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第2章
第31話
しおりを挟む俺は早速、ヴァレリさんと他の人達と家々に残りの馬車の積荷を降ろす作業を手伝う事をした。
先に帰らせた馬車は人を乗せるためだけの馬車だったから、簡単な物しか積んでなかったから直ぐに帰らせる事が出来たが、こちらではガッツリ荷物が載っているのもあって、中々の重労働になりそうだ。
冒険者の手も借りたいが、殆どが二日酔いか酔い潰れて寝てるか、しか居ない為当てには出来なかった。
でも、賢達の天性やロイスに姐さんとシオンは既に手伝いをしているようで、流石だなと感心した。
まさか、ロイスまでもが進んで手伝っているとは思わなかったな。
今日の帰らす組に入れれば良かった。
でも、俺も今から孤児院に入り子供達用の二段ベッドやタンスと色々想像魔法で作り出してあげる事にした。
他の家々はそれぞれが、俺の作った木材の倉庫の木を使って作るそうで、実際俺が作るのは孤児院の分だけで良さそうで良かった。
大体だが、昼頃になる頃には孤児院での作業は終わりを迎え、一緒にいたヴァレリさんと途中から合流したアビーさんにアマンダさんと一緒に家具の配置や、どんな家具が欲しいかとかを聞き作っては置いて行った。
でも、ちょいちょい、ご要望の物を俺が魔法で出すと驚き、固まっていたな。
最後の方になると諦めたのか、遠くを見る目になっていたが何故だろうか?
まあ、それはさて置き、俺は魔法以外でも簡単な家具だったら自分でも作れるから、後でやってみるかね。
そういった事をやってると漸く、カミラのパーティとキャロのパーティ達が二日酔いながらに、フラフラとやってきた。
そして、「手伝える事は無いか」と聞いてきたが、俺の所は殆ど終わったし、手伝う気があるなら他所を手伝って欲しいと言い他所に向かわせたが、その時何故か少し、二人共悲しそうな顔をしていたのは何故だろう?
まぁ、気を取り直して色々な人に聞き改善するべき点は改善し、要らない所は取り壊す様な事をして行き、俺の此処でのやる事も終わりを迎えた。
最後にこの村の代表者となる村長を決めるだけなんだが、それはこの村の人達で勝手に決めれば良いとかんがえていたんだが、俺が作ったんだから俺に決めて欲しいと言われた。
本当に誰でも良かったが、俺が決めたのは
アビーさんにお願いする事にした。
そして、昨夜の様な宴はもうやらなくて、簡単で質素な食事を食べ、姐さんとシオンを呼び出して、誰も近くに居ない事を確認したのち、俺のそろそろ発病しそうな『何もやりたくない病』の事を告げた。
すると、シオンも姐さんも「なんだそりゃ?」と言った顔をしていた。
「そんな訳で一緒に行く時は、俺は馬車の中で無気力で何もしないから、使い物にならないと思うからそのつもりでいてくれないか?」
「ミーツちゃん?それはミーツちゃんの気持ちの問題でしょ?あたしがそんな気持ちにならない様に鍛錬してシゴいてあげるわよ」
「そうだぞ?ミーツ、ダンクに鍛えて貰え!
