スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya

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第4.5章 スライムを飼う?

第46話 ジーさんを接待

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ドンドン!

マロが水槽でぴょんぴょんと跳ねて移動しているのをほっこりと見ていたところ、急に扉が叩かれた。

 「はい、あ!?ジーさん!!」

 「最近家を建てたって聞いたから様子見に来たんだが、とりあえずそこのスライム達を抑えてくれ。魔力が刺さってキツイ。」

 「え?」

後ろを振り返ると、全員がジーさんの方視線を向けていた。マロだけは変わらずぴょんぴょん跳ねていた。

 「ああ、こらこら、ジーさんだよ。敵じゃないから抑えて抑えて。」


~~~~~~~~

 「しっかしすごい家ができたもんだな。」

 「ええ、うちのテイロが主任でみんな頑張ってくれましたからね。」

ジーさんの褒め言葉に『俺なんかまだまだっすよ。これからも良い家が建てれるように頑張っていくだけっす。』と腕を伸ばして意気込みしていた。するとリーンが紅茶ポットを使って紅茶を淹れる。

 『どうぞ、ジー様。ごゆっくりどうぞ。』と腕を揺らして元の場所に戻る。

 「あ、ありがとう。すごいな、しかも美味しい。ん?あれはなんだ?」

紅茶を美味しそうに飲むジーさんはマロが疲れてすやすや寝ているのところを指差して聞いてきた。

 「ああ、この前モンスターの卵買った時に孵った新しいスライムです。マロー、こっちに来て!」

マロを呼ぶと、起き上がってぴょんと水槽を飛び越え、ぴょんぴょんと机の方に向かって、俺の胸元に来る。

 「おお、今回は白いのか。なんか全員水色だったから新鮮だな。」

 「あはは、そうですね。」

『(誰だろ~このおじさん。眠たいなー)』

 「この子はエンジェルスライムのマロです。ほらご挨拶を」

『どうも、マロだよ。よろしくねおじさん。』とのんびりした感じで腕を揺らす。

 「ん、エンジェルスライムって言ったか?」

 「え?そうですけど。」

 「お前、こいつエンジェルスライムじゃねえぞ。」

 「え?」

でもステータスにはエンジェルスライムって表記されていたしな。

 「ああ、正確に言えばエンジェルスライムから進化しているんだ。なんで生まれてすぐに進化してんのかわからんけどな。」

たしかに魔法が12レベルは驚いたし、知能も高くなってるから強いとは思ってたけど。

 「これはエンジェルスライムの進化系の[エクスシアスライム]だぞ。」

 「エクスシアスライム!?」

エクスシアって、キリスト教の天使の位の一つだったよな。
 
 「これもレジェンダリースライムほどではないが伝承に載るほどだぞ。確か結界魔法を得意とし、さらに希少な重力魔法が使えるはず。」

 「ああ、確か使えますね。」

 「はぁ、じゃあ間違いないな。何か心当たりはあるか?」

 「うーーーーん。あ、確かマロの食べているものはほとんどが魔力の高いものだけですね。」

 「そ、それじゃあドラゴンの血もあげたのか?」

 「ええ、そうですけど。」

 「はぁーー、やっぱりか。どうりで生まれたてにもかかわらず強いわけだ。」

 「そんなに強いんですか?」

俺は赤ちゃんにしか見えないからあんまり強いと感じない。今でも疲れてすやすや寝てるし。

 「たしかにまだ子供だが、すでにそこらの魔物じゃ手も足も出ない強さだ。わかりやすく言えば、ワイバーンぐらいだろうな。」

 「え!?そんなに強いんですか!?」

ワイバーンはランクC対象のモンスターだ。中堅の冒険者でもギリギリだ。そんなモンスターをこんな生まれて1日の子スライムが倒せるのか。

 「子スライムだと油断してちゃいかんぞ。まだ発展途上、お前に危害を加えることは無いだろうが、何かしらの形で危害を喰らうかもしれない。そこはしっかりと教育しろよ。」

 「は、はい!もちろんです!」

~~~~~~~~

 「そういえば、この後はどうするんだ?」

 「あー、そうですね。」

正直ここでやれることも無くなってきたかな。鉱山でいろんな鉱石見つけたし、今は剣とかも作ってもらってけど、特に無いな。

 「多分海の街のキエハナに行くと思います。」

 「そうか、あそこはここより多少レベルが高いが、お前なら問題無いな。あと海だから魚類のモンスターがよく出てくるな。」

おお!魚!この世界に来てようやく魚!ここの世界の輸送技術はわからないが、どこの街にも魚は輸送
されてなかった。だからすごく楽しみだ。

 「一応向こうのギルドマスターにお前のことを伝えておく。何かあっては困るからな。」

 「ありがとうこざいます。」

おそらくシャルケのような事が起こらないようにするためだろう。レベルが高いってことはスライムテイマーでもあんまり警戒はしないんだろう。来ないだろうし。

 「きゅー、」

マロが突然腕を伸ばして、俺にじゃれてきた。
 
 「ああ、難しい話ばかりでごめんな。悪いけどまだもう少し話すことがあ……あ、リーン!頼むよ。」

あははとマロが伸ばしてきた腕を握ってると、リーンがやってきて『ほらマロ、早くこっちにいらっしゃい。シンジ様はお客人とお話し中だから、また後でにしましょう。』とマロの頭を腕でよしよしと撫でて、別の部屋に連れて行った。

 「あのスライムはあんなことまでできるのか!?まさか世話をするとは。」

 「リーンは色々と働き者ですからね。」

最近はなにかと世話をしてくる。パシャマは脱いで畳もうとすると先に畳むし、寝るときは必ず布団をかけてくれるし、ライトも光の鉱石を切るときいち早く察知して切ってくれる。

 「メイドか秘書みたいだな。」

 「まぁ、うちのスライム達は見た目は似てますが個性がかなりあるのでみんな可愛いですよ。」

 「そうか。それじゃあ俺は失礼するよ。」

 「あれ、もう帰るんですか?」

 「ああ、仕事もあるしあくまでも様子を見るためだけに来たからな。」

 「そうですか。それじゃあ。」

 「ああ、」

ジーさんは戻っていった。もう遅いしお風呂に入るか。

 「それじゃあ今日はマロも入るか。」

 「きゅー♪」

昨日はもう寝てて、赤ちゃんということもあり起こさなかったが今日は起きていたのでお風呂に入れることにした。

 「ふーー、気持ちいい。マロもほら、よいしょっと。」

 「きゅ!きゅー♪」

お風呂の温かさに驚いたものの慣れてきてゆったりし始めたマロ。明日はバームを出るつもりだ。今日は明日に備えてゆっくりと寝よう。
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