31 / 107
イラ立つハルの他の案 後半
しおりを挟む
「何が?前は言っていたでしょ?早く言って」
ハルは辛そうな表情からいつもの顔に変わった。
ハルは強引にロンの顎を掴み口を開かせる。
ロンは涙が滲んできた。
怖い…
ロンはガタガタと震えてくる。
その様子を見てハルは顎を持つ手を離した。
「はあ、もういい」
ハルは背を向け部屋から出ていった。
◎
…何だったんだろう?
ハルが出て行ったドアを見ながら考える。
酷い事された訳でも無しホントに好きだって言葉が聞きたかっただけ…?
次の日何事も無かったかのようにハルがキスをしてくる。
ロン(昨日のことは無かった事になってるのか?)
一方ハルはロンと違う事を考えていた。
ハル(好きだって言わないのにキスは受け入れるんだ…)
ハルはロンの顔を見つめながらキスをしている。
ロン(うう…気持ちいい…)
ロンは目を瞑り完全にハルの舌を受け入れている。
ハルはロンの顔に手を添え耳に触れる。
「あっ…あ」
ロンは気持ち良さそうに声をあげた。
こんな声もあげて、恥ずかしい所も全部見られているのに俺のものにならないのか…
怒りが湧き出てくる。
「何で…好きだって言わない?…そんなに、俺の事嫌い?」
ハルの瞳から一粒の涙が落ちた。
◎
ハルが泣いたのを見たのは何年ぶりだろう。
高校の時、僕がハルを避け続けたら泣いていた。
泣いて避けないでと言って人気がいない所で抱きつかれた。
力任せに振りほどいて逃げたが…
モテ男が僕に避けられただけで泣いてザマァみろとさえ思った。
今はその頃と全く違う感情が渦巻いていた。
僕は…昔ハルに酷い事をした。
ハルの顔に手を伸ばす。
涙に吸い付くようにハルの顔にキスを繰り返した。
「僕は…ハルが好きだ」
◎
あの後抱かれ気絶するまでされた。
時計を見ると15時間ほど経っていた。
最中ハルは僕に対し「嘘つき」と苦しそうな表情で言っていた。
そして目には涙が滲んでいた。
◎
ハルはベッドで寝ており目が赤く腫れていた。
僕が気絶した後、一人で泣いたのか?
ロンはハルの顔を撫でる。
もう片方のロンの手はハルにしっかりと握られていた。
「本当に好きだよ」
起きている事を期待し呟く。
だがハルは寝息をたて、起きている様子はなかった。
羽毛の中に戻りハルに抱き付く。
ハルの大きな身体に身を寄せた。
◎
その後また寝た。
起きてもハルはまだ寝ていた。
さっきは気づかなかったがテーブルには睡眠薬が置かれていた。
(だからこんなに寝ているのか…)
ベッドから身を起こし起き上がる。
ハルのポケットに目がいった。
スマホ、変えたのかな?
色が違うスマホだ。
違う。僕のスマホだ!
ロンのスマホがハルのポケットに入っていた。
何で…こんな、ハルの罠か…?
そう思いながらもハルのポケットからスマホを取り出す。
ラインを見ると、女性らしき人から会いたいと甘えるような内容のラインが来ていた。
ハルが機嫌が悪かったのはこのせいか…
でも、おかしい。
ロンは頭を傾げる
この子はこんな馬鹿っぽいラインを送ったりしない子だった。
ハルは辛そうな表情からいつもの顔に変わった。
ハルは強引にロンの顎を掴み口を開かせる。
ロンは涙が滲んできた。
怖い…
ロンはガタガタと震えてくる。
その様子を見てハルは顎を持つ手を離した。
「はあ、もういい」
ハルは背を向け部屋から出ていった。
◎
…何だったんだろう?
ハルが出て行ったドアを見ながら考える。
酷い事された訳でも無しホントに好きだって言葉が聞きたかっただけ…?
次の日何事も無かったかのようにハルがキスをしてくる。
ロン(昨日のことは無かった事になってるのか?)
一方ハルはロンと違う事を考えていた。
ハル(好きだって言わないのにキスは受け入れるんだ…)
ハルはロンの顔を見つめながらキスをしている。
ロン(うう…気持ちいい…)
ロンは目を瞑り完全にハルの舌を受け入れている。
ハルはロンの顔に手を添え耳に触れる。
「あっ…あ」
ロンは気持ち良さそうに声をあげた。
こんな声もあげて、恥ずかしい所も全部見られているのに俺のものにならないのか…
怒りが湧き出てくる。
「何で…好きだって言わない?…そんなに、俺の事嫌い?」
ハルの瞳から一粒の涙が落ちた。
◎
ハルが泣いたのを見たのは何年ぶりだろう。
高校の時、僕がハルを避け続けたら泣いていた。
泣いて避けないでと言って人気がいない所で抱きつかれた。
力任せに振りほどいて逃げたが…
モテ男が僕に避けられただけで泣いてザマァみろとさえ思った。
今はその頃と全く違う感情が渦巻いていた。
僕は…昔ハルに酷い事をした。
ハルの顔に手を伸ばす。
涙に吸い付くようにハルの顔にキスを繰り返した。
「僕は…ハルが好きだ」
◎
あの後抱かれ気絶するまでされた。
時計を見ると15時間ほど経っていた。
最中ハルは僕に対し「嘘つき」と苦しそうな表情で言っていた。
そして目には涙が滲んでいた。
◎
ハルはベッドで寝ており目が赤く腫れていた。
僕が気絶した後、一人で泣いたのか?
ロンはハルの顔を撫でる。
もう片方のロンの手はハルにしっかりと握られていた。
「本当に好きだよ」
起きている事を期待し呟く。
だがハルは寝息をたて、起きている様子はなかった。
羽毛の中に戻りハルに抱き付く。
ハルの大きな身体に身を寄せた。
◎
その後また寝た。
起きてもハルはまだ寝ていた。
さっきは気づかなかったがテーブルには睡眠薬が置かれていた。
(だからこんなに寝ているのか…)
ベッドから身を起こし起き上がる。
ハルのポケットに目がいった。
スマホ、変えたのかな?
色が違うスマホだ。
違う。僕のスマホだ!
ロンのスマホがハルのポケットに入っていた。
何で…こんな、ハルの罠か…?
そう思いながらもハルのポケットからスマホを取り出す。
ラインを見ると、女性らしき人から会いたいと甘えるような内容のラインが来ていた。
ハルが機嫌が悪かったのはこのせいか…
でも、おかしい。
ロンは頭を傾げる
この子はこんな馬鹿っぽいラインを送ったりしない子だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,078
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる