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番外 ゆうの不安定な休間中
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「ずっと一緒にいればいいよね」
そう言い,抱きついてくる。
「ゆうすけ、それは…」
言いながら泣きそうになった。
なんでぼくがこんな目に…という気持ち。
また、華やかな世界での、自分の重要さをまったくわかっていない裕介に対する憤り。
口をつぐんだ。
上を向き、狼狽える。
祐介をどう説得していいもんか、まったくわからない。
出口がまったく見えない。
裕介は、ぼくにずっと飽きないんじゃないか?という気分にもさせられる。
それぐらい、素っ気なくしてもとてつもなく甘く返してくる。
スマホに番号が浮かぶ。
なん度もなん度も。
おそらく、ゆうの会社からだろう。
裕介はソラのスマホを取り上げ、ピッと消す。
また再び抱きついた。
……
ぼくが、自分に課そうと思ったのは,本当に裕介に飽きられること。
それか……
世の中に受け入れてもらえ━━━
その考えが,浮かびもしたが,無理だった。
自分の脳が思い切り拒否をする。
本当は別れて欲しいが,そんなこと言えないからこう言う。
「続けてよ…ぼくのために辞めるとか、重い」
一生懸命、考えたあとの言葉がこれだった。
自分は頭が悪いんじゃないか、と呪う。
下を向いて言い放つソラに、片手で顔を上げさす裕介。
無表情で怖く見えた。
険悪な雰囲気が漂う。
「ソラのためとかじゃない。」
首に裕介の袖が当たった。
目を細めるソラ。
「僕たちのためだよ…」
「ぼく、たち…?」
「うん。僕たち」
ほほえんでいる裕介。
もう無理だった。
ここから逃げ出したくなる衝動に駆られる。
それをゆうはわかっているのか、手をギュッと握ってくる。しかも笑顔で。
逃げないでよ、と念押しされてるようだった。
「ゆう」
こわくなる。
こんなおかしな奴だったっけ?、と冷静に言う自分も現れた。
暗い顔になっていくソラ。
僕はまたあーあ、と思う。
めんどくさい性格だなぁ、と。
「言ったでしょ?僕のためでもあるって」
あごをなでられる。
いつもは優しいその目は、ソラの顔を見透かすように見ていた。
本当のぼくを見てないようで、胸騒ぎがした。
「ゆう、それは…」
ゆっくり顔が近づく。
許可をとるように目が合う。
そのときの目は,とても優しくて━━
口付けをされた。
頭が,一瞬真っ白になった。
離れるゆうの口。
ニコッと一瞬ヤンチャそうに笑い,昔のゆうと重なる。
「俺が決めたの。
ソラは言うこと聞くだけでいい。
それに、言ったでしょ?
もし拒んだら、テレビでソラのことバラすって」
心の芯が震えた。
さっきの笑顔が帳消しになる。
「え…なんて?」
わかりやすく怯えるソラを、裕介は宥めるようにさわる。
「言わないよ。
ソラが…言うこと聞いてくれたら」
ほほえむゆう…
さっきの好きな笑みじゃなかった。
いつものような、暗い…瞳をしたかっこいい作られたような笑顔。
「ソラが、俺の側を離れないんだったらね。
心配ならもっと仕事もするし…
芸能ごと、辞めないで欲しいんだよね?」
……
そう言い,抱きついてくる。
「ゆうすけ、それは…」
言いながら泣きそうになった。
なんでぼくがこんな目に…という気持ち。
また、華やかな世界での、自分の重要さをまったくわかっていない裕介に対する憤り。
口をつぐんだ。
上を向き、狼狽える。
祐介をどう説得していいもんか、まったくわからない。
出口がまったく見えない。
裕介は、ぼくにずっと飽きないんじゃないか?という気分にもさせられる。
それぐらい、素っ気なくしてもとてつもなく甘く返してくる。
スマホに番号が浮かぶ。
なん度もなん度も。
おそらく、ゆうの会社からだろう。
裕介はソラのスマホを取り上げ、ピッと消す。
また再び抱きついた。
……
ぼくが、自分に課そうと思ったのは,本当に裕介に飽きられること。
それか……
世の中に受け入れてもらえ━━━
その考えが,浮かびもしたが,無理だった。
自分の脳が思い切り拒否をする。
本当は別れて欲しいが,そんなこと言えないからこう言う。
「続けてよ…ぼくのために辞めるとか、重い」
一生懸命、考えたあとの言葉がこれだった。
自分は頭が悪いんじゃないか、と呪う。
下を向いて言い放つソラに、片手で顔を上げさす裕介。
無表情で怖く見えた。
険悪な雰囲気が漂う。
「ソラのためとかじゃない。」
首に裕介の袖が当たった。
目を細めるソラ。
「僕たちのためだよ…」
「ぼく、たち…?」
「うん。僕たち」
ほほえんでいる裕介。
もう無理だった。
ここから逃げ出したくなる衝動に駆られる。
それをゆうはわかっているのか、手をギュッと握ってくる。しかも笑顔で。
逃げないでよ、と念押しされてるようだった。
「ゆう」
こわくなる。
こんなおかしな奴だったっけ?、と冷静に言う自分も現れた。
暗い顔になっていくソラ。
僕はまたあーあ、と思う。
めんどくさい性格だなぁ、と。
「言ったでしょ?僕のためでもあるって」
あごをなでられる。
いつもは優しいその目は、ソラの顔を見透かすように見ていた。
本当のぼくを見てないようで、胸騒ぎがした。
「ゆう、それは…」
ゆっくり顔が近づく。
許可をとるように目が合う。
そのときの目は,とても優しくて━━
口付けをされた。
頭が,一瞬真っ白になった。
離れるゆうの口。
ニコッと一瞬ヤンチャそうに笑い,昔のゆうと重なる。
「俺が決めたの。
ソラは言うこと聞くだけでいい。
それに、言ったでしょ?
もし拒んだら、テレビでソラのことバラすって」
心の芯が震えた。
さっきの笑顔が帳消しになる。
「え…なんて?」
わかりやすく怯えるソラを、裕介は宥めるようにさわる。
「言わないよ。
ソラが…言うこと聞いてくれたら」
ほほえむゆう…
さっきの好きな笑みじゃなかった。
いつものような、暗い…瞳をしたかっこいい作られたような笑顔。
「ソラが、俺の側を離れないんだったらね。
心配ならもっと仕事もするし…
芸能ごと、辞めないで欲しいんだよね?」
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