293 / 830
第十五章 おとぎ話にふれて
閑話 迷宮都市フェズルード領主タハミネ
しおりを挟む
フェズルード領主タハミネの屋敷は貴族街の奥まった所にあった。
こぢんまりとした一軒家。
彼女はこの地に赴任して以来、ほとんどの仕事を部下に任せ、屋敷にこもっている。
だからこそ、タハミネを侮る者は多い。
彼女は怠惰な人物だ。
少なくとも、貴族達からはそう思われていた。
迷宮都市フェズルードは帝国の飛び地である。
以前こそは重要視されていたが、最近では、そういうこともなくなった。
特殊な趣味を持った貴族や、政争に敗れた貴族。
そんな、少し普通とは違う、貴族達が集まる迷宮都市フェズルード。
赴任した領主はすぐにやる気をなくし、私腹を肥やすか、何もしない。
歴代の領主は、皆そうだった。
タハミネもそういうひとりだと思われている。
だから、赴任後に冒険者ギルドを立て直したのも、町の詳細な地図を作り、橋をかけ、物流を改善したのも、それはタハミネの手によるものではないと思われている。
それらは、連れてきた部下が優秀だっただけなのだと、そう思われている。
そんなタハミネの部屋を1人の女性がノックした。
すぐに扉は開かれ、扉を開いたメイドがうやうあやしく頭を下げて、入室してきた女性の外套を受け取る。
「本日は、急な訪問に……」
「挨拶はよいよ。私は眠い、用向きは?」
入室してきた女性を、タハミネは長椅子に横になったままボンヤリと見つめ、言葉を返す。
果物を食べつつ使者へと応対するタハミネは、とても若々しい。
本来の歳からして老婆にも達するその年齢にもかかわらず、そうは見えない。
それは彼女が魔法使いであるということ、そしてその力は特筆すべき水準にあるということを示していた。
「はい、ナセルディオ様よりのお手紙、その返事を聞きたく存じます」
そんなタハミネを見て、使者である女性はニヤリと笑い発言した。
「あぁ、そうかい。すぐに読んで返事するよ。別室でしばし待っていておくれ」
それだけいうと、手を振り、使者を部屋から下がらせた。
バタリと小さく音をたてて扉がしまった後、長身の男がタハミネに近づく。
少し前まで、別の椅子に腰掛けて書類に目を通していた彼は、難しい顔をしていた。
「どうみる?」
近づいてきた男をチラリとみて、タハミネが問いを発した。
その様子は、とても楽しげにみえた。
「どちらの事でしょうか?」
「両方……では、その手にある物の感想からにしようか」
その言葉を聞いて、男は少しだけ目を見開いたが、すぐに落ち着きを取り戻し言葉を発した。
「はい、ノアサリーナはあの年にしては恐ろしく強い呪いを抱えていると……」
「笑えてくるだろう?」
「カナリアが1週間持たないとは……異常です」
「あぁ。5つを少し超えた位の年頃。真円を描くと目されるとは言え、末恐ろしいものよ」
「はい。それにその従者」
「大した事は書いてなかっただろう。そちらはお前のほうが詳しいのでは?」
「いえ、私の方でも特にご報告すべきことは。素性はつかめません。話す言語の訛りがなども探りましたが、どうにも彼らは相当警戒してるようです。唇の動きすら読ませてくれませんでした」
「ははは」
長椅子に横になったまま少し姿勢を変え、タハミネは笑う。
そのまま手を伸ばしテーブルから果物を掴み、かじりついた。
「ならず者をけしかけることを考えておりますが、それも手こずる始末です」
「けしかけることすら、うまくいかなかった?」
「はい。彼らに手を出した者が、見せしめにと火だるまにされたらしく……」
「見せしめに火だるま?」
「左様です。噂ではありますが……すでに黒焦げにされた者もいるとか。随分と恐れられています」
「それはそれは。恐怖とともに、存在を知らしめるか……ならず者に対して十分な牽制にはなるだろうな」
「購入物品も調べましたが、多種多様なものを買っており。目的はつかめませんでした。ただし、木材などを購入していました。彼らが住み着いた屋敷を手直ししている様子を見ると、しばらくフェズルードに滞在するつもりかと思われます」
「ふぅん」
二つ目の果物を手に取り、面白い話を聞いている様子でタハミネは、男の言葉を待つ。
その様子はどこか他人事だ。
「もしかすると、冬を過ごすだけではないのかもしれません」
「それは、別の者からの報告にもあったな。何が目的なのやら」
「この町にとって、呪い子がいようがいまいが、あまり大したことではありません。ですが、これほどの大物。迷宮の魔物が活性化する可能性はあります」
その言葉を聞き、タハミネは一人のメイドを手招きした。
呼ばれたメイドの手には紙とペン、そしてインク壺を置いたトレイがあった。
