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第40話 トウボウ
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「ふぅー、ちょっと手こずっちまったな。」
メイス使いの男を倒した金髪の女はそうつぶやく。
そして、辺りを見回してトーシンの姿を見つけると。
「おっ、あんたの方も片付いてたか!いやー助かったよ!意外とこのごついのが手強くてさー。ありがとな!」
「いえ、お気になさらず。それよりさっきの戦い方すごかったです。」
「だろ!あっ、そうそう、私はアリシアってんだよろしくな!」
そう言って彼女、アリシアは名乗りながら握手を求め手を差し出す。
「俺はトーシンです。よろしくお願いします。」
トーシンも名乗り、アリシアと握手を交わす。
「にしてもあんた、さっき闘ってた時とは雰囲気といい口調といい全然違ってなんか面白いな。」
「えっ?あー、雰囲気はよくわからないですけど口調は癖みたいなものですね。さっきの2人みたいな悪役というか敵みたいな感じのが相手だと闘ってた時みたいな口調になるのですが、初対面の普通の人だとどうしてもこんな感じの口調になるんですよね。慣れ親しんだ人ならもっとくだけた喋り方になるんですけどね。」
「なるほどね。じゃあ、私にも慣れたらでいいからくだけた感じで話してくれよ!そっちのが私も話やすいし。」
「わかりま…じゃなくて、わかったよ。なるべくそうする。」
「おう!頼むぜ!」
そうアリシアは笑顔で答えた。
「おーい!衛兵が来たぞー!」
その後もアリシアと話していると、NPCの1人が遠くを指差しながら大声をあげた。
指差した先を見るとこちらに向かって衛兵が走って来るのが見えてくる。
「なっ!衛兵!やばいトーシン逃げるぞ!」
そう言ってアリシアはトーシンの手を掴みガロン林道の方にトーシンを引っ張りながら走り出す。
「えっ?ちょっ!えっ?」
トーシンも戸惑いながらも、アリシアに手を引かれ移動する。
そして2人は、衛兵を撒き、街の外へと出てガロン林道の入口付近まで来る。
「ふぅ~、ここまで来たら大丈夫だろ。悪いなこんなとこまで連れてきちまって。」
「いや、大丈夫。それよりなんで逃げたんだよ。事情話せば衛兵もわかってくれるんじゃないのか?証人だって周りにたくさんいたんだし。」
「あー、いや個人的にあの場で衛兵に見つかりたくなかったというか、なんというか…。あっ!それにあれだ!ちょうどこのガロン林道に用があったからあれ以上の面倒ごとは避けたかったんだよ!」
(あっ!って絶対後半の今思い出しただろ。)
「いいよ、わかったそういうことにしとこうか。まぁ、俺もガロン林道には用があったからちょうど良かったよ。」
「おっ!そうなのか、ちなみに用ってのは?」
「たいしたことじゃないんだけど、レベル上げをしたくてね。」
「それなら、私とパーティ組まね?私の用ってのは、この林道にあるダンジョンのボスモンスターが落とすアイテムなんだよ。でだ、ダンジョンならレベル上げにもちょうどいいしどうだ?」
そうアリシアが提案する。
「それはいいな。こっちこそよろしく頼むよ。」
そうして、トーシンはアリシアの提案に乗り。2人はパーティを組んだ。
2人はそのままアリシアの案内でガロン林道のダンジョン、「人樹の森」へと向かう。
メイス使いの男を倒した金髪の女はそうつぶやく。
そして、辺りを見回してトーシンの姿を見つけると。
「おっ、あんたの方も片付いてたか!いやー助かったよ!意外とこのごついのが手強くてさー。ありがとな!」
「いえ、お気になさらず。それよりさっきの戦い方すごかったです。」
「だろ!あっ、そうそう、私はアリシアってんだよろしくな!」
そう言って彼女、アリシアは名乗りながら握手を求め手を差し出す。
「俺はトーシンです。よろしくお願いします。」
トーシンも名乗り、アリシアと握手を交わす。
「にしてもあんた、さっき闘ってた時とは雰囲気といい口調といい全然違ってなんか面白いな。」
「えっ?あー、雰囲気はよくわからないですけど口調は癖みたいなものですね。さっきの2人みたいな悪役というか敵みたいな感じのが相手だと闘ってた時みたいな口調になるのですが、初対面の普通の人だとどうしてもこんな感じの口調になるんですよね。慣れ親しんだ人ならもっとくだけた喋り方になるんですけどね。」
「なるほどね。じゃあ、私にも慣れたらでいいからくだけた感じで話してくれよ!そっちのが私も話やすいし。」
「わかりま…じゃなくて、わかったよ。なるべくそうする。」
「おう!頼むぜ!」
そうアリシアは笑顔で答えた。
「おーい!衛兵が来たぞー!」
その後もアリシアと話していると、NPCの1人が遠くを指差しながら大声をあげた。
指差した先を見るとこちらに向かって衛兵が走って来るのが見えてくる。
「なっ!衛兵!やばいトーシン逃げるぞ!」
そう言ってアリシアはトーシンの手を掴みガロン林道の方にトーシンを引っ張りながら走り出す。
「えっ?ちょっ!えっ?」
トーシンも戸惑いながらも、アリシアに手を引かれ移動する。
そして2人は、衛兵を撒き、街の外へと出てガロン林道の入口付近まで来る。
「ふぅ~、ここまで来たら大丈夫だろ。悪いなこんなとこまで連れてきちまって。」
「いや、大丈夫。それよりなんで逃げたんだよ。事情話せば衛兵もわかってくれるんじゃないのか?証人だって周りにたくさんいたんだし。」
「あー、いや個人的にあの場で衛兵に見つかりたくなかったというか、なんというか…。あっ!それにあれだ!ちょうどこのガロン林道に用があったからあれ以上の面倒ごとは避けたかったんだよ!」
(あっ!って絶対後半の今思い出しただろ。)
「いいよ、わかったそういうことにしとこうか。まぁ、俺もガロン林道には用があったからちょうど良かったよ。」
「おっ!そうなのか、ちなみに用ってのは?」
「たいしたことじゃないんだけど、レベル上げをしたくてね。」
「それなら、私とパーティ組まね?私の用ってのは、この林道にあるダンジョンのボスモンスターが落とすアイテムなんだよ。でだ、ダンジョンならレベル上げにもちょうどいいしどうだ?」
そうアリシアが提案する。
「それはいいな。こっちこそよろしく頼むよ。」
そうして、トーシンはアリシアの提案に乗り。2人はパーティを組んだ。
2人はそのままアリシアの案内でガロン林道のダンジョン、「人樹の森」へと向かう。
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