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こんな時間
眠たい
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いつでも鳴るその音に、思わず苦笑する。
そして時計を見て納得する。
本当にいつも外している。
いや、逆か。
そういう意味では、外さない。
百発百中。
何でこんなに中途半端な時間に。
チープな音を響かせるそれを手に取る。
ショートメールでの短い文章。
『腹減った。もう寝たか?』
寝てはいないけれど、何だかすぐに返信するのも気が引ける。
少しためらおうかと思うが、再度メロディが響く。
返事がないのに、重ねて送って来るな。
『何か食いに行こうぜ』
出た。
決めつけ。
まず返信してないし。
いや、行くけども。
『勝手だね?』
我慢できずに、思わず送信してしまう。
すぐに返信がある。
ガラケーの癖に早いな。
『起きてたか?』
『分かっていて、送ってるでしょ?』
『何が良い?』
『お酒飲んじゃったから、もう出られない』
『じゃ、行くわ』
「は?」
声に出して、電話をかける。
今から来るの?
家に?
いやいや、勘弁してよ。
電話するが、出ない。
「アイツ」
諦めて、メールフォームを開く。
わざわざ、ショートメール。
この現代で。
「電話出て」
『今無理』
早い返信に、イラっとする。
「何で?」
『じゃ、どこが良い?』
「コイツ」
絶対分かっていてやってる。
確信犯。
「じゃ、ファミレス」
無難な場所が、結局いつもの場所になる。
『あっさりしたものが良い』
「じゃ、聞くな。もしくは、ファミレスであっさりしたものを頼め」
文字に、イライラする。
行くことは付き合うんだから、それ以上の変更は認めません。
そこは譲ってよ、と思っていたけどそれ以上のメールは届かなかった。
「ほんと、分かっていてやってるな」
そう思っていても、体は勝手に支度を始めている。
悔しい。
何でか掌で転がされている感じが。
どんぐりが池ポチャする歌をしっかり3番まで唄い、支度を整える。
「何か悔しいから、絶対に今度は返信してやらない」
変な意地を張る。
返信なんか、来ないのを分かっていても口に出して言う。
近くのファミレスに行くと、すでに到着していた。
入り口で、タバコを吸う姿に余裕を感じる。
こっちは疲れてるのに…。
「おー、おつかれ。何か、あっさりしたものが良いな」
「頼めば?」
素っ気ない返事を返す。
「ここで?メニューにあるか?」
入る前から難癖?
「探せばあるでしょ?」
文句を言いながらも、一緒に入店する。
どこでも座れるような席で、適当な場所に案内される。
座った途端、目の前で苦笑。
何で笑われたのか分からない。
「何よ?」
「いや、お前クマできてんぞ?」
「だから?」
「疲れてるのなら、無理して付き合わなくても良かったのに」
言われた言葉に、さっきのイラっとが返ってくる。
「じゃ、電話に出てよ」
「何で?」
「何でって、話したいことがあったからで…」
「電話口でお前の声、響くからムリ」
「無理って何?」
「聞くなら直接が良い」
「どういうこと?」
とりあえず、わざと電話に出ないのは何なの?
不満顔が出ていたのだろう、向こうも口の端を上げる。
「そういうところ」
「じゃ、変な時間にメール送るのやめてよ」
「変じゃないだろ?」
「変でしょ?」
「お前明けなんだから、この時間なら確実だろ?」
「ある意味合っているのが腹立たしい」
「とりあえず、お疲れ。何食べる?」
切り替えの早さ。
だから、私も話題を変える。
「いつになったら、スマホに替えるの?」
言われ慣れた言葉に、顔を顰める。
「…あー、最後の1台になったら?」
「存在も化石じゃん」
絶対、職場でいわれてるやつ。
「うるせ」
「いつになったら、ラインになるの?」
つい面白くなり、重ねて聞く。
「できるけど?」
それを感じてか、素っ気なく返事される。
「ガラケーで?じゃ、やってよ。楽なんだから」
そうだよ。
ラインの方が楽なんだし。
だが、それは向こうの方が早く飽きたみたいだった。
「連絡取れるんだし、良いだろ?てか、早くメニュー決めろよ」
メニューを開き、定番のハンバーグ?
