日常生活の狂気

ジジイになっても続けてやる

おれはこの先
90歳の
ジジイになっても
詩を書き続ける
つもりでいる
喫茶店での
仕事の方も
おれの体が
動かなくなるまで
働こうかと
思っている

詩人という
職業は
俳優とか
ミュージシャンとか
歌手とは違い
年齢や
見た目とかの
ヴィジュアル的に
あまり左右される
こともなく
続けようと
思えば
ずっと同じテンションで
続けることが
出来る

歌手だの
ギタリストなどの
ミュージシャンは
歳とともに
声も出なくなるし
指も動かなく
なってくる
若いうちなら
まだいいが
年齢を
重ねるごとに
年々大変に
なってくる

その点
詩人なら
たとえ体が
思うように
動かせなく
なったとしても
指先さえ
動いてくれれば
なんとか
やっていける

それに俳優や
ロックミュージシャンとは違い
詩人という
職業は
歳を取るとともに
ラクになってくる

詩人であれば
指先さえ
動いてくれれば
あとはキーボードや
スマホのタッチ画面を
ポンポン打てば
それで済むことだ

おれは歳をとった
今にして思えば
詩人とはいうのは
何という
いい職業なのかと思う

ただ単に
椅子に座りながら
スマホの画面と
にらめっこして
キーボードの
キーを
ポンポン打てば
それだけで済む

この先
今よりもっと
歳をとって
ジジイになっても
続けられる限り
続けてやるさ