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後日談 その2 出世の果てに
謝罪
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ノアの誕生日を5日後に控えた日、舞踏会場の修繕が完了した。
修繕はおろか内装もしっかり整った舞踏会場で、数多くの職人を前にした2人の貴族が頭をさげる。
「こ、こ、こ……この度は、わた、わたしの発言および態度が……」
他の現場からも人が集まり、予想外に膨れ上がった大工集団を前に、テオルポが震える声で謝罪する。
モードザンルは無言だ。
『カンカン』
そんな時、貴族2人の背後で腕を組んで立っていた黒騎士団長マルグリットが、指で自らの手甲を叩いた。
「この度は、私の発言および態度が!」
すると、頭を下げたテオルポの隣で、無言だったモードザンルが一変して顔を真っ赤にし、投げやりに謝罪を始めた。
魔法によって床に浮き上がった謝罪文を、2人の貴族は読み上げると、逃げるように馬車に乗り込む。
「しかと見届けた」
そしてマルグリットの言葉を聞くやいなや、貴族の乗り込んだ2台の馬車は、土埃をあげ猛スピードで去って行った。
「では、私は戻ります」
一通り見届けたので部屋に戻ることにした。
帰る途中で、舞踏会場から大歓声があがっているのが聞こえた。
「モードザンル様が謝罪した件を噂程度でも知れば、ノアサリーナ様の名前を利用する者はいなくなるでしょうな」
自室に戻る途中の馬車でクワァイツが髭を撫でつつ言った。
言葉通りなら、問題が解決して嬉しい限りだ。
「それなら良かったです」
「真に。それに王子の手際の良さを知れば、王子派の人も増えますでしょう」
「王子派?」
「次期王として皆が知るのは、王子とエルシドラス様ですからの」
なんでも、かつてカルサード大公派とサルバホーフ公爵派に分かれていた貴族の派閥は、それぞれ勇者派と王子派としてスライドし、争っているらしい。
そんな派閥があるのか。王位なんていらないから、勇者派とやらに勝利して欲しいものだ。
「まぁ、エルシドラス様には頑張って欲しいですね。私の手際など……たまたまですし」
「いやいや、とんでもない。貴族の謝罪を条件にしたこと、そして大工達に直接お声をかけたことで、城に出入りする大工全ての奮起を促した手練手管は、見事という他にはないですじゃ」
偶然の話をそんなに持ち上げられるとこそばゆい限りだ。
とはいえ、これでほとんどの仕事が終わった。
あとは誕生日会までゴロゴロすればOK。漫画にポテチ、設備も十分。雑務は頼れる部下と同僚達に丸投げだ。
だけど世の中は甘くない。
「ようやく半分か……」
貴族達の謝罪から数日後、オレは書類と格闘していた。急に仕事が増え出したのだ。ここ数日は心を閉ざして、ただただ目の前の書類を淡々とこなすマシーンとオレは化している。
世の中には王子にしか出来ない仕事があるらしい。誕生日会に欠席する貴族からの詫び文に対する返答、会計上の最終確認などなど。
この世界では、重要な書類は羊皮紙など分厚い紙で作っている。おかげで自室に設けた執務机にはそびえるように積まれた書類があった。
これらはクワァイツをはじめとした城の役人達が、その都度持ち込んだものだ。
本当に沢山ある。もっともノアの誕生日会のためだ。我慢はするさ。
それにしても権力者ってのは、強い権力ゆえにやる事の規模は大きくなり忙しい。
「次は来年の諸領視察に関する計画か……」
一件終わり、その次とばかり書類束から拾い上げたら、面倒くさそうな案件だった。
「ちょっと休憩」
やってられないとばかりに休憩する。
ノアの誕生日まであと2日。これ、全部終わるのかな。
ちらりと積まれた書類を見て嫌になる。
一回精査したほうがいいかもな。王子でなくても大丈夫なら、遊んでばかりいるミズキあたりにぶん投げたい。
それにしても、諸領視察か……そういや、ピッキーたちの村にゲオルニクスがいたんだっけかな。
所領視察とか言って、遊びにいくのも悪くないな……って、ん? あれ?
「諸領視察って、なんだコレ。誕生日会とは関係無いだろう」
ふと思い返すと、なんだか誕生日会とは関係無い書類が多数紛れ込んでいたような気がしてくる。
「クワァイツさん!」
すぐさまクワァイツを呼び事情聴取だ。
「あぁ、その件は……カガミ様が是非ともリーダ様にということですじゃな」
「カガミが?」
「左様でございますな。王からもカガミ様が良いというのであれば、良いと命を受けておりますですじゃ」
なんてことだ。カガミのヤツめ。妙な仕事を振りやがって。
「すぐにカガミのところに行く」
「では手配致しましょう」
「至急だ。オレが怒り心頭で、それから怒り狂ってて、はらわた煮えくりかえってると伝えてくれ」
「フォフォフォ。しかと」
という感じで指示を出したところ、すぐにカガミと協議するための部屋が設けられた。
馬車で行ってみると、部屋の前に真っ青になった役人が数名控えている。
「あー、いやいや、皆さんは関係ないので安心してください」
ちょっと過激に言い過ぎた。あらためて自分の影響力の大きさを思い知り、平身低頭で部屋へと入る。
そこにはカガミとミズキ、そしてプレイン。あと、レイネアンナとロンロ、最後にサムソンがいた。
「おい、カガミ。これこれ」
早速、諸領視察の案件が書いてある書類を、ピラピラと振りながら抗議する。
「諸領視察……ですか?」
「あっ、それ、私がカガミにお願いした件だ。頼まれたんだよね、是非とも王子に見て欲しいって」
「誰に?」
「お城の人。王様に聞いたら、王子への頼みなら王子に渡せばいいのではないかって事でさ。んで、カガミに渡しといてってお願いしたってわけ」
「なにが、お願いしたってわけ……だ。仕事増やすなよ」
どいつもこいつも軽々しく仕事を受けやがって。
「でも、リーダ……ずっと仕事してなかったと思います。そうですよね?」
「いや、そんなことないよ。書類の山と格闘してるって」
「それはここ数日ですよね。一番初めに、職人や私達にノアちゃんの誕生日会の仕事をなげて……後はゴロゴロして漫画を読んでませんでした?」
ジトっとした目でカガミから見られる。
確かに、漫画は読んでいた。
「でも……」
「そうよねぇ。たまに来て……君達も頑張ってくれたまえーって感じで」
「似てる似てる」
オレはわずかばかりの反論もできない。言う前に、ロンロの声真似とミズキのチャチャにかき消される。
「それにノアちゃんも働く先輩は格好いいって言ってたっスよ」
「ノアが?」
「仕事を持っていった事があるはずっス」
プレインに言われて思い返すと、ノアが書類を持ってきたことがあるな。昨日だっけ。
「ノアだけでなく、私もリーダ様の働きぶりは素晴らしいと思っています」
レイネアンナまで、そんなことを。
「働いていないっていえば、サムソンだって」
とりあえず味方を増やすことにした。というかサムソンだって働いていないのだ。半分くらいは仕事を投げたい。
「そういえば、明日には飛行島が来るぞ」
オレに話を振られたサムソンが言った。
飛行島……そういえば、持ってくる予定があったな。
「どうやって? 飛行島って遠隔操作ができるんですか? 教えて欲しいと思います」
「フラケーテアさん達にお願いした。海亀を向こうに残したままなのもアレだしな」
「茶釜は?」
「あぁ、ミズキ氏、茶釜達も来るぞ。それからシューヌピアさんに、カスピタータさんとリスティネル様、長老様もな。誕生日会のスペシャルゲストってやつだ」
「いいねいいね」
「うん。ノアちゃんも喜ぶと思うっス」
「それでは決まりですね。リーダが漫画読んでいた事は水に流しますので、ラストスパートを頑張りましょう」
カガミが楽しげにパチンと手を叩き宣言した。
「え、あーうん。ごめんなさい。そうだね、ラストスパート頑張ろう……」
「おー!」
気が付けばオレの抗議は流されていた。
そのうえ、つい話を合わせてしまったオレに続き、ミズキが号令をかける。
皆の勢いにおされ、釈然としないまま打ち合わせを終え、さらには書類まで持ち帰ったオレは、仕事をこなすことになった。
そして誕生日会の当日まで、オレは延々と仕事をした。
修繕はおろか内装もしっかり整った舞踏会場で、数多くの職人を前にした2人の貴族が頭をさげる。
「こ、こ、こ……この度は、わた、わたしの発言および態度が……」
他の現場からも人が集まり、予想外に膨れ上がった大工集団を前に、テオルポが震える声で謝罪する。
モードザンルは無言だ。
『カンカン』
そんな時、貴族2人の背後で腕を組んで立っていた黒騎士団長マルグリットが、指で自らの手甲を叩いた。
「この度は、私の発言および態度が!」
すると、頭を下げたテオルポの隣で、無言だったモードザンルが一変して顔を真っ赤にし、投げやりに謝罪を始めた。
魔法によって床に浮き上がった謝罪文を、2人の貴族は読み上げると、逃げるように馬車に乗り込む。
「しかと見届けた」
そしてマルグリットの言葉を聞くやいなや、貴族の乗り込んだ2台の馬車は、土埃をあげ猛スピードで去って行った。
「では、私は戻ります」
一通り見届けたので部屋に戻ることにした。
帰る途中で、舞踏会場から大歓声があがっているのが聞こえた。
「モードザンル様が謝罪した件を噂程度でも知れば、ノアサリーナ様の名前を利用する者はいなくなるでしょうな」
自室に戻る途中の馬車でクワァイツが髭を撫でつつ言った。
言葉通りなら、問題が解決して嬉しい限りだ。
「それなら良かったです」
「真に。それに王子の手際の良さを知れば、王子派の人も増えますでしょう」
「王子派?」
「次期王として皆が知るのは、王子とエルシドラス様ですからの」
なんでも、かつてカルサード大公派とサルバホーフ公爵派に分かれていた貴族の派閥は、それぞれ勇者派と王子派としてスライドし、争っているらしい。
そんな派閥があるのか。王位なんていらないから、勇者派とやらに勝利して欲しいものだ。
「まぁ、エルシドラス様には頑張って欲しいですね。私の手際など……たまたまですし」
「いやいや、とんでもない。貴族の謝罪を条件にしたこと、そして大工達に直接お声をかけたことで、城に出入りする大工全ての奮起を促した手練手管は、見事という他にはないですじゃ」
偶然の話をそんなに持ち上げられるとこそばゆい限りだ。
とはいえ、これでほとんどの仕事が終わった。
あとは誕生日会までゴロゴロすればOK。漫画にポテチ、設備も十分。雑務は頼れる部下と同僚達に丸投げだ。
だけど世の中は甘くない。
「ようやく半分か……」
貴族達の謝罪から数日後、オレは書類と格闘していた。急に仕事が増え出したのだ。ここ数日は心を閉ざして、ただただ目の前の書類を淡々とこなすマシーンとオレは化している。
世の中には王子にしか出来ない仕事があるらしい。誕生日会に欠席する貴族からの詫び文に対する返答、会計上の最終確認などなど。
この世界では、重要な書類は羊皮紙など分厚い紙で作っている。おかげで自室に設けた執務机にはそびえるように積まれた書類があった。
これらはクワァイツをはじめとした城の役人達が、その都度持ち込んだものだ。
本当に沢山ある。もっともノアの誕生日会のためだ。我慢はするさ。
それにしても権力者ってのは、強い権力ゆえにやる事の規模は大きくなり忙しい。
「次は来年の諸領視察に関する計画か……」
一件終わり、その次とばかり書類束から拾い上げたら、面倒くさそうな案件だった。
「ちょっと休憩」
やってられないとばかりに休憩する。
ノアの誕生日まであと2日。これ、全部終わるのかな。
ちらりと積まれた書類を見て嫌になる。
一回精査したほうがいいかもな。王子でなくても大丈夫なら、遊んでばかりいるミズキあたりにぶん投げたい。
それにしても、諸領視察か……そういや、ピッキーたちの村にゲオルニクスがいたんだっけかな。
所領視察とか言って、遊びにいくのも悪くないな……って、ん? あれ?
「諸領視察って、なんだコレ。誕生日会とは関係無いだろう」
ふと思い返すと、なんだか誕生日会とは関係無い書類が多数紛れ込んでいたような気がしてくる。
「クワァイツさん!」
すぐさまクワァイツを呼び事情聴取だ。
「あぁ、その件は……カガミ様が是非ともリーダ様にということですじゃな」
「カガミが?」
「左様でございますな。王からもカガミ様が良いというのであれば、良いと命を受けておりますですじゃ」
なんてことだ。カガミのヤツめ。妙な仕事を振りやがって。
「すぐにカガミのところに行く」
「では手配致しましょう」
「至急だ。オレが怒り心頭で、それから怒り狂ってて、はらわた煮えくりかえってると伝えてくれ」
「フォフォフォ。しかと」
という感じで指示を出したところ、すぐにカガミと協議するための部屋が設けられた。
馬車で行ってみると、部屋の前に真っ青になった役人が数名控えている。
「あー、いやいや、皆さんは関係ないので安心してください」
ちょっと過激に言い過ぎた。あらためて自分の影響力の大きさを思い知り、平身低頭で部屋へと入る。
そこにはカガミとミズキ、そしてプレイン。あと、レイネアンナとロンロ、最後にサムソンがいた。
「おい、カガミ。これこれ」
早速、諸領視察の案件が書いてある書類を、ピラピラと振りながら抗議する。
「諸領視察……ですか?」
「あっ、それ、私がカガミにお願いした件だ。頼まれたんだよね、是非とも王子に見て欲しいって」
「誰に?」
「お城の人。王様に聞いたら、王子への頼みなら王子に渡せばいいのではないかって事でさ。んで、カガミに渡しといてってお願いしたってわけ」
「なにが、お願いしたってわけ……だ。仕事増やすなよ」
どいつもこいつも軽々しく仕事を受けやがって。
「でも、リーダ……ずっと仕事してなかったと思います。そうですよね?」
「いや、そんなことないよ。書類の山と格闘してるって」
「それはここ数日ですよね。一番初めに、職人や私達にノアちゃんの誕生日会の仕事をなげて……後はゴロゴロして漫画を読んでませんでした?」
ジトっとした目でカガミから見られる。
確かに、漫画は読んでいた。
「でも……」
「そうよねぇ。たまに来て……君達も頑張ってくれたまえーって感じで」
「似てる似てる」
オレはわずかばかりの反論もできない。言う前に、ロンロの声真似とミズキのチャチャにかき消される。
「それにノアちゃんも働く先輩は格好いいって言ってたっスよ」
「ノアが?」
「仕事を持っていった事があるはずっス」
プレインに言われて思い返すと、ノアが書類を持ってきたことがあるな。昨日だっけ。
「ノアだけでなく、私もリーダ様の働きぶりは素晴らしいと思っています」
レイネアンナまで、そんなことを。
「働いていないっていえば、サムソンだって」
とりあえず味方を増やすことにした。というかサムソンだって働いていないのだ。半分くらいは仕事を投げたい。
「そういえば、明日には飛行島が来るぞ」
オレに話を振られたサムソンが言った。
飛行島……そういえば、持ってくる予定があったな。
「どうやって? 飛行島って遠隔操作ができるんですか? 教えて欲しいと思います」
「フラケーテアさん達にお願いした。海亀を向こうに残したままなのもアレだしな」
「茶釜は?」
「あぁ、ミズキ氏、茶釜達も来るぞ。それからシューヌピアさんに、カスピタータさんとリスティネル様、長老様もな。誕生日会のスペシャルゲストってやつだ」
「いいねいいね」
「うん。ノアちゃんも喜ぶと思うっス」
「それでは決まりですね。リーダが漫画読んでいた事は水に流しますので、ラストスパートを頑張りましょう」
カガミが楽しげにパチンと手を叩き宣言した。
「え、あーうん。ごめんなさい。そうだね、ラストスパート頑張ろう……」
「おー!」
気が付けばオレの抗議は流されていた。
そのうえ、つい話を合わせてしまったオレに続き、ミズキが号令をかける。
皆の勢いにおされ、釈然としないまま打ち合わせを終え、さらには書類まで持ち帰ったオレは、仕事をこなすことになった。
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