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一章
夜が寂しくないように 1
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僕はあの後意識が戻るとすごい勢いで起き上がったせいで何かにぶつかった。
ぶつかった方を見てみるとオルが額に手を当てながら悶えていた。多分僕が急に起き上がったせいだろうな。そんなことを思っているとオルが僕の方を見て抱きついてきた。
「すごく心配したんだ……。お願いだから無茶しないでくれっ。もう智晴を失いたくないんだ。」
そう枯れそうな声で僕に囁いた。あぁ、なんでだろう?その言葉を聞くとどうしても涙が溢れてくる。安心からなのかな?それとも……思い出せない記憶の中にあるのかな?でもとりあえずものすごく涙が溢れて止まらない。そんな僕にびっくりしたのかオルも少し泣いてた。そんな風にしてると室のドアが『バンッッ』って大きい音を立てて開いた。
まぁ予想していた通りルアンとアルシスだった。でも今回はクフォもいる。
3人ともすごい速さで僕の元に来た。
「智晴のバカっっ!!すごく心配したんだよ?!やめろって言ったのにやめないからぁぁ。」
クフォがギャン泣きしながら僕に抱きついていたオルを引っ剥がし抱きついてきた。だから「ごめんね」って言いながら頭を撫でてあげた。クフォは鼻を啜りながら「無茶しないで」って言われた。無茶したわけじゃないんだけどなぁ。
そんなことをしていると頭上から2人の声が降ってきた。
「「クフォその辺にしておけ(きなさい)。智晴は病人なんだから(ですから)。」」
そういいながらルアンはクフォを僕から引っ剥がし、アルシスは僕の隣に座って頭を撫でてきた。
「本当に心配したんですよ智晴?クフォの言う通り無茶だけはしないでください。ここにいる人達全員智晴のことが大事なんですから。」
「本当だよ。急にぶっ倒れるから俺びっくりしたよ。こればっかりは護衛にはどうにもできないからな。でも智晴の意識が戻って本当に良かった。」
「ごめんねみんな、心配かけて。僕どれくらい眠ってたのかな?それに今って何時くらいなの?」
「智晴が意識を失ってから2日は立っていますよ。それに今は真夜中に近い時間です。とりあえず智晴はお風呂に入りますか?2日寝ていたのでサッパリしたいでしょう?その後に食事をしましょう。料理長に手配させますね。」
「ありがとうアルシス。体べとべとしてたからお風呂に入りたかったんだ。」
そういうとアルシスは何故か額に手を当て天を仰ぎだした。周りを見たらオルとルアンも仰いでいた。クフォに関しては顔真っ赤にしてるし‥。どうしたんだろう?
「じゃあ智春また僕と一緒にお風呂に入ろう「殿下は仕事溜まっているのでだめですよ。」」
と言ってオルが僕のことをお風呂に誘ってくれたけどアルシスが食い気味にオルに圧をかけたためオルはアルシスに引きずられながら執務室へと戻っていった。
クフォもこの後ジェノンに呼ばれているからと出て行ってしまったためルアンと二人きりになってしまった。そしたら顔を赤らめながらルアンが誘ってくれた。
「なぁ智春、一緒にお風呂に入らないか?」
「いいよ!!あっでも、オルと一緒に入ったあのおっきいお風呂勝手に使っても大丈夫なのかな?」
「本当か?!断られたらどうしようと思ってたからうれしいよ。あとお風呂に関しては基本的に俺はオルに許可もらってるからよく使ってるし問題ない。そうと決まれば早速入ろう!!」
そう言いながらルアンが僕をお姫様抱っこした。うん、なんかもう慣れてしまったよ。
お風呂場は部屋から結構近かったためすぐに着いた。やっぱりいつみても広いよな。まだここにきてそんな日は立ってないけど。
そんなことを考えているとあれよあれよと服を脱がされてしまった。
