華ノ道標-華罪捜査官-

山茶花

文字の大きさ
29 / 63
やるべき事

密会の理由

しおりを挟む

この日の警備が終わると、三人は本部に戻り、あの不気味な女性の正体について調べることに。

屋敷を訪ねた時出てきた女の子とはどういう関係か、それもまた捜査対象だ。


本部にある資料庫で黒板に相関図を書き、整理しながら情報を書き込んでいく。



「前田さん、これ…」

「こいつだな。紫の…」

「妹、ですね」



資料庫にあった紫に関する情報をまとめた紙には、紫の家系図が載っていた。


そこには、紫の異母兄妹として、女性の似顔絵と名前があった。

名前は、京   美藤かなどめ みふじといい、見た目とは裏腹に、数々の華罪事件の首謀者とされている。



正体は分かったものの、紫同様、直接手を下すことが無い為逮捕まで踏み切れない、と過去の捜査の記載がある。

原則、華罪捜査官が逮捕に踏み切る時は実行犯か、それなりの証拠が揃っている時だ。



「どうして、京はあの屋敷に居たのでしょうか」

「そうだな…
 まだ捜査はそこまで及んでいないようだが、
 俺の推測だと、統一の為だろうな」

「統一とは?」

「龍華会と華狩をひとつにすることだ」



紫の妹である京は、紫を相当尊敬しているらしい。

故に紫を日本の最高権力者にするという目標を持ち、まずは龍華会と華狩を統一して紫をその頂点にしたいと企んでいる可能性が高い。


既に紫も京も華狩として大金を稼いできた。

それだけでは物足りず、龍華会を紫の下に置けるよう、京は華狩でありながら龍華会とも密会をしている、というのが一番現実的な推理だ。



では、屋敷から出てきた梅乃と同じくらいの女の子は何者なのだろうか。

それについても、三人は探っていた。



「駄目だ、資料には無い。
 手っ取り早いのは、京に訊くことだが…」

「また京に会いに行くのですか?」

「危険かもしれないが、恐らくあいつは
 紫と同じく自分で手を下さない。
 複数で行けば大丈夫だろう」



女の子に関する情報は資料庫に残っていなかった。
というより、女の子が捜査対象になったのは今回が初めてなのだろう。

京や紫にも、関係があるかもしれない。


いち早く悪を取り除く為にも、三人は再び京の居る街へ繰り出すことにした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

処理中です...