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変化するハル
小さな勉強机の上に、置いてある本を手に取った。
その本の厚さは3cmほどで、真っ黒の表紙に淡い水色のしおりが挟んであった。
…どういう意味なんだろう?
僕は首をかしげた。
その本は、友達のハルにもらったもので、男同士の恋愛ものだった。
ハルのことは、今まで友達としか思っていなかった僕は戸惑い、次会う時なんて言おうか考えた。
◇
「ロン。俺の家に来ない?」
微笑みながら、優しい声で言われる。
一瞬迷ったが頷いた。
…
ハルの家は大きく、本…CD 漫画、 DVD など何でも揃い、家具が一つ一つ高そうに見えた。
部屋に入ると、ハルがカチャリと音をたてて鍵を閉めた。
そして後ろから、包むように僕に抱き着いた。
「座って」
ハルのあまく低い声が、脳づいに届く。
言われるがままに座り、僕はハルに抱きつかれたままだった。
「好き。好きだよ…ロン。ロンは俺のこと好き?」
優しい瞳が僕を見ている。
僕はよく分からないと思い、顔をかしげた。
ハルは前から抱きつき、僕の肩に顔をうずめた。
彼の腕はガッチリと、逃げられないように、僕の背中にまわされていた。
「…こういうことされるの嫌?」
またも聞かれる。
首を振る。
「嫌じゃないなら、俺のこと好きなんだよ。」
言いながら、親指で頬を撫でられ、僕の顔をじっと見ている。
ハルは恍惚な表情だ。
僕はどんな顔をしていいのか分からなくて、固まっていた。
友達の変わりように、どう対応していいか分からなかったのだ。
それ以来僕はハルに、極力関わらないようにし、学校生活は幕を閉じた。
◇
久しぶりの再会だった。
彼女の家に転がり込んでいたが、新しい男ができたと追い出された。
困っていた時に、ハルに再会した。
お酒を飲まされ前後不覚になった僕は、気づいたらハルの家で目が覚めていた。
◇
ゆっくり僕の頭をなで、
「俺が…ロンを養うよ」
と懐かしい甘い声で言った。
僕にとって、とても都合がいい申し出だった。
高校時代の自分に対する好意も、薄れているかもしれないと少し期待もした。
◇
だがハルの僕に対する気持ちは変わって無かった。
「い…や。ハル、休憩…」
今日も両腕を掴み、半ば無理矢理キスをされる。
ハルの舌が口の中に侵入してくる。
最初は優しかったその舌も、いつしか強引に喰われそうなほど激しくなった。
僕は逃れようと頭を離そうとするも、後から手で抑えつけられ、うまく逃れられなかった。
◇
観念し、逃れることは諦めるも執拗にキスを続けられる。
最初された時、気持ち悪いと思わなかった自分に驚いた。
今までのキスの、誰よりも気持ち良かった。
…
力が抜け、それをハルに気付かれないよう、ゆっくりその場に座る。
ハルは心配したように身体を支えてくれ、一緒に座った。
ハルに抱きつきながら横になる。
少し眠った。
とても疲れていた。
◇
目が覚めると、いつのまにか腕枕をされており、僕の髪の毛を愛おしそうになでていた。
「おはよう」
ハルの甘く柔らかい声が響く。
とても優しい目をしていた。
あの頃から全然…変わってない
「ハル…」
僕は、悪い気持ちになった。
◇
ハルに抱きつき「好き」と言う。
ハルは一瞬驚き、そして…女性ならウットリするような美しい笑みを浮かべた。
ハルは「俺もだよ」と嬉しそうに答え、ロンの首元にキスをした。
再び優しい大きな手が、ロンの柔らかな髪をなでた。
◇
僕は今まで自由に生きてきた。
嫌なことを極力せず、楽な方へ流れて…流れて。
ハルの家に転がり込んだのも、ハルに誘われ、家賃はいらないと言われたからだ。
正直ハルのことは、好きかどうかわからなかった。
だが体に触れられ、キスをされることには嫌悪感は無かった。
そして、彼は僕を甘やかし、欲しいものはなんでも買ってくれる。
ハルの家で、本や漫画などで時間を潰し、彼が帰って来るのを待つ毎日だった。
◇
「ただいま」
「おかえり」と言い、ハルが持っていたカバンを受け取り、玄関に置いた。
ハルは疲れた顔だったが意識的に口角を上げ、僕の腕を掴み寝室に連れて行く。
さっきあげた口角は下がり、真顔で僕のズボンを下げ、黒のボクサーパンツを脱がした。
「足を広げて」と言われ、言うことを聞いた。
ハルは僕の足をもっと広げさせ、真顔で僕のを見ていた。
徐々に濡れていきピクンと動く。
ハルは手を伸ばし、僕のを人差し指と親指で強めにつまんだ。
「痛っ!やめて!」
僕の言葉を無視し、痛みで歪む僕の顔を冷たい瞳で見ていた。
ゾクッとする。
「そっか、痛いか…」
そう言うと、ハルはつまんだ手を離した。
(俺の方が痛い。)
ハルは心の中でつぶやいた。
元カノに会っていたのを、見られたのだろうか…?
ロンは内心、冷や汗をかく。
ハルは僕の後ろに回り、僕のチンコを左手で、温めるように包んだ。
そして親指で少し撫でていた。
痛いところを再び触れられ、鈍い痛みが響く。
泣きそうになるのを堪え、ハルの気が済むのを待った。
最初は優しいハルだった。
だが徐々に、ハルに対して怖いと思うようになった。
その本の厚さは3cmほどで、真っ黒の表紙に淡い水色のしおりが挟んであった。
…どういう意味なんだろう?