「では、やはり、呪い子一行には退場してもらうことにしようか」
タハミネは、上質な紙に殴り書くように手紙をしたため。すぐにペンを投げるようにメイドへと返す。
「それは?」
「見ての通り。手紙。これを勇者の軍へ」
「かしこまりました」
指示をうけたメイドは、うやうやしく頭を下げて部屋から出て行く。
背を正し、キビキビとした動きから、彼女が外見からはかけ離れた戦闘訓練を受けいていることがわかる。
男は、そんなメイドが出て行くのを、首を傾げながらずっとみていた。
「それで……だ、話をもどすと、現在、呪い子は屋敷にいない……と」
タハミネは、自分から視線を外した男に再び声をかけた。
「はい。私の調べでも、数日前より屋敷を開けているくらいしか、わかっていません。報告書にもあるように、獣人の子供が何人か残されてる状況のままです」
「不用心。いや、そのようなことはないか……」
「報告書にも、監視役が逆に見張られている感覚があるとあります。あの屋敷には、獣人の他に、何かがいるのかもしれません」
「それにしても、情報が少ない。異常なほどに情報があつまらぬ」
「では、社交界に出られますか? 貴族の中には知っている者がいるかもしれません」
「冗談を。私はこうやって寝そべって果物を食べて本を読む。たまに詩人を呼び寄せ、歌を聴く。このような生活が性に合っておる。それに貴族が知るわけがないだろう」
「では、しばらく放置しますか?」
男の問いに、ボンヤリと宙をみつつタハミネは無言で果物にかぶりつく。
3つめ。4つめ。長い間、タハミネは無言だった。
その時間が随分と過ぎた後、タハミネは食べかけの果物をお皿に戻し、小さく笑う。
「そうだねぇ。ならず者達をけしかけてみるとしようか。残っているのは留守番だけ。ならず者にも恐れはなかろう。裏ギルドに使いを送っておいておくれ」
「屋敷をですか?」
「主が不在とはいえ、何らかの荷物が残ってるだろう。それに、突けば何かでるかもしれぬ。あとは……そうだな……炊き出しの場所を少し変えよ」
そういって、長椅子の端を指でなでて小さく何かを呟いた。
すると指先が光り、それから部屋の角にかけられた地図に、光の粒が出現した。
「なるほど。炊き出しの位置をかえ、人の移動を促しますか。屋敷の近辺から人を立ち去らせるために」
「細かい事はまかせるよ。なんたって私は面倒事が嫌いだからね」
「かしこまりました」
「あぁ。ついでに、聖獣に着せた鎧。そろそろ古びてきている。新調しておいておくれ。それから、裏ギルド。ギルド長が調子に乗りすぎているようだ。すみやかに首をすげ替えておくれ」
「承りました。では、職務に戻ります」
「あぁ、頼むよ」
男がうやうやしく礼をして、部屋から出ていこうとする。
「ところで、ナセルディオ様の手紙。用向きは、茶会に誘う手紙でしょう。私は、いくべきではないと愚考します」
扉に手をかけた直後、男は振り向き言葉を発した。
まるで思い出したかのような動きではあったが、発言するその姿に焦りや、悪びれた様子はなかった。
「私も同じ考えだよ。今の帝国は狂っているからね」
タハミネは、そんな彼を見ることなく答えた。
ひどく明るい声だった。
その言葉を聞いて、男は安心したように笑う。
「ところで、先ほどの手紙。なぜ勇者の軍へ?」
「ふぅむ。そうだね。国を超えて私の言葉を伝えてくれるからね」
「左様ですか」
「あぁ。便利な代物だよ。あの勇者の軍というやつは」
そう言ってタハミネは静かに笑った。
こぢんまりとした一軒家。
彼女はこの地に赴任して以来、ほとんどの仕事を部下に任せ、屋敷にこもっている。
だからこそ、タハミネを侮る者は多い。
彼女は怠惰な人物だ。
少なくとも、貴族達からはそう思われていた。
迷宮都市フェズルードは帝国の飛び地である。
以前こそは重要視されていたが、最近では、そういうこともなくなった。
特殊な趣味を持った貴族や、政争に敗れた貴族。
そんな、少し普通とは違う、貴族達が集まる迷宮都市フェズルード。
赴任した領主はすぐにやる気をなくし、私腹を肥やすか、何もしない。
歴代の領主は、皆そうだった。
タハミネもそういうひとりだと思われている。
だから、赴任後に冒険者ギルドを立て直したのも、町の詳細な地図を作り、橋をかけ、物流を改善したのも、それはタハミネの手によるものではないと思われている。
それらは、連れてきた部下が優秀だっただけなのだと、そう思われている。
そんなタハミネの部屋を1人の女性がノックした。
すぐに扉は開かれ、扉を開いたメイドがうやうあやしく頭を下げて、入室してきた女性の外套を受け取る。
「本日は、急な訪問に……」
「挨拶はよいよ。私は眠い、用向きは?」
入室してきた女性を、タハミネは長椅子に横になったままボンヤリと見つめ、言葉を返す。