あー、麺も良い。
こう見ているとカレーもアリ。
何、季節限定?どれもおいしそう。
「お前さ」
正面から、呆れた声がする。
「何?」
「寝てないから、思考回路バグってるぞ」
「だから?」
「どうせ食べられない、『あげる』『食べて』って言うんだから、食いきれない物頼むなよ?」
「言わないし」
「そう言って、この間も」
「あーあー、はいはい。誰かさんが夜勤明けを放っといてくれたら、今頃お布団の中でぬくぬくしていたのにね」
「そう言っても、お前睡眠時間短いんだから、結局変な時間に腹減るだろ?」
店内を見ても、今は閑散期だ。
ママさんグループがお茶しているか、少し遅いランチを摂るサラリーマン的な人がちらほら。
じゃ、私たちは?
「え?待って、ニートたちに見られている?」
自分の格好を見て、目の前の姿を確認する。
スーツではないものの、ワイシャツとかちゃんとしている格好だ。
「たちってなんだよ?お前だけだろ?」
重ねての言葉での決定打。
「は?そんなラフな格好で来ておいて?」
だけど、ワイシャツはワイシャツなんだもんな…。
「お前だけだよ」
今度は向こうが面白がる声に、私の方が項垂れる。
「終わった。最悪」
近所だからって、サンダルで来たのも敗因だ。
「昼間からお酒飲んで?」
ダメ人間じゃん。
自分への問いかけ。
「そうだな」
なのに、肯定する相槌。
「言われるまま、流されるままやって来て?」
両手で頭を抱える。
「そうだな」
それにも、安定の相槌。
「ウキウキしながらメニュー開いて?」
もう、背中も縮まるわ。
「最高にニートの生活じゃん」
相手の言葉に、カッとなる。
「仕事してるわ!なんなら、仕事終わりじゃん」
「決めたか?ベル押すぞ」
なのに、マイペースな向かい側。
「あ、待って」
「待たない、腹減った」
店員さんが笑顔でやって来る。
向こうは決まっていたのか、オムライスみたいなの頼んでいた。
あっさりとは…?
私は迷った挙句、季節限定の麺にしておく。
ついでに、ポテトとドリンクバーと。
「じゃ、飲み物取ってくる」
飲み物を取りに来て、ドリンクバーの機械に映る自分と目が合う。
「確かに、顔色悪」
寝ていないんだから、それはそうだ。
起こされて、外に連れ出されて、今はファミレス。
何だこれ?
少しでも、体に良いものをと、ブレンドティーとかにしてみる。
グラスに氷を入れて、席に戻る。
「何それ?」
私が持つグラスに胡散臭そうな表情を向ける。
「何か、色んなものが混ざったブレンドティー」
「真っ赤」
「真っ赤だね」
すぐに、ポテトが来た。
熱くて食べられない。
氷の入ったグラスに紅茶を注いで、飲みながら食べる。
「そういえば」
思いついたような言葉に、意識が向く。
「何?」
「この間言っていた、旅行」
そうだった。
旅行に行きたいと言ったのは私が先だ。
それで、渋々付き合ってくれることになったんだっけ?
「うん?」
何かあったっけ?
「会社から連絡が来てた」
「何て?」
「お部屋のことで、って。改装工事があるらしくて、丁度露天が付いた部屋が取れないかもって」
「え?最悪じゃん」
「それを励みに働いてきたのに、ってか?」
「そうだよ、馬車馬のごとく働いてたのも、過酷な連勤に耐えたのもご褒美の旅行があるって思っていたのに」
「だから、部屋じゃなくて宿屋を変えといた」
「へ?」
「だから、旅館自体を変更した」
言われた言葉を理解して、「んー」ってなって。
「そっか、ありがとう」
もう、色々言いたいことはあったけど、おいしいごはんが来たから、結局そのままにした。
ちなみにポテトを食べ過ぎてしまい、麺を見てなんかおなかいっぱいになった。
「だから言ったろ?」
「そうだったっけ?」
「食えないもの頼むなって」
「寝ていない上、何か無理に連れ出されてから記憶がない」
「ほんとお前、小鳥のくせに」
さも小食のような言い方に、思わず笑う。
「流石に、小鳥よりは食べるから」
「じゃ、カルガモくらいか?」
「白鳥が良い」
「むしろ白鳥の方が、量食うだろ?」
私が押し付けたお皿が向こうに渡る。
当たり前のようにそれを受け取る。
「だから言ったろ?」
「はいはい」
「次から気を付けろよ?」
文句を言いながらも、きちんと食べてくれる。
喋りながら、結局家に来る。
何だこの流れ。
誘導じゃん。
「てか、もう私寝るからね?」
「おー」
すでに、自分のことをしているのか、目線はここにない。
もう良いや、寝よ。
歯を磨いて、着替えは良いか。
シャワー浴びたし。
これで、目を覚ましたら、結局変な時間に「腹減った」ってまた言うんだろうな。
てか、いつまでいるんだろう?
今日の仕事は、もう良いのか?
いつでも、この人はそうだ。
私のシフトに合わせているのか、人とズレた時間を送る。
それでも良いか。
こうしている時間が、好きだから。
一緒の時間が、心地良いから。
何も言うまい。
もう考えるのが嫌だから。
違うな、考えられないから。
そのまま寝よう。
あ、宿屋の料金聞かなきゃ。
交通費と合わせて、予算も変更かな?
何か考えながらも眠りに落ちて行く。
「寝たか?おやすみ」
遠くで聞こえる、耳に馴染んだ声。
うん、おやすみ。
まだ世の人々が働いているのに、眠りにつく贅沢。
ま、こんな時間も悪くない。
そして時計を見て納得する。
本当にいつも外している。
いや、逆か。
そういう意味では、外さない。
百発百中。
何でこんなに中途半端な時間に。
チープな音を響かせるそれを手に取る。
ショートメールでの短い文章。
『腹減った。もう寝たか?』
寝てはいないけれど、何だかすぐに返信するのも気が引ける。
少しためらおうかと思うが、再度メロディが響く。
返事がないのに、重ねて送って来るな。
『何か食いに行こうぜ』
出た。
決めつけ。
まず返信してないし。
いや、行くけども。
『勝手だね?』
我慢できずに、思わず送信してしまう。
すぐに返信がある。
ガラケーの癖に早いな。
『起きてたか?』
『分かっていて、送ってるでしょ?』
『何が良い?』
『お酒飲んじゃったから、もう出られない』
『じゃ、行くわ』
「は?」
声に出して、電話をかける。
今から来るの?
家に?
いやいや、勘弁してよ。
電話するが、出ない。
「アイツ」
諦めて、メールフォームを開く。
わざわざ、ショートメール。
この現代で。
「電話出て」
『今無理』
早い返信に、イラっとする。
「何で?」
『じゃ、どこが良い?』
「コイツ」
絶対分かっていてやってる。
確信犯。
「じゃ、ファミレス」
無難な場所が、結局いつもの場所になる。
『あっさりしたものが良い』
「じゃ、聞くな。もしくは、ファミレスであっさりしたものを頼め」
文字に、イライラする。
行くことは付き合うんだから、それ以上の変更は認めません。
そこは譲ってよ、と思っていたけどそれ以上のメールは届かなかった。
「ほんと、分かっていてやってるな」
そう思っていても、体は勝手に支度を始めている。
悔しい。
何でか掌で転がされている感じが。
どんぐりが池ポチャする歌をしっかり3番まで唄い、支度を整える。
「何か悔しいから、絶対に今度は返信してやらない」
変な意地を張る。
返信なんか、来ないのを分かっていても口に出して言う。
近くのファミレスに行くと、すでに到着していた。
入り口で、タバコを吸う姿に余裕を感じる。
こっちは疲れてるのに…。
「おー、おつかれ。何か、あっさりしたものが良いな」
「頼めば?」
素っ気ない返事を返す。
「ここで?メニューにあるか?」
入る前から難癖?
「探せばあるでしょ?」
文句を言いながらも、一緒に入店する。
どこでも座れるような席で、適当な場所に案内される。
座った途端、目の前で苦笑。
何で笑われたのか分からない。
「何よ?」
「いや、お前クマできてんぞ?」
「だから?」
「疲れてるのなら、無理して付き合わなくても良かったのに」
言われた言葉に、さっきのイラっとが返ってくる。
「じゃ、電話に出てよ」
「何で?」
「何でって、話したいことがあったからで…」
「電話口でお前の声、響くからムリ」
「無理って何?」
「聞くなら直接が良い」
「どういうこと?」
とりあえず、わざと電話に出ないのは何なの?
不満顔が出ていたのだろう、向こうも口の端を上げる。
「そういうところ」
「じゃ、変な時間にメール送るのやめてよ」
「変じゃないだろ?」
「変でしょ?」
「お前明けなんだから、この時間なら確実だろ?」
「ある意味合っているのが腹立たしい」
「とりあえず、お疲れ。何食べる?」
切り替えの早さ。
だから、私も話題を変える。
「いつになったら、スマホに替えるの?」
言われ慣れた言葉に、顔を顰める。
「…あー、最後の1台になったら?」
「存在も化石じゃん」
絶対、職場でいわれてるやつ。
「うるせ」
「いつになったら、ラインになるの?」
つい面白くなり、重ねて聞く。
「できるけど?」
それを感じてか、素っ気なく返事される。
「ガラケーで?じゃ、やってよ。楽なんだから」
そうだよ。
ラインの方が楽なんだし。
だが、それは向こうの方が早く飽きたみたいだった。
「連絡取れるんだし、良いだろ?てか、早くメニュー決めろよ」
メニューを開き、定番のハンバーグ?
あー、麺も良い。
こう見ているとカレーもアリ。
何、季節限定?どれもおいしそう。
「お前さ」
正面から、呆れた声がする。
「何?」
「寝てないから、思考回路バグってるぞ」
「だから?」
「どうせ食べられない、『あげる』『食べて』って言うんだから、食いきれない物頼むなよ?」
「言わないし」
「そう言って、この間も」
「あーあー、はいはい。誰かさんが夜勤明けを放っといてくれたら、今頃お布団の中でぬくぬくしていたのにね」
「そう言っても、お前睡眠時間短いんだから、結局変な時間に腹減るだろ?」
店内を見ても、今は閑散期だ。
ママさんグループがお茶しているか、少し遅いランチを摂るサラリーマン的な人がちらほら。
じゃ、私たちは?
「え?待って、ニートたちに見られている?」
自分の格好を見て、目の前の姿を確認する。
スーツではないものの、ワイシャツとかちゃんとしている格好だ。
「たちってなんだよ?お前だけだろ?」
重ねての言葉での決定打。
「は?そんなラフな格好で来ておいて?」
だけど、ワイシャツはワイシャツなんだもんな…。
「お前だけだよ」
今度は向こうが面白がる声に、私の方が項垂れる。
「終わった。最悪」
近所だからって、サンダルで来たのも敗因だ。
「昼間からお酒飲んで?」
ダメ人間じゃん。
自分への問いかけ。
「そうだな」
なのに、肯定する相槌。
「言われるまま、流されるままやって来て?」
両手で頭を抱える。
「そうだな」
それにも、安定の相槌。
「ウキウキしながらメニュー開いて?」
もう、背中も縮まるわ。
「最高にニートの生活じゃん」
相手の言葉に、カッとなる。
「仕事してるわ!なんなら、仕事終わりじゃん」
「決めたか?ベル押すぞ」
なのに、マイペースな向かい側。
「あ、待って」
「待たない、腹減った」
店員さんが笑顔でやって来る。
向こうは決まっていたのか、オムライスみたいなの頼んでいた。
あっさりとは…?
