421 / 830
第二十一章 行進の終焉、微笑む勝者
閑話 クレベレメーアにて
しおりを挟む
クレベレメーアは北方カジャカとヨラン王国、そしてイフェメト帝国、この3地域を分かつカルマハーラ巨壁と呼ばれる切り立った山脈の東側に位置する。
30数軒の家々が建つのみの、人が暮らすには暮らしにくい場所にある町。
象徴的なものは、巨大な望遠鏡。
空にある極光魔方陣を見るためのそれは、城壁に囲まれた敷地のおよそ半分以上を占める大きさだ。
大きいだけではない、細かく装飾された白い望遠鏡は、青い光が走り、それそのものが魔法の品であることが見て取れる。
芸術品ともいえる望遠鏡が目立つ町、それが皇帝直轄領クレベレメーア。
今、望遠鏡は1人の男の住み処になっている。
天へと向けられた望遠鏡の先に座り込んでいる男は、手に持った大弓を使い、町に入ろうとするアンデッドと戦っていた。
延々と。
「やぁ」
弓を構え外を見つめながらも、男は穏やかな声をあげた。
男が見ることもなく声をあげた相手は、クレベレメーアの領主だった。
「シャフサーフ様。食事をお持ちしました」
共も連れず静かに近づいた領主は、小さな籠を掲げ言葉を返した。
「あぁ。領主様」
「領主様は少し気恥ずかしいですね」
「そうですか」
「私はそんなに偉くないし、というよりも、シャフサーフ様のような八葉に領主様と言われると少しばかり気恥ずかしいですね」
「何をおっしゃる。陛下より重要な土地を任されてる。そこに住まう人が少なくても、ここは皇帝直轄領。貴方は皇帝により認められた領主だ」
「……と、この話は何度もしましたね」
「ははは。まるで挨拶のように」
二人は笑い合う。
それから、シャフサーフは大弓から手を離すことなく領主を見やる。
領主は、パンや肉、その他もろもろの食べ物が入った籠を持っていた。
「どうぞ」
そして領主はシャフサーフの側へと籠を置き、声をかけた。
「差し入れですか?」
「それもありますが、朗報です」
「では、連絡がついに?」
「はい、あと10日ほどでたどり着くということです」
「それはいい知らせだ。だが、ギリギリか」
「物資はもう既に底をつきました。後は気力のみということになりましょうか」
「……では、これを町の人へ」
そう言ってシャフサーフは、籠を手で押し返した。
「いえ、こちらに来られてから、何時もそうやって辞退なされるではないですか。食糧がつきたいまだからこそ、最後の食料は貴方に食べていただきたいと思うのです」
領主は苦笑しつつ押し戻された籠をシャフサーフの足下へと押し戻す。
「大丈夫。援軍が来るまで10日でしょう? たいしたことはありません。食事の必要も、寝る必要もありません。戦うことは十分可能です」
「そう……ですか。さすがは、八葉ですね。飛竜から飛び降り辺り一面のアンデッドをなぎ払った時も驚きましたが……、世の中広いものだと感心することしきりです」
「取り柄がコレだけですから」
こんな会話の間もシャフサーフは大弓を放つ動作をゆるめない。
弦を弾き、放つだけ。
それだけで、矢は放たれ、あるときはまっすぐに敵を貫き、あるときは大きく弧を描いて敵を吹き飛ばした。
弓を構え手を離すと中空に矢が出現し、それが敵に放たれ敵を打ち倒すのだ。
シャフサーフ様の持つ魔法の大弓。
その大弓は帝国にあっても数少ない国宝級ともいえる魔法の武器だった。
皇帝から直々に、それほどの武具を預けられるほど、シャフサーフには実力があった。
八葉(はちよう)。
それは帝国において実力ある8人の武人が受ける称号だった。
そして八葉の称号をもつ者は、皇帝直属の兵として戦う。
それぞれの武力は圧倒的であり、なおかつ帝国が技術の粋を集め作り出した武具、もしくはあらゆるツテを手に使って手に入れた強力な装備に身を包む帝国最高の精鋭だった。
それほどの実力者である八葉シャフサーフが救援として、この地に遣わされたのはクレベレメーアが重大な任務を背負っているという証しでもあった。
「さて、希望が見えてきた。あとひと踏ん張りです」
そう言ってシャフサーフが笑う。
「えぇ、ゴーレムが破壊されたときは、後がないと絶望しましたが、後一息がんばりましょう」
笑顔のシャフサーフに、領主は笑顔で応じ、深々と礼をして食事を持って下がろうとした時だ。
それは起こった。
「何が起こった?」
さきほどまで、アンデッドに囲まれていても余裕だった領主の顔が驚愕に歪む。
シャフサーフは立ち上がり、辺りを見回す。
