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王の野望編
第46話
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私は咄嗟に右手でダナゴンの放った光を受け止めようとする。
しかし、もし私と同じような力が使えるのだとしたら、
右手一本では止められるはずがない。
「ウェナ様・・・」
私はウェナ様に祈った。
その祈りが通じたのか、私の右手が淡く緑色に輝きだした。
直後、ダナゴンの赤い光が放たれる。
その光は私の手元で逸れて天井にぶつかった。
「くっ、ウェナの力か。」
ダナゴンが大きく後ろに跳ねて、私から距離をとる。
よく見れば、ダナゴンの額にも傷ができていた。
どうやら跳ね返った光が掠った様だ。
力がどこに跳ね返るかわからない状況では、
不用意に近づいて力を出すことは、
自分の身をも滅ぼすかもしれないと悟ったのだろう。
私たちはお互いに間合いを保ったまま、しばらくにらみ合いが続いた。
「その右腕、確かに切り落としたはず。
なぜ治っている。」
ダナゴンが少しイラついた様子で聞いてきた。
「ルザーフという悪魔に返してもらったの。」
彼がアルケスではなく、本当にダナゴンなのだとしたら、
ダナゴンは悪魔たちのことをどれほど知っているのだろう、
と思いながらも私はルザーフの名を出した。
「ルザーフだと?
あの時盗んでいったのは奴だったということか。
なぜ奴がそんなことを?」
半ば独り言のようにダナゴンが言う。
あの時?どの時だろう?
この腕が一体いつ、
どのようにしてルザーフの手元に行くことになったのか、
私は知らなかった。
私が知っているのは、ウルスに着く直前に、
彼が持っていたということだけだ。
ダナゴンの手元にあった私の右腕を持っていたということは、
私に腕を返すためにルザーフがわざわざ盗んだということだ。
そうまでして手に入れる価値はあったのだろうか?
確かにそのお陰でたった今、偶然助かりはした。
しかし、本当にそれだけのために右腕を取り返してくれたというのだろうか?
悪魔であるルザーフが?
「まさか、私と同じことを考えていたというのか?
いや、しかしルザーフにはあの力は使えまい。」
ダナゴンは何かに気付いたようだが、すぐにその意見を否定する。
「人間の協力者でもいるというのか?」
ダナゴンがポツリと言った言葉に私は思い当たることがあった。
アリウス?
私の右腕のことで、彼はまだ何か隠していることがあったのだろうか・・。
しかし、もう彼はルザーフの言いなりになどなっていないはず。
アリウスは関係ない。
私は、そう自分に言い聞かせながらも若干の胸騒ぎを覚えていた。
「ルザーフめ、何やら不穏な動きをしているようだな。
手遅れにならんうちに奴を仕留めねば。」
ダナゴンはそういうと剣を捨てた。
「急ぎの用事が出来たのでな、
すぐに終わらせてもらう。」
ダナゴンはそう言うと両手を突き出した。
彼の両手が赤く光り出し、大量の魔力に覆われた。
「これでも防ぎきれるか?」
ダナゴンはニヤリと笑う。
私もダナゴンに対抗するために剣を捨て左手に力を溜めた。
右手にも祈るように語り掛ける。
「お願いウェナ様、私をお守りください。」
私の祈りに応えるかのように右手が、
かつてないほどに明るく輝きだした。
私は左手がフルパワーになるまで溜めきると、
間を置かず力をダナゴンへ向けて放った。
ダナゴンもそれに合わせるかのように力を放つ。
光と光が、私たちの中間程でぶつかり合った。
しかし、もし私と同じような力が使えるのだとしたら、
右手一本では止められるはずがない。
「ウェナ様・・・」
私はウェナ様に祈った。
その祈りが通じたのか、私の右手が淡く緑色に輝きだした。
直後、ダナゴンの赤い光が放たれる。
その光は私の手元で逸れて天井にぶつかった。
「くっ、ウェナの力か。」
ダナゴンが大きく後ろに跳ねて、私から距離をとる。
よく見れば、ダナゴンの額にも傷ができていた。
どうやら跳ね返った光が掠った様だ。
力がどこに跳ね返るかわからない状況では、
不用意に近づいて力を出すことは、
自分の身をも滅ぼすかもしれないと悟ったのだろう。
私たちはお互いに間合いを保ったまま、しばらくにらみ合いが続いた。
「その右腕、確かに切り落としたはず。
なぜ治っている。」
ダナゴンが少しイラついた様子で聞いてきた。
「ルザーフという悪魔に返してもらったの。」
彼がアルケスではなく、本当にダナゴンなのだとしたら、
ダナゴンは悪魔たちのことをどれほど知っているのだろう、
と思いながらも私はルザーフの名を出した。
「ルザーフだと?
あの時盗んでいったのは奴だったということか。
なぜ奴がそんなことを?」
半ば独り言のようにダナゴンが言う。
あの時?どの時だろう?
この腕が一体いつ、
どのようにしてルザーフの手元に行くことになったのか、
私は知らなかった。
私が知っているのは、ウルスに着く直前に、
彼が持っていたということだけだ。
ダナゴンの手元にあった私の右腕を持っていたということは、
私に腕を返すためにルザーフがわざわざ盗んだということだ。
そうまでして手に入れる価値はあったのだろうか?
確かにそのお陰でたった今、偶然助かりはした。
しかし、本当にそれだけのために右腕を取り返してくれたというのだろうか?
悪魔であるルザーフが?
「まさか、私と同じことを考えていたというのか?
いや、しかしルザーフにはあの力は使えまい。」
ダナゴンは何かに気付いたようだが、すぐにその意見を否定する。
「人間の協力者でもいるというのか?」
ダナゴンがポツリと言った言葉に私は思い当たることがあった。
アリウス?
私の右腕のことで、彼はまだ何か隠していることがあったのだろうか・・。
しかし、もう彼はルザーフの言いなりになどなっていないはず。
アリウスは関係ない。
私は、そう自分に言い聞かせながらも若干の胸騒ぎを覚えていた。
「ルザーフめ、何やら不穏な動きをしているようだな。
手遅れにならんうちに奴を仕留めねば。」
ダナゴンはそういうと剣を捨てた。
「急ぎの用事が出来たのでな、
すぐに終わらせてもらう。」
ダナゴンはそう言うと両手を突き出した。
彼の両手が赤く光り出し、大量の魔力に覆われた。
「これでも防ぎきれるか?」
ダナゴンはニヤリと笑う。
私もダナゴンに対抗するために剣を捨て左手に力を溜めた。
右手にも祈るように語り掛ける。
「お願いウェナ様、私をお守りください。」
私の祈りに応えるかのように右手が、
かつてないほどに明るく輝きだした。
私は左手がフルパワーになるまで溜めきると、
間を置かず力をダナゴンへ向けて放った。
ダナゴンもそれに合わせるかのように力を放つ。
光と光が、私たちの中間程でぶつかり合った。
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