僕は首をかしげた。
その本は、友達のハルにもらったもので、男同士の恋愛ものだった。
ハルのことは、今まで友達としか思っていなかった僕は戸惑い、次会う時なんて言おうか考えた。
◇
「ロン。俺の家に来ない?」
微笑みながら、優しい声で言われる。
一瞬迷ったが頷いた。
…
ハルの家は大きく、本…CD 漫画、 DVD など何でも揃い、家具が一つ一つ高そうに見えた。
部屋に入ると、ハルがカチャリと音をたてて鍵を閉めた。
そして後ろから、包むように僕に抱き着いた。
「座って」
ハルのあまく低い声が、脳づいに届く。
言われるがままに座り、僕はハルに抱きつかれたままだった。
「好き。好きだよ…ロン。ロンは俺のこと好き?」
優しい瞳が僕を見ている。
僕はよく分からないと思い、顔をかしげた。
ハルは前から抱きつき、僕の肩に顔をうずめた。
彼の腕はガッチリと、逃げられないように、僕の背中にまわされていた。
「…こういうことされるの嫌?」
またも聞かれる。
首を振る。
「嫌じゃないなら、俺のこと好きなんだよ。」
言いながら、親指で頬を撫でられ、僕の顔をじっと見ている。
ハルは恍惚な表情だ。
僕はどんな顔をしていいのか分からなくて、固まっていた。
友達の変わりように、どう対応していいか分からなかったのだ。
それ以来僕はハルに、極力関わらないようにし、学校生活は幕を閉じた。
◇
久しぶりの再会だった。
彼女の家に転がり込んでいたが、新しい男ができたと追い出された。
困っていた時に、ハルに再会した。
お酒を飲まされ前後不覚になった僕は、気づいたらハルの家で目が覚めていた。
◇
ゆっくり僕の頭をなで、
「俺が…ロンを養うよ」
と懐かしい甘い声で言った。
僕にとって、とても都合がいい申し出だった。
高校時代の自分に対する好意も、薄れているかもしれないと少し期待もした。
◇
だがハルの僕に対する気持ちは変わって無かった。
「い…や。ハル、休憩…」
今日も両腕を掴み、半ば無理矢理キスをされる。
ハルの舌が口の中に侵入してくる。
最初は優しかったその舌も、いつしか強引に喰われそうなほど激しくなった。
僕は逃れようと頭を離そうとするも、後から手で抑えつけられ、うまく逃れられなかった。
◇
観念し、逃れることは諦めるも執拗にキスを続けられる。
最初された時、気持ち悪いと思わなかった自分に驚いた。
今までのキスの、誰よりも気持ち良かった。
…
力が抜け、それをハルに気付かれないよう、ゆっくりその場に座る。
ハルは心配したように身体を支えてくれ、一緒に座った。
ハルに抱きつきながら横になる。
少し眠った。
とても疲れていた。
◇
目が覚めると、いつのまにか腕枕をされており、僕の髪の毛を愛おしそうになでていた。
「おはよう」
ハルの甘く柔らかい声が響く。
とても優しい目をしていた。
あの頃から全然…変わってない
「ハル…」
僕は、悪い気持ちになった。
◇
ハルに抱きつき「好き」と言う。
ハルは一瞬驚き、そして…女性ならウットリするような美しい笑みを浮かべた。
ハルは「俺もだよ」と嬉しそうに答え、ロンの首元にキスをした。
再び優しい大きな手が、ロンの柔らかな髪をなでた。
◇
僕は今まで自由に生きてきた。
嫌なことを極力せず、楽な方へ流れて…流れて。
ハルの家に転がり込んだのも、ハルに誘われ、家賃はいらないと言われたからだ。
正直ハルのことは、好きかどうかわからなかった。
だが体に触れられ、キスをされることには嫌悪感は無かった。
そして、彼は僕を甘やかし、欲しいものはなんでも買ってくれる。
ハルの家で、本や漫画などで時間を潰し、彼が帰って来るのを待つ毎日だった。
◇
「ただいま」
「おかえり」と言い、ハルが持っていたカバンを受け取り、玄関に置いた。
ハルは疲れた顔だったが意識的に口角を上げ、僕の腕を掴み寝室に連れて行く。
さっきあげた口角は下がり、真顔で僕のズボンを下げ、黒のボクサーパンツを脱がした。
「足を広げて」と言われ、言うことを聞いた。
ハルは僕の足をもっと広げさせ、真顔で僕のを見ていた。
徐々に濡れていきピクンと動く。
ハルは手を伸ばし、僕のを人差し指と親指で強めにつまんだ。
「痛っ!やめて!」
僕の言葉を無視し、痛みで歪む僕の顔を冷たい瞳で見ていた。
ゾクッとする。
「そっか、痛いか…」
そう言うと、ハルはつまんだ手を離した。
(俺の方が痛い。)
ハルは心の中でつぶやいた。
元カノに会っていたのを、見られたのだろうか…?
ロンは内心、冷や汗をかく。
ハルは僕の後ろに回り、僕のチンコを左手で、温めるように包んだ。
そして親指で少し撫でていた。
痛いところを再び触れられ、鈍い痛みが響く。
泣きそうになるのを堪え、ハルの気が済むのを待った。
最初は優しいハルだった。
だが徐々に、ハルに対して怖いと思うようになった。
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