グレンはお前に言わなかった様だが、ダンクは実は物凄い実力者で二つ名のある武闘家なんだぞ」
時折、姐さんの行動に周りの姐さんに対する接し方を見ていたから、何と無くただのオネエじゃない事は薄々感じていたが、二つ名まであるのか。
「あらヤダ、シオンちゃん昔の話はしないで頂戴!」
「グホッ」
姐さんはそう言ってデコピンでシオンを弾き飛ばした。
一瞬何が起きたか分からないスピードと力で、シオンは5m程飛んだ。
「は?ダンク姐さん、何したんだ?」
「これがコイツの実力だ」
弱々しく、シオンが離れた所から言った。
姐さんはシオンに「ごめんなさい加減間違えちゃったわ」と言って駆け寄っている。
もし、俺の『何もやりたくない病』が発病したら姐さんにお願いする事にしよう。
そうして、俺たちは明日残りの冒険者達を見送った次の日にでも、出発する事を話し合って今夜はこの話は終わりとした。
夜が明けて、朝から残りの冒険者達を見送るべく村の門まで向かい報酬を渡していった。
天性のメンバーがそれぞれ、大和に行って時間があれば家に行って欲しいとジョージを除いた、それぞれの手紙を預かる事になった。
そして、馬車の引き取りもしたかったからグレンさん宛てに手紙を賢に渡してお願いする事にして、賢とニックと名の知らない冒険者達を見送ると今度はカミラとキャロが寂しそうに、俺を挟む様に横から抱きついて来た。
「ダーリン、旦那様」
「ほら、そろそろ行かないと賢達に追いつけないぞ?」
「「ダーリン、旦那様の身につけている匂いの付いている物を貰えないかな?」」
そう言って来たが、何かあるかな?っと考えたのち
何時も清潔にしていたが匂いは付いているだろうと考えて、貴族から貰った服を二着とも二人に渡し報酬を渡し二人ともパーティごと見送った。
これで皆んな見送ったと思ったが、ロイスが居ない事に気がついた。
気づかないウチに行ったか?
そう思って姐さんの所に向かうとロイスは姐さんと話して居た。
「何やってんだ?皆んなは行ったぞ?
やっぱりここに住むのか?」
「バカじゃないの?そんな訳ないじゃん!
ボクはシオン君とダンク様に付いていくんだよ」
頭が痛くなってきた。
「何でだよ!シオンも姐さんも了承してないだろ?俺は今初めて聞いたぞ!」
「フフン、それは言ってなかったから知らなくて当たり前だよ!」
そうドヤ顔で腰に手を置いたポーズで決めてきた。
「姐さんもシオンも了承したのかい?」
「俺はどちらでも良いぞ!」
「う~ん、ロイスちゃんは大和に昔パーティを組んでた仲間が居るらしいから、あたし達が連れて行かなくても勝手に付いてくると言っているのよ」
「よし!なら置いて行こう!
外に出て木に縛り付けてダッシュで置いて行こうか!」
「何でだよ!ここは、よし!一緒に行こうって言ってくれる場面じゃないの?」
「痛っ」
ロイスは俺の置いて行こうとする発言に間髪入れずに、お笑いのツッコミ並みに俺の頭に蹴りを入れた。
見えて居たが、身体が反応しなかった。
トーラスにステータスのパラメーターを譲渡し過ぎたか?
「当たるとは思わなかったよ。キミ何か弱くなってない?」
そうロイスが言ってきた。やっぱりロイスから見ても弱くなってるのが分かるのか、ここは移動中にでも姐さんに鍛え直して貰うしかない様だ。
「今度は何考えてるか分からないけど、ボクと一緒に行くって事はラッキースケベって言うのかな?な事が起きるかもしれないんだよ?
何の事かよく分からないけど昔組んでた仲間がよく言ってたよ。
それにボクは合法ロリっていうんでしょ?」
ん?今コイツ何言った?合法ロリにラッキースケベ?もしかしたら、ロイスが昔組んでたというのは元日本人の転移者か転生者の可能性が大きいが、連れていくのはなぁ。
「ミーツちゃん、諦めて連れて行きましょうよ。ロイスちゃん、連れて行くのは良いけど自分の身は自分で守るのよ?それでも良いなら連れて行ってあげるわ」
「わ~い、やっぱりダンク様だよ!
おじさんなミーツの大馬鹿と大違いだよ」
「誰が大馬鹿だ!」
と、かなり腹が立って拳骨しようとするとヒラリと避けられてしまい、何度か拳骨を振りかざすが全部避けられてしまった。
「ロイスちゃん、これからはミーツちゃんにチョッカイや怒らす事をしない事!分かった?
あたし達もミーツちゃんの誘いで『大和』にいくんですからね?」
「なるべくやらない様にするけど、この人から仕掛けて来た時は良いんだよね?」
「それなら良いわよ」
俺が息を切らして座り込んでいる間に姐さんとロイスが連れて行くに当たっての注意点を言って、結果連れて行くので決定されてしまった。
嫌だなぁと思いながらも、この村でもう一泊して明日朝から出発する事で決定して、今日はダラダラと銭湯に入り、村人全員には明日朝から出発する事だけを伝えてゆっくりと休養する事にしよう。
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