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第十三章 肉が離れて実が来る
そらのきりふだ
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「あぁぁぁぁ!」
頭上に見えるツインテールの絶叫が聞こえる。
その反応で成功を確信する。
次の瞬間、大きく飛行島が揺れた。
そして、オレ達の身体が静かにフワリと浮く。
まるで重力がなくなったかの浮遊感だ。
それはほんの一時だったが、とても長く感じられた。
すぐに重さが元に戻り、地面に身体全体で着地する。
少々痛いが、やり遂げた感覚に満足した。
この飛行島は止まったようだ。遠ざかっていくオレ達の飛行島を見て、ホッとする。もう体当たりに怯える必要はない。
そして、巨大飛行島が傾きだす。ゆっくりと傾き続き、90度程度のところで止まった。
先ほどまで城の壁として左手側にあったものは地面となり、地面だったものは右手側に土の壁となってそそり立つ。
地面となった城の壁にゴロゴロと転がり落ちる。
カスピタータは、そんな環境の変化にも軽やかなステップで対応し、倒れたオレの足下へと着地する。
「すまない」
オレを一瞥し、オレを一瞥したカスピタータが言う。
「後は任せました」
「ああ。だが、貴方を抱えて走り回るのは無理そうだ。片手がもう動かない。だが、貴方は私が守る。この命に代えても、守る」
その直後、ミノタウルスに向かって短剣を抱えたカスピタータが接近する。ミノタウルスは、まだ状況の変化に対応できていないらしく動きが悪い。環境に慣れない今のうちに倒してしまうつもりなのだろう。だが、ミノタウロスの後ろからツインテールが杖を振り回し、木の蔓を伸ばしカスピタータを迎撃しようと攻撃を放ち、その試みを妨害する。
カスピタータはそれをものともせず、蛇のように動き襲いかかる木の蔓を短剣で切り刻み、ミノタウロスへと接近した。
あと少しでミノタウロスの首に刃が届くと思った瞬間、ミノタウルスは無造作に腕を振るい、カスピタータの短剣を振り払った。その動きは、偶然にしか見えなかった。
だが、偶然であっても、オレ達にとっては嫌な展開だ。
振り払われ、カスピタータの手から離れた短剣は、右くるくると回転しつつ飛び、先ほどまで地面だった壁にぶつかり、ガランと音を立てて落ちた。
「チッ」
カスピタータが舌打ちする。
「勝負ありましたね。もう許すことはできません。カスピタータ。ずっと、ずっと、千年を超える間、一緒だった幼馴染み。貴方はとても得難い人物ですが、あの方に対して顔向けできません。だから、死んで、お願い」
「あのお方……か」
ツインテールの涙を流しながら笑うその表情に、しかめ面のカスピタータが小さく答える。
「ええ、そして、そこのお前。お前は人質です。あの巻物が欲しいの。そうすれば他の飛行島は私たちのものになるのでしょう。そのための人質」
そんなカスピタータには何も答えず、ツインテールはオレをみて笑う。
涙を流しながら、ニタリと笑うその顔に、今までの彼女とは違う薄気味の悪さを感じる。
だが、相手が誰であれ好きにさせる気はない。
さて、次はどうしよう。
魔壁フエンバレアテは先ほどノイタイエルを吹き飛ばしたので打ち止めだ。コントロールを失って、今はもう落下しているだろう。
別の手を考えなくてはならない。
考える考えろ、自分に言い聞かせながら周りを見る。
寝転がってるオレの側には満身創痍のカスピタータ、そしてカスピタータの落とした短剣。ミノタウルス。そしてツインテール。見えるものはそれで全て。オレの背中にも、右手側にそびえ立つ土の壁も使えそうなものがない。こんなことだったら魔壁フエンバレアテを景気良くぶっ放すんじゃなかった。
あとはオレの影か……影収納で、何かつかえるもの。つかえるもの。
痛みであんまり体が動かない。出来ることといえば、影から短剣を取り出し、カスピタータに渡すぐらいか。
「あぁ、もう余計なことはしないで……カスピタータ」
「余計? 本当にそう思っているのか?」
「えぇ。えぇ。えぇ。私は、後悔などしない。すべて、あの方のため」
そんな間も、ツインテールとカスピタータは戦いながら、話を続けている。
いつのまにか彼の手に握られていた透き通った短剣が、日の光をうけて輝く。
「だが、このままではっ」
その間もカスピタータは、息も絶え絶えといった調子にもかかわらず、ツインテールに言葉を投げかけていた。
ツインテールは、笑いながらその言葉に返答しつつ攻撃を繰り出す。
右目が真っ赤に充血していて、先ほど以上に薄気味悪い。
ミノタウロスは、本調子ではないようだ。そのせいもあってか、ツインテールとミノタウロス、その両方を相手にしてなおカスピタータは善戦していた。
そんな時のことだ
「ふぬぅああああぁぁぁ!」
上空から叫び声が聞こえる。ハロルドの声だ
そんなはずはない。さきほど見たオレ達の飛行島からここまでの距離は相当遠い。
飛翔魔法が使えないハロルドが飛び降りるのは自殺行為としか思えない高さだ。
だが直後、目に飛び込んできたのは、絶叫しつつミノタウロスの頭上めがけ、剣を上段に構え落下してくるハロルドだった。
「ぬぁぁぁ!」
叫び声をあげつつ、ミノタウロスの頭をめがけて剣を振り下ろす。
その剣の一閃は、ハロルドを見上げたミノタウロスの脳天から、その背後にある壁もろとも切り裂き両断する圧倒的な威力をみせた。
『ドォン』
大きな音をたててハロルドの巨体が、砂煙をあげ着地する。
「し……死ぬかと思ったでござるよ」
こちらを振り向いたハロルドの表情はいまにも泣き出しそうだ。
「飛行島から飛び降りたのか?」
「まさか!」
オレの言葉に今度はしっかりとした笑顔で応じたハロルドだったが、それを見届けたカスピタータが跳ねるようにあらぬ方向へと動く。
その先は、もう1人のツインテールがいた場所だ。
彼女の姿が見えない。いつの間に?
カスピタータは今は地面となっている城の壁端まで走りしゃがみこんだ。
「フラケーテア!」
「カスピタータさん?」
オレが声をかけると同時に、カスピタータが引き上げたツインテールを投げてよこす。
うけとめた彼女は気を失っていた。
「うわっ」
少しだけ起き上がりかけていたオレは、気を失った人間独特の重みに耐えられず再度寝っ転がる羽目になった。
「すまない……やはり私は……」
何かを言おうとしたカスピタータは、オレを一瞥すると、よろめき、姿が消えた。
城の壁端から、足を滑らせて落ちたのだ。
「いやぁぁぁ!」
隙を狙ったのか、やけくそになったのか。
叫びながら、もう1人のツインテールがハロルドへと飛びかかり、あっけなくハロルドに殴り倒された。
それは、あっという間の逆転劇だった。
「終わったな」
まるで独り言のようにハロルドへ向かって声をかける。
結局、敵だったツインテール2人は助かった。
代わりに助けたかったカスピタータを失ってしまった。
「姫様は正しかったでござるな」
やるせなさに、寝転がったままのオレを見てハロルドが笑顔で言う。
ノアが正しかった?
「どういうことだ?」
「こういうことでござる」
笑顔でハロルドが、カスピタータが落ちた方をみて笑う。
その視線の先、途切れた城の壁端、さらに先から、ノアが現れた。
クローヴィスの背に乗ったノアが。
そしてクローヴィスの後足が、気を失ったカスピタータをしっかりと掴んでいる。
「上手くいったね、ハロルド」
「途中で離すといわれたときは、泣きそうでござったよ。やはり高いところは勘弁してほしいでござる」
笑顔のノアに、ハロルドが軽口で応じる。
「ははっ……」
乾いた笑いがもれる。
まったく毎度毎度、最後はノアに助けられてばかりだ。
力が抜けて、立てない。
しまらないなぁ……。
心の中でそっと呟く。
でも、とても満足だった。
頭上に見えるツインテールの絶叫が聞こえる。
その反応で成功を確信する。
次の瞬間、大きく飛行島が揺れた。
そして、オレ達の身体が静かにフワリと浮く。
まるで重力がなくなったかの浮遊感だ。
それはほんの一時だったが、とても長く感じられた。
すぐに重さが元に戻り、地面に身体全体で着地する。
少々痛いが、やり遂げた感覚に満足した。
この飛行島は止まったようだ。遠ざかっていくオレ達の飛行島を見て、ホッとする。もう体当たりに怯える必要はない。
そして、巨大飛行島が傾きだす。ゆっくりと傾き続き、90度程度のところで止まった。
先ほどまで城の壁として左手側にあったものは地面となり、地面だったものは右手側に土の壁となってそそり立つ。
地面となった城の壁にゴロゴロと転がり落ちる。
カスピタータは、そんな環境の変化にも軽やかなステップで対応し、倒れたオレの足下へと着地する。
「すまない」
オレを一瞥し、オレを一瞥したカスピタータが言う。
「後は任せました」
「ああ。だが、貴方を抱えて走り回るのは無理そうだ。片手がもう動かない。だが、貴方は私が守る。この命に代えても、守る」
その直後、ミノタウルスに向かって短剣を抱えたカスピタータが接近する。ミノタウルスは、まだ状況の変化に対応できていないらしく動きが悪い。環境に慣れない今のうちに倒してしまうつもりなのだろう。だが、ミノタウロスの後ろからツインテールが杖を振り回し、木の蔓を伸ばしカスピタータを迎撃しようと攻撃を放ち、その試みを妨害する。
カスピタータはそれをものともせず、蛇のように動き襲いかかる木の蔓を短剣で切り刻み、ミノタウロスへと接近した。
あと少しでミノタウロスの首に刃が届くと思った瞬間、ミノタウルスは無造作に腕を振るい、カスピタータの短剣を振り払った。その動きは、偶然にしか見えなかった。
だが、偶然であっても、オレ達にとっては嫌な展開だ。
振り払われ、カスピタータの手から離れた短剣は、右くるくると回転しつつ飛び、先ほどまで地面だった壁にぶつかり、ガランと音を立てて落ちた。
「チッ」
カスピタータが舌打ちする。
「勝負ありましたね。もう許すことはできません。カスピタータ。ずっと、ずっと、千年を超える間、一緒だった幼馴染み。貴方はとても得難い人物ですが、あの方に対して顔向けできません。だから、死んで、お願い」
「あのお方……か」
ツインテールの涙を流しながら笑うその表情に、しかめ面のカスピタータが小さく答える。
「ええ、そして、そこのお前。お前は人質です。あの巻物が欲しいの。そうすれば他の飛行島は私たちのものになるのでしょう。そのための人質」
そんなカスピタータには何も答えず、ツインテールはオレをみて笑う。
涙を流しながら、ニタリと笑うその顔に、今までの彼女とは違う薄気味の悪さを感じる。
だが、相手が誰であれ好きにさせる気はない。
さて、次はどうしよう。
魔壁フエンバレアテは先ほどノイタイエルを吹き飛ばしたので打ち止めだ。コントロールを失って、今はもう落下しているだろう。
別の手を考えなくてはならない。
考える考えろ、自分に言い聞かせながら周りを見る。
寝転がってるオレの側には満身創痍のカスピタータ、そしてカスピタータの落とした短剣。ミノタウルス。そしてツインテール。見えるものはそれで全て。オレの背中にも、右手側にそびえ立つ土の壁も使えそうなものがない。こんなことだったら魔壁フエンバレアテを景気良くぶっ放すんじゃなかった。
あとはオレの影か……影収納で、何かつかえるもの。つかえるもの。
痛みであんまり体が動かない。出来ることといえば、影から短剣を取り出し、カスピタータに渡すぐらいか。
「あぁ、もう余計なことはしないで……カスピタータ」
「余計? 本当にそう思っているのか?」
「えぇ。えぇ。えぇ。私は、後悔などしない。すべて、あの方のため」
そんな間も、ツインテールとカスピタータは戦いながら、話を続けている。
いつのまにか彼の手に握られていた透き通った短剣が、日の光をうけて輝く。
「だが、このままではっ」
その間もカスピタータは、息も絶え絶えといった調子にもかかわらず、ツインテールに言葉を投げかけていた。
ツインテールは、笑いながらその言葉に返答しつつ攻撃を繰り出す。
右目が真っ赤に充血していて、先ほど以上に薄気味悪い。
ミノタウロスは、本調子ではないようだ。そのせいもあってか、ツインテールとミノタウロス、その両方を相手にしてなおカスピタータは善戦していた。
そんな時のことだ
「ふぬぅああああぁぁぁ!」
上空から叫び声が聞こえる。ハロルドの声だ
そんなはずはない。さきほど見たオレ達の飛行島からここまでの距離は相当遠い。
飛翔魔法が使えないハロルドが飛び降りるのは自殺行為としか思えない高さだ。
だが直後、目に飛び込んできたのは、絶叫しつつミノタウロスの頭上めがけ、剣を上段に構え落下してくるハロルドだった。
「ぬぁぁぁ!」
叫び声をあげつつ、ミノタウロスの頭をめがけて剣を振り下ろす。
その剣の一閃は、ハロルドを見上げたミノタウロスの脳天から、その背後にある壁もろとも切り裂き両断する圧倒的な威力をみせた。
『ドォン』
大きな音をたててハロルドの巨体が、砂煙をあげ着地する。
「し……死ぬかと思ったでござるよ」
こちらを振り向いたハロルドの表情はいまにも泣き出しそうだ。
「飛行島から飛び降りたのか?」
「まさか!」
オレの言葉に今度はしっかりとした笑顔で応じたハロルドだったが、それを見届けたカスピタータが跳ねるようにあらぬ方向へと動く。
その先は、もう1人のツインテールがいた場所だ。
彼女の姿が見えない。いつの間に?
カスピタータは今は地面となっている城の壁端まで走りしゃがみこんだ。
「フラケーテア!」
「カスピタータさん?」
オレが声をかけると同時に、カスピタータが引き上げたツインテールを投げてよこす。
うけとめた彼女は気を失っていた。
「うわっ」
少しだけ起き上がりかけていたオレは、気を失った人間独特の重みに耐えられず再度寝っ転がる羽目になった。
「すまない……やはり私は……」
何かを言おうとしたカスピタータは、オレを一瞥すると、よろめき、姿が消えた。
城の壁端から、足を滑らせて落ちたのだ。
「いやぁぁぁ!」
隙を狙ったのか、やけくそになったのか。
叫びながら、もう1人のツインテールがハロルドへと飛びかかり、あっけなくハロルドに殴り倒された。
それは、あっという間の逆転劇だった。
「終わったな」
まるで独り言のようにハロルドへ向かって声をかける。
結局、敵だったツインテール2人は助かった。
代わりに助けたかったカスピタータを失ってしまった。
「姫様は正しかったでござるな」
やるせなさに、寝転がったままのオレを見てハロルドが笑顔で言う。
ノアが正しかった?
「どういうことだ?」
「こういうことでござる」
笑顔でハロルドが、カスピタータが落ちた方をみて笑う。
その視線の先、途切れた城の壁端、さらに先から、ノアが現れた。
クローヴィスの背に乗ったノアが。
そしてクローヴィスの後足が、気を失ったカスピタータをしっかりと掴んでいる。
「上手くいったね、ハロルド」
「途中で離すといわれたときは、泣きそうでござったよ。やはり高いところは勘弁してほしいでござる」
笑顔のノアに、ハロルドが軽口で応じる。
「ははっ……」
乾いた笑いがもれる。
まったく毎度毎度、最後はノアに助けられてばかりだ。
力が抜けて、立てない。
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心の中でそっと呟く。
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