果物を食べつつ使者へと応対するタハミネは、とても若々しい。
本来の歳からして老婆にも達するその年齢にもかかわらず、そうは見えない。
それは彼女が魔法使いであるということ、そしてその力は特筆すべき水準にあるということを示していた。
「はい、ナセルディオ様よりのお手紙、その返事を聞きたく存じます」
そんなタハミネを見て、使者である女性はニヤリと笑い発言した。
「あぁ、そうかい。すぐに読んで返事するよ。別室でしばし待っていておくれ」
それだけいうと、手を振り、使者を部屋から下がらせた。
バタリと小さく音をたてて扉がしまった後、長身の男がタハミネに近づく。
少し前まで、別の椅子に腰掛けて書類に目を通していた彼は、難しい顔をしていた。
「どうみる?」
近づいてきた男をチラリとみて、タハミネが問いを発した。
その様子は、とても楽しげにみえた。
「どちらの事でしょうか?」
「両方……では、その手にある物の感想からにしようか」
その言葉を聞いて、男は少しだけ目を見開いたが、すぐに落ち着きを取り戻し言葉を発した。
「はい、ノアサリーナはあの年にしては恐ろしく強い呪いを抱えていると……」
「笑えてくるだろう?」
「カナリアが1週間持たないとは……異常です」
「あぁ。5つを少し超えた位の年頃。真円を描くと目されるとは言え、末恐ろしいものよ」
「はい。それにその従者」
「大した事は書いてなかっただろう。そちらはお前のほうが詳しいのでは?」
「いえ、私の方でも特にご報告すべきことは。素性はつかめません。話す言語の訛りがなども探りましたが、どうにも彼らは相当警戒してるようです。唇の動きすら読ませてくれませんでした」
「ははは」
長椅子に横になったまま少し姿勢を変え、タハミネは笑う。
そのまま手を伸ばしテーブルから果物を掴み、かじりついた。
「ならず者をけしかけることを考えておりますが、それも手こずる始末です」
「けしかけることすら、うまくいかなかった?」
「はい。彼らに手を出した者が、見せしめにと火だるまにされたらしく……」
「見せしめに火だるま?」
「左様です。噂ではありますが……すでに黒焦げにされた者もいるとか。随分と恐れられています」
「それはそれは。恐怖とともに、存在を知らしめるか……ならず者に対して十分な牽制にはなるだろうな」
「購入物品も調べましたが、多種多様なものを買っており。目的はつかめませんでした。ただし、木材などを購入していました。彼らが住み着いた屋敷を手直ししている様子を見ると、しばらくフェズルードに滞在するつもりかと思われます」
「ふぅん」
二つ目の果物を手に取り、面白い話を聞いている様子でタハミネは、男の言葉を待つ。
その様子はどこか他人事だ。
「もしかすると、冬を過ごすだけではないのかもしれません」
「それは、別の者からの報告にもあったな。何が目的なのやら」
「この町にとって、呪い子がいようがいまいが、あまり大したことではありません。ですが、これほどの大物。迷宮の魔物が活性化する可能性はあります」
その言葉を聞き、タハミネは一人のメイドを手招きした。
呼ばれたメイドの手には紙とペン、そしてインク壺を置いたトレイがあった。
「では、やはり、呪い子一行には退場してもらうことにしようか」
タハミネは、上質な紙に殴り書くように手紙をしたため。すぐにペンを投げるようにメイドへと返す。
「それは?」
「見ての通り。手紙。これを勇者の軍へ」
「かしこまりました」
指示をうけたメイドは、うやうやしく頭を下げて部屋から出て行く。
背を正し、キビキビとした動きから、彼女が外見からはかけ離れた戦闘訓練を受けいていることがわかる。
男は、そんなメイドが出て行くのを、首を傾げながらずっとみていた。
「それで……だ、話をもどすと、現在、呪い子は屋敷にいない……と」
タハミネは、自分から視線を外した男に再び声をかけた。
「はい。私の調べでも、数日前より屋敷を開けているくらいしか、わかっていません。報告書にもあるように、獣人の子供が何人か残されてる状況のままです」
「不用心。いや、そのようなことはないか……」
「報告書にも、監視役が逆に見張られている感覚があるとあります。あの屋敷には、獣人の他に、何かがいるのかもしれません」
「それにしても、情報が少ない。異常なほどに情報があつまらぬ」
「では、社交界に出られますか? 貴族の中には知っている者がいるかもしれません」
「冗談を。私はこうやって寝そべって果物を食べて本を読む。たまに詩人を呼び寄せ、歌を聴く。このような生活が性に合っておる。それに貴族が知るわけがないだろう」
「では、しばらく放置しますか?」
