底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

文字の大きさ
113 / 261
第3章

第40話

しおりを挟む
第40話

ダンジョンボスを倒した俺はスカルブに姿を出して貰って、コアの在処を探すのに手伝って貰う事にした。

ガメニには誰も居ない場所から突然女の子が現れたから、凄く驚かれたけど、俺の仲間で不思議なスキルを持ってると言って無理矢理納得させた。

「アレ?何だこれ」

スカルブにコアの在処を聞こうとしたが、さっき回し蹴りして倒したオーガの方向から、半透明で黄色の直径4cmくらいの卓球の玉くらいの物が転がって来た。

倒したオーガの方向を見ると、オーガは壁にめり込んで、かろうじて手と足が見える程壁に埋まっていた。

この黄色い玉は何だろうと思い拾いあげて、手に取って見ると、表面はザラザラしていて手触りが余りよろしくない。

 硬さを確かめる様に少し握ると砕けてしまった。


「ミ、ミーツ様?今ミーツ様が砕かれた玉がこのダンジョンのコアです。
コアを破壊した為、ダンジョンが崩れます」

「え?嘘、でもザラザラしてたぞ?
コアって向こうのダンジョンみたいに、スベスベしてるもんじゃないのか?」

「回答、ダンジョンによりますが、死にかけのコアはザラザラしていて色も透明になると聞いた事あります。
後30秒程で、このダンジョンが崩れます」


スカルブがそう言うと、ダンジョンの天井が崩れ落ちて来た。
悠長に話している場合じゃなかった!

急いで瞬間転移を行い、先程疲れてると言った冒険者達の居た場所に転移した。


「は?何だ?何したんだオッサン?
コアを壊したと思ったら、何でこんな場所に居るんだ?」

「きっと、ダンジョン特有の転移の魔法陣が現れたんだよ」


瞬間転移なんて、ホイホイ言えるものでは無いだろうから誤魔化した。


「イヤイヤイヤ、あり得ないから!
このダンジョンはダンジョンボス倒しても魔法陣なんて現れないからな」

「え?そうなの?何で?」

「そんなの知らねぇよ!
多分、コアが弱かったんだろうよ」


誤魔化しが失敗したみたいだ。
どうしよう、スカルブのスキルで来たと言っておこう。


「俺の助手のコイツのスキルだよ」

「そ、そうなのか?ところでオッサンは何でダンジョンを潰そうと思ったんだ?」

「それに答えてもいいが、先にオッサンって言うのを止めないか?
ミーツって名乗ったんだから名前で呼べよ」

「オッサンはオッサンなんだから良いじゃねぇかよ」


こちらのガメニは名前で呼んでくれないみたいで、少しムカっときたが、ここで拳骨するわけにもいかないし、仕方なく理由を話してあげる事にした。


「ダンジョンは一つで良いだろうと、考えたんだよ。俺は向こうのダンジョンのダンジョンマスターだから、黄金を取りたかったら向こうで取ればいいと考えたんだよ」

「は?意味分からねぇよ。
何で向こうのダンジョンマスターになったからって、コッチのダンジョンを破壊する必要があるんだよ。
まぁ、そのお陰で俺はメリアンに会えるかもしれねぇけどな」


あれ?そういえば、そうかも知れない。
何でコッチのダンジョンを潰そうと思ったんだっけな。


「まぁ、良いじゃないか。
コアを壊してしまったし今更だよ」

「まあ、そうだけどよ。
コアを壊してしまって良かったのか?
死罪とかにならないか?」


た、確かに!無断で勝手にコアを壊したと王にバレたら、無罪どころか死罪でもおかしくないかもしれない。


「こ、壊れかけだったし勝手に壊れた事にしておこうよ。な?ガメニ。
向こうのダンジョンのガメニに会わせてやるから黙っていろよ?」

「ま、マジかオッサン!
メリアンに会わせてくれるのか?
メリアンに会わせてくれるなら、こんなクソみたいなダンジョンの一つや二つ潰れても良いぜ」


「「うるせーぞ!ガメニ!」」

ガメニが大声を出した事で、先程の檻の仲間二人にガメニは怒られてしまった。
とりあえず、この二人から離れた場所に移動してダンジョンの入口に向かうと、入口は完全に崩れて入れない状態だ。

