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Jardin secret ~秘密の花園~
第38話
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カツンッと靴の音を立ててスッと姿を現したのは、ピンッと上向きに整えている立派な口ひげを指で弄りながらもう片方の手に銀色に光る銃を構えた、警察の制服に身を包み胸に勲章をたくさんつけている大柄の中年の男性の姿が―――…ワトソン署長が姿を現しました。
「これはこれは陛下…ご無事でなりよりです」
「署長殿…っ!」
懺悔室の部屋中に飛び散るほどの血を出していたはずなのに、ワトソン署長怪我一つなく綺麗な姿のままそこに立っておりました。そしてニヤッと下卑た笑いを浮かべると、ブラウンの瞳がだんだんと金色に光り始めました。
「あぁ…。ヨハン…私の愛しい眷属のヨハンは消えてしまったんですね…」
「署長殿…?」
「…まあいい。あの男の替わりなど他にたくさんいる…」
「何を…」
「…ワトソン署長殿?何を言って…」
「陛下、逃げてください…っ!」
ワトソン署長は、砂になりキャソックと身に着けていたロザリオだけが転がっているのを見るとあぁ…と少し憐れんだ声を出しましたがすぐに鼻でフンッと笑い、ゆっくりと歩きだして三人の傍へと近づいてきました。
ウィリアム様がワトソン署長に近づこうと一歩踏み出されましたが、カルロ伯爵は打たれた左腕を押さえながら必死に手を出してその進路を防ごうとされました。
「カルロ伯爵殿っ!」
「…しくじったな。心臓を狙ったんだが…上手いことピントが合わん。やはり中年の身体はやはりイマイチだな…。早くこの力に見合うもっと美しくて高貴な身体に変えなければ…あぁ…しかしこの男の立場を失うのは何ともったいないことか…」
「そんなことさせませんよ…!お前はここで消え去るんだから…っ!!」
「減らず口を叩いていられるのも今の内だ、カルロ…」
「…上手いこと正体隠してましたね…まさか貴方が吸血鬼だったなんて…気配も一切感じなかった…クソッ!」
「残念ながら昔のあの頃の私とは違うのだよ…カルロ。気配を消す事など朝飯前さ」
「…っ!」
「…哀れなものだな、カルロ…。私を探し出すために走り回っていたのになぁ。こんなにも傍にいたのに私に気が付かないなんて寂しいものだ。ちゃんと私を感じられるように…後でたっぷりと可愛がってやろう。その時に私のエネルギーを含んだ体液をしっかり注ぎ込んであげよう…。私の愛しいカルロ…」
「気安く名前を呼んでほしくないですねぇ…」
「悲しいことを言うなよ…。200年前…お前の首筋から私のエネルギーを含んだ体液をお前の体内に注入してお前は私の眷属となった。つまりお前は…私の分身なのだ」
「…最悪ですね」
「フンっ!!やはりお前を愛おしいと思う反面、はらわたが煮えくり返るほど憎らしいっ!!…私は決して忘れはしないぞ、お前たちに封印されたあの忌々しき過去を…っ!」
「…貴様…どうやって復活した…?お前は完全に…教会の総本山によって封印されていたのではないのか…っ!?」
「あぁ、あの時…私は当時『ジャン神父』として赴任していた教会の焼け跡にお前たちの手によって200年もの長い間…封印されていたさ!だが3か月ほど前だったか…砂になってしまったあの男…バードリー神父の手によって私の封印は解き放たれ、私はこの世に復活したのだ…っ!!」
ポタポタとカルロ伯爵の腕から血が流れだし、地下神殿の床に雫を垂らしていきます。苦痛に顔を歪め、少し呼吸が荒くなったカルロ伯爵の顔を見てワトソン署長はニヤニヤと笑いながら少しずつ近づいてきました。
「バードリー神父の手によって…?」
「あぁ…。あの男は、抑えきれない自分の中にある悪魔の影を持っているのを教会の総本山に見抜かれ破門されてこの地にやって来た。…あれは満月の夜だった―――…。あの男は残忍で凶悪な悪魔のような面を抑えきれずに、自分に好意を抱いているある少女をあの朽ち果てた教会で乱暴しようとしていたのさ。人畜無害な紳士的な青年だと思っていた人物がいきなりケダモノとなり襲いかかってくる恐怖に逃げ惑う哀れな少女。…だが少女は真っ暗闇の中、木の根っこに足を取られて男に追いつかれてしまう。恐怖に震えているその少女は男に抵抗した!思いがけないことに逆上したあの男はうっかり彼女を殺してしまい…その血を私の眠る土の上に落とした…」
