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第4章
第53話
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第53話
食事が済んで先程までグレムやシーバスを馬鹿にしていたアマとアミも、大人しく腹を押さえて寝転がっていて、落ち込んでいたシーバスとグレムもマリエさんと元奴隷の女性達に慰められて、ようやく元に戻った。
「じゃあ、満腹にもなったし出発しようかね。
本当は、時間のある時にでも風呂に入りたかったけど、もうこんな所はさっさと移動したいから、また今度だね」
「え?おじさん!お風呂作れるの?」
「ミーツさん!今、今作りましょう」
「オークゴッドさん、私も風呂入りたいです」
「ミーツさん、次は俺も魔物退治する時、必ず役にたってみせるから俺にも入らせてくれ」
「おじさま、私も入りたいです」
全員が馬車に乗り込んで発進する直前で、風呂について軽く言うとシーバス達とマリエさんが風呂に食いついた。
グレム達は首を傾げて「風呂ってなんだ?」と仲間同士で話し合っていた。
「お、シーバス達は風呂の事知ってるのかい?
マリエさんはお母さんの影響でだろうけど」
「オークゴッドさん勿論です!前に一時的にパーティにいた旅をしている冒険者に教えて貰ったんですけど、水辺のある人が居ない場所以外では作る事ができないそうですから中々入る事が出来ないんですよぉ」
「おじさん!こんな所でどうやって?どうやってお風呂を作るの?教えて教えて」
「もうアマ、お風呂については私も直ぐに入りたいですけど、そこまでミーツさんに質問責めしちゃダメでしょ」
「ミーツさん、風呂の為だったらもう一晩此処で泊まっても俺はいいよ」
「ですです。私もグレムや他の方にお風呂の素晴らしさを教えたいですから是非おじさま、此処で今作って下さいますか?」
「待て待て待て、お前達、何でそこまで風呂について情熱的なんだ。風呂なんてどこでも作れるからさ、とりあえず馬車を発進させるよ。
それで今日中に町や関所に辿り着けなかったら風呂を作る。それで良い?」
まだ馬車を発進出来ていない俺は風呂についての提案をすると、シーバス達とマリエさんは俯いて渋々了解してようやく馬車を発進させる事が出来た。
何時ものように頭にはロップ、胸にはアッシュを張り付けて外に出ると、既に太陽は真上にきており昼になっていた。
それでも急ぎ馬車を発進させてドームは跡形もなく潰して、しばらく進むと両側が森の道をようやく抜け出す事ができ、まだ道なりに進み丘を越え丘の頂上に辿り着いた所で、まだ少し遠くだが国境の境となる長く続く壁が見え、大層な作りの門があって少しだけだが町らしき感じに見える。恐らくあれが関所なのだろう。その関所自体が町になっているといった感じだ。
「なぁ、ミーツさん。今日はここいらで野営しないか?もう少しで日が沈むし」
「え?でも彼処に町が見えるし、このまま行こうかと思っているんだけど」
「おじさんおじさん。あそこは夜になったら許可証を持った人か事前に関所の門番に言っている人しか通してくれないよ」
「え!アマちゃん、そうなのかい?」
「ちょ、おじさん。アマちゃんって気持ち悪いよ」
「ふふふ、アマったら慌てちゃって、私もアマの事アマちゃんって今度から呼ぼっかな」
「ア~ミ~、あんたまで呼び出したら、もう口きかないから!」
「ふふふ、冗談冗談。でもミーツさん、アマが言った通り、あの関所は夜は通してくれませんよ」
「うーん、アミちゃんがそう言うなら、ここで野営するかね」
「あわあわあわ、ミ、ミーツさん!私の事もアミでいいですよ~」
「プププ、アミも慌ててるじゃん。
ね?アミちゃ~ん」
「もー、アマ!」
アミとアマはお互いをちゃん呼びしてふざけ合い、終いには叩き合うまで発展した所で兄であるシーバスに二人同時に拳骨されて終了した。
丘の上にいつものドームを建てると、慌てたシーバスに声をかけられた。
「ちょ、ミーツさん。こんな所にこんな物を建てると関所にいる兵士に見つかる!絶対、明日か今夜中に問題が起こる」
「確かに、考えが至らなかったな。じゃあ場所移動しよっかね」
たった今出したドームを潰して、平らな場所を探しに丘を下ってしばらくすると、関所の目前まで来てしまい、その頃には日も沈んで辺りはうっすらと暗くなっていた。
関所の門の前には入れない沢山の冒険者らしき人達が焚き火を囲んで休んでいた。
「なぁ、シーバス。俺たちもあそこで焚き火を囲んで野営しないか?」
「いや、ミーツさん。風呂はどうするんだよ。
今夜は風呂を作るって言ってたじゃないか」
「そんなに入りたいの?」
「勿論だ」「勿論です」「当たり前だよ」「入れるなら入りたいです」
シーバスだけに聞いたつもりが、馬車内にいるガガモにアマとアミも風呂について答えてきた。
「あの~、おじさま。私も入りたいです」
「マリエさんもか!まぁ、それなら仕方ないね。
シーバス、人目につかなくてそれなりに広い所はこの辺りにあるかい?別に水辺のある所じゃなくても良いからさ」
「ああ!勿論あるぜ。じゃあ、俺がミーツさんに代わって御者するから代わってくれ」
シーバスに言われるままにシーバスと御者を代わると、シーバスは馬車を動かして方向転換して、しばらくシーバスが操縦する馬車に揺られて行くと月明かりも届かない鬱蒼とした森の所でシーバスは馬車を止めた。
「ミーツさん、この辺りなら魔物もゴブリンくらいしか出ない筈だし多分大丈夫だ」
「ん?もう着いたのかい。それなら真っ暗だけど、ここに何時もの建てるよ」
「あ、ちょっと待ってくれ。うちの妹に明かりを出させるからよ。アミ、明かりを出してくれ」
「はい兄様、分かりました」
シーバスがアミに声をかけると、アミは持ってる杖を掲げながらブツブツと呪文を唱えると、拳大の光の玉が杖の先端から三つフワフワと現れた。
光はあまり明るくないが、辺りが安全かどうかの状況は分かった。
国境の境界線である壁は見えるが、アミが出した光が弱いせいか壁との距離感が分からない。そして先程の関所も辺りに見えない所をみると、シーバスなりに本当に気を利かせて遠くに来たみたいだ。
シーバス達の期待に応えて今回は風呂を作る為、先に広く浅くでゆっくり座って浸かれる穴を想像魔法で掘り、男女別に仕切りを穴から少し浮かせた状態で取り付けて、いつもより広めにドームを出した。
先程の穴を見てシーバス達は首を傾げて何を作っているのだろうか?といった感じだったが、後々これが風呂だと分かった時の反応が楽しみだ。
食事が済んで先程までグレムやシーバスを馬鹿にしていたアマとアミも、大人しく腹を押さえて寝転がっていて、落ち込んでいたシーバスとグレムもマリエさんと元奴隷の女性達に慰められて、ようやく元に戻った。
「じゃあ、満腹にもなったし出発しようかね。
本当は、時間のある時にでも風呂に入りたかったけど、もうこんな所はさっさと移動したいから、また今度だね」
「え?おじさん!お風呂作れるの?」
「ミーツさん!今、今作りましょう」
「オークゴッドさん、私も風呂入りたいです」
「ミーツさん、次は俺も魔物退治する時、必ず役にたってみせるから俺にも入らせてくれ」
「おじさま、私も入りたいです」
全員が馬車に乗り込んで発進する直前で、風呂について軽く言うとシーバス達とマリエさんが風呂に食いついた。
グレム達は首を傾げて「風呂ってなんだ?」と仲間同士で話し合っていた。
「お、シーバス達は風呂の事知ってるのかい?
マリエさんはお母さんの影響でだろうけど」
「オークゴッドさん勿論です!前に一時的にパーティにいた旅をしている冒険者に教えて貰ったんですけど、水辺のある人が居ない場所以外では作る事ができないそうですから中々入る事が出来ないんですよぉ」
「おじさん!こんな所でどうやって?どうやってお風呂を作るの?教えて教えて」
「もうアマ、お風呂については私も直ぐに入りたいですけど、そこまでミーツさんに質問責めしちゃダメでしょ」
「ミーツさん、風呂の為だったらもう一晩此処で泊まっても俺はいいよ」
「ですです。私もグレムや他の方にお風呂の素晴らしさを教えたいですから是非おじさま、此処で今作って下さいますか?」
「待て待て待て、お前達、何でそこまで風呂について情熱的なんだ。風呂なんてどこでも作れるからさ、とりあえず馬車を発進させるよ。
それで今日中に町や関所に辿り着けなかったら風呂を作る。それで良い?」
まだ馬車を発進出来ていない俺は風呂についての提案をすると、シーバス達とマリエさんは俯いて渋々了解してようやく馬車を発進させる事が出来た。
何時ものように頭にはロップ、胸にはアッシュを張り付けて外に出ると、既に太陽は真上にきており昼になっていた。
それでも急ぎ馬車を発進させてドームは跡形もなく潰して、しばらく進むと両側が森の道をようやく抜け出す事ができ、まだ道なりに進み丘を越え丘の頂上に辿り着いた所で、まだ少し遠くだが国境の境となる長く続く壁が見え、大層な作りの門があって少しだけだが町らしき感じに見える。恐らくあれが関所なのだろう。その関所自体が町になっているといった感じだ。
「なぁ、ミーツさん。今日はここいらで野営しないか?もう少しで日が沈むし」
「え?でも彼処に町が見えるし、このまま行こうかと思っているんだけど」
「おじさんおじさん。あそこは夜になったら許可証を持った人か事前に関所の門番に言っている人しか通してくれないよ」
「え!アマちゃん、そうなのかい?」
「ちょ、おじさん。アマちゃんって気持ち悪いよ」
「ふふふ、アマったら慌てちゃって、私もアマの事アマちゃんって今度から呼ぼっかな」
「ア~ミ~、あんたまで呼び出したら、もう口きかないから!」
「ふふふ、冗談冗談。でもミーツさん、アマが言った通り、あの関所は夜は通してくれませんよ」
「うーん、アミちゃんがそう言うなら、ここで野営するかね」
「あわあわあわ、ミ、ミーツさん!私の事もアミでいいですよ~」
「プププ、アミも慌ててるじゃん。
ね?アミちゃ~ん」
「もー、アマ!」
アミとアマはお互いをちゃん呼びしてふざけ合い、終いには叩き合うまで発展した所で兄であるシーバスに二人同時に拳骨されて終了した。
丘の上にいつものドームを建てると、慌てたシーバスに声をかけられた。
「ちょ、ミーツさん。こんな所にこんな物を建てると関所にいる兵士に見つかる!絶対、明日か今夜中に問題が起こる」
「確かに、考えが至らなかったな。じゃあ場所移動しよっかね」
たった今出したドームを潰して、平らな場所を探しに丘を下ってしばらくすると、関所の目前まで来てしまい、その頃には日も沈んで辺りはうっすらと暗くなっていた。
関所の門の前には入れない沢山の冒険者らしき人達が焚き火を囲んで休んでいた。
「なぁ、シーバス。俺たちもあそこで焚き火を囲んで野営しないか?」
「いや、ミーツさん。風呂はどうするんだよ。
今夜は風呂を作るって言ってたじゃないか」
「そんなに入りたいの?」
「勿論だ」「勿論です」「当たり前だよ」「入れるなら入りたいです」
シーバスだけに聞いたつもりが、馬車内にいるガガモにアマとアミも風呂について答えてきた。
「あの~、おじさま。私も入りたいです」
「マリエさんもか!まぁ、それなら仕方ないね。
シーバス、人目につかなくてそれなりに広い所はこの辺りにあるかい?別に水辺のある所じゃなくても良いからさ」
「ああ!勿論あるぜ。じゃあ、俺がミーツさんに代わって御者するから代わってくれ」
シーバスに言われるままにシーバスと御者を代わると、シーバスは馬車を動かして方向転換して、しばらくシーバスが操縦する馬車に揺られて行くと月明かりも届かない鬱蒼とした森の所でシーバスは馬車を止めた。
「ミーツさん、この辺りなら魔物もゴブリンくらいしか出ない筈だし多分大丈夫だ」
「ん?もう着いたのかい。それなら真っ暗だけど、ここに何時もの建てるよ」
「あ、ちょっと待ってくれ。うちの妹に明かりを出させるからよ。アミ、明かりを出してくれ」
「はい兄様、分かりました」
シーバスがアミに声をかけると、アミは持ってる杖を掲げながらブツブツと呪文を唱えると、拳大の光の玉が杖の先端から三つフワフワと現れた。
光はあまり明るくないが、辺りが安全かどうかの状況は分かった。
国境の境界線である壁は見えるが、アミが出した光が弱いせいか壁との距離感が分からない。そして先程の関所も辺りに見えない所をみると、シーバスなりに本当に気を利かせて遠くに来たみたいだ。
シーバス達の期待に応えて今回は風呂を作る為、先に広く浅くでゆっくり座って浸かれる穴を想像魔法で掘り、男女別に仕切りを穴から少し浮かせた状態で取り付けて、いつもより広めにドームを出した。
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