崩れる時ある程度、地響きがあった筈だけどあの二人は気が付かなかったのかな?
ダンジョンが崩れた事によって、城も傾いたりしてないかな?
今考えても分からない事は保留にしておこう。


「ガメニ、とりあえず向こうのガメニの様子を見てくるから少しここで待っててくれよ。
ってややこしいな、もう向こうのガメニはメリアンって呼ぶか」

「はあ?それなら俺も連れて行けよ」

「とりあえず、確認をしてくるだけだからさ少しだけだから待ってろよ」


そう言うと瞬間転移して、向こう檻のキモとメリアンの元に転移した。

「やあ、さっき振り」

キモとメリアンは驚いている。

「ミーツさん、ど、どうしたんだ?」

「いや、向こうのダンジョンでもガメニがいたから、確認の為に来たんだ。
お前、本当はガメニじゃなくてメリアンって言うのか?」

「え!アイツに会ったのか?
良かった、生きていたんだ」

涙をポロポロ零してメリアンは泣き出した。
キモ達は意味分からない様で、頭に?が浮いているのが分かる。

そんなメリアンの肩に手を置き元の位置に戻る様、再び瞬間移動すると、ガメニの前に転移してメリアンと再会させた。

「うおおおお!メリアーン!
生きてた、生きてた」

「ミーツさん、ありがとう!
ガメニに会えるとは思わなかった。
一時はミーツさんの事を好きになり掛けていたけど、一時の迷いだったよ」

「そうか、良かったな。
ガメニとメリアンは恋人同士なのか?」

「そうだぜ、オッサン!」

「バ、バカ!ガメニ、ミーツさんって呼べよ。ミーツさんは呼び方にうるさいんだぞ」

「もういいよ。所で残りの仲間の2人もガメニとメリアンの仲の事は知っているのか?」

「知ってるよ。仲間の2人も恋仲だしな。
オレがガメニと付き合うようになったのも、残りの2人のお陰だし」

「おい、メリアン、もうオレって言うのを止めろよ」

「もう無理だよ。癖になっちまったもんよ」

ガメニとメリアンがイチャイチャしだした。俺は少しイラッと来たが我慢していると、いつの間にか姿を消していたスカルブも不快に思ったのか、姿を現してメリアンの頭にチョップをした。

「駄ビッチ、見苦しいです。
ミーツ様と私の前でイチャイチャしないで下さい。正直BLみたいで気持ち悪いです」

「イテテ、偶にスカルブって意味分からない事を言うよな。それにスカルブこそ、ミーツさんとダンジョンでイチャイチャしてたじゃないか」

「してませんが?」
「してただろ!」

スカルブとメリアンが、してた、してない、の言い争いをやりだした所で俺はガメニに話しかけてみる事にした。

「なぁ、ガメニ、お前達がこのダンジョンに来た時から3人なのか?向こうのダンジョンみたいに最初は複数いて、段々数が減ったとかか?」

「そうだな。最初はコッチでも全部で10人程居たけど、魔物に殺されたり、冒険者同士のイザコザで命を落とした奴とかいたぜ」


成る程、それなら尚更ここの王妃やギルマスのシルビアには報いを受けて貰わなければならないな。
イザとなれば瞬間転移を繰り返して、牢屋にいる冒険者や、ダンジョンにいる奴等全員を連れ出すか。

此処で考え事をしていると、スカルブとメリアンはまだ同じ言い合いをしていたから、2人に軽~くデコピンをすると、まだ手加減できてない所為か、メリアンは痛そうにしゃがみ込んだが、スカルブは瞬時にシールドを張ったのか傷一つない状態だが、2人の言い合いを終わらせた。

ガメニとメリアンにはこの場所で待ってて貰って、檻の方に向かうと丁度よく檻の外側にグリーさんが俺を呼びに来ていた。



しおりを挟む
感想 303

あなたにおすすめの小説

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。 しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。 全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。 超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!? 万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。 一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。 「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」 ――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。 これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。