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第十六章 異世界のさらに先
閑話 旅人が消えた後に
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「誰もいない」
「はい」
領主タハミネは、側を進む長身の男に確認する。
かって戦場にてタハミネが見いだし、今や領主補佐となった長身の男ハシャルへと確認する。
それはタハミネにとって、見落としがないかと期待しての問いだった。
だが、問われたハシャルにも理解ができないといった様子で、小さくタハミネの言葉を肯定するのみだった。
「何もない」
「はい」
今起こっている現実を信じられないと言った様子で、タハミネは再び確認の問いを発する。
タハミネが、リーダ達がいた屋敷に到着したときには、すでに屋敷はもぬけの殻だった。
3分の1以上が爆発によって倒壊した屋敷。
後に残った屋敷のその姿こそが、起こった爆発の大きさを物語っていた。
倒壊せずに、残った部分は、綺麗なものだった。
整えられた廊下、磨かれた窓。
それは、ほんの少し前まで、人がいたことを物語っていた。
だが、そこには誰もいなかった。
「私は、手を抜かなかった。油断も! 焦りも! 侮りも!」
タハミネはいつも気だるそうに言葉を発する。
それが真の姿でないことを知っているのは一部の者達だけだ。
だからこそ、今のタハミネの言動に、付き従う多くの者が驚いていた。
タハミネは、周りの驚きなど気がつかない様子で言葉を続けた。
「領主権限で、ありとあらゆる移動に利する呪文は禁止した」
「はい」
タハミネの再度確認するような言葉に、領主補佐ハシャルも頷く。
「領主権限にて、辺り一帯に結界を張った」
「はい」
「部隊を動かし、逃げ道を塞ぎつつ、歩を進めた」
「はい」
「この辺りのことは全て調べてある。だからこそ逃げ道がないことは確信できる」
「はい」
「だが……」
タハミネは屋敷へ馬を進める。馬に乗ったまま、倒壊していない屋敷の一室へと進む。
領主補佐ハシャルも、同じように部屋へと入った。
暖炉の薪がいまだ火を絶やしていない一室。
そんな暖かい部屋の中で、くるりと馬を動かし、タハミネは両手を上げた。
まるで降参するように。
「ここには誰もいない」
「はい」
「大きな亀がいたはずだ」
「ノレッチャ亀がおりました」
「エルフ馬もだ」
「はい、報告にはそうあります」
「全て消えた。あとかたもなく」
「はい」
「どういうことだ? 領主権限、そして魔道に係る研鑽。その二つをもってしても、奴らを取り逃がし、何をしたのか、それすら掴めぬ。あの幻などに怯まずに、突き進むべきであった。あの霧につつまれ天を貫く巨大な人影に、部隊を止めたのは失敗だったのだ」
「ですかタハミネ様、我らだけが先行しても捕らえることが出来たかどうか……」
「そうだ、仮定の話だ」
「はい」
そこでタハミネは周りを見た。
領主補佐であるハシャルの顔、そして自らの護衛を。
それから、大きく深呼吸した。
「そう。しょうがない。しょうがないな、次の手を考えなくては」
再び、言葉を発したとき、タハミネの声音はいつもの調子に戻っていた。
まるでわざとらしい芝居をするように、タハミネは大きくゆっくりと首を振った。
それから静かに、自らの屋敷に戻った。
ぼんやりと虚ろな目で帰路につくタハミネを見て、領主補佐ハシャルはすぐに細やかな指示を出す。そして、彼女に続いた。
帰る道すがら、彼女は一言も喋らなかった。
自らの屋敷について、部屋に実質に立ち戻った後も、喋らなかった。
タハミネが次に口を開いたのは、夜も更けのことであった。
「爆発と、黒の滴で忘れておった」
ボンヤリと、自室から空を見ていたタハミネは小さく呟いた。
机の上に置いてあった手紙を読みつつ、側に控えていた者を通じ、すぐに領主補佐ハシャルを呼び出す。
「何かご用で?」
「まず、奴らについて」
「はい」
「なんでもいい。手がかりだ」
「はい。私も考えておりました。そして一つ思い当たることがございます」
「へぇ」
「以前、あの者達が住む屋敷を襲撃したことがあります」
「失敗した……一件だな」
「ええ、こちらに戻り、当時の様子を洗い直してみたところ、1人が面白い証言をしていたことに至りました」
「面白い証言?」
いつものも調子で、気だるそうに、だが楽しそうにタハミネが聞き返す。
「屋敷にて、ならず者を返り討ちにした一人が名乗っていました。我は金獅子だと」
「金獅子?」
「はい。フェズルードから、さらに南東にある島国。そこで数十年前、名を馳せた戦士団の名前です」
「生き残りがいたと?」
「生き残りか、どうか分かりませんが、繋がりがあるのではないかと考えます。加えて、その国の公爵令嬢から、何度かタハミネ様も茶会に誘われております」
「そんな縁があったとはね。世間は狭いもの」
「エスメラーニャと名乗る貴族令嬢でございます」
「では、そこからだな。久しぶりだ、茶会など」
そう言ってタハミネは部屋に控えていたメイドを手招きする。
すぐに手紙をしたため、手紙を出すように伝える。
続けて、彼女は手を振り、言葉を発した。
「さて、とりあえず今日はもう遅い。明日からは、奴らの事だけでは済まない毎日だ。この町の混乱を鎮めなくてはならぬし、仕事が増えるな」
「はい。では、私も本日は下がらせていただきます」
そう言って領主補佐ハシャルは部屋から出ていく。
人払いをし、孤独になった1人になったタハミネは手を小さく振り、一冊の本を取り出した。
それはタハミネの日記だった。
日記を書きながら、何か思い出したかのように、空を見上げる。
「そういえば、かの予言の書もこのぐらいの本であった」
タハミネは誰に聞かせるわけでもなく呟く。
ペンを走らせながら何かを思い出すように呟き続ける。
「奴らは予言を否定し続けていると聞く。そして、黒の滴。フェズルードでは黒の滴による犠牲者が出なかった。かって、遙か昔、この地にあった町を一飲みし、住民全員を死においやった……黒の滴が、誰も犠牲者を出さなかった」
いつしか、タハミネの独り言は止み、代わりに日記へと彼女は思考を書き出していた。
あの場に奴らの死体はなかった。
彼らが生きていると仮定しよう。
彼らが予言を否定し続けていると仮定しよう。
予言を否定する者への懲罰として、遣わされる黒の滴を破壊したと仮定しよう。
タハミネは、次々と文字を書き記す。
それは、日記ではなく、ただの思いつきだった。
そして書き記す字は、次第に形をゆがめ、文字の形すら取らなくなっていた。
ひとしきり書き記した。文字と記号、そしてそのどちらでもない何か。
タハミネはそれを一瞥した後、ページを破りとり、暖炉へと投げ込む。
「あと、これもだな……これを最初に知っていたら……私はどうしていただろうな」
加えて、机において合った立派な手紙も、暖炉へと投げ込む。
「ノアサリーナの父親は帝国に在る……か。予言により、形作られ、予言により、繁栄する帝国。予言を破壊する奴らとは対極に位置する我ら……どうすればいいと思う?」
パチパチと音を立てる暖炉の火を見つめ、タハミネは静かに言葉を発する。
それはまるで、燃え、灰になりゆく手紙に語りかけるようだった。
「はい」
領主タハミネは、側を進む長身の男に確認する。
かって戦場にてタハミネが見いだし、今や領主補佐となった長身の男ハシャルへと確認する。
それはタハミネにとって、見落としがないかと期待しての問いだった。
だが、問われたハシャルにも理解ができないといった様子で、小さくタハミネの言葉を肯定するのみだった。
「何もない」
「はい」
今起こっている現実を信じられないと言った様子で、タハミネは再び確認の問いを発する。
タハミネが、リーダ達がいた屋敷に到着したときには、すでに屋敷はもぬけの殻だった。
3分の1以上が爆発によって倒壊した屋敷。
後に残った屋敷のその姿こそが、起こった爆発の大きさを物語っていた。
倒壊せずに、残った部分は、綺麗なものだった。
整えられた廊下、磨かれた窓。
それは、ほんの少し前まで、人がいたことを物語っていた。
だが、そこには誰もいなかった。
「私は、手を抜かなかった。油断も! 焦りも! 侮りも!」
タハミネはいつも気だるそうに言葉を発する。
それが真の姿でないことを知っているのは一部の者達だけだ。
だからこそ、今のタハミネの言動に、付き従う多くの者が驚いていた。
タハミネは、周りの驚きなど気がつかない様子で言葉を続けた。
「領主権限で、ありとあらゆる移動に利する呪文は禁止した」
「はい」
タハミネの再度確認するような言葉に、領主補佐ハシャルも頷く。
「領主権限にて、辺り一帯に結界を張った」
「はい」
「部隊を動かし、逃げ道を塞ぎつつ、歩を進めた」
「はい」
「この辺りのことは全て調べてある。だからこそ逃げ道がないことは確信できる」
「はい」
「だが……」
タハミネは屋敷へ馬を進める。馬に乗ったまま、倒壊していない屋敷の一室へと進む。
領主補佐ハシャルも、同じように部屋へと入った。
暖炉の薪がいまだ火を絶やしていない一室。
そんな暖かい部屋の中で、くるりと馬を動かし、タハミネは両手を上げた。
まるで降参するように。
「ここには誰もいない」
「はい」
「大きな亀がいたはずだ」
「ノレッチャ亀がおりました」
「エルフ馬もだ」
「はい、報告にはそうあります」
「全て消えた。あとかたもなく」
「はい」
「どういうことだ? 領主権限、そして魔道に係る研鑽。その二つをもってしても、奴らを取り逃がし、何をしたのか、それすら掴めぬ。あの幻などに怯まずに、突き進むべきであった。あの霧につつまれ天を貫く巨大な人影に、部隊を止めたのは失敗だったのだ」
「ですかタハミネ様、我らだけが先行しても捕らえることが出来たかどうか……」
「そうだ、仮定の話だ」
「はい」
そこでタハミネは周りを見た。
領主補佐であるハシャルの顔、そして自らの護衛を。
それから、大きく深呼吸した。
「そう。しょうがない。しょうがないな、次の手を考えなくては」
再び、言葉を発したとき、タハミネの声音はいつもの調子に戻っていた。
まるでわざとらしい芝居をするように、タハミネは大きくゆっくりと首を振った。
それから静かに、自らの屋敷に戻った。
ぼんやりと虚ろな目で帰路につくタハミネを見て、領主補佐ハシャルはすぐに細やかな指示を出す。そして、彼女に続いた。
帰る道すがら、彼女は一言も喋らなかった。
自らの屋敷について、部屋に実質に立ち戻った後も、喋らなかった。
タハミネが次に口を開いたのは、夜も更けのことであった。
「爆発と、黒の滴で忘れておった」
ボンヤリと、自室から空を見ていたタハミネは小さく呟いた。
机の上に置いてあった手紙を読みつつ、側に控えていた者を通じ、すぐに領主補佐ハシャルを呼び出す。
「何かご用で?」
「まず、奴らについて」
「はい」
「なんでもいい。手がかりだ」
「はい。私も考えておりました。そして一つ思い当たることがございます」
「へぇ」
「以前、あの者達が住む屋敷を襲撃したことがあります」
「失敗した……一件だな」
「ええ、こちらに戻り、当時の様子を洗い直してみたところ、1人が面白い証言をしていたことに至りました」
「面白い証言?」
いつものも調子で、気だるそうに、だが楽しそうにタハミネが聞き返す。
「屋敷にて、ならず者を返り討ちにした一人が名乗っていました。我は金獅子だと」
「金獅子?」
「はい。フェズルードから、さらに南東にある島国。そこで数十年前、名を馳せた戦士団の名前です」
「生き残りがいたと?」
「生き残りか、どうか分かりませんが、繋がりがあるのではないかと考えます。加えて、その国の公爵令嬢から、何度かタハミネ様も茶会に誘われております」
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「エスメラーニャと名乗る貴族令嬢でございます」
「では、そこからだな。久しぶりだ、茶会など」
そう言ってタハミネは部屋に控えていたメイドを手招きする。
すぐに手紙をしたため、手紙を出すように伝える。
続けて、彼女は手を振り、言葉を発した。
「さて、とりあえず今日はもう遅い。明日からは、奴らの事だけでは済まない毎日だ。この町の混乱を鎮めなくてはならぬし、仕事が増えるな」
「はい。では、私も本日は下がらせていただきます」
そう言って領主補佐ハシャルは部屋から出ていく。
人払いをし、孤独になった1人になったタハミネは手を小さく振り、一冊の本を取り出した。
それはタハミネの日記だった。
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いつしか、タハミネの独り言は止み、代わりに日記へと彼女は思考を書き出していた。
あの場に奴らの死体はなかった。
彼らが生きていると仮定しよう。
彼らが予言を否定し続けていると仮定しよう。
予言を否定する者への懲罰として、遣わされる黒の滴を破壊したと仮定しよう。
タハミネは、次々と文字を書き記す。
それは、日記ではなく、ただの思いつきだった。
そして書き記す字は、次第に形をゆがめ、文字の形すら取らなくなっていた。
ひとしきり書き記した。文字と記号、そしてそのどちらでもない何か。
タハミネはそれを一瞥した後、ページを破りとり、暖炉へと投げ込む。
「あと、これもだな……これを最初に知っていたら……私はどうしていただろうな」
加えて、机において合った立派な手紙も、暖炉へと投げ込む。
「ノアサリーナの父親は帝国に在る……か。予言により、形作られ、予言により、繁栄する帝国。予言を破壊する奴らとは対極に位置する我ら……どうすればいいと思う?」
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