スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya

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第9章 温泉街リリーシア

第107話 ブート達の危機

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 「なんだこの雑魚は?」

 「ひっ、なんつー魔力の量だよ。おい、ブート、どういうことだよ。」

 「いや、俺にもわかんねーよ。俺の持ってきた召喚魔石はこれじゃねえはずだ。」

ブートとリューキは罠を設置している間にある存在に見つかり、絶体絶命のピンチに陥ってた。

彼がリューキに見せつけた黒い魔石、それは召喚魔石と呼ばれるものである。そこに魔力を流し込むと、使用者の魔力に関係せず封印されてるモンスターが出てくる。本来は試験や研究のために使われるものである。

 「俺が持ってきたのはヒュージサーペントだ。」

 「はやく呼び出せ。とにかく逃げないと。」

リューキに促され、ブートは急いで魔石に魔力を流し込む。すると淡い光を放って5メートルはくだらない蛇が出てきた。ヒュージサーペントはBランク指定のモンスターだ。

 「シャーー!」

 「!?あいつをやれよ!」

ヒュージサーペントは出てきた瞬間にブート達の方に嚙みつこうとする。理由は1つ、ブート達の前にいる存在の魔力がエゲツないからだ。ヒュージサーペントはBランク指定、相手の魔力を見極めることもできる。

そんなモンスターがいきなり弱い方を狙ったというのは、そういうことだ。ブート達はCランク、食われるのを覚悟した。

シュパン!

 「ふん、そいつらは俺の獲物だ。勝ってに食おうとするな。」

 「「な……」」

噛み付く瞬間、ヒュージサーペントの首は吹っ飛んだ。そしてその後ろに見える存在の手は赤く染まっていた。見えない速さで切ったのだ。

 「さて、と。1つお前らに質問があるんだ。ここにいたはずのヒドラは知らないか?」

 「ヒドラ?し、知るわけねえだろ。」

 「嘘は言ってないだろうな、」

ブートのすぐ目の前にそいつは近づいた。ブートはアゴ下を掴まれるまで気づかなかった。

 「もしヒドラなんかが出たら俺たちだったら騒ぎになるレベルだぞ。」

 「ふむ、それもそうか。それじゃあもう1つ聞きたいことがある。黒髪の男を知ってるか?」

 「黒髪?それなら何人かがいるが他にはわからないのか?」

 「そうだな、、何か特徴を言われてた気がする。えーと、おお、思い出した。」

ポンと手のひらにもう一方の手で叩き、わかったと笑う。しかし、ブート達にとってその笑いは恐怖でしかなかった。

 「スライムを従えてる黒髪の男だったな。これで知ってるか?」

 「おい!それって朝あったやつじゃないか?ブート、」

 「ああ、多分そうだろう。」

 「おお、知ってるのか!?しかも今日あったとは。案内してくれるよな?」

 「え、ええ、と、、」

 「してくれるよな?」

 「は、はひ。」

ブート達は目の前の存在の魔力にすでに体の感覚の一部が麻痺していた。涙はだらだらと、特にブートに至っては腹部が濡れていた。

 「どこにいるかわかるか?」

 「す、少しお待ちください!ええ、、と、、あ!?見つかりました。」

 「おお、そうか。では案内を頼むよ。」

リューキは必死の思いで探査スキルを使いお目当ての相手を探し、見事見つけた。

~~~~~~~~

 「なにか、嫌な感じがします。」

シルが突然そんなことを言い始めた。シルが感じるってことは、

 「昨日の感じに似てるか?」

 「はい、悪寒がとんでもなく感じています。」

 「ん?シンジ、どうかしたのか?」

 「あ、いえ。ちょっとこちらの問題で、特に大丈夫ですよ。」

下手にシルが天使だとは言えない。俺らのことを知っていたギルドマスターでさえヨーグさんの前では言わなかったし。

 「でも急にモンスターがいなくなってきたね。」

 「そうっすね、もう他のチームが倒しまくったんですかね?」

 「わからない、だが気を抜くなよ。いつ急に増えるかわからないからな。」

アクアの探査能力でも特に引っかからない。本当に殲滅したのか?それでも今は探索するしかない。

 「悪いなシルとルー、それにマロも。」

 「まだなんとか、」「ピイ、」「きゅー、」

天使の魔力を備えるこの3匹?はかなりきつそうだ。だがアクアの探査に引っかかるまでは進むしかない。これも緊急クエストの意味合いかもしれない。

~~~~~~~~

空が急に暗くなり始めた。まだ夜どころか夕方にも全然遠い時間帯だ。しかも黒というか、紫?と言った感じだ。

 「はあ、はあ、、はあ、、」「ピイ、ピイ、」
 「きゅー、」

どんどん体調が悪くなってきている。流石にヨーグさんに撤退を依頼したほうがいいかもしれない。

 「あの、ヨーグさん、そろそろこの森から撤退してもいいで……」

 「キュー!!!」

 「どうしたアクア!?」

あのアクアがこんなに驚くことは滅多にない。それこそドラゴンの時ぐらいにしか見ない。『急にむちゃくちゃ強い何かが近づいてきた!!』と腕を揺らして伝える。

 「むちゃくちゃ強いやつ?一体どういう、」

 「みーーつーーけた!」

 「!?」

前を見ると、ブート達が気力がなさそうに立っていた。がそんなことは全く気にならなかった。それ以上に間にいるやつの存在がやばい。

 「どうもお初にお目にかかります。私魔王軍幹部のフリースと申します。」

 「魔王軍!?」

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