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第11章 テイマーの街
第164話 謎の少女
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「やっちゃいましたけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫やろ、もともとこいつから吹っ掛けてきた勝負やし。1時間もすれば目覚めるやろ」
そう言うと、ゼノンさんは1枚の書類を持ってきた。
「これが、今回の【グレイトモスリーグ】の申込書類、シンジ合格や」
周りの人たちも、参加しろという目をしている。このために、俺をここに呼んできたのか。
「あの人を倒しただけでいいんですか?あんまり強そうではなかったですが」
「あいつってこの中じゃあどんなもんやった?」
ゼノンさんが周りの人に聞くと、一人の華奢な女性が近づいてきた。
「この中だと下から2番目。・・・でも闘技場ランキングは現在だと25位ぐらい」
女性はさらに近づいてきて、俺のことをじっと見つめ続ける。
「彼を倒せるほどの冒険者であれば、そこそこ有名だと思う。一体あんたは何者?」
「まあまあ落ち着け、アイシャ」
俺とアイシャと呼ばれた女性の間にゼノンさんが入り込む。
「お前が強い相手を見るととことん調べる癖は理解しているけど、いまはやめてくれ」
そういわれると、アイシャはしぶしぶ下がったが、いまだ目線はそらしていない。
「こいつは強い奴にはとことんしつこい性格なんだ。すまんな」
「いえ、俺は気にしていないですが」
「話を戻そう、さっきアイシャが言った通り今倒れているやつはあれでも闘技場の中では上位の存在だ。それを一撃で倒したんだ。資格は十分だ」
こうなっては腹をくくるしかないな。俺自身も参加することに否定的ではなかったしな。
「勝手に連れてきて悪かったな。今日はここまでだ、帰り道はわかるな?」
「はい、大丈夫です」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「さて、シンジの実力はどうだった?」
ゼノンは、周りの闘士たちにシンジの評価を聞く。
「かなりの実力を持っているな」
「参戦してもかなりいい成績出せるんじゃないか?」
ゼノンは周りの声を聴いて素直にうなづく。彼としてもシンジの実力をある程度見れてうれしい様子だ。
「ノイド、実際に手合わせてみてどうだった?」
「相当強いな、言っていいのかわからんが正直お前とそん色ない」
「いや、むしろその評価でありがたい。久々に血がたぎるような戦いができそうだな」
ゼノンは自身の昂ぶりと同時に魔力も大幅に増幅させた。
「ところで、アイシャはどこ行った?さっきから見当たらないんだけど」
1人の闘士がそのような言葉を発した。
「え、あいつシンジがいたときにはまだ残っていたよな。…まさか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ゼノンさんたちと別れてから、しばらくたったころ。シルたちがすでに使っている宿についたんだが、
「なんで、ついてきてるんすか?」
先ほどの小屋にいた女性、確かアイシャって呼ばれていたと思うけど。
「...?」
しかし、反応が薄い。なぜ俺が質問しているのに、きょとんとした顔をするのか?
「いや、だからなんでついてきてるんですか?」
「...あなたの強さに興味がある」
「...はい?」
アイシャさんはじっと俺の顔を見つめる。あざとさも感じるが、目はいたって真剣である。
「強者からはそれ相応の雰囲気を感じる。ゼノンがまさにそう、」
アイシャさんが言うには、強者には立ち振る舞いからもある程度強さがにじみ出るらしい。
「...でもあなたからは強さが判別できない。だからあなたのことが気になる」
「でもなんで俺についていくるんですか?大会に出ることは知ってますよね?」
「私は素のあなたが知りたいの。戦っているときは確かにゼノンに似たにおいを感じたけど今は感じない。だから普段のあなたと行動を共にしたい」
「…まあ勝手にしてくださいね。後で何か言われても知らないですからね」
アイシャさんはこくりと小さく頷いた。どうやら本当についてくようだ。シルたちがすでにいる宿へと向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「...うーーん」
歩き始めて10分ぐらいが経ったが、特に何もしてこない。本当にただただ後ろをついてくるだけである。しかし、時折鋭い視線を感じる。
アクアたちは特に何も感じていないようで、完全にターゲットは俺だけのようである。
「(後ろから刺されるとかないよな。本当心臓に悪いな)」
後ろを振り返って、彼女の顔を見るがずっと無表情というか、何を考えているのか全く分からない。こっちの世界にきてクールな人はそこそこ見てきたが、ここまでわからない人はいなかった。
シルやルーたちが、アイシャさんと気が合うかが心配だ。シルは人見知りをするような性格ではないけど、あまりにつかみどころがないからな。
歩いているうちに、今日止まる予定の宿屋についた。店主に、すでに連れがいることを説明して部屋に案内してもらった。部屋に入ると、ルーがベッドですやすやと寝ており、そのとなりではシルが弓を手入れしていた。
「あ、おかえりなさい。シンジ様‥‥だ、誰ですか!?その女の子は!?」
「大丈夫やろ、もともとこいつから吹っ掛けてきた勝負やし。1時間もすれば目覚めるやろ」
そう言うと、ゼノンさんは1枚の書類を持ってきた。
「これが、今回の【グレイトモスリーグ】の申込書類、シンジ合格や」
周りの人たちも、参加しろという目をしている。このために、俺をここに呼んできたのか。
「あの人を倒しただけでいいんですか?あんまり強そうではなかったですが」
「あいつってこの中じゃあどんなもんやった?」
ゼノンさんが周りの人に聞くと、一人の華奢な女性が近づいてきた。
「この中だと下から2番目。・・・でも闘技場ランキングは現在だと25位ぐらい」
女性はさらに近づいてきて、俺のことをじっと見つめ続ける。
「彼を倒せるほどの冒険者であれば、そこそこ有名だと思う。一体あんたは何者?」
「まあまあ落ち着け、アイシャ」
俺とアイシャと呼ばれた女性の間にゼノンさんが入り込む。
「お前が強い相手を見るととことん調べる癖は理解しているけど、いまはやめてくれ」
そういわれると、アイシャはしぶしぶ下がったが、いまだ目線はそらしていない。
「こいつは強い奴にはとことんしつこい性格なんだ。すまんな」
「いえ、俺は気にしていないですが」
「話を戻そう、さっきアイシャが言った通り今倒れているやつはあれでも闘技場の中では上位の存在だ。それを一撃で倒したんだ。資格は十分だ」
こうなっては腹をくくるしかないな。俺自身も参加することに否定的ではなかったしな。
「勝手に連れてきて悪かったな。今日はここまでだ、帰り道はわかるな?」
「はい、大丈夫です」
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「さて、シンジの実力はどうだった?」
ゼノンは、周りの闘士たちにシンジの評価を聞く。
「かなりの実力を持っているな」
「参戦してもかなりいい成績出せるんじゃないか?」
ゼノンは周りの声を聴いて素直にうなづく。彼としてもシンジの実力をある程度見れてうれしい様子だ。
「ノイド、実際に手合わせてみてどうだった?」
「相当強いな、言っていいのかわからんが正直お前とそん色ない」
「いや、むしろその評価でありがたい。久々に血がたぎるような戦いができそうだな」
ゼノンは自身の昂ぶりと同時に魔力も大幅に増幅させた。
「ところで、アイシャはどこ行った?さっきから見当たらないんだけど」
1人の闘士がそのような言葉を発した。
「え、あいつシンジがいたときにはまだ残っていたよな。…まさか」
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ゼノンさんたちと別れてから、しばらくたったころ。シルたちがすでに使っている宿についたんだが、
「なんで、ついてきてるんすか?」
先ほどの小屋にいた女性、確かアイシャって呼ばれていたと思うけど。
「...?」
しかし、反応が薄い。なぜ俺が質問しているのに、きょとんとした顔をするのか?
「いや、だからなんでついてきてるんですか?」
「...あなたの強さに興味がある」
「...はい?」
アイシャさんはじっと俺の顔を見つめる。あざとさも感じるが、目はいたって真剣である。
「強者からはそれ相応の雰囲気を感じる。ゼノンがまさにそう、」
アイシャさんが言うには、強者には立ち振る舞いからもある程度強さがにじみ出るらしい。
「...でもあなたからは強さが判別できない。だからあなたのことが気になる」
「でもなんで俺についていくるんですか?大会に出ることは知ってますよね?」
「私は素のあなたが知りたいの。戦っているときは確かにゼノンに似たにおいを感じたけど今は感じない。だから普段のあなたと行動を共にしたい」
「…まあ勝手にしてくださいね。後で何か言われても知らないですからね」
アイシャさんはこくりと小さく頷いた。どうやら本当についてくようだ。シルたちがすでにいる宿へと向かった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「...うーーん」
歩き始めて10分ぐらいが経ったが、特に何もしてこない。本当にただただ後ろをついてくるだけである。しかし、時折鋭い視線を感じる。
アクアたちは特に何も感じていないようで、完全にターゲットは俺だけのようである。
「(後ろから刺されるとかないよな。本当心臓に悪いな)」
後ろを振り返って、彼女の顔を見るがずっと無表情というか、何を考えているのか全く分からない。こっちの世界にきてクールな人はそこそこ見てきたが、ここまでわからない人はいなかった。
シルやルーたちが、アイシャさんと気が合うかが心配だ。シルは人見知りをするような性格ではないけど、あまりにつかみどころがないからな。
歩いているうちに、今日止まる予定の宿屋についた。店主に、すでに連れがいることを説明して部屋に案内してもらった。部屋に入ると、ルーがベッドですやすやと寝ており、そのとなりではシルが弓を手入れしていた。
「あ、おかえりなさい。シンジ様‥‥だ、誰ですか!?その女の子は!?」
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