それは一瞬だった。
取り囲んでいたアンデッドが、まるでその存在そのものが無かったかのように消え去った。
音もなく。
「終わったのでしょうか」
「まだだ。まだ、油断はできない」
シャフサーフは先程とは打って変わり、厳しい表情で辺りをずっと見渡していた。
「はるか先に何かいるな」
そして呟く。
だが、その呟きは領主には聞こえない。
歓声が上がったのだ。
はじめは城壁を守る兵士達の声、それから町中で歓声があがった。
「何せよ、助かりました」
いまだ険しい顔のシャフサーフに、領主は笑う。
「何が起こったのか、調べるべきでしょう」
「えぇ。ただ皆を責める訳にはいきません」
「……せめて、私と貴方だけは警戒すべきです」
そして、シャフサーフは弓を引いた。
遙か先に目標を定めて、こらした目がするどい光を帯びる。
ギリギリと音をたて弓は大きく引かれ、手元に魔法の矢が出現する。
その矢尻は、一羽の鳥を捕らえていた。
鳥はふわりと2人の頭上をひと回りし、そしてゆっくりと降り立った。
そして、柔らかな女性の声で囁く。
「イレクーメ神殿のユテレシアでございます」
「神鳥使いか」
「聖女ノアサリーナ様の力によって、アンデッドは消滅いたしました。元凶たる存在も既に討ち滅ぼされております。これ以上、アンデッドの脅威は無いでしょう」
「ほぅ」
鳥が語る言葉に、領主はほっと息を吐いた。
「なんということだ。聖なる力とはね」
そして、皮肉っぽくシャフサーフに対して言った。
「ノアサリーナ……」
「吟遊詩人の歌に出てくる呪い子ですね」
「あの……なるほど、あのずいぶん先に見える、一団か」
「アンデッドに夢中で気付かなかったよ。ノアサリーナ様に、最大級の感謝を、ありがとう。このお礼は必ず」
「かしこまりました。ときに犠牲のほどは?」
「改めて確認はしますが、ゴーレムが倒され、城壁が壊れただけです。クレベレメーアにて最も大事な臣民はみな無事です」
「それはよかった。ノアサリーナ様はひどく心配されていました。お喜びになるでしょう」
鳥はおだやかな口調とは別に、話ながらもキョロキョロと辺りを見回し、飛び去っていった。
笑顔の領主とは違い、シャフサーフは険しい顔だった。
鳥が高く飛び上がった後、シャフサーフは大弓を再度引く。
今度は先ほどよりも大きく。
それにともない大弓は赤く輝き小さな音を鳴らす。
「何をされるつもりで?」
その様子を見て、領主は慌てた様子で声をかけた。
「ノアサリーナは、確か……ヨラン王国の者」
「それで?」
「他国の民が英雄として名をあげ臣民を扇動している。それは、帝国にとって良いと事とは思えない」
「穿った見方では?」
「だが、危険の芽であれば、早めに摘み取るべきだ」
そう言ってシャフサーフは、遙か先に小さく見える隊列の先頭に矢を向ける。
『キィン……キィィン……』
光は強くなり、音の響きも大きくなる。
「考え直しては?」
領主はそれを諌めるように声をかけた。
穏やかながらも、声には焦りがあった。
その後しばらくふたりは無言だった。
そのまま動かなかったシャフサーフだったが、ゆっくりと引き絞った弦を元に戻す。
「やめよう」
「そうですか」
領主はほっとした様子で笑顔にもどる。
その様子を一瞥し、シャフサーフが小さく呟く。
「当たらないことがわかりました」
「やはりあれだけの距離、厳しいでしょう」
「距離は問題ではありません。ただ、もしも私が矢を放てば、矢は当たらず、私は反撃により命を落とす。その感覚があった……だけです」
「確かノアサリーナには、5人の大魔法使いがついてると謳われていますね」
「そうかもしれないが、おそらく違います。いや、……なんだ、あの集団? 得たいの知れない者が何人も……警戒すべき存在か。忙しくなってすまないが、すぐに立つ」
シャフサーフは早口でまくし立てると、足下に小瓶をたたき付けた。
白い煙が立ちこめ、一匹の飛竜が出現する。
「祝賀会にでも出ていただければ。食べるものはありませんが」
シャフサーフは、領主の言葉を無視し、現れた飛竜の頭を蹴り飛ばし、暴れる飛竜に飛び乗り去っていった。
30数軒の家々が建つのみの、人が暮らすには暮らしにくい場所にある町。
象徴的なものは、巨大な望遠鏡。
空にある極光魔方陣を見るためのそれは、城壁に囲まれた敷地のおよそ半分以上を占める大きさだ。
大きいだけではない、細かく装飾された白い望遠鏡は、青い光が走り、それそのものが魔法の品であることが見て取れる。
芸術品ともいえる望遠鏡が目立つ町、それが皇帝直轄領クレベレメーア。
今、望遠鏡は1人の男の住み処になっている。
天へと向けられた望遠鏡の先に座り込んでいる男は、手に持った大弓を使い、町に入ろうとするアンデッドと戦っていた。
延々と。
「やぁ」
弓を構え外を見つめながらも、男は穏やかな声をあげた。
男が見ることもなく声をあげた相手は、クレベレメーアの領主だった。
「シャフサーフ様。食事をお持ちしました」
共も連れず静かに近づいた領主は、小さな籠を掲げ言葉を返した。
「あぁ。領主様」
「領主様は少し気恥ずかしいですね」
「そうですか」
「私はそんなに偉くないし、というよりも、シャフサーフ様のような八葉に領主様と言われると少しばかり気恥ずかしいですね」
「何をおっしゃる。陛下より重要な土地を任されてる。そこに住まう人が少なくても、ここは皇帝直轄領。貴方は皇帝により認められた領主だ」
「……と、この話は何度もしましたね」
「ははは。まるで挨拶のように」
二人は笑い合う。
それから、シャフサーフは大弓から手を離すことなく領主を見やる。
領主は、パンや肉、その他もろもろの食べ物が入った籠を持っていた。
「どうぞ」
そして領主はシャフサーフの側へと籠を置き、声をかけた。
「差し入れですか?」
「それもありますが、朗報です」
「では、連絡がついに?」
「はい、あと10日ほどでたどり着くということです」
「それはいい知らせだ。だが、ギリギリか」
「物資はもう既に底をつきました。後は気力のみということになりましょうか」
「……では、これを町の人へ」
そう言ってシャフサーフは、籠を手で押し返した。
「いえ、こちらに来られてから、何時もそうやって辞退なされるではないですか。食糧がつきたいまだからこそ、最後の食料は貴方に食べていただきたいと思うのです」
領主は苦笑しつつ押し戻された籠をシャフサーフの足下へと押し戻す。
「大丈夫。援軍が来るまで10日でしょう? たいしたことはありません。食事の必要も、寝る必要もありません。戦うことは十分可能です」
「そう……ですか。さすがは、八葉ですね。飛竜から飛び降り辺り一面のアンデッドをなぎ払った時も驚きましたが……、世の中広いものだと感心することしきりです」
「取り柄がコレだけですから」
こんな会話の間もシャフサーフは大弓を放つ動作をゆるめない。
弦を弾き、放つだけ。
それだけで、矢は放たれ、あるときはまっすぐに敵を貫き、あるときは大きく弧を描いて敵を吹き飛ばした。
弓を構え手を離すと中空に矢が出現し、それが敵に放たれ敵を打ち倒すのだ。
シャフサーフ様の持つ魔法の大弓。
その大弓は帝国にあっても数少ない国宝級ともいえる魔法の武器だった。
皇帝から直々に、それほどの武具を預けられるほど、シャフサーフには実力があった。
八葉(はちよう)。
それは帝国において実力ある8人の武人が受ける称号だった。
そして八葉の称号をもつ者は、皇帝直属の兵として戦う。
それぞれの武力は圧倒的であり、なおかつ帝国が技術の粋を集め作り出した武具、もしくはあらゆるツテを手に使って手に入れた強力な装備に身を包む帝国最高の精鋭だった。
それほどの実力者である八葉シャフサーフが救援として、この地に遣わされたのはクレベレメーアが重大な任務を背負っているという証しでもあった。
「さて、希望が見えてきた。あとひと踏ん張りです」
そう言ってシャフサーフが笑う。
「えぇ、ゴーレムが破壊されたときは、後がないと絶望しましたが、後一息がんばりましょう」
笑顔のシャフサーフに、領主は笑顔で応じ、深々と礼をして食事を持って下がろうとした時だ。
それは起こった。
「何が起こった?」
さきほどまで、アンデッドに囲まれていても余裕だった領主の顔が驚愕に歪む。
シャフサーフは立ち上がり、辺りを見回す。
それは一瞬だった。
取り囲んでいたアンデッドが、まるでその存在そのものが無かったかのように消え去った。
音もなく。
「終わったのでしょうか」
「まだだ。まだ、油断はできない」
シャフサーフは先程とは打って変わり、厳しい表情で辺りをずっと見渡していた。
「はるか先に何かいるな」
そして呟く。
だが、その呟きは領主には聞こえない。
歓声が上がったのだ。
はじめは城壁を守る兵士達の声、それから町中で歓声があがった。
「何せよ、助かりました」
いまだ険しい顔のシャフサーフに、領主は笑う。
「何が起こったのか、調べるべきでしょう」
「えぇ。ただ皆を責める訳にはいきません」
