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1巻
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第六話
一旦時を戻し、ミーツを追い出した直後の城に戻る――
「さて、間違って召喚されたいらない者は追放したところで、話を続けるとしようか。マーブル、続きの説明をせよ」
王が冷酷とも言える言葉を放つと、金色のローブを着ている者が話しはじめた。
「では、ここからは儂に話をさせてもらいますかの。まず儂の名前はマーブル・チーコンじゃ。国で一番の魔法使いですじゃ。では、勇者様方の名前と称号など、強さのステータスを見せてもらえますかの?」
「ああ? 称号? なんだそりゃ?」
召喚された高校生の男の一人が文句を言ったが、マーブルは説明を続けた。
「素直にステータスを出した方が身のためですぞ? 勇者といえど、先程の者のように追放されることもありますのでな。もしかして、ご自分のステータスを見ることができないと、おっしゃるのですかな?」
「あの、ステータスってなんですか?」
「自分の強さとかを見れたりするんですか?」
先程の男子高校生と同じグループであろう女の子二人が聞くと、マーブルは少し驚いたあと、説明を続けた。
「やはり、勇者の方々はステータスの存在を知らないのですかの、ならばお教えしましょう。まず、口に出さないで、心の中で『ステータスオープン』と唱えてくれますかの。そうしたらご自分だけに見える、ご自身の体力などの数値が目の前に現れます。それを他者にも見えるようにするには、今見たステータスを思い浮かべて、『ステータスオープン』と口に出して唱えたらよいのです」
「おー、すげえマジで出てきた。これを口に出して言えば、みんなに見せることができるんだよな? みんな一斉に出そうぜ」
「ステータスってゲームかよって思ったけど凄いな! いいぜ、さっきのおっさんみたいに追放とか、シャレにならねえし、やろうぜ」
高校生の男二人はステータスを見られる喜びではしゃいでおり、そのままみんな一斉に言った。
「「「「「ステータスオープン」」」」」
《名前》田中正義
《年齢》18歳
レベル1
HP2000/2000 MP100/100
筋力50 体力30 魔力3 敏捷度20 運10
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
両手剣:1 二刀流:1 剣技:1
《称号》
異世界人 剣豪
《名前》鈴木英雄
《年齢》18歳
レベル1
HP1500/1500 MP500/500
筋力30 体力30 魔力20 敏捷度30 運10
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
両手剣:1 魔法剣:1 剣技:1
《称号》
異世界人 聖騎士
《名前》浜崎アリス
《年齢》16歳
レベル1
HP800/800 MP1500/1500
筋力5 体力20 魔力40 敏捷度10 運10
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
火魔法:1 水魔法:1 氷魔法:1 レベルアップ時MP上昇:1 鑑定:1 杖術:1
《称号》
異世界人 大魔導師
《名前》大和撫子
《年齢》16歳
レベル1
HP3000/3000 MP2000/2000
筋力100 体力100 魔力100 敏捷度100 運50
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
火魔法:3 水魔法:3 土魔法:3 風魔法:3 光魔法:1 融合魔法:2 小魔法無詠唱:1 鑑定:1
《称号》
異世界人 勇者(仮)
《名前》桜乙女愛
《年齢》16歳
レベル1
HP500/500 MP1500/1500
筋力10 体力15 魔力40 敏捷度30 運100
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
回復魔法:1 光魔法:0.5 火魔法:1 土魔法:1
《称号》
異世界人 大賢者
(ホッホッホッ、なるほどなるほど。先に儂の鑑定スキルで見ていたが、間違いなかったようだの)
マーブルは笑いを隠そうとせず、ニヤニヤと若者たちのステータスを眺めた。
「あのー、スキルのところの、火魔法の後に1とかって数字が付いてるんですけど、どういう意味なんでしょうか?」
アリスは自身の気になっているところをマーブルに質問をした。マーブルは面倒そうな顔をしながら質問に答えた。
「それはの、スキルレベルを表しておるんじゃよ。1だとレベル1、レベル1はまだまだヒヨッコのレベルですじゃ。本来なら勇者様以外には答えたくもないんじゃが、勇者様のお仲間のようですから教えて差し上げるんですぞ。そして、スキルレベルは最大100まであると言われております。そこまで到達した者は、英雄とも伝説の勇者とも言われますじゃの。平均的な騎士のステータスを出しますぞ。何もない空間から出ますが、驚かないでもらえますかの」
《名前》バズ
レベル20
HP1000/1000 MP100/100
筋力100 体力100 魔力20 敏捷度50 運10
《スキル》
両手剣:20 乗馬:10
マーブルは横に並んでいる騎士に指を差して、騎士のステータスを出した。
「と、こんな感じじゃな。では、次はこの国と勇者様方が戦っていただく魔族の話をしようかの」
「おお、すげえ! 俺、勇者じゃなかったけど剣豪だって。宮本武蔵かよ」
「俺も、聖騎士だって。俺TUEEEんじゃねえか」
「大魔導師って魔法使いと一緒なのかな」
「私が勇者って……でも(仮)ってなんなのかな?」
「私が勇者じゃないんだあ、残念。大賢者って柄じゃないんだけどなあ」
(なんとうるさいガキどもじゃ、黙って説明を受けられないのか!)
はしゃぐ若者たちに、マーブルはイライラした。
「おいおい、そこのカラオケ店員もステータス出せよ。出してないだろ」
(また、聖騎士の称号のガキが、残りの一般人に文句を言っておるが、寛容な儂じゃ、しばらく黙って見ておいてやろう)
マーブルは自分に言い聞かせるように心の中で呟いた。
そして、二人のカラオケ店員も一斉に「ステータスオープン」と言う。
《名前》山本綾
《年齢》23歳
レベル1
HP400/400 MP300/300
筋力25 体力10 魔力25 敏捷度25 運20
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
火魔法:1 水魔法:1 速読:1 聞き耳:1
《称号》
勇者召喚に巻き込まれた一般人 魔法使い
《名前》川野士郎
《年齢》26歳
レベル1
HP2000/2000 MP0
筋力50 体力100 魔力0 敏捷度80 運20
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
拳鋼鉄化:1 肉体強化:1 敏捷瞬間2倍:1
《称号》
勇者召喚に巻き込まれた一般人 拳闘士
「ブハッハ、男店員、魔力0じゃねぇかよ」
「笑ってっけど、正義、お前もほとんど変わらないじゃねぇか!」
「本当にうるさいガキどもじゃ!」
「あ、ごめんなさい。マーブルさん。説明を続けてください」
マーブルはつい怒鳴ってしまい慌てて口に手を当てたが、勇者の称号を持つ撫子に謝られた。
「ゴホン、あー、よろしいですかの? 騒ぐのは後にしてもらいますぞ。では、まずこの国の名は王の名前の一部でもある《クリスタル王国》と言いますのじゃ。そして勇者様に戦っていただくのは、クリスタル王国を脅かす魔族と呼ばれている者と、その魔族に与する者――獣人やエルフですじゃ。つまり、彼らの討伐が目的で、勇者召喚をいたしましたのじゃ」
「獣人にエルフキター! まさに異世界」
「あの、エルフは私たちがいた世界でも、映画とか物語に出てきていたから分かるんですが、獣人ってどういった人なんですか?」
愛は獣人にエルフという単語に喜び、アリスはエルフは知っているが、獣人については知らないので、マーブルに質問をした。
「物語に出てくるなら知っていると思うが、エルフは基本森に住んでいる耳が長い種族ですじゃ。弓や魔法に長けており、凄く長命な種族ですじゃ。そして獣人というのは、二足歩行する獣と一緒ですじゃ。人の姿じゃが獣の耳に尻尾を生やしてる者から、全身獣そのものなのに、人と同じ二足歩行で戦ったりする者まで。獣人は身体強化系が厄介で、獣特有の能力と身体強化で、瞬時に肉体が強化されるスキルを持っていると言われてますじゃ。どちらも人に対して強い警戒心と敵対心を持っておりますのじゃ。それで、最後に魔族の話をしますぞ。魔族はこの大陸とは違う大陸に住む者で、基本の肌の色は黒か赤か青じゃ。すごく好戦的で残虐な種族ですじゃ。その中でもとりわけ厄介な者が、魔王と呼ばれている魔族の王じゃが、その強さと魔力は途轍もないと言われてますのじゃ。そして魔族はエルフ以上に魔法に長けた種族で、魔物すらも従えたりするとのこと。エルフと違うのは、エルフは仲間で動くことが多いのに対して、魔族は単独で動き、魔法の威力と一人一人の使う魔法のスキルレベルが高いところと言われてますのじゃ。と、大体の説明はこんなところじゃの。では、各々話すこともあると思いますので、今日のところはここで解散としますかの。女性部屋と男性部屋で分かれて案内させますぞ」
マーブルは複数のメイドを呼んで、召喚された者たちを部屋に案内させた。そして彼らが玉座の間から出ていき、騎士たちも下がらせ、マーブルと二人っきりになったとき、王は言った。
「マーブルよ。今回の勇者たちはどうなんだ? 籠絡できそうか? 失敗ならまた次のを召喚するがいい。やつらにステータスを出させる前に、鑑定スキルで先に見ておいたんだろ?」
「王よ。もう次のを召喚できるほどの魔力も人材もおりませんで、今回の者たちに期待するしかないですの。ステータスはもちろん見ておりますぞ。勇者が男のどちらかだったなら簡単だったかもしれませんが、女である以上なんとも言えませんな。明日以降の訓練で、強くて容姿のいい騎士と懇意にさせて、その者に惚れさせることができれば、籠絡は容易いでしょうがの。試しに副団長に任せてみますかの」
「だが、そんな面倒なことをしなくても、隷従の首輪でもつけさせたらどうだ?」