そしてそのまままたお姫様抱っこをされながらシャワーのところまで連れていかれるのだった。
ぶつかった方を見てみるとオルが額に手を当てながら悶えていた。多分僕が急に起き上がったせいだろうな。そんなことを思っているとオルが僕の方を見て抱きついてきた。
「すごく心配したんだ……。お願いだから無茶しないでくれっ。もう智晴を失いたくないんだ。」
そう枯れそうな声で僕に囁いた。あぁ、なんでだろう?その言葉を聞くとどうしても涙が溢れてくる。安心からなのかな?それとも……思い出せない記憶の中にあるのかな?でもとりあえずものすごく涙が溢れて止まらない。そんな僕にびっくりしたのかオルも少し泣いてた。そんな風にしてると室のドアが『バンッッ』って大きい音を立てて開いた。
まぁ予想していた通りルアンとアルシスだった。でも今回はクフォもいる。
3人ともすごい速さで僕の元に来た。
「智晴のバカっっ!!すごく心配したんだよ?!やめろって言ったのにやめないからぁぁ。」
クフォがギャン泣きしながら僕に抱きついていたオルを引っ剥がし抱きついてきた。だから「ごめんね」って言いながら頭を撫でてあげた。クフォは鼻を啜りながら「無茶しないで」って言われた。無茶したわけじゃないんだけどなぁ。
そんなことをしていると頭上から2人の声が降ってきた。
「「クフォその辺にしておけ(きなさい)。智晴は病人なんだから(ですから)。」」
そういいながらルアンはクフォを僕から引っ剥がし、アルシスは僕の隣に座って頭を撫でてきた。
「本当に心配したんですよ智晴?クフォの言う通り無茶だけはしないでください。ここにいる人達全員智晴のことが大事なんですから。」
「本当だよ。急にぶっ倒れるから俺びっくりしたよ。こればっかりは護衛にはどうにもできないからな。でも智晴の意識が戻って本当に良かった。」
「ごめんねみんな、心配かけて。僕どれくらい眠ってたのかな?それに今って何時くらいなの?」
「智晴が意識を失ってから2日は立っていますよ。それに今は真夜中に近い時間です。とりあえず智晴はお風呂に入りますか?2日寝ていたのでサッパリしたいでしょう?その後に食事をしましょう。料理長に手配させますね。」
「ありがとうアルシス。体べとべとしてたからお風呂に入りたかったんだ。」
そういうとアルシスは何故か額に手を当て天を仰ぎだした。周りを見たらオルとルアンも仰いでいた。クフォに関しては顔真っ赤にしてるし‥。どうしたんだろう?
「じゃあ智春また僕と一緒にお風呂に入ろう「殿下は仕事溜まっているのでだめですよ。」」
と言ってオルが僕のことをお風呂に誘ってくれたけどアルシスが食い気味にオルに圧をかけたためオルはアルシスに引きずられながら執務室へと戻っていった。
クフォもこの後ジェノンに呼ばれているからと出て行ってしまったためルアンと二人きりになってしまった。そしたら顔を赤らめながらルアンが誘ってくれた。
「なぁ智春、一緒にお風呂に入らないか?」
「いいよ!!あっでも、オルと一緒に入ったあのおっきいお風呂勝手に使っても大丈夫なのかな?」
「本当か?!断られたらどうしようと思ってたからうれしいよ。あとお風呂に関しては基本的に俺はオルに許可もらってるからよく使ってるし問題ない。そうと決まれば早速入ろう!!」
そう言いながらルアンが僕をお姫様抱っこした。うん、なんかもう慣れてしまったよ。
お風呂場は部屋から結構近かったためすぐに着いた。やっぱりいつみても広いよな。まだここにきてそんな日は立ってないけど。
そんなことを考えているとあれよあれよと服を脱がされてしまった。
そしてそのまままたお姫様抱っこをされながらシャワーのところまで連れていかれるのだった。
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