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第17話:王子と騎士の矜持
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「ふむ……いいだろう。レオン卿、受けて立とう。」
エリオット王子はゆるやかに木剣を構えながら、レオンに微笑みかけた。その優雅な姿勢には余裕と誇りが滲み出ている。
対するレオンは、冷静に剣を握り締めたまま、鋭い視線を王子に向けていた。
その姿を見たアキラが呟く。「レオンって、強いんですか……?」
リリスは微笑みながら答えた。「ええ、レオンは騎士学院を首席で卒業した実力者よ。正確無比な剣筋と、冷静な判断力、そして何より、鍛錬を怠らない努力家でもあるの。模擬戦では教官すら歯が立たなかったって話もあるわ。」
「おおぅ……それはもう、“ガチのエリート”ってやつですね……」
「遠慮はしません。全力で参ります。」
「望むところだ。」
観客席にいた貴族たちがざわめく。隣国ヴァルハルト王国の王子と、騎士学院首席の実力者レオン。この二人が直接剣を交えるというだけで、場内は一気に緊張感に包まれた。
「ちょ、ちょっと!?どういう空気!?この二人、まさか本気でやる気じゃ……!」
アキラは自分が見学側に回れたことに安堵しつつも、胸の高鳴りが収まらなかった。
リリスはその隣で、涼しい顔のまま呟く。
「これは貴族としての“矜持”の試合よ。レオンは自分の生き様を見せたいの。そして王子は、国を背負う覚悟を。」
「……なんかもう、次元が違いすぎる……」
そして——木剣が交錯した。
一閃。
刹那、風が走ったような鋭い斬撃。観客の誰もが目を見張った。
「速い……!」
アキラは思わず声を漏らした。
レオンの剣はまさに研ぎ澄まされた鋼のよう。一分の隙もない。対する王子の剣は柔らかく、流れる水のような動きでレオンの攻撃を受け流す。
「お見事……さすが、王子。」
「君もな。とても精密な剣筋だ。」
一撃ごとに、木剣と木剣が弾ける音が響く。その音は徐々に早く、大きくなり、やがて連撃となって場内を震わせる。
「この人たち、ほんとに木剣で戦ってるんですよね……?」
「ええ。それに、あの速度の応酬をこなすには、身体の動きだけでなく“意志”の強さが必要なの。」
リリスは目を細めて二人の戦いを見つめていた。
——そして、五分後。
突如、レオンが大きく跳躍し、王子の死角へ回り込む。
「決める!」
鋭い突き。王子はそれを見切っていたかのように木剣を振り上げ——
「……っ!」
ドン、と互いの木剣がぶつかり、互いの体が後方へ吹き飛んだ。
試合終了の鐘が鳴る。
「引き分けか……!」
貴族たちの間にどよめきが走る。
地面に膝をついたレオンが息を整えながら立ち上がると、王子も苦笑しつつ立ち上がった。
「……実に、良い試合だった。」
「光栄です、王子。」
二人は静かに敬礼を交わす。
その光景に、アキラはただ、ぽかんと口を開けていた。
(この世界、ほんとすごいやつばっかりだな……)
だがその時、王子が再び声を上げる。
「さて。次は——アキラ、君の番だ。」
「はぁぁぁ!?なんで俺がぁぁぁ!!?」
エリオット王子はゆるやかに木剣を構えながら、レオンに微笑みかけた。その優雅な姿勢には余裕と誇りが滲み出ている。
対するレオンは、冷静に剣を握り締めたまま、鋭い視線を王子に向けていた。
その姿を見たアキラが呟く。「レオンって、強いんですか……?」
リリスは微笑みながら答えた。「ええ、レオンは騎士学院を首席で卒業した実力者よ。正確無比な剣筋と、冷静な判断力、そして何より、鍛錬を怠らない努力家でもあるの。模擬戦では教官すら歯が立たなかったって話もあるわ。」
「おおぅ……それはもう、“ガチのエリート”ってやつですね……」
「遠慮はしません。全力で参ります。」
「望むところだ。」
観客席にいた貴族たちがざわめく。隣国ヴァルハルト王国の王子と、騎士学院首席の実力者レオン。この二人が直接剣を交えるというだけで、場内は一気に緊張感に包まれた。
「ちょ、ちょっと!?どういう空気!?この二人、まさか本気でやる気じゃ……!」
アキラは自分が見学側に回れたことに安堵しつつも、胸の高鳴りが収まらなかった。
リリスはその隣で、涼しい顔のまま呟く。
「これは貴族としての“矜持”の試合よ。レオンは自分の生き様を見せたいの。そして王子は、国を背負う覚悟を。」
「……なんかもう、次元が違いすぎる……」
そして——木剣が交錯した。
一閃。
刹那、風が走ったような鋭い斬撃。観客の誰もが目を見張った。
「速い……!」
アキラは思わず声を漏らした。
レオンの剣はまさに研ぎ澄まされた鋼のよう。一分の隙もない。対する王子の剣は柔らかく、流れる水のような動きでレオンの攻撃を受け流す。
「お見事……さすが、王子。」
「君もな。とても精密な剣筋だ。」
一撃ごとに、木剣と木剣が弾ける音が響く。その音は徐々に早く、大きくなり、やがて連撃となって場内を震わせる。
「この人たち、ほんとに木剣で戦ってるんですよね……?」
「ええ。それに、あの速度の応酬をこなすには、身体の動きだけでなく“意志”の強さが必要なの。」
リリスは目を細めて二人の戦いを見つめていた。
——そして、五分後。
突如、レオンが大きく跳躍し、王子の死角へ回り込む。
「決める!」
鋭い突き。王子はそれを見切っていたかのように木剣を振り上げ——
「……っ!」
ドン、と互いの木剣がぶつかり、互いの体が後方へ吹き飛んだ。
試合終了の鐘が鳴る。
「引き分けか……!」
貴族たちの間にどよめきが走る。
地面に膝をついたレオンが息を整えながら立ち上がると、王子も苦笑しつつ立ち上がった。
「……実に、良い試合だった。」
「光栄です、王子。」
二人は静かに敬礼を交わす。
その光景に、アキラはただ、ぽかんと口を開けていた。
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「さて。次は——アキラ、君の番だ。」
「はぁぁぁ!?なんで俺がぁぁぁ!!?」
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