1 / 8
第1話
しおりを挟む彼と五年前に知りあって、同棲し始めてから三年になる。
あくる日の晩、私たちはいつものようにダブルベッドに二人並んで眠ろうとしていた。
「お休み」
寝室の明かりを消して、壁を向いて眠ろうとしたとき、彼は突然私を強く抱き寄せた。
暖かくて、たくましい、広い胸。
私はいつも、彼の胸に耳をあて、鼓動を聴く。
心臓が力強く脈打つ度、彼を愛している、という思いが高まっていくのだった。
彼は私が身にまとっている服、下着を一枚ずつゆっくりと脱がしていく。
一枚ずつ剥かれていく度に、いよいよ彼に抱かれるのだ、という期待感が高まっていくのを感じるのだ。
私と彼はキスをした。
彼は私の全身を愛撫しながら、ゆっくりと舌を動かす。
自分だけが裸のまま、身体を触られるのは、くすぐったいような、恥ずかしいような、へんな気持ちだ。
思わず、呼吸が荒くなってしまう。
彼もだいぶ興奮してきているらしく、時折私のお腹や太ももになにか硬いものを感じる。
「ねえ、さっきからなんか硬いのがぶつかるんだけど、それ、なに?」
私は、彼から舌と唇を離して言った。
硬いものがなんであるか、知らない筈はない。
知っていて、わざと言うのだ。
彼は、はにかんだように笑って、黙って服を脱いだ。
そこで私が目にしたものは、硬く膨張しきった彼の欲望であった。
彼は私の手首をつかむと、彼自身の欲望へと導いた。
彼のそれは熱く、そしてぬらぬらしている。
私はそれを軽く握って、手を上下に動かした。
徐々に熱くなっていく彼の息遣い。
「もうすぐいきそう?」
彼は苦悶の表情を浮かべながら首を縦に振った。
迫り来る快楽に必死に耐えている、とでもいうのだろうか。
私は手を止めた。
「俺のもっと触ってよ」
彼は息を切らしながら言うと、私の手を握った。
私は笑って、彼のたくましい首に抱きついて、囁いた。
「私のも触って…」
彼は、私をそっと抱き締めた。
彼は私の首筋からはじまって乳房、お腹、太もものつけ根まで順番にゆっくりと口づけて、そして、まじまじと私の下半身を見つめた。
「千春のあそこ、ひくひくしてるね…」
私の花弁が期待に震え、そして濡れているのを感じる。
彼は、それを押し広げて舌を這わせたり、クリトリスを口に含んで吸ったりしている。
どうしても、抑えていた声が漏れてしまう。
「ああ…いい…もっとして…」
彼は激しく、舌を動かす。
彼の与える快楽に身を委ねているうちに、身体の奥から絶頂の波が押し寄せてくるのを感じた。
「孝明さん、早く、欲しい」
私は彼の欲望を導いて、快楽の海へと引きずり込んだ。
そうして、私と彼は、快楽をひとしきり貪り合い、そのまま眠ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
田舎の幼馴染に囲い込まれた
兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新
都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる