116 / 156
はぐくむ
うどんが問題になっている件
しおりを挟む
「うどん美味しいよ、カイも夕飯まだだよね、一緒に食べよう!」
二人分のうどんを保温鍋に入れてトピアスへ渡し、自分達のうどんを作りながらカイに聞いてみる。
「ねぇ、さっきルーカスもうどんの話で嫌そうな顔してたんだけど、何で?」
「ルーカスはもう帰ったのか?」
「うん、暫く忙しいんだって…」
気まずい…何にも言われてないけど気まずい…
「結ばれたのか?」
待て!カイ…直球すぎんか…
はいそうですとか言える訳ない!
「アキ、慌てなくていいんだ。私は私のペースでアキとの関係を進めていきたい。二人の婚約者がいるというのはそういう事だ」
「俺も母さん達と一緒にエルフィまで行ってたから、そこでルーカスと会って今朝までネルドにいた」
正直に言おう。直球には直球だ。
「楽しかったか?」
「うん…」
「そうか、良かったな」
カイは本当に気にしてないみたい…ここで俺が気にしたら良くない。
よしスルーしよう。
できたうどんを仲良くフォークで食べてソファーでまったりタイムです。
今度お箸作ろう…
「シールズの第二皇子の話は聞いたか?」
「詳しくは聞いてないけど、少し頼りないって母さんは言ってた」
カイ苦笑い…少しじゃないのね、何が問題?
「幼い頃から教会で育ったから皇子教育を一切受けていない。人格的には問題もないし優秀だから学びさえすれば即位は問題ないらしいのだが、食事を殆ど食べないのが問題らしい…」
「殆どって?」
「神官長が捕らえられてからは一日中泉に張り付いて力を注いでいたから、一日に一回そのうどんという食べ物を食べて終わりだったらしい…ルーカスが白い顔して白い麺しか食べないと話していた」
ルーカス…顔は関係ないよ…
「皇城の食事も殆ど手をつけないから宰相が心配してる」
成る程…だから俺ね、確かにそれは俺の出番かもしれない。
大人達が話し合ってフォレストに短期留学という形がいいんじゃないかとなったんだって。
クラウスやカイについて学びながらヨエルの受けてる講義を一緒に聞いたりする予定で彼を心配してるニーロ様もサポートに回るらしい。で、なんと我が家にホームステイ。父さん体力作り担当ね、明日会えるってそういう事か…
「知らない男が婚約者の家にいるのは面白くないがな…」
俺の手をにぎにぎしながら呟くカイ…許可をとらずに触ってるぞ、進化してる。
「素敵な婚約者が二人もいるんだよ、他の人はいらない…」
カイ真っ赤、可愛いな。
「私も素敵な婚約者だと言ってもらえるのだな…アキ口づけをしたい…」
可愛いな、許可がお願いに進化してる。目を閉じて答える…優しいキス…じゃない!あれ?
唇の隙間からちょっと強引に舌が入ってきてる…
え、ちょっと待って…
カイ…どうしたの?
胸をたたくと唇は離れ、不安そうな瞳のカイが…
「やはり上手く出来ていないのか…」
あぁもう…可愛い…
「違う…びっくりしただけ…もう一回しよ…」
またまだ初心者の二人のキスは少しぎこちないけど、覚えたての大人のキスは甘くて嬉しくて…
俺達は夢中でキスをした。
二人分のうどんを保温鍋に入れてトピアスへ渡し、自分達のうどんを作りながらカイに聞いてみる。
「ねぇ、さっきルーカスもうどんの話で嫌そうな顔してたんだけど、何で?」
「ルーカスはもう帰ったのか?」
「うん、暫く忙しいんだって…」
気まずい…何にも言われてないけど気まずい…
「結ばれたのか?」
待て!カイ…直球すぎんか…
はいそうですとか言える訳ない!
「アキ、慌てなくていいんだ。私は私のペースでアキとの関係を進めていきたい。二人の婚約者がいるというのはそういう事だ」
「俺も母さん達と一緒にエルフィまで行ってたから、そこでルーカスと会って今朝までネルドにいた」
正直に言おう。直球には直球だ。
「楽しかったか?」
「うん…」
「そうか、良かったな」
カイは本当に気にしてないみたい…ここで俺が気にしたら良くない。
よしスルーしよう。
できたうどんを仲良くフォークで食べてソファーでまったりタイムです。
今度お箸作ろう…
「シールズの第二皇子の話は聞いたか?」
「詳しくは聞いてないけど、少し頼りないって母さんは言ってた」
カイ苦笑い…少しじゃないのね、何が問題?
「幼い頃から教会で育ったから皇子教育を一切受けていない。人格的には問題もないし優秀だから学びさえすれば即位は問題ないらしいのだが、食事を殆ど食べないのが問題らしい…」
「殆どって?」
「神官長が捕らえられてからは一日中泉に張り付いて力を注いでいたから、一日に一回そのうどんという食べ物を食べて終わりだったらしい…ルーカスが白い顔して白い麺しか食べないと話していた」
ルーカス…顔は関係ないよ…
「皇城の食事も殆ど手をつけないから宰相が心配してる」
成る程…だから俺ね、確かにそれは俺の出番かもしれない。
大人達が話し合ってフォレストに短期留学という形がいいんじゃないかとなったんだって。
クラウスやカイについて学びながらヨエルの受けてる講義を一緒に聞いたりする予定で彼を心配してるニーロ様もサポートに回るらしい。で、なんと我が家にホームステイ。父さん体力作り担当ね、明日会えるってそういう事か…
「知らない男が婚約者の家にいるのは面白くないがな…」
俺の手をにぎにぎしながら呟くカイ…許可をとらずに触ってるぞ、進化してる。
「素敵な婚約者が二人もいるんだよ、他の人はいらない…」
カイ真っ赤、可愛いな。
「私も素敵な婚約者だと言ってもらえるのだな…アキ口づけをしたい…」
可愛いな、許可がお願いに進化してる。目を閉じて答える…優しいキス…じゃない!あれ?
唇の隙間からちょっと強引に舌が入ってきてる…
え、ちょっと待って…
カイ…どうしたの?
胸をたたくと唇は離れ、不安そうな瞳のカイが…
「やはり上手く出来ていないのか…」
あぁもう…可愛い…
「違う…びっくりしただけ…もう一回しよ…」
またまだ初心者の二人のキスは少しぎこちないけど、覚えたての大人のキスは甘くて嬉しくて…
俺達は夢中でキスをした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
385
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる