していたが…
あの面影はまったくない。
…
冷静な今がいいか、さっきの脳内麻薬バンバン出てる状態の方がいいか…
答えが決まってもこの際どうでもいいことが頭に浮かぶ。
私はへらっと笑い、その男の目にヤバいものとして映った。
「殺して、殺してよ…」
笑い、泣き、小さな声で戯言を言っている。
「…なんで?」
飄々と言う美青年。
意味がわからなげに。
私は涙目で、呆れたように目線だけソイツにやった。
縛って無理やり連れ出された事実を、私は忘れていなかった。
それと、思うこともある。
「たくさんの…病気の人たちを見てたの。
運ばれていく…
疫病を流行らせたでしょ。この国で」
このぐらいでやめとけばよかった。
少し前の情景が目に浮かんだ。
私の口から、ポロポロと涙のように言葉がつらなる。
「人を殺すのがなんとも思ってない人たち…」
最後の最後に侮辱した。
赤い瞳の美青年に目をやる。
冷たい表情だった。
ランプでオレンジ色がゆらゆらと揺れる。
自分の不安定な心を表してるようだった。
……
まだ死んでない事実に愕然とする。
現実が頭を通過するように、徐々に現状が掴めてきた。
治癒魔法と脳内の快楽物質は、私の身体の治りと反比例して収まっていく。
そして記憶もゆっくり戻る。
さっきまで、頭が半分以上無くなっていた。
それが再生し終わりそうだからみたいだ。
8割方、頭が戻る。
(魔法が使えるのが当たり前の国で、高いところから飛んだくらいで死ねるわけなかったのに…)
自分の考えの浅さを恥じた。
もっと、思い出していく…
無表情な軍人たちに冷たく見下された。
まるで壊れたガラクタを見るような目つき。
岩の狭間にガツン!!!と、大きな音をたて落ちたあと、魔法のようなものに引き上げられた。
ブラーンブラーンと吊るされる。
息を吹き返す魔法を掛けられ、私は痛みで絶叫した。
怒号のような声で泣き叫びながら、よくあることかのように兵士たちは冷たく見守った。
そして、なにやらあの金髪の命令を待っているようだった。
「まだこの子に聞きたいこともある。
丁重におもてなしして。
また縛ったりしたら許さないから」
ニコッとほほえみ、命令している。
神妙な顔つきで頷く兵士たち。
私は痛みで気を失った。
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