「つけさせる前にバレたときの方が面倒なことになると思いますのじゃ。相手は子供といえども、勇者ですからの。仲間の子たちとともに他国へ行くと言われれば、止める術がなくなると思いますのじゃ」
「偽装スキル持ちが偽装して、隷従の首輪をつけさせたらどうだろうか?」
「それは儂も考えておりましたぞ。では、いざとなったら、先に仲間の男たちを籠絡し、人質にしてから、強制的につけさせますかの」
「そうか! ならば隷従をさせるのは、マーブルに任せる」
「ところで国王よ。召喚に巻き込まれた一般人についてはどうされますかの? 男が使えるかどうかは、訓練してレベルを上げさせてから考えればいいとして、女の方はなかなかの容姿でしたからの。王の正室か側室にでもされてはいかがですかの? 黒髪は、勇者の末裔や異世界人以外で、人族では滅多に見ないですからのう」
「確かに類い稀な黒髪の美女だったな。うん、それでは後で聞いてみてくれ。まあ、ダメならダメで隷従の首輪をつけさせた後にでも楽しむとするかな? フフフ。今はあの者を側室に迎えて、まだ子供だが、いずれは勇者を正室に迎えようかな。まだ幼いが、数年経てばいい感じに育つことだろうな、今のうちから想像するとニヤケてしまうな」
(全く、王も物好きなものじゃの。あんな小娘がいいだなんてな。じゃが、そんなことは言わぬでおこう。儂もそろそろ退出するとしようかの)
「では儂も、明日から勇者を指導する騎士の選抜など、やることがありますので、そろそろ失礼いたしますぞ」
マーブルは玉座の間から出ていき、城の廊下で考え事をしながら、ブツブツと独り言を呟き出した。
「それにしても、勇者の称号の勇者(仮)が気になるのう。(仮)がとれて、真の勇者になってくれればいいがの。あの男を追放したのは早計だったかもしれないのう。儂の見たステータスは、ゴミみたいだったが、スキルや称号までじっくり見ていれば良かったかの? じゃが、あのステータスじゃ、大したスキルや称号じゃないだろうからの」
マーブルは追放した者のステータスを思い出していた。
《名前》真島光流
《年齢》40歳
レベル1
HP200 MP50
筋力40 体力10 魔力1 敏捷度10 運マイナス20
《スキル》
*****
《称号》
勇者召喚に巻き込まれた一般人 *****
「きっと気のせいじゃの」
マーブルはそう呟いて、明日以降、召喚された者たちを指導する騎士の選抜に向かった。
第七話
王とマーブルが玉座の間にて話をしていた頃、男部屋には先程説明を受けた者が全員集まっていた。
「これから、どうするのがいいと思う? 正直、俺はワクワクしてる」
「俺も俺も! やっぱり正義と俺は気が合うな! 訓練はだりいと思うけど、ある程度したら魔物退治でレベル上げできるって言うし、俺TUEEEできるかもしれないしな」
「英雄くん、よく俺TUEEE知ってるね? もしかして、ゲーム好きだったりするのかな?」
「あー、それな。ゲームやるのも動画見るのも好きだから、動画で覚えたんだよね。逆に桜乙女さんこそ、よく知ってるね」
「私はライトノベルによく載ってるから知ってるだけだよ」
「なんで、みんなそんな楽観的なの! 元の世界に帰れないかもしれないんだよ! それに、魔族と戦うとか無理だよ~。私たちがこっちに来たことによって、元の世界ではどうなってるか分からないのに、正義くんみたいにワクワクなんてできないよ」
英雄と愛が楽しそうに会話していると、唯一勇者の称号を持つ撫子が、半分ヒステリーを起こしながら二人に噛みつくように文句を言った。
「撫子は勇者だから、まだチヤホヤされる可能性大だし、私も大魔導師で愛も大賢者だから優遇されるかもだけど。店員さん二人に悪いと思わないの、男子二人?」
そんな撫子を宥めるようにアリスがベッドの上で彼女を撫でながら、いまだにはしゃいでいる正義と英雄に怒った。
「アリスさん、実は僕も少し楽しみにしてるんだよね。昼はあのカラオケ屋、夜は道路工事の誘導警備をしてた日々だったから。生活環境どころか世界自体が変わっちゃったけど、さっき追い出されたオジサンみたいにならないよう、心機一転頑張りたいと思ってんだよね。って、いきなり下の名前で呼んでゴメンね。他の子たちがそう呼んでいたから咄嗟に出ただけだから」
(士郎さんまで何か楽しみとか言っちゃってるし。みんな頭おかしいんじゃないのとか思ったけど、しばらく黙って見ていよう)
カラオケ店員の士郎とは対照的に、同僚の綾は心の中で文句を言っていた。そんな彼女をよそに、アリスが口を開いた。
「いえ、いいですよ。愛、こっちの世界では外国みたいに、名前と名字が逆だと思えばいいのかな?」
「うん、アリス。それでいいと思うよ。王様もマーブルさんも名前が先っぽかったしね。もしかしたら、名字があるの、貴族だけかもしれないしね」
「分かった、ならここで改めて自己紹介しましょうか? 私たちは知ってるけど、店員さんたちの名前は知らないし、同じ日本人だし助け合えたらって思うから。じゃあ私から言うね。私は浜崎アリス、称号は大魔導師です。こちらの人たちみたいにアリスって呼んでください。じゃあ次は愛、いこうか」
「うん。私は桜乙女愛です。称号は大賢者です。私も愛って呼んでください。じゃあ、次は撫子?」
「わ、私? えっと私は大和撫子と言います。称号は勇者(仮)です。以上です」
「撫子ちゃん、次指名しなきゃダメだよ~、俺は田中。下の名前は正義と書いてジャスティスって読むんだけど、本名嫌いだからジャスティスとは呼ばないでくれるかな。みんなが呼んでるみたいに『まさよし』って呼んでもらうのがいいかな。称号は剣豪だ。次は英雄、いこっか」
「おう! 俺は鈴木だ。俺も下の名前は正義と一緒でキラキラネームというやつで、英雄と書いてヒーローって読むんだけど、俺のこともみんなと同じように『ひでお』と呼んでくれ! てか、この世界じゃ名字いらなくないか?」
「英雄くんの言う通りかもしれないね。僕は川野士郎。称号は拳闘士です。あ、年は二十六歳です。多分あのおじさん以外では年長者だと思う。じゃあ、最後山本さん、いこうか」
「あ、はい。私は山本綾といいます。称号は魔法使いです。多分アリスさんの下位互換だと思います。年は二十三です」
綾は急に自分に振られたことに動揺してしまった。
「じゃあ、これからは、正式な場所以外では名字はなしで呼び合おうか」
「アリスちゃん、普通にいつも下の名前を呼び合えばいいんじゃないか?」
「うん、僕も正義くんに賛成だね。敬称をつけるつけないはそれぞれに任せていいと思う。もし騎士さんや他の人に自己紹介するとしたら、僕の名前は『士郎』、称号は拳闘士です、と簡潔に言えばいいんじゃないかな」
「うーん、もう少し考えたかったけど、思いつかないし、それでいきます。じゃあ、みんなそれでいい? 士郎さんの言った自己紹介で」
「「「「「いいと思うよ」」」」」
士郎の提案でいいか、アリスがみんなに確認すると、みんなも了承した。
「私も士郎さんみたいに下の名前で呼んでもらえますよね?」
「もちろんっすよ! 綾さん」
「俺も俺も、綾さん」
正義と英雄は綾の前にデレデレした顔で出てきて、綾の名前を呼んだ。
「僕は綾ちゃんって呼ぶけど、みんなのことも呼ばなきゃダメだよ」
「私たちももちろん、綾さんって呼びますよ」
「ありがとう。正義くん、英雄くん、士郎さん、愛ちゃん、アリスちゃん、撫子ちゃん。下の名前で呼び合う環境に今までいなかったから、戸惑っちゃって」
「僕たちは元の世界に無事帰れるか分からないけど、日本人同士頑張っていきたいと思うよ」
そう士郎が現状を締めくくると、それぞれ用意された部屋に戻り、睡眠をとることになった。
一旦時を戻し、ミーツを追い出した直後の城に戻る――
「さて、間違って召喚されたいらない者は追放したところで、話を続けるとしようか。マーブル、続きの説明をせよ」
王が冷酷とも言える言葉を放つと、金色のローブを着ている者が話しはじめた。
「では、ここからは儂に話をさせてもらいますかの。まず儂の名前はマーブル・チーコンじゃ。国で一番の魔法使いですじゃ。では、勇者様方の名前と称号など、強さのステータスを見せてもらえますかの?」
「ああ? 称号? なんだそりゃ?」
召喚された高校生の男の一人が文句を言ったが、マーブルは説明を続けた。
「素直にステータスを出した方が身のためですぞ? 勇者といえど、先程の者のように追放されることもありますのでな。もしかして、ご自分のステータスを見ることができないと、おっしゃるのですかな?」
「あの、ステータスってなんですか?」
「自分の強さとかを見れたりするんですか?」
先程の男子高校生と同じグループであろう女の子二人が聞くと、マーブルは少し驚いたあと、説明を続けた。