「何だと…?」
「…思いがけず汚れなき少女の血を得ることが出来た私の魂は復活した!そして…神父と言う聖職の仮面の下に凶暴な面を必死で抑え込んでいた哀れなあの男は…その身を差しだして私と契約し、吸血鬼となった」
「何ということを…」
「あの男は普段は人畜無害な好青年を装い、このグララスの街の人々を騙し…夜になると女子供を唆して攫い…蹂躙していた!その血を私と分かち合う代わりに警察署長の私が一切証拠が残らないように消してやっているのさ」
「…どうやってワトソン署長を…」
「無粋な質問だな。もちろん殺したに決まっているさ。中年の不味い血だったが、この男の『署長』と言う地位は実に魅力的だ!それを利用しようとバードリーは考えたのだろう。…本物のワトソン署長と言う男は3、4か月前に赴任してきたばっかりの時からあの少女を殺したのはバードリーじゃないかと疑っていた。だからバードリーは早々にこの男をこの地下神殿に呼び出し殺した。そして私はこの男の血を飲み干し…私がこの『ワトソン署長』と成り代わってやったのよ」
「外道め…っ!」
「さすがに200年前の身体はいつ朽ち果ててもおかしくないほどボロボロだったからな。新しい身体と中の人々が私にひれ伏すこの地位を手に入れた私は…バードリーと共に女子供の穢れなき身体と魂を蹂躙し、生き血を啜ってやったわ!」
「…この化け物目が…っ!」
「カルロ…お前とて私と同じ吸血鬼だ…。お前も同じ化け物だろう?」
「お前と一緒にするな…っ!」
「はっ!強がっていても無駄だ!…お前の腕から流れ出るその血とエネルギー…。ほら…だんだんと清らかで新鮮な血を飲んでエネルギーが欲しくなってくるだろう?」
「ぐ…っ!!」
「…ほら…お前の目の前には…清らかで穢れなく…そして気高い魂の持ち主がたくさんいる…。その血を飲み干したくなるだろう…?」
カルロ伯爵の呼吸が荒くなり、瞳がさらに煌々と金色に光り出しました。撃たれた腕にハンカチを巻き付け止血をしていましたが、血はじんわりと滲み出てきて止まる様子がありません。いつの間にか、カルロ伯爵の口元には牙のようなものがじんわりと姿を現しておりました。
「それでも…私は…人間の血を吸うなど…絶対にしない…っ!お前らのようなケダモノと一緒にするな…っ!!」
「そうか…。残念だな…」
カルロ伯爵の目の前にやって来たワトソン署長はニヤリと微笑み、素早く銃を構えてカルロ伯爵の心臓目掛けて銃を放ちました。
カルロ伯爵は吹っ飛ばされ、そのまま床に仰向けに倒れました。
「…っ!」
ヴィンセントは一瞬でシャルロット様をウィリアム様にお渡しすると、刹那の速さでワトソン署長の前に走りだし、剣を手にその勢いで署長に切りかかります。いきなりのことに反応できなかったワトソン署長はそのまま身体が胸の辺りから斜めに真っ二つに切り離されました。
剣の血をパッと払い、パッと後ろを振り返りました。真っ二つに切られたワトソン署長の身体は床に転がって血だまりを作っておりましたが、躯となったワトソン署長の身体から笑い声が響き始め、むくっと立ち上がると切られたはずの身体が元に戻り出しました。
「…マジですか…」
「無駄ですよ、ヴィンセント殿!そんな剣じゃあ私を殺せなどしない…っ!」
パキ…っと音がしてヴィンセントの剣が綻び出し、ボロボロと刃が欠けだしました。それを見てヴィンセントはチッと舌打ちをすると、高笑いし続けるワトソン署長を睨んでおります。
「さてウィリアム陛下…貴方のその腕の中に居る愛らしい姫君を返していただけませんか?今からここでシャルロット姫様と…私が一つになる儀式をしなければならないのですよ…」
「そう言われて返すと思うか?」
「…力付くでも返してもらいましょうか」
ワトソン署長はウィリアム様の方に向きを変えると、ゆっくりと近づき出しました。ウィリアム様はギュッとシャルロット様の肩を抱いて抱きしめます。ヴィンセントが再びワトソン署長の前に立ちはだかり、ボロボロになった剣をワトソン署長の心臓目掛けて刺しました。しかしワトソン署長は止まることなく、ニヤニヤ笑いながらヴィンセントを押し返します。
「…っ!陛下逃げてくださいっ!!ここは私が押さえますから…っ!」
「だが…お前が…っ!!」
「私の事は良いから!早く姫様を安全な所へ…っ!!」