「……せめて、私と貴方だけは警戒すべきです」
そして、シャフサーフは弓を引いた。
遙か先に目標を定めて、こらした目がするどい光を帯びる。
ギリギリと音をたて弓は大きく引かれ、手元に魔法の矢が出現する。
その矢尻は、一羽の鳥を捕らえていた。
鳥はふわりと2人の頭上をひと回りし、そしてゆっくりと降り立った。
そして、柔らかな女性の声で囁く。
「イレクーメ神殿のユテレシアでございます」
「神鳥使いか」
「聖女ノアサリーナ様の力によって、アンデッドは消滅いたしました。元凶たる存在も既に討ち滅ぼされております。これ以上、アンデッドの脅威は無いでしょう」
「ほぅ」
鳥が語る言葉に、領主はほっと息を吐いた。
「なんということだ。聖なる力とはね」
そして、皮肉っぽくシャフサーフに対して言った。
「ノアサリーナ……」
「吟遊詩人の歌に出てくる呪い子ですね」
「あの……なるほど、あのずいぶん先に見える、一団か」
「アンデッドに夢中で気付かなかったよ。ノアサリーナ様に、最大級の感謝を、ありがとう。このお礼は必ず」
「かしこまりました。ときに犠牲のほどは?」
「改めて確認はしますが、ゴーレムが倒され、城壁が壊れただけです。クレベレメーアにて最も大事な臣民はみな無事です」
「それはよかった。ノアサリーナ様はひどく心配されていました。お喜びになるでしょう」
鳥はおだやかな口調とは別に、話ながらもキョロキョロと辺りを見回し、飛び去っていった。
笑顔の領主とは違い、シャフサーフは険しい顔だった。
鳥が高く飛び上がった後、シャフサーフは大弓を再度引く。
今度は先ほどよりも大きく。
それにともない大弓は赤く輝き小さな音を鳴らす。
「何をされるつもりで?」
その様子を見て、領主は慌てた様子で声をかけた。
「ノアサリーナは、確か……ヨラン王国の者」
「それで?」
「他国の民が英雄として名をあげ臣民を扇動している。それは、帝国にとって良いと事とは思えない」
「穿った見方では?」
「だが、危険の芽であれば、早めに摘み取るべきだ」
そう言ってシャフサーフは、遙か先に小さく見える隊列の先頭に矢を向ける。
『キィン……キィィン……』
光は強くなり、音の響きも大きくなる。
「考え直しては?」
領主はそれを諌めるように声をかけた。
穏やかながらも、声には焦りがあった。
その後しばらくふたりは無言だった。
そのまま動かなかったシャフサーフだったが、ゆっくりと引き絞った弦を元に戻す。
「やめよう」
「そうですか」
領主はほっとした様子で笑顔にもどる。
その様子を一瞥し、シャフサーフが小さく呟く。
「当たらないことがわかりました」
「やはりあれだけの距離、厳しいでしょう」
「距離は問題ではありません。ただ、もしも私が矢を放てば、矢は当たらず、私は反撃により命を落とす。その感覚があった……だけです」
「確かノアサリーナには、5人の大魔法使いがついてると謳われていますね」
「そうかもしれないが、おそらく違います。いや、……なんだ、あの集団? 得たいの知れない者が何人も……警戒すべき存在か。忙しくなってすまないが、すぐに立つ」
シャフサーフは早口でまくし立てると、足下に小瓶をたたき付けた。
白い煙が立ちこめ、一匹の飛竜が出現する。
「祝賀会にでも出ていただければ。食べるものはありませんが」
シャフサーフは、領主の言葉を無視し、現れた飛竜の頭を蹴り飛ばし、暴れる飛竜に飛び乗り去っていった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
異世界転生者のTSスローライフ
未羊
ファンタジー
主人公は地球で死んで転生してきた転生者。
転生で得た恵まれた能力を使って、転生先の世界でよみがえった魔王を打ち倒すも、その際に呪いを受けてしまう。
強力な呪いに生死の境をさまようが、さすがは異世界転生のチート主人公。どうにか無事に目を覚ます。
ところが、目が覚めて見えた自分の体が何かおかしい。
改めて確認すると、全身が毛むくじゃらの獣人となってしまっていた。
しかも、性別までも変わってしまっていた。
かくして、魔王を打ち倒した俺は死んだこととされ、獣人となった事で僻地へと追放されてしまう。
追放先はなんと、魔王が治めていた土地。
どん底な気分だった俺だが、新たな土地で一念発起する事にしたのだった。
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる