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アステリア編

第13話 何で出ないんですかね

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何で出ないんですかね。

俺は確かに召喚魔法陣に魔力を注いで、唱えたはず。そう不思議に思ってるとサナさんが
 
 「この現象は!まさか竜神様のようです。」となんか号泣してる。

一般に召喚魔法ができない場合、そもそも魔法陣に魔力を注ぐことができない。しかし、俺は注げた上で発動しない。
このケースは竜神であるシャルとその眷属であったある勇者しかなかったそうだ。

そんな超特殊ケースが俺にきているのだ。

 「えーーまじか。結構楽しみにしてたのになー。」

俺はそれなりに残念だった。これも異世界の醍醐味だと思う。

 「まぁ俺にはプルムもいるしいいか!」

俺はそう言ってプルムを撫でる。

「ご主人様~」と嬉しそうにプルプル震えている。うん、俺にはこいつがいるんだ。

 「フミヤさんは竜神様の眷属でしょうか!?」

サナさんがとんでもない形相で俺に問いかけてくる。あ、もしかして、
 「確かおれのステータスに竜神の加護があった気がする。」

 「そう、それですよ。あーーーーこんな凄い人と巡り会えるなんて。」

 「加護を持っているなんて凄いですね。フミヤさん」

俺はあまり凄いと思わなかったが、この加護ってそんなに凄いものだったのか。

(シャル){当たり前ですよ。眷属なんかそう簡単には作りませんよ。信頼できる人にしか私の加護はつけません。}
※この声はフミヤには聞こえてない。

 「ま、まぁ仕方ないですが、フミヤさんは召喚獣ら無しということで。そういえばお二人ともギルドは大丈夫ですか?」

 「あーそういえば、登録してから行ってないなー。」

 「 でしたら今からいきましょう!!」

ルナがかなり興奮気味で提案した。視線の先からおそらく新しい召喚獣のためだな。

俺たちは一度王室へ戻ってヴィットリーさんに話してくる。「頑張ってきなさい。」と特に気にせず、俺たちを送り出す。

俺たちは準備をする。ルナは杖を持ってきて、ローブを着る。おれは帽子を被り、カバンを持っていき(インベントリカモフラージュ)プルムも連れていく。

そしてだいたい1週間ぶりのギルドだ。前と変わらず賑やかだ。そしてカウンターの方へ行く。

 「今からクエストを受けたいんですが。」

俺らが出したのはFランクのリリー草の採集だ。

 「わかりました。このクエストは今日限りですので、今日中に収めくださいね。クエスト失敗で罰金もあるので。」

 「あ、あの!私の召喚獣の鑑定ってできますか!」

ルナが息を荒くして言った。そんなに気になっていたのか。

 「わかりました。それでは、召喚獣を出してもらってこの鑑定紙に魔力を流してください。」

ルナはそう言われて、ジーノとブルースを呼び出す。

 「お、おい。あれってウルタイガーだよな。」
 「あの鳥はコキュートスバードだぞ。」

やはり少し周りの冒険者がざわついた。まぁこんだけ高ランクモンスター出せばそうなるか。

 「出ました。」

ステータス

名前:ジーノ
種族:ウルタイガー
レベル:1
HP:15000
MP:10050
特技:ライトニングクロー
        気配察知
        咆哮(特大)
魔法:雷魔法12/15
        身体能力強化
特殊スキル:ルナリスの召喚獣、ウルタイガーの誇り、

ステータス

名前:ブルース
種族:コキュートスバード
レベル:1
HP:12000
MP:15420
特技:氷結、氷纏い、突進、空中索敵、
魔法:氷魔法13/15
        水魔法9/15
        補助魔法5/15
特殊スキル:ルナリスの召喚獣、鳥使役、神鳥の誇り




         
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