299 / 830
第十五章 おとぎ話にふれて
まるでおとぎばなしのように
しおりを挟む
「てやんでぇ」
まただ。
「誰の声だ?」
「なになに?」
「次から次へと、今日はわけがわからぬでござる」
ハロルドが困惑したようすで感想を漏らす。
「てやんでぃ」
モグラ?
誰が話しているのかと思ったら、モグラだった。
モグラがキョロキョロと辺りを見ながら「てやんでぇ、てやんでぇ」と、鳴いている。
でも、そんな声でなくモグラなんて知らない。
異世界モグラだからなのか?
「妙な鳴き方をするモグラでござるな」
ハロルドも首をかしげている。
異世界でも珍しいのか。
それとも、何だ? モグラじゃないのか?
そして、モグラは立ち上がり、地面を見つめ、何かを持ち上げた。
小さなツルハシだ。小さなモグラが、その背丈に似合う、小さなつるはしを取り上げる。
「てやんでぇ、てやんでぇ」
そう鳴きながら、コツコツと、地面を打ち付け始めた。
何をしているんだ?
「てやんでぇ。てやんでぇ」
ひたすら「てやんでぇ」と鳴きながら、コツコツとツルハシを打ち鳴らす。
打ち付けられるツルハシによって、地面に小さな窪みが出来上がる。
だが、それだけだ。
何がしたいのだろうか。
「まさか? それは?」
アンクホルタが、何かに気がついたようだ。
「アンクホルタ様、これは一体……」
オレが問いかけようとしたとき。
『ゴゴゴゴゴ』
地響きがした。
とても強い揺れを伴った地響きだ。
『ドンドン……ドォン』
さらに3回ほど大きな爆発音がした。
随分と遠くの方で鳴り響いたように聞こえる。
『ドォン』
更に続いて、爆発音がして、天井に巨大な穴が開いた。
タイマーネタで開けた穴ではない。急に穴が空いたのだ。
「てやんでぇ。てやんでぇ」
モグラは、そんな爆発音はお構いなしに「てやんでぇ」と鳴きながら、ツルハシを振るい続ける。
さらに天井に開いた穴はどんどん大きくなる。
そこには、元々、土などなかったかのように、土は消え去り、穴が大きく広がる。
やがて、空がはっきり見えるようになった。
透き通るような青空が。
「やはり、その子はノーム」
ノーム?
どこかで聞いたことあるな、土の精霊だったかな。
確か昔遊んだゲームに出てきた。
この世界にきて……そうそう、ケルワテ。
勇者の軍が通るための、聖剣までの道をつくった精霊だ。
こんなモグラだったのか。
「てやんでぇ。てやんでぇ」
驚くオレ達に目もくれず、ノームは必死になってツルハシで地面を叩き続ける。
穴はさらに広がり、ヒューレイストの支えが無くても、安心な程の大きさになった。
巨人となっていたヒューレイストは倒れこむと、すぐに小さく元に戻った。
そんなヒューレイストへとミズキが駆け寄る。
「いいよね?」
「もちろんだ」
「それは……?」
「いいから、いいから。助けてもらったんだし」
ミズキはヒューレイストへエリクサーを飲ませた。
彼の体は輝き、タイマーネタによって傷ついた手の怪我もすぐに消えた。
「まさか?」
「胸の焼けるような痛みが……腕の傷も?」
「ヒューレイスト!」
3人が驚きの声を上げる中、ノームの活動は止まることなく続く。
今度はオレ達いる場所が、ゆっくりと持ち上がる。
『ドォン……ドォン』
ゆっくり、ゆっくりと、爆破音を立てながら。
まるでエレベーターに乗っているかのように、地面は持ち上がり、瞬く間に地上へと到着した。
すごいなぁ、ノームは。
閉じ込められた状況から、あっさりと地上へと戻ることができた。
これほどの土木工事をやろうと思ったら、相当な時間と人手が必要になる。
元の世界でも、これだけのことをやったら、相当なコストがかかりそうだ。
当のノームはというと、ツルハシを放り投げ、仰向けになり、ぜえぜえと荒い息を上げていた。
もう全力でやったというのがありありとわかる様子だ。
おかげで助かった。
完璧に、安全に、オレ達を地上まで送り届けてくれた。
「お嬢……」
傷が完全に回復し、体調も戻ったヒューレイストが、泣きながら抱きついていたアンクホルタへと声を上げる。
助かった安堵というよりも、何か申し訳なさそうに見えた。
「いいんです。いいんです。あなたが無事であれば」
「ああ、そうだな。まだもう少し時間がある。大丈夫だ。きっと」
アンクホルタも、ウートカルデも、慰めるように声をかけていた。
「だが! 私が我慢すれば!」
「我慢できようがないじゃないですか。あのままだと、貴方は死んでいたのですよ」
「ですが、お嬢」
アンクホルタ達の会話でなんとなく分かってきた。
多分。目的の代物ってのは。
「すみません。もしかして、皆さんが迷宮都市フェズルードへと来たのはエリクサーを探してでしょうか?」
確認の言葉を投げかける。
エリクサーを飲んで、体の傷、そしてモルススの毒に侵された体を回復した。
ヒューレイストがそれに負い目を感じる理由。思い至る理由はたった1つ、他には思いつかない。
何らかの理由でエリクサーを必要としていたのだ。他に助けたい人間がいたのだろう。
「あぁ。そうだ。でも、貴方達の行為にとやかく言うつもりはなく、感謝している」
やはりそうだった。
エリクサーが、目的か。
「そうでしたか。ところで、先ほどのは、お嬢様を助けていただいたお礼です。そして、あれだけでは、私達の分が足りません」
小瓶を取り出し、アンクホルタ達の前に置く。
「これは……ははは」
ヒューレイストが乾いた笑いをあげる。
「こんなことが……こんなことが……」
ウートカルデがうわごとのように、呟いた。
「本当に、本当に、皆様はおとぎ話でも出てくる人達のようですね」
アンクホルタは涙を流しながら笑っていた。
「エリクサーを探していたのですか」
カガミがオレ達の方へと近づいてきた。
「えぇ。エリクサーが……必要だったのです」
「誰かを癒やすために?」
「いや、違う」
ウートカルデがゆっくりと首を振り言葉を続ける。
「我ら巨人族。その里を、取り巻く結界を復活させるためだ。触媒に、エリクサーを使う大魔術」
「えぇ。過ちにより、失われかけている結界を……結界を取り戻すため。わたくし達の旅はそのためにあったのですよ」
エリクサーを触媒に使う魔法ってのがあるのか。
もう、使う触媒を聞くだけで、凄い魔法ってことが分かる。
巨人族は巨人本来の姿を取り戻すと、モルススという国が振りまいた、毒に負けてしまう。
だから結界を張ってしのいでいた。
でも、何か理由があって結界が駄目になった。
だから結界を張り直す。そのためには、触媒にエリクサーが必要だった。
そういうことか。
「でも、これで助かる。結界は張り直せ、巨人族は助かる」
「それで、ヒューレイスト様は、巨人の姿になってから急激に体調を崩されたのですね」
「そういうことだ。生きながらえることができるとは、思わなかった」
「本当に、本当に、ありがとう」
アンクホルタが涙声で、俺たちにお礼を言う。
これでオレ達は本を手に入れて、彼女達はエリクサーを手に入れることができた。
今回の迷宮探索は大成功だったってことだ。
それから、のんびりと歩いて帰ることになった。
オレ達が出た場所は、フェズルードから随分離れた場所だった。
遠くに見えるフェズルードまで歩くことになる。
まばらに雪が積もった茶色い地肌の荒野を、寒い寒いといいながら歩く。
数日の間、ずっと迷宮探索をしていた間に随分と移動したものだ。
「徒歩でこんなに歩くのって久しぶりですね」
吐き出す息が白くなる中、トボトボと帰る。
「たまにはさ、こんな感じで、のんびり歩くのもいいよね」
寒いと言いながらも、達成感があり、全員が笑顔だ。
「ノアちゃん疲れてない?」
「ううん、大丈夫なの」
ノアも疲れた様子であったが、小さく笑って答える。
「あれ、ノームがついてきてるじゃん」
そして、随分離れた場所にノームがいた。
一緒についてくる様子だ。
「さっき、一緒に来るかどうかを聞いたっスよ」
「で、何て?」
「てやんでぇって。そうっスよね。ノーム?」
プレインの言葉にトコトコと走って、こちらに駆け寄ってきた。
「もしかしたら、ゲオルニクスさんが迎えに来てくれるもしれないね」
「それだったらさ、それでいいよ。帰りたければ帰ればいいし、それまでは一緒にいよう」
オレの言葉に、ノアが嬉しそうに笑った。
会話の中身が分かったのだろうか、ノームはオレ達の周りをくるくると駆け足で回った。
軽やかな足取りは、嬉しそうに見えた。
「てやんでぇ」
そして、小さく鳴いた。
まただ。
「誰の声だ?」
「なになに?」
「次から次へと、今日はわけがわからぬでござる」
ハロルドが困惑したようすで感想を漏らす。
「てやんでぃ」
モグラ?
誰が話しているのかと思ったら、モグラだった。
モグラがキョロキョロと辺りを見ながら「てやんでぇ、てやんでぇ」と、鳴いている。
でも、そんな声でなくモグラなんて知らない。
異世界モグラだからなのか?
「妙な鳴き方をするモグラでござるな」
ハロルドも首をかしげている。
異世界でも珍しいのか。
それとも、何だ? モグラじゃないのか?
そして、モグラは立ち上がり、地面を見つめ、何かを持ち上げた。
小さなツルハシだ。小さなモグラが、その背丈に似合う、小さなつるはしを取り上げる。
「てやんでぇ、てやんでぇ」
そう鳴きながら、コツコツと、地面を打ち付け始めた。
何をしているんだ?
「てやんでぇ。てやんでぇ」
ひたすら「てやんでぇ」と鳴きながら、コツコツとツルハシを打ち鳴らす。
打ち付けられるツルハシによって、地面に小さな窪みが出来上がる。
だが、それだけだ。
何がしたいのだろうか。
「まさか? それは?」
アンクホルタが、何かに気がついたようだ。
「アンクホルタ様、これは一体……」
オレが問いかけようとしたとき。
『ゴゴゴゴゴ』
地響きがした。
とても強い揺れを伴った地響きだ。
『ドンドン……ドォン』
さらに3回ほど大きな爆発音がした。
随分と遠くの方で鳴り響いたように聞こえる。
『ドォン』
更に続いて、爆発音がして、天井に巨大な穴が開いた。
タイマーネタで開けた穴ではない。急に穴が空いたのだ。
「てやんでぇ。てやんでぇ」
モグラは、そんな爆発音はお構いなしに「てやんでぇ」と鳴きながら、ツルハシを振るい続ける。
さらに天井に開いた穴はどんどん大きくなる。
そこには、元々、土などなかったかのように、土は消え去り、穴が大きく広がる。
やがて、空がはっきり見えるようになった。
透き通るような青空が。
「やはり、その子はノーム」
ノーム?
どこかで聞いたことあるな、土の精霊だったかな。
確か昔遊んだゲームに出てきた。
この世界にきて……そうそう、ケルワテ。
勇者の軍が通るための、聖剣までの道をつくった精霊だ。
こんなモグラだったのか。
「てやんでぇ。てやんでぇ」
驚くオレ達に目もくれず、ノームは必死になってツルハシで地面を叩き続ける。
穴はさらに広がり、ヒューレイストの支えが無くても、安心な程の大きさになった。
巨人となっていたヒューレイストは倒れこむと、すぐに小さく元に戻った。
そんなヒューレイストへとミズキが駆け寄る。
「いいよね?」
「もちろんだ」
「それは……?」
「いいから、いいから。助けてもらったんだし」
ミズキはヒューレイストへエリクサーを飲ませた。
彼の体は輝き、タイマーネタによって傷ついた手の怪我もすぐに消えた。
「まさか?」
「胸の焼けるような痛みが……腕の傷も?」
「ヒューレイスト!」
3人が驚きの声を上げる中、ノームの活動は止まることなく続く。
今度はオレ達いる場所が、ゆっくりと持ち上がる。
『ドォン……ドォン』
ゆっくり、ゆっくりと、爆破音を立てながら。
まるでエレベーターに乗っているかのように、地面は持ち上がり、瞬く間に地上へと到着した。
すごいなぁ、ノームは。
閉じ込められた状況から、あっさりと地上へと戻ることができた。
これほどの土木工事をやろうと思ったら、相当な時間と人手が必要になる。
元の世界でも、これだけのことをやったら、相当なコストがかかりそうだ。
当のノームはというと、ツルハシを放り投げ、仰向けになり、ぜえぜえと荒い息を上げていた。
もう全力でやったというのがありありとわかる様子だ。
おかげで助かった。
完璧に、安全に、オレ達を地上まで送り届けてくれた。
「お嬢……」
傷が完全に回復し、体調も戻ったヒューレイストが、泣きながら抱きついていたアンクホルタへと声を上げる。
助かった安堵というよりも、何か申し訳なさそうに見えた。
「いいんです。いいんです。あなたが無事であれば」
「ああ、そうだな。まだもう少し時間がある。大丈夫だ。きっと」
アンクホルタも、ウートカルデも、慰めるように声をかけていた。
「だが! 私が我慢すれば!」
「我慢できようがないじゃないですか。あのままだと、貴方は死んでいたのですよ」
「ですが、お嬢」
アンクホルタ達の会話でなんとなく分かってきた。
多分。目的の代物ってのは。
「すみません。もしかして、皆さんが迷宮都市フェズルードへと来たのはエリクサーを探してでしょうか?」
確認の言葉を投げかける。
エリクサーを飲んで、体の傷、そしてモルススの毒に侵された体を回復した。
ヒューレイストがそれに負い目を感じる理由。思い至る理由はたった1つ、他には思いつかない。
何らかの理由でエリクサーを必要としていたのだ。他に助けたい人間がいたのだろう。
「あぁ。そうだ。でも、貴方達の行為にとやかく言うつもりはなく、感謝している」
やはりそうだった。
エリクサーが、目的か。
「そうでしたか。ところで、先ほどのは、お嬢様を助けていただいたお礼です。そして、あれだけでは、私達の分が足りません」
小瓶を取り出し、アンクホルタ達の前に置く。
「これは……ははは」
ヒューレイストが乾いた笑いをあげる。
「こんなことが……こんなことが……」
ウートカルデがうわごとのように、呟いた。
「本当に、本当に、皆様はおとぎ話でも出てくる人達のようですね」
アンクホルタは涙を流しながら笑っていた。
「エリクサーを探していたのですか」
カガミがオレ達の方へと近づいてきた。
「えぇ。エリクサーが……必要だったのです」
「誰かを癒やすために?」
「いや、違う」
ウートカルデがゆっくりと首を振り言葉を続ける。
「我ら巨人族。その里を、取り巻く結界を復活させるためだ。触媒に、エリクサーを使う大魔術」
「えぇ。過ちにより、失われかけている結界を……結界を取り戻すため。わたくし達の旅はそのためにあったのですよ」
エリクサーを触媒に使う魔法ってのがあるのか。
もう、使う触媒を聞くだけで、凄い魔法ってことが分かる。
巨人族は巨人本来の姿を取り戻すと、モルススという国が振りまいた、毒に負けてしまう。
だから結界を張ってしのいでいた。
でも、何か理由があって結界が駄目になった。
だから結界を張り直す。そのためには、触媒にエリクサーが必要だった。
そういうことか。
「でも、これで助かる。結界は張り直せ、巨人族は助かる」
「それで、ヒューレイスト様は、巨人の姿になってから急激に体調を崩されたのですね」
「そういうことだ。生きながらえることができるとは、思わなかった」
「本当に、本当に、ありがとう」
アンクホルタが涙声で、俺たちにお礼を言う。
これでオレ達は本を手に入れて、彼女達はエリクサーを手に入れることができた。
今回の迷宮探索は大成功だったってことだ。
それから、のんびりと歩いて帰ることになった。
オレ達が出た場所は、フェズルードから随分離れた場所だった。
遠くに見えるフェズルードまで歩くことになる。
まばらに雪が積もった茶色い地肌の荒野を、寒い寒いといいながら歩く。
数日の間、ずっと迷宮探索をしていた間に随分と移動したものだ。
「徒歩でこんなに歩くのって久しぶりですね」
吐き出す息が白くなる中、トボトボと帰る。
「たまにはさ、こんな感じで、のんびり歩くのもいいよね」
寒いと言いながらも、達成感があり、全員が笑顔だ。
「ノアちゃん疲れてない?」
「ううん、大丈夫なの」
ノアも疲れた様子であったが、小さく笑って答える。
「あれ、ノームがついてきてるじゃん」
そして、随分離れた場所にノームがいた。
一緒についてくる様子だ。
「さっき、一緒に来るかどうかを聞いたっスよ」
「で、何て?」
「てやんでぇって。そうっスよね。ノーム?」
プレインの言葉にトコトコと走って、こちらに駆け寄ってきた。
「もしかしたら、ゲオルニクスさんが迎えに来てくれるもしれないね」
「それだったらさ、それでいいよ。帰りたければ帰ればいいし、それまでは一緒にいよう」
オレの言葉に、ノアが嬉しそうに笑った。
会話の中身が分かったのだろうか、ノームはオレ達の周りをくるくると駆け足で回った。
軽やかな足取りは、嬉しそうに見えた。
「てやんでぇ」
そして、小さく鳴いた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる