底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第3章

第22話

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第22話

 腹ごしらえをしたガメニと俺は、仮眠として小一時間程眠る事にした。
 そして、起きた時何故かスカルブが俺に添い寝して俺の横にピッタリと、くっ付いていた。

「何やっているんだ?」

「回答、ミーツ様の寝顔を見ていました」

「そうじゃなくて、、、はぁ、もういいや。
ガメニを起こしてくれ、出発するぞ」

「了解致しましたミーツ様」

スカルブはそう言うと、寝ているガメニの腹を蹴り起こした。

「ぐは、な、何なんだ!敵襲か!」

 ガメニは慌てて飛び起き、剣を素早く取り構えたが、周りに俺とスカルブしか居ない事にすぐ気が付いて頭に?を浮かべ首を傾げている。

「スカルブ、、、お前もう少し起こし方ってものがあるだろうに、ガメニ済まなかったな。
 俺がスカルブにガメニを起こしてくれって頼んだら結構乱暴な起こし方をしてしまったんだ」

「いや、いいよ。何故かは分からないけど、スカルブにとってオレは何か気に食わないんだろうな。でも背後から攻撃とか不意打ちとか勘弁してくれよ?」

「そうだぞ?スカルブ、ガメニの何が気に食わないかは今は問わないけど、俺がガメニを守れと命じているんだ。
 それで守らなかったら俺はお前を廃棄するからな?」

「了解致しました。
申し訳ございませんガメニ、ミーツ様」

「オレの呼び捨てはちょっとムカつくけど、頼むぜ」

スカルブにドーム型のシールドをガメニとスカルブのみに展開する様に命じて、とっとと三階に降りる階段の所に向かって降りる事にした。

 二階層は大体把握しているから、迷わずに三階層の階段に行き着き、三階に降りるとガメニの言う通り、三階層も二階と同じ様な作りになっているっぽかった。

 魔物も似たり寄ったりで、レッドモスと大きさは小ぶりだけどゴールドスコーピオンも、出て来たが50cmといった小ささだった為にサクサクっと倒してI.Bに入れて行くと四階の階段を発見し、直ぐに降りる事を決行した。


「ミーツ様、この四階層と次の五階層は同じ感じで続きますが、このまま進んでもよろしいのでしょうか?もし、よろしければ四階層五階層を飛ばして六階層に行く事が出来ますが、いかがでしょうか?」

 唐突にスカルブが口を開き四階と五階を飛ばしたら?と言い出したけど、俺は魔物が少し違うだけでも充分にダンジョンを満喫している。

 ついでに、ビッグゴールドスコーピオンみたいな巨大な魔物と戦ってみるのも、良いかも知れない。

「スカルブ、ありがとう。このままで、大丈夫だよ。四階層、五階層で巨大な魔物を倒してみようかと思っているんだ」

「了解致しました。
では引き続き、このメスを守護いたします」

 何か段々と、スカルブの口が悪くなってきている気がするが気の所為か?
 とりあえず、この事も保留にしておいて四階層に到着した。

 探索する事、数十分程かかったが今のところ何の魔物も出てこない、不思議に思いながらも四階層の広場的な場所に到達して辺りを見渡すが、巨大な魔物も普通の魔物も現れる気配がない。

広場だから現れるって訳ではないのかも。
そう思い広場から出て探索を続けようと思ったその時、俺は突き飛ばされてしまった。

一瞬何にだと思って振り返ると、スカルブが俺を突き飛ばして何か角の様な物を両手で掴んで踏ん張っている。

 角の先を見上げると、角の正体は巨大な蜂だった。角でなくて蜂の針だが、それの大きさが、またとても大きい。

「ミーツ様、逃げてください。
 私達はシールドによって守られてますが、ミーツ様は生身です。刺されれば死にいたります!狭い路地に逃げて下さい。他の黄金蜂が来ます」

 他の?ってスカルブが掴んでる蜂の周りを見ると、同じ蜂が数十匹の大群が迫って来ていた。

 俺は慌ててガメニの手を掴んで、巨大蜂の針が届かない場所に移動した。

移動して直ぐにスカルブも俺達が居る所にやって来て、俺の空いているもう一つの手を掴みニギニギと握っている。
 スカルブは何やってるんだ?

「スカルブさっきは助かったよ、ありがとな」

 お礼を言って上を見上げると、蜂達が俺達のいる路地に群がっているのが見て分かる。
 そこでガメニの手を離してI.Bから槍を取り出すが、槍の刃先が潰れていた。

「忘れてた。ゴーレム戦で使って使い物にならなくなってたんだ」

「ミーツ様、許可を出して貰えれば私が全滅させますが、いかがでしょうか?」

「いや、このダンジョン内の敵は、俺が強さを取り戻す経験値になって貰う必要があるから、スカルブはなるべく手を出すなよ」


 俺はスカルブがニギニギしている手も離して、両手を上に突き出して、水を圧縮した物をレーザーの様に打ち出して蜂を貫通させた。

そのまま手を下に移動させて蜂を両断させると、落ちてくる蜂を避ける様に通路を移動して落ちて来た蜂を見ると、蜂の黄金の塊に変わってボロボロと崩れて行く。

 俺はすかさずにI.Bに入れて、残りの蜂の大群も圧縮した水で全滅して行くとそこら中に黄金の塊が落ちて来て、蜂を倒すよりも黄金の回収の方が大変だ。

「ミーツ様、この黄金蜂の死骸を少しゴーちゃんの為に頂いてもよろしいでしょうか?」

「突然どうした?ゴーちゃんって、あのゴーレムか?まぁ、こんなにいるんだ良いよ。
好きなだけ使いな?ってかスカルブがくれた黄金を返そうか?」

「いえ、アレはミーツ様に譲渡した物です。
ゴーちゃんの餌はこの死骸で充分です」

「え、ゴーレムって食事するの?」

「回答、食事はしませんが、傷ついた身体の修復に使います。先程小さくした時に余分に出た黄金では少し足らないので、よろしいでしょうか?」


 スカルブは上目遣いで身体を密着させて、俺を見つめているが、そんな事しなくても、普通に渡すつもりだったから問題ないんだけどな。

「スカルブ、チョイチョイ俺の手を握ったり身体を密着させたりするのは止めてくれないか?
そんな事しなくても、必要な魔力は譲渡するし願い事があれば聞くからさ」

「ミーツ様、迷惑でしょうか?」

「いや、迷惑とかじゃないけど…「ミーツさんスカルブ!いつまで話してんだよ!黄金蜂が崩れてダンジョンに吸収されちまうだろ!」


 俺とスカルブが話していると、ガメニが黄金蜂が崩れると叫んで教えてくれた。
 俺は慌ててI.Bに収納していき、スカルブもゴーレムを出して黄金をゴーレムに吸収させて行っているようだ。

 黄金蜂の回収が終わり、次の階層に向かうべく移動する事にしたが、先程のガメニにお礼を言いついでに、この階層は普段から黄金蜂がこんなに出るのかを聞く事にした。

「なぁ、ガメニ普段からこの階層はあんな数と大きさの蜂が出るのか?」

「いや、オレも初めて見るよ。
偶に一匹だけなら大きいのを見かけるけど、見つからない様に移動していたからな。
普通に二階層から五階層までは、巨大な魔物の違いはあるけど、魔物そのものは殆ど変わらないぜ」


 成る程、それは俺の運が悪いから、こんな大群の蜂に襲われたのかも知れない。
 この先も同じ様な事があるのかも知れないし、気を付けて行動しなくてはいけないな。



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