168 / 196
第11章 テイマーの街
第167話 大会当日
しおりを挟む
ついに【グレートモスリーグ】の開催日である。大会の日程は予選と本選それぞれ1日ずつの計2日で行われるそうだ。予選では様々なクラスの相手が入り混じるそうで、いわゆるバトルロワイヤルというものだ。
「今回の参加者総数は130人、結構な数がいるんだな」
「この時期に参加しに戻ってくるやつもおるからな」
いきなり後ろから答えが飛んできた。振り返ると、ゼノンさんがそこにいた。
「よ、ちゃんと来たようやな」
「自分もこの大会で何かしら手に入れたいと考えているんで。それで、この時期に戻ってくるというのは?」
「俺みたいに日ごろから闘技場で戦っているやつ以外にも、特定の大会やイベント以外には興味を示さないやつもおる」
なるほど、参加条件は基本登録して半年間にわたって戦ったもの、つまり登録してから半年戦えばそのあとは継続的な参戦がなくても行けるのか。
「まあ、それでも三桁を超えることはないんやけどな。やっぱ今回の特別措置のおかげやな。むっちゃ楽しみやわ」
そう、今回の大会はその規定は一時撤廃、その代わりに参加する際に実力やその他資格などから判断されるそうだ。判断方法に関して明確な発表はなかったが、そこは心配しなくてもいいのか。
「シンジみたいな飛び入り参加のやつも結構おるからな。俺が思っとる以上にこの話が広まっていたようやな」
「予選では別ブロックのようですね」
「せやな、俺は当然連覇を狙っている。シンジも本選ぐらいには上がってくれよ」
大きく高笑いを上げてゼノンさんはその場を離れた。
「シンジ様、私は応援しかできませんが頑張ってください」
シルがそう声をかけてくれた。周りのスライムたちもその場でぴょんぴょんとはねて応援してくれている。
「よし、絶対に優勝するぞ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
予選は全130選手を4つに分け、約40人でバトルロワイヤル形式で行われ、そこで上位4名が本選に出場という感じだそうだ。
「思ったよりもつくりはしっかりしているな」
控室にいるのだが、異世界の闘技場って聞くと無機質な場所じゃないかと想像する。しかし、簡単にいうとスポーツセンターの控室のような感じで、ある程度の人数なら座れるベンチや荷物置き場もしっかり整備されている。
周りを見渡すと本当にいろんな選手がいる。剣を手入れしている人から杖を確認している人、ガントレットの感触を確かめていたりと、応力が試されそうだ。
「お、君がシンジ君か?ゼノンからよく話は聞いてるよ」
「あなたは?」
俺に声をかけてきた男の人は、緑色の髪色をしたさわやかな人だった。
「俺はダルトン。普段この闘技場で戦っている闘士だ。たぶん先日君とあっているんだけどな」
先日っていうと、観戦した日でその後ゼノンさんに連れられた時のことか。確かにゼノンさんの近くにいたような気はする。
「アイシャは元気にやっているか?」
「たぶんそうだと思います。ほとんどしゃべらないんで全然わからないですけど」
「やっぱそんな感じか。普段自分から行動を起こすタイプじゃないから、君についていくのは不思議だったんだけどいつもと同じなのか」
「付き合いは長いんですか?」
「そうだね、そこそこかな。4年前の闘技場の大会に出会ってからの仲だね。闘技場を少しでも盛り上げたい俺からすれば、女性の闘士が参加してくれるっていうのは結構ありがたいんだよね」
周りを見渡すと、男性が多いがそれでも7割ぐらいか。思ったよりも女性参加者も見受けられる。
「冒険者だと女性の割合もそこそこ高いんだけど、闘士となるとやっぱ女性は少し抵抗感を持つようなんだ。でもアイシャの活躍のおかげで、闘技場の大会に参加する女性も増えてきたんだ」
「女性が相手だと、少し戦いづらいところもありますけどね」
「中には女とは思えないのもいるから油断はしないほうがいいよ。それじゃあ、次会うときは戦いのリングで」
ダルトンさんはそう言って別の闘士にあいさつに行ってた。結構人だかりができているところから、かなりの有名人であることには間違いないか。そりゃ、ゼノンさんと付き合いが長いんだしな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
予選4試合のうち、俺は第1試合から戦うことになった。アイシャさんは第3試合で、そこにはゼノンさんも入っている。
「やっぱこの第1試合はダルトンだろ。今年こそ優勝とるんじゃねえか?」
「いや去年ベスト8入りした新米エースのクリスがいいだろ」
「ダルトンともいい勝負したもんな」
すでにボルテージの上がっている観客席からは試合結果の予想が上がっていた。何度も優勝決定戦に上がっている現ランキング3位のダルトンを筆頭に、昨年初出場でいきなり本選出場し、ベスト8にまで残った女性闘士クリスなどが注目されているようだ。