「やはり、勇者の方々はステータスの存在を知らないのですかの、ならばお教えしましょう。まず、口に出さないで、心の中で『ステータスオープン』と唱えてくれますかの。そうしたらご自分だけに見える、ご自身の体力などの数値が目の前に現れます。それを他者にも見えるようにするには、今見たステータスを思い浮かべて、『ステータスオープン』と口に出して唱えたらよいのです」
「おー、すげえマジで出てきた。これを口に出して言えば、みんなに見せることができるんだよな? みんな一斉に出そうぜ」
「ステータスってゲームかよって思ったけど凄いな! いいぜ、さっきのおっさんみたいに追放とか、シャレにならねえし、やろうぜ」
高校生の男二人はステータスを見られる喜びではしゃいでおり、そのままみんな一斉に言った。
「「「「「ステータスオープン」」」」」
《名前》田中正義
《年齢》18歳
レベル1
HP2000/2000 MP100/100
筋力50 体力30 魔力3 敏捷度20 運10
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
両手剣:1 二刀流:1 剣技:1
《称号》
異世界人 剣豪
《名前》鈴木英雄
《年齢》18歳
レベル1
HP1500/1500 MP500/500
筋力30 体力30 魔力20 敏捷度30 運10
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
両手剣:1 魔法剣:1 剣技:1
《称号》
異世界人 聖騎士
《名前》浜崎アリス
《年齢》16歳
レベル1
HP800/800 MP1500/1500
筋力5 体力20 魔力40 敏捷度10 運10
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
火魔法:1 水魔法:1 氷魔法:1 レベルアップ時MP上昇:1 鑑定:1 杖術:1
《称号》
異世界人 大魔導師
《名前》大和撫子
《年齢》16歳
レベル1
HP3000/3000 MP2000/2000
筋力100 体力100 魔力100 敏捷度100 運50
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
火魔法:3 水魔法:3 土魔法:3 風魔法:3 光魔法:1 融合魔法:2 小魔法無詠唱:1 鑑定:1
《称号》
異世界人 勇者(仮)
《名前》桜乙女愛
《年齢》16歳
レベル1
HP500/500 MP1500/1500
筋力10 体力15 魔力40 敏捷度30 運100
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
回復魔法:1 光魔法:0.5 火魔法:1 土魔法:1
《称号》
異世界人 大賢者
(ホッホッホッ、なるほどなるほど。先に儂の鑑定スキルで見ていたが、間違いなかったようだの)
マーブルは笑いを隠そうとせず、ニヤニヤと若者たちのステータスを眺めた。
「あのー、スキルのところの、火魔法の後に1とかって数字が付いてるんですけど、どういう意味なんでしょうか?」
アリスは自身の気になっているところをマーブルに質問をした。マーブルは面倒そうな顔をしながら質問に答えた。
「それはの、スキルレベルを表しておるんじゃよ。1だとレベル1、レベル1はまだまだヒヨッコのレベルですじゃ。本来なら勇者様以外には答えたくもないんじゃが、勇者様のお仲間のようですから教えて差し上げるんですぞ。そして、スキルレベルは最大100まであると言われております。そこまで到達した者は、英雄とも伝説の勇者とも言われますじゃの。平均的な騎士のステータスを出しますぞ。何もない空間から出ますが、驚かないでもらえますかの」
《名前》バズ
レベル20
HP1000/1000 MP100/100
筋力100 体力100 魔力20 敏捷度50 運10
《スキル》
両手剣:20 乗馬:10
マーブルは横に並んでいる騎士に指を差して、騎士のステータスを出した。
「と、こんな感じじゃな。では、次はこの国と勇者様方が戦っていただく魔族の話をしようかの」
「おお、すげえ! 俺、勇者じゃなかったけど剣豪だって。宮本武蔵かよ」
「俺も、聖騎士だって。俺TUEEEんじゃねえか」
「大魔導師って魔法使いと一緒なのかな」
「私が勇者って……でも(仮)ってなんなのかな?」
「私が勇者じゃないんだあ、残念。大賢者って柄じゃないんだけどなあ」
(なんとうるさいガキどもじゃ、黙って説明を受けられないのか!)