男の問いに、ボンヤリと宙をみつつタハミネは無言で果物にかぶりつく。
3つめ。4つめ。長い間、タハミネは無言だった。
その時間が随分と過ぎた後、タハミネは食べかけの果物をお皿に戻し、小さく笑う。
「そうだねぇ。ならず者達をけしかけてみるとしようか。残っているのは留守番だけ。ならず者にも恐れはなかろう。裏ギルドに使いを送っておいておくれ」
「屋敷をですか?」
「主が不在とはいえ、何らかの荷物が残ってるだろう。それに、突けば何かでるかもしれぬ。あとは……そうだな……炊き出しの場所を少し変えよ」
そういって、長椅子の端を指でなでて小さく何かを呟いた。
すると指先が光り、それから部屋の角にかけられた地図に、光の粒が出現した。
「なるほど。炊き出しの位置をかえ、人の移動を促しますか。屋敷の近辺から人を立ち去らせるために」
「細かい事はまかせるよ。なんたって私は面倒事が嫌いだからね」
「かしこまりました」
「あぁ。ついでに、聖獣に着せた鎧。そろそろ古びてきている。新調しておいておくれ。それから、裏ギルド。ギルド長が調子に乗りすぎているようだ。すみやかに首をすげ替えておくれ」
「承りました。では、職務に戻ります」
「あぁ、頼むよ」
男がうやうやしく礼をして、部屋から出ていこうとする。
「ところで、ナセルディオ様の手紙。用向きは、茶会に誘う手紙でしょう。私は、いくべきではないと愚考します」
扉に手をかけた直後、男は振り向き言葉を発した。
まるで思い出したかのような動きではあったが、発言するその姿に焦りや、悪びれた様子はなかった。
「私も同じ考えだよ。今の帝国は狂っているからね」
タハミネは、そんな彼を見ることなく答えた。
ひどく明るい声だった。
その言葉を聞いて、男は安心したように笑う。
「ところで、先ほどの手紙。なぜ勇者の軍へ?」
「ふぅむ。そうだね。国を超えて私の言葉を伝えてくれるからね」
「左様ですか」
「あぁ。便利な代物だよ。あの勇者の軍というやつは」
そう言ってタハミネは静かに笑った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】身代わり皇妃は処刑を逃れたい
マロン株式
恋愛
「おまえは前提条件が悪すぎる。皇妃になる前に、離縁してくれ。」
新婚初夜に皇太子に告げられた言葉。
1度目の人生で聖女を害した罪により皇妃となった妹が処刑された。
2度目の人生は妹の代わりに私が皇妃候補として王宮へ行く事になった。
そんな中での離縁の申し出に喜ぶテリアだったがー…
別サイトにて、コミックアラカルト漫画原作大賞最終候補28作品ノミネート
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
婚約破棄? めんどくさいのでちょうどよかった ――聖女もやめて、温泉でごくらくしてます
ふわふわ
恋愛
婚約破棄を告げられた聖女リヴォルタ・レーレ。
理由は、「彼女より優秀な“真の聖女”が見つかったから」。
……正直、めんどくさい。
政略、責任、義務、期待。
それらすべてから解放された彼女は、
聖女を辞めて、ただ温泉地でのんびり暮らすことを選ぶ。
毎日、湯に浸かって、ご飯を食べて、散歩して。
何もしない、何も背負わない、静かな日常。
ところが――
彼女が去った王都では、なぜか事故や災害が相次ぎ、
一方で、彼女の滞在する温泉地とその周辺だけが
異様なほど平和になっていく。
祈らない。
詠唱しない。
癒やさない。
それでも世界が守られてしまうのは、なぜなのか。
「何もしない」ことを選んだ元聖女と、
彼女に“何もさせない”ことを選び始めた世界。
これは、
誰かを働かせなくても平和が成り立ってしまった、
いちばん静かで、いちばん皮肉な“ざまぁ”の物語。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
異世界で貧乏神を守護神に選ぶのは間違っているのだろうか?
石のやっさん
ファンタジー
異世界への転移、僕にはもう祝福を受けた女神様が居ます!
主人公の黒木翼はクラスでは浮いた存在だった。
黒木はある理由から人との関りを最小限に押さえ生活していた。
そんなある日の事、クラス全員が異世界召喚に巻き込まれる。
全員が女神からジョブやチートを貰うなか、黒木はあえて断り、何も貰わずに異世界に行く事にした。
その理由は、彼にはもう『貧乏神』の守護神が居たからだ。
この物語は、貧乏神に恋する少年と少年を愛する貧乏神が異世界で暮す物語。
貧乏神の解釈が独自解釈ですので、その辺りはお許し下さい。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる