底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第4章

第15話

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第15話

「ソルト、商人はそのままで布を被せた子達はシールドを解除しろ」


ソルトが商人と衰弱しきった人達を別々に、シールドを張って閉じ込めていたから、商人以外のシールドを解除する様に命令をした。


「了解致しましたが、商人の方は良いのですか?」

「いいよ。五月蝿い上に、今解放したら邪魔だしね。後、あとどのくらいで腐人が到達するか分からないけど、もうすぐ来るはずだから来たらなるべく広範囲にシールドを張っておいてくれ」

「了解致しました」


ソルトの返事と共にシールドが解除されて、布を捲ると転移前より更に衰弱してるのか、皆んな俯いて布を捲った方向と一緒に倒れた子もいたが、目を覚まして倒れた子に噛みつき出した子がいた。


俺は咄嗟に噛みつき出した子に手を出そうとすると、姐さんが俺の前に出て行く手を遮られてしまった。

「ミーツちゃん、ちょっと待って」

「何するんだよ。早く噛みつきを止めさせないと、噛み付かれてる子が手遅れになるかも知れないだろ」

「もう遅いわ。噛まれてる子も噛み付いてる子も腐人になっちゃってるわ」


姐さんはそう言うと、噛み付いた子も噛み付かれた子も少し離れた場所に放り投げた。
投げられた子達の様子を見ると、噛み付いていた子は口を血だらけにしながら噛み付いた子の腕を食べていた。


「ミーツちゃん、あれが腐人よ。
生者の肉を貪り食い、生者が腐人になると次の生者を求めて彷徨うの」


腐人となったであろう子供は未だに食べ続けているが、シオンが2人の首を剣で切って終わりにしたが、首を切っただけで頭に損傷がない状態の腐人は首だけで唸り声をあげていた。

唸り声といっても「ゔゔゔ」と言うくらいだが耳に残る声だ。
だが、そんな首を姐さんは小石を弾いて2人の頭に命中させて終わりにさせた。

そして、姐さんは連れてきた他の子から調べだしたところで俺は、先程腐人になった子供の遺体に近づくと、まだピクピクしていた体に触れて噛み跡があるかのチェックをしだした。

もし、噛み跡が無ければ腐人になる条件が変わってくるし、ゾンビ映画みたいな空気感染的な展開なら最悪な状況になる。

正直、死んだ子供の遺体の服を脱がして調べるのは気が引けるが仕方ない。

冒険者達は俺の行動に驚き、理解できないような事を話し合っているが、気にせずに調べているとガリガリに痩せているだけで噛み跡なんて全く付いてなかった。
でも、擦り傷は沢山付いている所をみると、腐人や魔物から逃げる時に付いたんだろうな。

姐さんの言う、感染方法が噛まれる事が当てはまらない体だ。
俺はこの事を姐さんとシオンに伝えるべく姐さん達の元に行くと、他にも腐人が出たのかシオンが俺の連れて来た子を一人また一人と剣で頭を貫き続けた。

転移前は数を数えてなかったが、先程の死体も合わせて数えると死体だけで12体もいた。
残りはどのくらいだろうかと、チェックしている姐さんを見ると、終わったのか手を止めて優しく残りの子達を死体から離しだした。


「ミーツちゃん、残ったのは5人だけだけど
5人とも弱ってて危険よ」


それじゃあ、全部で17人居たって事だな。
弱ってるのは空腹からだと判断したが、念の為に回復ポーションを弱ってる子に飲ませて、ゆっくりと消化しやすいスープを姐さんに作って貰って姐さんと2人で飲ませていこう。

何で腐人が噛み跡もないのに、あんなに町にいるのかとか聞きたいが、まだまともに喋られるだけの状態ではないから俺の馬車に寝かせて安静にさせているが、あまり時間がないのも事実。

矢張り死体にゴースト系の魔物が入りこんだだけの奴だったのか。

今、答えの見つからない推測をしてもどうしようもない為、先に腐人の大群から対応する事にしよう。


「ミーツ様、来ました。
シールドを最大出力で展開いたします」


色々と考えているとソルトに話しかけられた。
どうやら、タイミングよく腐人が近くに来たようだ。

「ソルト、そのまま頑張ってくれ、俺のMPを思いっきり使っていいからな」


ソルトにそれだけ言うと、この場で宙に浮いて飛び上がって上空からソルトが張ったであろうシールドの行方を追っていくと、腐人はかなりの範囲で広がっているが、ソルトは俺のMPをふんだんに使ってシールドを伸ばしつつ、腐人の進行を防いでいた。

俺のMPは瞬時に回復するからいいが、ガンガンに使われている感覚がある。
だからといって何もしない訳にもいかず、考えてた腐人を囲む壁を作る事にしよう。


「ソルト、俺が腐人を囲んで閉じ込める為の壁を作るから、お前は俺のサポートと壁に閉じ込める為の腐人の誘導を頼む」


一度地上に降りてソルトに話し、そして再度上空に飛び上がった。
すると、頭に直接ソルトの声が響き聞こえてきた。

【ミーツ様、私はミーツ様と主従関係にありますので、ミーツ様が念じれば心話ができます。
心話とは主従関係にある者同士のみで会話が出来る事ですので】


最初にあのダンジョンで聞こえた時はうるさいくらいにガンガンに聞こえていたが、今回聞こえるのは優しく隣にソルトがいるみたいに聞こえてくる。

しかも、心話の説明付きでだ。
だとしたら、ダンジョンの時から既に主従関係にあったって事か?

これも後日ソルトに確認するしかないな。



【早速ソルト、俺の合図と同時にシールドを解除を頼む。誘導は今からでもできるならやって行ってくれ】

それだけ心話でソルトに言うと、行動を開始する事にした。


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