「第1試合出場選手の入場です」
「今回の参加者総数は130人、結構な数がいるんだな」
「この時期に参加しに戻ってくるやつもおるからな」
いきなり後ろから答えが飛んできた。振り返ると、ゼノンさんがそこにいた。
「よ、ちゃんと来たようやな」
「自分もこの大会で何かしら手に入れたいと考えているんで。それで、この時期に戻ってくるというのは?」
「俺みたいに日ごろから闘技場で戦っているやつ以外にも、特定の大会やイベント以外には興味を示さないやつもおる」
なるほど、参加条件は基本登録して半年間にわたって戦ったもの、つまり登録してから半年戦えばそのあとは継続的な参戦がなくても行けるのか。
「まあ、それでも三桁を超えることはないんやけどな。やっぱ今回の特別措置のおかげやな。むっちゃ楽しみやわ」
そう、今回の大会はその規定は一時撤廃、その代わりに参加する際に実力やその他資格などから判断されるそうだ。判断方法に関して明確な発表はなかったが、そこは心配しなくてもいいのか。
「シンジみたいな飛び入り参加のやつも結構おるからな。俺が思っとる以上にこの話が広まっていたようやな」
「予選では別ブロックのようですね」
「せやな、俺は当然連覇を狙っている。シンジも本選ぐらいには上がってくれよ」
大きく高笑いを上げてゼノンさんはその場を離れた。
「シンジ様、私は応援しかできませんが頑張ってください」
シルがそう声をかけてくれた。周りのスライムたちもその場でぴょんぴょんとはねて応援してくれている。
「よし、絶対に優勝するぞ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
予選は全130選手を4つに分け、約40人でバトルロワイヤル形式で行われ、そこで上位4名が本選に出場という感じだそうだ。
「思ったよりもつくりはしっかりしているな」
控室にいるのだが、異世界の闘技場って聞くと無機質な場所じゃないかと想像する。しかし、簡単にいうとスポーツセンターの控室のような感じで、ある程度の人数なら座れるベンチや荷物置き場もしっかり整備されている。
周りを見渡すと本当にいろんな選手がいる。剣を手入れしている人から杖を確認している人、ガントレットの感触を確かめていたりと、応力が試されそうだ。
「お、君がシンジ君か?ゼノンからよく話は聞いてるよ」
「あなたは?」
俺に声をかけてきた男の人は、緑色の髪色をしたさわやかな人だった。
「俺はダルトン。普段この闘技場で戦っている闘士だ。たぶん先日君とあっているんだけどな」
先日っていうと、観戦した日でその後ゼノンさんに連れられた時のことか。確かにゼノンさんの近くにいたような気はする。
「アイシャは元気にやっているか?」
「たぶんそうだと思います。ほとんどしゃべらないんで全然わからないですけど」
「やっぱそんな感じか。普段自分から行動を起こすタイプじゃないから、君についていくのは不思議だったんだけどいつもと同じなのか」
「付き合いは長いんですか?」
「そうだね、そこそこかな。4年前の闘技場の大会に出会ってからの仲だね。闘技場を少しでも盛り上げたい俺からすれば、女性の闘士が参加してくれるっていうのは結構ありがたいんだよね」
周りを見渡すと、男性が多いがそれでも7割ぐらいか。思ったよりも女性参加者も見受けられる。
「冒険者だと女性の割合もそこそこ高いんだけど、闘士となるとやっぱ女性は少し抵抗感を持つようなんだ。でもアイシャの活躍のおかげで、闘技場の大会に参加する女性も増えてきたんだ」
「女性が相手だと、少し戦いづらいところもありますけどね」
「中には女とは思えないのもいるから油断はしないほうがいいよ。それじゃあ、次会うときは戦いのリングで」
ダルトンさんはそう言って別の闘士にあいさつに行ってた。結構人だかりができているところから、かなりの有名人であることには間違いないか。そりゃ、ゼノンさんと付き合いが長いんだしな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
予選4試合のうち、俺は第1試合から戦うことになった。アイシャさんは第3試合で、そこにはゼノンさんも入っている。
「やっぱこの第1試合はダルトンだろ。今年こそ優勝とるんじゃねえか?」
「いや去年ベスト8入りした新米エースのクリスがいいだろ」
「ダルトンともいい勝負したもんな」
すでにボルテージの上がっている観客席からは試合結果の予想が上がっていた。何度も優勝決定戦に上がっている現ランキング3位のダルトンを筆頭に、昨年初出場でいきなり本選出場し、ベスト8にまで残った女性闘士クリスなどが注目されているようだ。
「第1試合出場選手の入場です」
54
あなたにおすすめの小説
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる