日常生活の狂気

初老の恋

おれが好きになる
女というのは
どの女も
見た目も性格も
似たりよったりだ

おれが好きになる
女の見た目は
目がパッチリして
色白で
明るい性格の女が多い

おれがガキの頃から
仲が良くて
どこへ行くにも
一緒だった
姉貴が
そんな感じだった

知らず知らずのうちに
おれが好きになる
どの女にも
姉貴の面影を
追い求めている

おれが生まれたての
頃から
姉貴とは
ずっと仲が
良かったから
当然と言えば
当然だ

おれは知らず知らずのうちに
恋仲になる
どの女にも
姉貴の昔からの
面影を
追い求めている

おれが若い頃は
誘惑も
多かったし
自分の激しい
気性に伴い
性欲も
今にも爆発しそうな
ぐらい
強かったが
若い頃とは違い
今では自分の
感情も
性欲も
コントロールが
利くようになった

だから今では
女との恋愛を
楽しんで
出来るようになった
若いうちは
何事も
苦労が絶えなかった
仕事にしても
恋愛にしても

それがある程度
年齢を
重ねてくると
自分の人生そのものを
楽しむことが
出来るようになった

若い頃は
歳を重ねて
初老の歳にもなれば
寂しいモノかと
思っていた

でも想像していた
モノとは
全然違った
むしろおれが
若い頃よりも
何事も
楽しめる
ようになった

これがおれが
初老の歳に
なってからの
素直な気持ちだ