ワトソン署長は口を大きく開け、ヴィンセントに噛みつこうと襲ってきます。ワトソン署長の身体に刺さっている剣が更にボロボロになっていき、ヴィンセントはくそ…っと呟いたその瞬間、再び地下室に乾いた音が響き渡りました。
「これはこれは陛下…ご無事でなりよりです」
「署長殿…っ!」
懺悔室の部屋中に飛び散るほどの血を出していたはずなのに、ワトソン署長怪我一つなく綺麗な姿のままそこに立っておりました。そしてニヤッと下卑た笑いを浮かべると、ブラウンの瞳がだんだんと金色に光り始めました。
「あぁ…。ヨハン…私の愛しい眷属のヨハンは消えてしまったんですね…」
「署長殿…?」
「…まあいい。あの男の替わりなど他にたくさんいる…」
「何を…」
「…ワトソン署長殿?何を言って…」
「陛下、逃げてください…っ!」
ワトソン署長は、砂になりキャソックと身に着けていたロザリオだけが転がっているのを見るとあぁ…と少し憐れんだ声を出しましたがすぐに鼻でフンッと笑い、ゆっくりと歩きだして三人の傍へと近づいてきました。
ウィリアム様がワトソン署長に近づこうと一歩踏み出されましたが、カルロ伯爵は打たれた左腕を押さえながら必死に手を出してその進路を防ごうとされました。
「カルロ伯爵殿っ!」
「…しくじったな。心臓を狙ったんだが…上手いことピントが合わん。やはり中年の身体はやはりイマイチだな…。早くこの力に見合うもっと美しくて高貴な身体に変えなければ…あぁ…しかしこの男の立場を失うのは何ともったいないことか…」
「そんなことさせませんよ…!お前はここで消え去るんだから…っ!!」
「減らず口を叩いていられるのも今の内だ、カルロ…」
「…上手いこと正体隠してましたね…まさか貴方が吸血鬼だったなんて…気配も一切感じなかった…クソッ!」
「残念ながら昔のあの頃の私とは違うのだよ…カルロ。気配を消す事など朝飯前さ」
「…っ!」
「…哀れなものだな、カルロ…。私を探し出すために走り回っていたのになぁ。こんなにも傍にいたのに私に気が付かないなんて寂しいものだ。ちゃんと私を感じられるように…後でたっぷりと可愛がってやろう。その時に私のエネルギーを含んだ体液をしっかり注ぎ込んであげよう…。私の愛しいカルロ…」
「気安く名前を呼んでほしくないですねぇ…」
「悲しいことを言うなよ…。200年前…お前の首筋から私のエネルギーを含んだ体液をお前の体内に注入してお前は私の眷属となった。つまりお前は…私の分身なのだ」
「…最悪ですね」
「フンっ!!やはりお前を愛おしいと思う反面、はらわたが煮えくり返るほど憎らしいっ!!…私は決して忘れはしないぞ、お前たちに封印されたあの忌々しき過去を…っ!」
「…貴様…どうやって復活した…?お前は完全に…教会の総本山によって封印されていたのではないのか…っ!?」
「あぁ、あの時…私は当時『ジャン神父』として赴任していた教会の焼け跡にお前たちの手によって200年もの長い間…封印されていたさ!だが3か月ほど前だったか…砂になってしまったあの男…バードリー神父の手によって私の封印は解き放たれ、私はこの世に復活したのだ…っ!!」
ポタポタとカルロ伯爵の腕から血が流れだし、地下神殿の床に雫を垂らしていきます。苦痛に顔を歪め、少し呼吸が荒くなったカルロ伯爵の顔を見てワトソン署長はニヤニヤと笑いながら少しずつ近づいてきました。
「バードリー神父の手によって…?」
「あぁ…。あの男は、抑えきれない自分の中にある悪魔の影を持っているのを教会の総本山に見抜かれ破門されてこの地にやって来た。…あれは満月の夜だった―――…。あの男は残忍で凶悪な悪魔のような面を抑えきれずに、自分に好意を抱いているある少女をあの朽ち果てた教会で乱暴しようとしていたのさ。人畜無害な紳士的な青年だと思っていた人物がいきなりケダモノとなり襲いかかってくる恐怖に逃げ惑う哀れな少女。…だが少女は真っ暗闇の中、木の根っこに足を取られて男に追いつかれてしまう。恐怖に震えているその少女は男に抵抗した!思いがけないことに逆上したあの男はうっかり彼女を殺してしまい…その血を私の眠る土の上に落とした…」
「何だと…?」
「…思いがけず汚れなき少女の血を得ることが出来た私の魂は復活した!そして…神父と言う聖職の仮面の下に凶暴な面を必死で抑え込んでいた哀れなあの男は…その身を差しだして私と契約し、吸血鬼となった」
「何ということを…」
「あの男は普段は人畜無害な好青年を装い、このグララスの街の人々を騙し…夜になると女子供を唆して攫い…蹂躙していた!その血を私と分かち合う代わりに警察署長の私が一切証拠が残らないように消してやっているのさ」
「…どうやってワトソン署長を…」
「無粋な質問だな。もちろん殺したに決まっているさ。中年の不味い血だったが、この男の『署長』と言う地位は実に魅力的だ!それを利用しようとバードリーは考えたのだろう。…本物のワトソン署長と言う男は3、4か月前に赴任してきたばっかりの時からあの少女を殺したのはバードリーじゃないかと疑っていた。だからバードリーは早々にこの男をこの地下神殿に呼び出し殺した。そして私はこの男の血を飲み干し…私がこの『ワトソン署長』と成り代わってやったのよ」
「外道め…っ!」
「さすがに200年前の身体はいつ朽ち果ててもおかしくないほどボロボロだったからな。新しい身体と中の人々が私にひれ伏すこの地位を手に入れた私は…バードリーと共に女子供の穢れなき身体と魂を蹂躙し、生き血を啜ってやったわ!」
「…この化け物目が…っ!」
「カルロ…お前とて私と同じ吸血鬼だ…。お前も同じ化け物だろう?」
「お前と一緒にするな…っ!」
「はっ!強がっていても無駄だ!…お前の腕から流れ出るその血とエネルギー…。ほら…だんだんと清らかで新鮮な血を飲んでエネルギーが欲しくなってくるだろう?」
「ぐ…っ!!」
「…ほら…お前の目の前には…清らかで穢れなく…そして気高い魂の持ち主がたくさんいる…。その血を飲み干したくなるだろう…?」
カルロ伯爵の呼吸が荒くなり、瞳がさらに煌々と金色に光り出しました。撃たれた腕にハンカチを巻き付け止血をしていましたが、血はじんわりと滲み出てきて止まる様子がありません。いつの間にか、カルロ伯爵の口元には牙のようなものがじんわりと姿を現しておりました。
「それでも…私は…人間の血を吸うなど…絶対にしない…っ!お前らのようなケダモノと一緒にするな…っ!!」
「そうか…。残念だな…」
カルロ伯爵の目の前にやって来たワトソン署長はニヤリと微笑み、素早く銃を構えてカルロ伯爵の心臓目掛けて銃を放ちました。
カルロ伯爵は吹っ飛ばされ、そのまま床に仰向けに倒れました。
「…っ!」
ヴィンセントは一瞬でシャルロット様をウィリアム様にお渡しすると、刹那の速さでワトソン署長の前に走りだし、剣を手にその勢いで署長に切りかかります。いきなりのことに反応できなかったワトソン署長はそのまま身体が胸の辺りから斜めに真っ二つに切り離されました。
剣の血をパッと払い、パッと後ろを振り返りました。真っ二つに切られたワトソン署長の身体は床に転がって血だまりを作っておりましたが、躯となったワトソン署長の身体から笑い声が響き始め、むくっと立ち上がると切られたはずの身体が元に戻り出しました。
「…マジですか…」
「無駄ですよ、ヴィンセント殿!そんな剣じゃあ私を殺せなどしない…っ!」
パキ…っと音がしてヴィンセントの剣が綻び出し、ボロボロと刃が欠けだしました。それを見てヴィンセントはチッと舌打ちをすると、高笑いし続けるワトソン署長を睨んでおります。
「さてウィリアム陛下…貴方のその腕の中に居る愛らしい姫君を返していただけませんか?今からここでシャルロット姫様と…私が一つになる儀式をしなければならないのですよ…」
「そう言われて返すと思うか?」
「…力付くでも返してもらいましょうか」
ワトソン署長はウィリアム様の方に向きを変えると、ゆっくりと近づき出しました。ウィリアム様はギュッとシャルロット様の肩を抱いて抱きしめます。ヴィンセントが再びワトソン署長の前に立ちはだかり、ボロボロになった剣をワトソン署長の心臓目掛けて刺しました。しかしワトソン署長は止まることなく、ニヤニヤ笑いながらヴィンセントを押し返します。
「…っ!陛下逃げてくださいっ!!ここは私が押さえますから…っ!」
「だが…お前が…っ!!」
「私の事は良いから!早く姫様を安全な所へ…っ!!」
ワトソン署長は口を大きく開け、ヴィンセントに噛みつこうと襲ってきます。ワトソン署長の身体に刺さっている剣が更にボロボロになっていき、ヴィンセントはくそ…っと呟いたその瞬間、再び地下室に乾いた音が響き渡りました。
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