私は迷った挙句、季節限定の麺にしておく。
ついでに、ポテトとドリンクバーと。
「じゃ、飲み物取ってくる」
飲み物を取りに来て、ドリンクバーの機械に映る自分と目が合う。
「確かに、顔色悪」
寝ていないんだから、それはそうだ。
起こされて、外に連れ出されて、今はファミレス。
何だこれ?
少しでも、体に良いものをと、ブレンドティーとかにしてみる。
グラスに氷を入れて、席に戻る。
「何それ?」
私が持つグラスに胡散臭そうな表情を向ける。
「何か、色んなものが混ざったブレンドティー」
「真っ赤」
「真っ赤だね」
すぐに、ポテトが来た。
熱くて食べられない。
氷の入ったグラスに紅茶を注いで、飲みながら食べる。
「そういえば」
思いついたような言葉に、意識が向く。
「何?」
「この間言っていた、旅行」
そうだった。
旅行に行きたいと言ったのは私が先だ。
それで、渋々付き合ってくれることになったんだっけ?
「うん?」
何かあったっけ?
「会社から連絡が来てた」
「何て?」
「お部屋のことで、って。改装工事があるらしくて、丁度露天が付いた部屋が取れないかもって」
「え?最悪じゃん」
「それを励みに働いてきたのに、ってか?」
「そうだよ、馬車馬のごとく働いてたのも、過酷な連勤に耐えたのもご褒美の旅行があるって思っていたのに」
「だから、部屋じゃなくて宿屋を変えといた」
「へ?」
「だから、旅館自体を変更した」
言われた言葉を理解して、「んー」ってなって。
「そっか、ありがとう」
もう、色々言いたいことはあったけど、おいしいごはんが来たから、結局そのままにした。
ちなみにポテトを食べ過ぎてしまい、麺を見てなんかおなかいっぱいになった。
「だから言ったろ?」
「そうだったっけ?」
「食えないもの頼むなって」
「寝ていない上、何か無理に連れ出されてから記憶がない」
「ほんとお前、小鳥のくせに」
さも小食のような言い方に、思わず笑う。
「流石に、小鳥よりは食べるから」
「じゃ、カルガモくらいか?」
「白鳥が良い」
「むしろ白鳥の方が、量食うだろ?」
私が押し付けたお皿が向こうに渡る。
当たり前のようにそれを受け取る。
「だから言ったろ?」
「はいはい」
「次から気を付けろよ?」
文句を言いながらも、きちんと食べてくれる。
喋りながら、結局家に来る。
何だこの流れ。
誘導じゃん。
「てか、もう私寝るからね?」
「おー」
すでに、自分のことをしているのか、目線はここにない。
もう良いや、寝よ。
歯を磨いて、着替えは良いか。
シャワー浴びたし。
これで、目を覚ましたら、結局変な時間に「腹減った」ってまた言うんだろうな。
てか、いつまでいるんだろう?
今日の仕事は、もう良いのか?
いつでも、この人はそうだ。
私のシフトに合わせているのか、人とズレた時間を送る。
それでも良いか。
こうしている時間が、好きだから。
一緒の時間が、心地良いから。
何も言うまい。
もう考えるのが嫌だから。
違うな、考えられないから。
そのまま寝よう。
あ、宿屋の料金聞かなきゃ。
交通費と合わせて、予算も変更かな?
何か考えながらも眠りに落ちて行く。
「寝たか?おやすみ」
遠くで聞こえる、耳に馴染んだ声。
うん、おやすみ。
まだ世の人々が働いているのに、眠りにつく贅沢。
ま、こんな時間も悪くない。
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