はしゃぐ若者たちに、マーブルはイライラした。
「おいおい、そこのカラオケ店員もステータス出せよ。出してないだろ」
(また、聖騎士の称号のガキが、残りの一般人に文句を言っておるが、寛容な儂じゃ、しばらく黙って見ておいてやろう)
マーブルは自分に言い聞かせるように心の中で呟いた。
そして、二人のカラオケ店員も一斉に「ステータスオープン」と言う。
《名前》山本綾
《年齢》23歳
レベル1
HP400/400 MP300/300
筋力25 体力10 魔力25 敏捷度25 運20
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
火魔法:1 水魔法:1 速読:1 聞き耳:1
《称号》
勇者召喚に巻き込まれた一般人 魔法使い
《名前》川野士郎
《年齢》26歳
レベル1
HP2000/2000 MP0
筋力50 体力100 魔力0 敏捷度80 運20
《固定スキル》
言語理解 文字変換
《スキル》
拳鋼鉄化:1 肉体強化:1 敏捷瞬間2倍:1
《称号》
勇者召喚に巻き込まれた一般人 拳闘士
「ブハッハ、男店員、魔力0じゃねぇかよ」
「笑ってっけど、正義、お前もほとんど変わらないじゃねぇか!」
「本当にうるさいガキどもじゃ!」
「あ、ごめんなさい。マーブルさん。説明を続けてください」
マーブルはつい怒鳴ってしまい慌てて口に手を当てたが、勇者の称号を持つ撫子に謝られた。
「ゴホン、あー、よろしいですかの? 騒ぐのは後にしてもらいますぞ。では、まずこの国の名は王の名前の一部でもある《クリスタル王国》と言いますのじゃ。そして勇者様に戦っていただくのは、クリスタル王国を脅かす魔族と呼ばれている者と、その魔族に与する者――獣人やエルフですじゃ。つまり、彼らの討伐が目的で、勇者召喚をいたしましたのじゃ」
「獣人にエルフキター! まさに異世界」
「あの、エルフは私たちがいた世界でも、映画とか物語に出てきていたから分かるんですが、獣人ってどういった人なんですか?」
愛は獣人にエルフという単語に喜び、アリスはエルフは知っているが、獣人については知らないので、マーブルに質問をした。
「物語に出てくるなら知っていると思うが、エルフは基本森に住んでいる耳が長い種族ですじゃ。弓や魔法に長けており、凄く長命な種族ですじゃ。そして獣人というのは、二足歩行する獣と一緒ですじゃ。人の姿じゃが獣の耳に尻尾を生やしてる者から、全身獣そのものなのに、人と同じ二足歩行で戦ったりする者まで。獣人は身体強化系が厄介で、獣特有の能力と身体強化で、瞬時に肉体が強化されるスキルを持っていると言われてますじゃ。どちらも人に対して強い警戒心と敵対心を持っておりますのじゃ。それで、最後に魔族の話をしますぞ。魔族はこの大陸とは違う大陸に住む者で、基本の肌の色は黒か赤か青じゃ。すごく好戦的で残虐な種族ですじゃ。その中でもとりわけ厄介な者が、魔王と呼ばれている魔族の王じゃが、その強さと魔力は途轍もないと言われてますのじゃ。そして魔族はエルフ以上に魔法に長けた種族で、魔物すらも従えたりするとのこと。エルフと違うのは、エルフは仲間で動くことが多いのに対して、魔族は単独で動き、魔法の威力と一人一人の使う魔法のスキルレベルが高いところと言われてますのじゃ。と、大体の説明はこんなところじゃの。では、各々話すこともあると思いますので、今日のところはここで解散としますかの。女性部屋と男性部屋で分かれて案内させますぞ」
マーブルは複数のメイドを呼んで、召喚された者たちを部屋に案内させた。そして彼らが玉座の間から出ていき、騎士たちも下がらせ、マーブルと二人っきりになったとき、王は言った。
「マーブルよ。今回の勇者たちはどうなんだ? 籠絡できそうか? 失敗ならまた次のを召喚するがいい。やつらにステータスを出させる前に、鑑定スキルで先に見ておいたんだろ?」
「王よ。もう次のを召喚できるほどの魔力も人材もおりませんで、今回の者たちに期待するしかないですの。ステータスはもちろん見ておりますぞ。勇者が男のどちらかだったなら簡単だったかもしれませんが、女である以上なんとも言えませんな。明日以降の訓練で、強くて容姿のいい騎士と懇意にさせて、その者に惚れさせることができれば、籠絡は容易いでしょうがの。試しに副団長に任せてみますかの」
「だが、そんな面倒なことをしなくても、隷従の首輪でもつけさせたらどうだ?」
「つけさせる前にバレたときの方が面倒なことになると思いますのじゃ。相手は子供といえども、勇者ですからの。仲間の子たちとともに他国へ行くと言われれば、止める術がなくなると思いますのじゃ」
「偽装スキル持ちが偽装して、隷従の首輪をつけさせたらどうだろうか?」
「それは儂も考えておりましたぞ。では、いざとなったら、先に仲間の男たちを籠絡し、人質にしてから、強制的につけさせますかの」
「そうか! ならば隷従をさせるのは、マーブルに任せる」
「ところで国王よ。召喚に巻き込まれた一般人についてはどうされますかの? 男が使えるかどうかは、訓練してレベルを上げさせてから考えればいいとして、女の方はなかなかの容姿でしたからの。王の正室か側室にでもされてはいかがですかの? 黒髪は、勇者の末裔や異世界人以外で、人族では滅多に見ないですからのう」
「確かに類い稀な黒髪の美女だったな。うん、それでは後で聞いてみてくれ。まあ、ダメならダメで隷従の首輪をつけさせた後にでも楽しむとするかな? フフフ。今はあの者を側室に迎えて、まだ子供だが、いずれは勇者を正室に迎えようかな。まだ幼いが、数年経てばいい感じに育つことだろうな、今のうちから想像するとニヤケてしまうな」
(全く、王も物好きなものじゃの。あんな小娘がいいだなんてな。じゃが、そんなことは言わぬでおこう。儂もそろそろ退出するとしようかの)
「では儂も、明日から勇者を指導する騎士の選抜など、やることがありますので、そろそろ失礼いたしますぞ」
マーブルは玉座の間から出ていき、城の廊下で考え事をしながら、ブツブツと独り言を呟き出した。
「それにしても、勇者の称号の勇者(仮)が気になるのう。(仮)がとれて、真の勇者になってくれればいいがの。あの男を追放したのは早計だったかもしれないのう。儂の見たステータスは、ゴミみたいだったが、スキルや称号までじっくり見ていれば良かったかの? じゃが、あのステータスじゃ、大したスキルや称号じゃないだろうからの」
マーブルは追放した者のステータスを思い出していた。
《名前》真島光流
《年齢》40歳
レベル1
HP200 MP50
筋力40 体力10 魔力1 敏捷度10 運マイナス20
《スキル》
*****
《称号》
勇者召喚に巻き込まれた一般人 *****
「きっと気のせいじゃの」
マーブルはそう呟いて、明日以降、召喚された者たちを指導する騎士の選抜に向かった。
第七話
王とマーブルが玉座の間にて話をしていた頃、男部屋には先程説明を受けた者が全員集まっていた。
「これから、どうするのがいいと思う? 正直、俺はワクワクしてる」
「俺も俺も! やっぱり正義と俺は気が合うな! 訓練はだりいと思うけど、ある程度したら魔物退治でレベル上げできるって言うし、俺TUEEEできるかもしれないしな」
「英雄くん、よく俺TUEEE知ってるね? もしかして、ゲーム好きだったりするのかな?」
「あー、それな。ゲームやるのも動画見るのも好きだから、動画で覚えたんだよね。逆に桜乙女さんこそ、よく知ってるね」
「私はライトノベルによく載ってるから知ってるだけだよ」
「なんで、みんなそんな楽観的なの! 元の世界に帰れないかもしれないんだよ! それに、魔族と戦うとか無理だよ~。私たちがこっちに来たことによって、元の世界ではどうなってるか分からないのに、正義くんみたいにワクワクなんてできないよ」
英雄と愛が楽しそうに会話していると、唯一勇者の称号を持つ撫子が、半分ヒステリーを起こしながら二人に噛みつくように文句を言った。
「撫子は勇者だから、まだチヤホヤされる可能性大だし、私も大魔導師で愛も大賢者だから優遇されるかもだけど。店員さん二人に悪いと思わないの、男子二人?」
そんな撫子を宥めるようにアリスがベッドの上で彼女を撫でながら、いまだにはしゃいでいる正義と英雄に怒った。
「アリスさん、実は僕も少し楽しみにしてるんだよね。昼はあのカラオケ屋、夜は道路工事の誘導警備をしてた日々だったから。生活環境どころか世界自体が変わっちゃったけど、さっき追い出されたオジサンみたいにならないよう、心機一転頑張りたいと思ってんだよね。って、いきなり下の名前で呼んでゴメンね。他の子たちがそう呼んでいたから咄嗟に出ただけだから」
(士郎さんまで何か楽しみとか言っちゃってるし。みんな頭おかしいんじゃないのとか思ったけど、しばらく黙って見ていよう)
カラオケ店員の士郎とは対照的に、同僚の綾は心の中で文句を言っていた。そんな彼女をよそに、アリスが口を開いた。
「いえ、いいですよ。愛、こっちの世界では外国みたいに、名前と名字が逆だと思えばいいのかな?」
「うん、アリス。それでいいと思うよ。王様もマーブルさんも名前が先っぽかったしね。もしかしたら、名字があるの、貴族だけかもしれないしね」
「分かった、ならここで改めて自己紹介しましょうか? 私たちは知ってるけど、店員さんたちの名前は知らないし、同じ日本人だし助け合えたらって思うから。じゃあ私から言うね。私は浜崎アリス、称号は大魔導師です。こちらの人たちみたいにアリスって呼んでください。じゃあ次は愛、いこうか」
「うん。私は桜乙女愛です。称号は大賢者です。私も愛って呼んでください。じゃあ、次は撫子?」
「わ、私? えっと私は大和撫子と言います。称号は勇者(仮)です。以上です」
「撫子ちゃん、次指名しなきゃダメだよ~、俺は田中。下の名前は正義と書いてジャスティスって読むんだけど、本名嫌いだからジャスティスとは呼ばないでくれるかな。みんなが呼んでるみたいに『まさよし』って呼んでもらうのがいいかな。称号は剣豪だ。次は英雄、いこっか」
「おう! 俺は鈴木だ。俺も下の名前は正義と一緒でキラキラネームというやつで、英雄と書いてヒーローって読むんだけど、俺のこともみんなと同じように『ひでお』と呼んでくれ! てか、この世界じゃ名字いらなくないか?」
「英雄くんの言う通りかもしれないね。僕は川野士郎。称号は拳闘士です。あ、年は二十六歳です。多分あのおじさん以外では年長者だと思う。じゃあ、最後山本さん、いこうか」
「あ、はい。私は山本綾といいます。称号は魔法使いです。多分アリスさんの下位互換だと思います。年は二十三です」
綾は急に自分に振られたことに動揺してしまった。
「じゃあ、これからは、正式な場所以外では名字はなしで呼び合おうか」
「アリスちゃん、普通にいつも下の名前を呼び合えばいいんじゃないか?」
「うん、僕も正義くんに賛成だね。敬称をつけるつけないはそれぞれに任せていいと思う。もし騎士さんや他の人に自己紹介するとしたら、僕の名前は『士郎』、称号は拳闘士です、と簡潔に言えばいいんじゃないかな」
「うーん、もう少し考えたかったけど、思いつかないし、それでいきます。じゃあ、みんなそれでいい? 士郎さんの言った自己紹介で」
「「「「「いいと思うよ」」」」」
士郎の提案でいいか、アリスがみんなに確認すると、みんなも了承した。
「私も士郎さんみたいに下の名前で呼んでもらえますよね?」
「もちろんっすよ! 綾さん」
「俺も俺も、綾さん」
正義と英雄は綾の前にデレデレした顔で出てきて、綾の名前を呼んだ。
「僕は綾ちゃんって呼ぶけど、みんなのことも呼ばなきゃダメだよ」
「私たちももちろん、綾さんって呼びますよ」
「ありがとう。正義くん、英雄くん、士郎さん、愛ちゃん、アリスちゃん、撫子ちゃん。下の名前で呼び合う環境に今までいなかったから、戸惑っちゃって」
「僕たちは元の世界に無事帰れるか分からないけど、日本人同士頑張っていきたいと思うよ」
そう士郎が現状を締めくくると、それぞれ用意された部屋に戻り、睡眠をとることになった。
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