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王の野望編
第43話
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ガイツに似た青年は、ヨハンと名乗った。
ヨハンはガイツの弟で、
時々ガイツから届く手紙で旅のことを聞いていたらしい。
私や、アリウス、悪魔のこと、
そして、ガイツが亡くなったであろうことは
最後の手紙から察していたようだ。
「そうでしたか、やはり助かりませんでしたか・・・。
お気になさらないでください。
騎士に志願した時から、
既に命は捧げるものと覚悟していたようですから。」
ヨハンは動じることなく、まっすぐ私を見て言った。
そして、彼は話を続けた。
「察しておられるかもしれませんが、
私たちは今、レジスタンスとして活動しています。」
彼の話からすると、
この地下広場や私が通ってきた道は、
元々は城の緊急脱出路として使用されていたようで、
地下通路は町中に張り巡らされているという。
そして、当然城内にも繋がっている。
その通路を利用して城に攻め入り、
王を倒そうと考えていたところに私がやってきたのだ。
「衛兵とも戦うの?彼らは人間でしょ?」
私が聞くと、
「いえ、彼らは人間ではありません。
悪魔の姿を隠すために鎧を纏っているに過ぎません。」
しばらく人間の形をした使い魔を見ておらず、
勝手に衛兵を人間だと思い込んでしまっていたようで、
悪魔かどうか確認していなかったことを思い出した。
「戦える者たちは大分数が減ってしまいました。
今ここに集まった者たちでほぼ全てです。
しかし、それなりに戦いをこなしてきた者たちです。
聖女様に参加いただければ、私たちも心強いのですが。」
私はむしろ参加させてほしいと意思を表明した。
「聖女様が準備でき次第、
すぐに城攻めを開始したいと思います。
休息はなさいますか?」
ヨハンはそう聞いてきたが、私は特に疲れていなかったので、
そのまま城攻めの説明を聞くことにした。
この緊急脱出路は城の1階の小部屋に繋がっているようだ。
玉座の間は2階にあるので、
まずは階段に向かい、2階に上がる必要がある。
そして階段を上がった先の廊下にある大きな扉を開けると玉座がある。
玉座に常にいるとは限らないが、恐らく可能性は高いだろう。
私は城の地図を頭の中に叩き込むと、
ヨハンと一緒に城へとつながる通路へと向かった。
その時だった、
「敵だ。敵が現れたぞ。」
後ろのほうで剣と剣がぶつかり、甲高い音が鳴る。
「なに?敵だと?なぜここがバレた?」
ヨハンの言葉に数人が首を振る。
「王はここのことを知っているんじゃないの?」
私が聞くと、
「王は別人のようになってからは昔のことを忘れていたようだった。
見た目が王なだけであって、
中身が王ではないからなのだろう。
今までもここは安全だったから気を抜いていた。
それにしても、今更バレるようなことはないはずなんだが・・・。」
ヨハンは首を傾げた。
私が後方の支援に走ろうとすると、ヨハンは制止した。
「むしろ、これが好機かもしれない。
私たちが通った後、この道を塞いでしまえば、
多くの衛兵を足止めできる。
私たちはこの道を進み、城を目指そう。」
「でも、」
私が何か言おうとする前に彼らは行動を始めた。
私はヨハンと数人に押されるようにして地下の広場から抜け出す。
途端に、大きな音がして、私たちの通ってきたばかりの道が塞がった。
「今まで準備する時間はたくさんあったし、
攻撃されることも想定して策は打ってあったんだ。
これでかなりの数が足止めできたに違いない。」
ヨハンが満足そうに語る。
「でも、彼らはどうなるの?」
私は不安になった。
「彼らも覚悟はできていたはずです。
大丈夫。言ったでしょう?
彼らもそれなりに戦いを経験してきたんです。
それに、今更戻ることはできない。
先へ進みましょう。」
ヨハンは剣を抜くと前方へと駆け出した。
私は後ろ髪を引かれながらも、城へ続く道へと向き直した。
ヨハンはガイツの弟で、
時々ガイツから届く手紙で旅のことを聞いていたらしい。
私や、アリウス、悪魔のこと、
そして、ガイツが亡くなったであろうことは
最後の手紙から察していたようだ。
「そうでしたか、やはり助かりませんでしたか・・・。
お気になさらないでください。
騎士に志願した時から、
既に命は捧げるものと覚悟していたようですから。」
ヨハンは動じることなく、まっすぐ私を見て言った。
そして、彼は話を続けた。
「察しておられるかもしれませんが、
私たちは今、レジスタンスとして活動しています。」
彼の話からすると、
この地下広場や私が通ってきた道は、
元々は城の緊急脱出路として使用されていたようで、
地下通路は町中に張り巡らされているという。
そして、当然城内にも繋がっている。
その通路を利用して城に攻め入り、
王を倒そうと考えていたところに私がやってきたのだ。
「衛兵とも戦うの?彼らは人間でしょ?」
私が聞くと、
「いえ、彼らは人間ではありません。
悪魔の姿を隠すために鎧を纏っているに過ぎません。」
しばらく人間の形をした使い魔を見ておらず、
勝手に衛兵を人間だと思い込んでしまっていたようで、
悪魔かどうか確認していなかったことを思い出した。
「戦える者たちは大分数が減ってしまいました。
今ここに集まった者たちでほぼ全てです。
しかし、それなりに戦いをこなしてきた者たちです。
聖女様に参加いただければ、私たちも心強いのですが。」
私はむしろ参加させてほしいと意思を表明した。
「聖女様が準備でき次第、
すぐに城攻めを開始したいと思います。
休息はなさいますか?」
ヨハンはそう聞いてきたが、私は特に疲れていなかったので、
そのまま城攻めの説明を聞くことにした。
この緊急脱出路は城の1階の小部屋に繋がっているようだ。
玉座の間は2階にあるので、
まずは階段に向かい、2階に上がる必要がある。
そして階段を上がった先の廊下にある大きな扉を開けると玉座がある。
玉座に常にいるとは限らないが、恐らく可能性は高いだろう。
私は城の地図を頭の中に叩き込むと、
ヨハンと一緒に城へとつながる通路へと向かった。
その時だった、
「敵だ。敵が現れたぞ。」
後ろのほうで剣と剣がぶつかり、甲高い音が鳴る。
「なに?敵だと?なぜここがバレた?」
ヨハンの言葉に数人が首を振る。
「王はここのことを知っているんじゃないの?」
私が聞くと、
「王は別人のようになってからは昔のことを忘れていたようだった。
見た目が王なだけであって、
中身が王ではないからなのだろう。
今までもここは安全だったから気を抜いていた。
それにしても、今更バレるようなことはないはずなんだが・・・。」
ヨハンは首を傾げた。
私が後方の支援に走ろうとすると、ヨハンは制止した。
「むしろ、これが好機かもしれない。
私たちが通った後、この道を塞いでしまえば、
多くの衛兵を足止めできる。
私たちはこの道を進み、城を目指そう。」
「でも、」
私が何か言おうとする前に彼らは行動を始めた。
私はヨハンと数人に押されるようにして地下の広場から抜け出す。
途端に、大きな音がして、私たちの通ってきたばかりの道が塞がった。
「今まで準備する時間はたくさんあったし、
攻撃されることも想定して策は打ってあったんだ。
これでかなりの数が足止めできたに違いない。」
ヨハンが満足そうに語る。
「でも、彼らはどうなるの?」
私は不安になった。
「彼らも覚悟はできていたはずです。
大丈夫。言ったでしょう?
彼らもそれなりに戦いを経験してきたんです。
それに、今更戻ることはできない。
先へ進みましょう。」
ヨハンは剣を抜くと前方へと駆け出した。
私は後ろ髪を引かれながらも、城へ続く道へと向き直した。
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