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第2話 家に連れ込む
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「ふー、なんとか家に着いた」
道中スライムは暴れることなく大人しくなってた。ビスケットに夢中だったのかわからないけどいきなり出て行くこともなかった。
よく考えたらチャックがあるから開かないか。
「家に入るけど静かにしてろよ」
小声でリュックの中に入ってるスライムに話しかける。微動だにせず反応しているかわからないがそのまま入る。
「ただいまー」
急ぎ階段を上がり3階にある俺の部屋に向かう。暴れたりはしないがなるべく急ぐ。
「ふー、なんとかついた」
安心してリュックを床におろし、チャックをあける。待ってましたと言わんばかりにスライムはぴょーんとリュックから出る。
キョロキョロ
スライムは俺の部屋に興味津々なのか右往左往している。あ、リュックのビスケット全部食べられてる。
「しばらくの間この部屋にいてね。あ、お腹空いたらこれでも食べてて」
言葉は通じるかわからない、とりあえず食べ物で引き寄せておく。箱に入ってる板チョコを2枚ほど包装を開けてさらに置いておく。ついでにりんごジュースを器に入れておく。
「それじゃ、また後でね」
スライムは早速とチョコを手に取り割って食べてく。割って食べてる?
「あんなに知能が高いのか?」
一抹の不安も抱きながら夜ご飯を食べにリビングに向かう。
「あ、翔。もうご飯できてるよ」
「わかったよ母さん」
俺の家族は4人家族で中学3年の妹がいる。ペットは小鳥を2羽飼ってる。ピー助とハーちゃんだ。
「あ、味噌汁の具材、はい」
「あら、忘れてたわ」
母さん、星宮優姫はよく抜けてるところがある。しかし、もと文学者で大学にも顔を出すほどの人物だった。
「翔、帰ってたのか」
「あ、父さん。ただいま」
俺の父さん、星宮光輝は魔法学博士だ。県の中では一番偉く、時々学会にも出席するほどの存在だ。そのため収入はよく母さんは専業主婦になった。
「少し待っててね、すぐにお味噌汁作るから」
「ねえお兄、この数学の問題教えてよ」
「ああ、ちょっと待ってな」
妹、星宮櫻、中学3年生で受験生だ。
「んー、これはここを因数分解して解けばいけるはずだろ」
「えー、あ!ほんとだ!ありがとう」
櫻は部屋に戻っていった。参考書を置いていくためだろう。
~~~~~~~~
「ごちそうさま、部屋に戻るわ」
スライムのことが気になる。大きい音がしてないから暴れたりはしてないだろうけどいたずらされたらそれはそれで面倒だ。
ガチャリ
「おーい、スライム……ってどこだ!?」
部屋に入るとチョコはなくなりりんごジュースは器の中どころかペットボトルの中身ごと飲まれている。なんでこんなに知能が高いのかは後回しだ。
「キャアーー!」
「この声は櫻!?隣に部屋にいるのか」
部屋越しに櫻の悲鳴が聞こえてくる。ドアを開けてまたドアを開けるとは。
「大丈夫か!?櫻!?」
「お兄、この英語の問題が難すぎるの!」
「はえ!?」
スライムじゃないのか、いやじゃあもっと急がないと。万が一下にいたら、
「はあはあ、あ!?」
プーニプーニ♪
「翔、話をしましょうか」
スライムは父さんの膝の上にいた。そしてぴょんぴょんと跳ねて遊んでいるようだった。
~~~~~~~~
「さて、まずはどこで拾ったんですか?」
「えっと、帰り道の茂みで」
「なるほど、周りに人はいましたか?」
「いや、裏道みたいなところだし多分見られてないよ」
「なるほど、わかりました」
「捨てるの?」
捨てるという言葉に少しばかりスライムが驚いた。いや言葉を本当に理解しているのか。
「いえ、そこまでは言いません。ただスライムを飼うとなると色々と問題も付きまといますね」
今の時代、モンスターをペットとして飼うことは割と普及しているが凶悪モンスターであれば然るべきところに申請する必要があるのだ。
「スライムを飼うとすれば従魔として飼いなさい」
「え!?」
「おそらくこのスライムはあなたに身を委ねていますよ」
ほら、と父さんが手を離すとスライムはぴょーんと俺の方に跳びつき触手を伸ばしてしがみつく。プルプルと震え『怖いよー』と言わんばかりだ。
「というわけで休日のうちにテイマーの役所に届け出を出しましょうか」
「そうだね、わかった」
家にいる小鳥はペットであるがスライムとなると凶暴性も持つ可能性があるため飼う場合はテイマーでないといけないかもしれない。
がスライムのテイマーというのは例がなく果たしていいのかわからない。
「悪さをしない限りは捕まったりもしないでしょう。しっかりとしつけなさいね」
「もちろんだよ」
確かにしつけは大事だ。果たしてこのスライムは成体なのか幼体なのか俺には判断できないが現に部屋から抜け出してるしなんとかしないとな。
「それにしても可愛いわねスライムって」
「たしかにこのスライムはそうですけど本来は勝手気ままに動きますよ」
母さんは能天気に答えるが学者である父さんからズバッと鋭い言葉が出てくる。
「そういえば名前はあるの?」
「あ、名前をつけるの忘れてた」
俺の膝に乗ってるスライムはこちらを見ているようで名付けして欲しそうだ。
道中スライムは暴れることなく大人しくなってた。ビスケットに夢中だったのかわからないけどいきなり出て行くこともなかった。
よく考えたらチャックがあるから開かないか。
「家に入るけど静かにしてろよ」
小声でリュックの中に入ってるスライムに話しかける。微動だにせず反応しているかわからないがそのまま入る。
「ただいまー」
急ぎ階段を上がり3階にある俺の部屋に向かう。暴れたりはしないがなるべく急ぐ。
「ふー、なんとかついた」
安心してリュックを床におろし、チャックをあける。待ってましたと言わんばかりにスライムはぴょーんとリュックから出る。
キョロキョロ
スライムは俺の部屋に興味津々なのか右往左往している。あ、リュックのビスケット全部食べられてる。
「しばらくの間この部屋にいてね。あ、お腹空いたらこれでも食べてて」
言葉は通じるかわからない、とりあえず食べ物で引き寄せておく。箱に入ってる板チョコを2枚ほど包装を開けてさらに置いておく。ついでにりんごジュースを器に入れておく。
「それじゃ、また後でね」
スライムは早速とチョコを手に取り割って食べてく。割って食べてる?
「あんなに知能が高いのか?」
一抹の不安も抱きながら夜ご飯を食べにリビングに向かう。
「あ、翔。もうご飯できてるよ」
「わかったよ母さん」
俺の家族は4人家族で中学3年の妹がいる。ペットは小鳥を2羽飼ってる。ピー助とハーちゃんだ。
「あ、味噌汁の具材、はい」
「あら、忘れてたわ」
母さん、星宮優姫はよく抜けてるところがある。しかし、もと文学者で大学にも顔を出すほどの人物だった。
「翔、帰ってたのか」
「あ、父さん。ただいま」
俺の父さん、星宮光輝は魔法学博士だ。県の中では一番偉く、時々学会にも出席するほどの存在だ。そのため収入はよく母さんは専業主婦になった。
「少し待っててね、すぐにお味噌汁作るから」
「ねえお兄、この数学の問題教えてよ」
「ああ、ちょっと待ってな」
妹、星宮櫻、中学3年生で受験生だ。
「んー、これはここを因数分解して解けばいけるはずだろ」
「えー、あ!ほんとだ!ありがとう」
櫻は部屋に戻っていった。参考書を置いていくためだろう。
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「ごちそうさま、部屋に戻るわ」
スライムのことが気になる。大きい音がしてないから暴れたりはしてないだろうけどいたずらされたらそれはそれで面倒だ。
ガチャリ
「おーい、スライム……ってどこだ!?」
部屋に入るとチョコはなくなりりんごジュースは器の中どころかペットボトルの中身ごと飲まれている。なんでこんなに知能が高いのかは後回しだ。
「キャアーー!」
「この声は櫻!?隣に部屋にいるのか」
部屋越しに櫻の悲鳴が聞こえてくる。ドアを開けてまたドアを開けるとは。
「大丈夫か!?櫻!?」
「お兄、この英語の問題が難すぎるの!」
「はえ!?」
スライムじゃないのか、いやじゃあもっと急がないと。万が一下にいたら、
「はあはあ、あ!?」
プーニプーニ♪
「翔、話をしましょうか」
スライムは父さんの膝の上にいた。そしてぴょんぴょんと跳ねて遊んでいるようだった。
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「さて、まずはどこで拾ったんですか?」
「えっと、帰り道の茂みで」
「なるほど、周りに人はいましたか?」
「いや、裏道みたいなところだし多分見られてないよ」
「なるほど、わかりました」
「捨てるの?」
捨てるという言葉に少しばかりスライムが驚いた。いや言葉を本当に理解しているのか。
「いえ、そこまでは言いません。ただスライムを飼うとなると色々と問題も付きまといますね」
今の時代、モンスターをペットとして飼うことは割と普及しているが凶悪モンスターであれば然るべきところに申請する必要があるのだ。
「スライムを飼うとすれば従魔として飼いなさい」
「え!?」
「おそらくこのスライムはあなたに身を委ねていますよ」
ほら、と父さんが手を離すとスライムはぴょーんと俺の方に跳びつき触手を伸ばしてしがみつく。プルプルと震え『怖いよー』と言わんばかりだ。
「というわけで休日のうちにテイマーの役所に届け出を出しましょうか」
「そうだね、わかった」
家にいる小鳥はペットであるがスライムとなると凶暴性も持つ可能性があるため飼う場合はテイマーでないといけないかもしれない。
がスライムのテイマーというのは例がなく果たしていいのかわからない。
「悪さをしない限りは捕まったりもしないでしょう。しっかりとしつけなさいね」
「もちろんだよ」
確かにしつけは大事だ。果たしてこのスライムは成体なのか幼体なのか俺には判断できないが現に部屋から抜け出してるしなんとかしないとな。
「それにしても可愛いわねスライムって」
「たしかにこのスライムはそうですけど本来は勝手気ままに動きますよ」
母さんは能天気に答えるが学者である父さんからズバッと鋭い言葉が出てくる。
「そういえば名前はあるの?」
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